旦那Aがお猫様にメロメロである。人間の女にはあまりマメな男ではなかったように思うのだが、お猫様のことはマメに可愛がっている。目の中に入れても痛くないほど可愛いらしい。俺は犬派で猫は苦手…と言っていた男がたいした変わりようである。
面白いことに猫は人の性格を把握する。結構頭がいい。
海亀は眠いときには全く目が覚めないのだけど、旦那Aはすぐに目を覚ます。猫にはマメな男なので、起こされるといちいち相手をする。お猫様もそれを覚えていて、朝に起こすのは旦那Aのみ。海亀を起こすことはほどんどない。海亀が起きない事を把握しているらしい。
朝お猫様が騒いだ日の朝の食卓での会話、
旦那A「今朝またHちゃんに攻撃されたんだ。足をパンチされた…ふふふ…ちょっと噛むし」
海亀「聞いてたわよ。そっちのベッドの横をガリガリやってたでしょ」
旦那A「うん…でね、しょうがないから起きたら、ダダダダダダダダダダっと階段を駆け下りたんで一緒に下りていってしばらく遊んだの。…でまた帰ってきて二度寝した」
海亀「おつかれさまふふふ」
夜も同様。海亀はドラマを見始めるとまずソファーから動かないのだが、旦那Aはお猫様にマメに反応する。猫はそれもわかっていて、TVを見ている時に攻撃されるのは旦那Aのみ。旦那AがTVを見始めると、猫は必ずやってきて奴の向こう脛を噛む(笑)。旦那Aもまた大袈裟にいちいち反応して「しょうがないなぁうふふ」などといいながら立ち上がって遊んであげている。猫にはマメな男なのである。
この小さな娘はもう人を操る技を覚えたらしい。たった2歳半にしてたいしたものである。