能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年3月1日木曜日

お猫様H:最初の1週間



 


人間が帰ってきてから10日が過ぎた。
お猫様もほぼ通常に戻った。

最初の1週間、彼女は人の側からひとときも離れなかった。どこに行ってもついてくる。彼女が寝ている時に人がちょっと席をはずせば、彼女はいちいち起きだしてきて文句を言いながら人の後を追ってくる。丁度人が部屋に戻ってくる頃に部屋から出てきた彼女と出会う。また彼女を抱え上げてソファーに一緒に戻り、ハグしてチューしてくっついて居間で和む。そうやって1週間人も猫も何もせずに過ごした。

愛は言葉でも伝える。彼女の小さな顔を両手で包んで「Hちゃんは世界で一番大切なんだよぅ大好きだよぅHちゃんがだいしゅきしゅきしゅき…」そして「ンムンムンム」と猫の額にチューをする。三角の耳の後ろから「ミミミミミミ…」とチューをする。寝ているお猫様に覆いかぶさって柔らかいお腹に顔をうずめ「スキスキスキ…一人にしてゴメンネゴメンネ…」

最初の1週間、彼女はとてもおとなしかった。どんなに触ってもイライラした様子を見せない。決して噛まないしパンチもしない。いい子過ぎる…それも心配。しかし1週間を過ぎた頃の夜、窓の外を見る彼女の顔を覗き込んだら猫パンチが2発飛んできた。横っ面を平手打ちされた。ぷにぷにの肉球が頬に心地よく…。後ろ足に触ると体を翻してガブリと手を噛んだ。

おおぅ…よし、これで大丈夫だ。
いつものお姫様に戻った。

猫パンチを繰り出す時のお猫様はブルース・リーのような動きをする。こちらの顔をじーっと見つめて身構える。怖いねぇ… 😅

ダメな人間をもっとどんどん噛んでパンチしてぅわぅわ文句を言って叱ってください。いつものように家中をバタバタ走り回ってワイルドで元気でわがままなお姫様でいてくださいね。