★あらすじ
1577年10月 松永の死。平蜘蛛は光秀(長谷川博己)の手に。光秀は丹波を攻略中。その頃足利義昭(滝藤賢一)は備後 鞆(とも)の浦から各地の大名に「信長打倒」のお手紙を書いている。光秀は「我々が戦っているのは足利将軍だ」と悟る。京の館へ戻り、訪ねて来た秀吉(佐々木蔵之介)に「平蜘蛛のことを知っていただろう」と問いただす。秀吉備後攻略へ出発。近江の安土城を訪ねれば、信長(染谷将太)は「朝廷の二条晴良(小籔千豊)を辞めさせ近衛前久(本郷奏多)を関白に据える。そして帝に譲位していただく」と言う。光秀は信長に平蜘蛛を差し出し説教「天下を統一するなら誇り高く志高く心美しき者であるべし」。信長「それ売ろうかな」。帝(坂東玉三郎)も信長をご心配。
1577年10月 松永の死。平蜘蛛は光秀(長谷川博己)の手に。光秀は丹波を攻略中。その頃足利義昭(滝藤賢一)は備後 鞆(とも)の浦から各地の大名に「信長打倒」のお手紙を書いている。光秀は「我々が戦っているのは足利将軍だ」と悟る。京の館へ戻り、訪ねて来た秀吉(佐々木蔵之介)に「平蜘蛛のことを知っていただろう」と問いただす。秀吉備後攻略へ出発。近江の安土城を訪ねれば、信長(染谷将太)は「朝廷の二条晴良(小籔千豊)を辞めさせ近衛前久(本郷奏多)を関白に据える。そして帝に譲位していただく」と言う。光秀は信長に平蜘蛛を差し出し説教「天下を統一するなら誇り高く志高く心美しき者であるべし」。信長「それ売ろうかな」。帝(坂東玉三郎)も信長をご心配。
抽象的な話が多かった。歴史の流れはあまり描かれず、信長が自分勝手で横暴に振る舞い人望をなくしつつあるところを皆が心配、光秀が説教をする…という話かな?私よくわかっていないかも。
前回は信長が平蜘蛛を使って光秀の忠誠心をテストしていた。
それに対して今回、光秀は開き直った。
…しかしその前に…平蜘蛛と信長のことを考えたので書いておこう。
前回も「わからない」と書いたのだけれど…この回でもますますわからなくなってしまったこと。結局信長は平蜘蛛が欲しかったのか?
●信長は物欲の人なのか?
●それとも権威の付いたモノが欲しいのか?
●それとも光秀の忠誠心を確かめたかっただけなのか?
まず今の信長は物欲の人に見えるのですよ。ドラマ内でも信長は「安土城と茶道具に夢中」とあるので物欲がかなり強いみたい。以前にも松永からは(元は足利義満が大切にしていたという)「九十九髪茄子」を貰って喜んだとあるので、信長は権威の付属したモノの所有欲がかなりあるみたいなのですよね。この「九十九髪茄子」は当時の値段で1千貫…単純計算で今の7800万円だとか。ふぇ~っ
そういえば「蘭奢待」もそうだった…あれも権威の付加価値の付いたモノ(いや、あれは権威を示すセレモニーがしたかっただけなのか?)…そういうものを信長は好んで集めている。
それに対して今回、光秀は開き直った。
…しかしその前に…平蜘蛛と信長のことを考えたので書いておこう。
前回も「わからない」と書いたのだけれど…この回でもますますわからなくなってしまったこと。結局信長は平蜘蛛が欲しかったのか?
●信長は物欲の人なのか?
●それとも権威の付いたモノが欲しいのか?
●それとも光秀の忠誠心を確かめたかっただけなのか?
まず今の信長は物欲の人に見えるのですよ。ドラマ内でも信長は「安土城と茶道具に夢中」とあるので物欲がかなり強いみたい。以前にも松永からは(元は足利義満が大切にしていたという)「九十九髪茄子」を貰って喜んだとあるので、信長は権威の付属したモノの所有欲がかなりあるみたいなのですよね。この「九十九髪茄子」は当時の値段で1千貫…単純計算で今の7800万円だとか。ふぇ~っ
そういえば「蘭奢待」もそうだった…あれも権威の付加価値の付いたモノ(いや、あれは権威を示すセレモニーがしたかっただけなのか?)…そういうものを信長は好んで集めている。
そんなわけで信長は名物と言われた「平蜘蛛」も欲しがっていた。
この信長は、今で言うなら…何処かの国の王冠のダイヤを一個頂戴と言って脅して貰ってきたり、何千万円の車や時計をずらりと並べ、何十億円だかの大大大豪邸(安土城)を建てて喜んでる…そいういう人物に見える。
しかし前回の話で首をひねったのは…、そんな男が時価何千万円もしそうな「平蜘蛛」と、たかが家臣一人の忠誠心を比べたりするのだろうか? そもそも信長はなぜ以前からどっちつかずの光秀の忠誠心を欲しているのだ?このドラマの信長ってそういう人かな?
…と思ったら今回は、開き直った光秀が信長に説教 「人々に慕われて天下統一をするのなら誇り高く志高く心美しき者であるべし、城を美しく飾るだけでは人はついて来ないですよ!」
光秀が説教をし終わった時、信長が無言で光秀を見つめるシーンで、彼の頭の中の糸がぷちっと切れた音が聞こえた気がした。信長はかなり怒ってるかも。
だって光秀もひどい。信長から離反した松永と密かに通じ、平蜘蛛を受け取り、戦の後で信長に平蜘蛛を出せと言われて「知らない」と嘘をつき、バレた…とわかったら城に持参して信長に差し出し「これを持つなら心美しく…」などと説教をする。…そんな男の忠誠心を確かめたところで…信長さんそれでいいの?
しかしともかく信長は光秀の愛だけは確認したかったらしい。
信長は光秀が「殿のことを思って言ってるのですよ」と言うので光秀の忠誠心を確認できたと満足した…だから光秀を罰さない。光秀を許す。しかし説教されたから面白くない。
信長は光秀が「殿のことを思って言ってるのですよ」と言うので光秀の忠誠心を確認できたと満足した…だから光秀を罰さない。光秀を許す。しかし説教されたから面白くない。
信長は 「そんな厄介なもの(平蜘蛛)…そのうち今井宗久に売る(それとも値段を調べるだけ?)。1万貫ぐらいになるかな」などと言う。え~~平蜘蛛いらないのかな?またわからなくなってきた。
しかし信長はきっとこの平蜘蛛を納戸の奥にしまい込んで売らないのだろう。ということは…この話で平蜘蛛が現存しない理由は、安土城と共に燃えてしまったということか?鉄の釜だから溶けたかな?
ところで三条西実澄氏(石橋蓮司)によると、信長に右大将の位を授けたら、信長は帝に譲位するように迫り、それが実現できないからと嫌がらせに右大将の位を放り投げたそうだ。えぇ~信長は権威が欲しかったのではないのか?ますます信長がわからない。
ともかく信長がめんどくさい人になってきたというのはわかった。特に朝廷に圧力をかけつつあるのはまずいですね。
秀吉 味のあるお顔 |
そして黒い秀吉の様子も描かれる。光秀の嘘を信長にチクったのはともかく、口の軽い異父弟のことを光秀に指摘されて弟を殺してしまう…役に立たなくなったから。ひぇ~。その後秀吉は播磨に出発。秀吉の思う平らかな世とは…貧乏人のおらぬ世。この秀吉の佐々木さんの表情の変化が面白い。彼の表情に目がひきつけられる。
その他
その他
●光秀はいい家に住んでます。
●やっぱり安土城の大広間はすごい。豪華。
菊丸 アクションうまいね |
●菊丸
「信長は京の町で評判が悪い」。光秀は菊丸に彼が徳川の忍だとわかっていると伝える。秀吉が狙っているので三河に帰った方がいいとアドバイス。家康は信長が頼れる人物なのか調べている。秀吉の手の者に襲われてましたが、岡村さん動きが機敏。アクション上手。
●三条西実澄
「信長は何を考えているかわからん。帝に誠仁親王に譲位しろと迫る。信長は右大将の位も放り出し、気分で朝廷も変えてしまおうと思っている。皆困っている」
●信長と朝廷
信長は二条とともに帝の譲位をすすめ、誠仁親王を帝にしようとしている。しかし事は進まず信長は二条に失望。今度は近衛前久に近づき関白に据えようと考える。
「信長は京の町で評判が悪い」。光秀は菊丸に彼が徳川の忍だとわかっていると伝える。秀吉が狙っているので三河に帰った方がいいとアドバイス。家康は信長が頼れる人物なのか調べている。秀吉の手の者に襲われてましたが、岡村さん動きが機敏。アクション上手。
●三条西実澄
「信長は何を考えているかわからん。帝に誠仁親王に譲位しろと迫る。信長は右大将の位も放り出し、気分で朝廷も変えてしまおうと思っている。皆困っている」
●信長と朝廷
信長は二条とともに帝の譲位をすすめ、誠仁親王を帝にしようとしている。しかし事は進まず信長は二条に失望。今度は近衛前久に近づき関白に据えようと考える。
信長は京での自分の評判もいいと思っている「安土城は皆のあこがれ」だと言う。←そろそろ信長は現実がわからなくなってるらしい。以前は人に褒められることを求めていたのに、今は傲慢に「わしの評判はいい」と勘違い。いや皆あなたを怖がっているだけ、めんどくさがっているだけ。
それを光秀一人が信長に伝えているのだけれど、通じていない。
●帝
今回のタイトル「月にのぼる者」…桂(かつら)男とは中国の伝説で月に住んでいるとされる人物(平安時代以前には日本に伝わっていたらしい)。この回では、権力を欲する武将達を桂男(不老不死の花を求めて月に行き、花を独り占めしようと木を切ったら神の怒りに触れ、月に閉じ込められた)になぞらえ、「美しきものに近づきそこから何かを得ようとしてはならぬ」と諫める。「しかし力のあるものは皆月にのぼろうとする。皆帰ってこなかった。信長はどうか?」信長を見届けるようにと光秀に告げる。光秀がありがたがって放心してます。光秀はラッキーな男だ。
●たまちゃん細川忠興へ嫁入り
それを光秀一人が信長に伝えているのだけれど、通じていない。
●帝
今回のタイトル「月にのぼる者」…桂(かつら)男とは中国の伝説で月に住んでいるとされる人物(平安時代以前には日本に伝わっていたらしい)。この回では、権力を欲する武将達を桂男(不老不死の花を求めて月に行き、花を独り占めしようと木を切ったら神の怒りに触れ、月に閉じ込められた)になぞらえ、「美しきものに近づきそこから何かを得ようとしてはならぬ」と諫める。「しかし力のあるものは皆月にのぼろうとする。皆帰ってこなかった。信長はどうか?」信長を見届けるようにと光秀に告げる。光秀がありがたがって放心してます。光秀はラッキーな男だ。
●たまちゃん細川忠興へ嫁入り