昨日、徳川フロのぶ君などとふざけたエントリーをアップしたことをお詫び申し上げます。大変反省しております。あれをアップしてから録画しておいた第20回「開戦!鳥羽伏見」を見ました。もう冗談なんて言っている場合ではないです。心を掴まれました。もう抜き差しならぬほどがっつりと気持ちを持っていかれました。ちと泣きました。
こういう大河を待ってました。心の臓をわしづかみにされて10㎝ばかり腹の方へぐっと押し下げられたような悲しみ。参りました。若い人々の言葉でいうのなら、これはまさに神大河というものでしょう。
脚本も演出も素晴らしい。「うわぁこんな状況だったのか…こんな感じだったのか…」と丁寧な歴史の再現に驚かされます。心を動かされます。俳優さん達も熱演につぐ熱演。皆さん真剣です。現代っ子の若い世代の俳優さん達がこれほどまでに男臭い漢を演じてくださるとは予想していませんでした。人物達の真剣さが心に迫ります。ほんとに素晴らしい。まだ戦は始まったばかり。ほんとうにこれからどうしよう…。
そんなわけであまりに良すぎて気持ちが入りすぎて書くのが難しい。ともかく今回は戦争です。何をおいても戦争。もう逃げ場が無い。刻々とせまる戦にハラハラドキドキの心理劇です。
先週の王政復古(官位を一等下げ、徳川の領地半分召し上げ)の後、慶喜公(小泉孝太郎)は大阪に下ると言う。そこに会津藩の熱血漢達は噛み付くように開戦をせまって容保公(綾野剛)に怒鳴られます。まさか一介の武士が元将軍に話をすることはないでしょうが、それもまあいいです。ドラマだもの。さてそれを受けて慶喜公は「わしには考えがある…秘密だけど」。
そして京の二条城の裏門(悲)から出て慶喜公一行と会津軍は大阪に向かう。暫くすると慶喜公は外国の使節に対して「やっぱり外交は徳川がやるから…」と宣言。海外を見方につけたようです。慶喜公が大阪で動かない限り戦争にはならない…それが彼の考えらしい。(…ところで急に慶喜公の髪が増えてます。伸びるの早すぎ…)
ところが、薩摩の西郷どん(吉川晃司)も黙っっちゃいない。薩摩はなんとしてでも徳川と戦争をしたいわけです。実戦で徳川をたたきのめして、今までの上下や規範、常識、ルールを全て書き換えるつもりでいるわけです。戦力には自信たっぷり。だからなんとしてでも戦争に持ちこみたい。かといって大阪の慶喜公に理由も無く大砲を打ち込むわけにもいかない。
そこで西郷どんの考えた案は…江戸で火をつける。江戸で騒ぎを起せば、そこから戦に火がつくかもしれないという作戦。そこで江戸に浪人を送り込んで悪さをさせるのですが、江戸は薩摩の策略にまんまと引っかかった模様。江戸の幕府軍が打倒薩摩で立ち上がるわけです。まず火が点いたのは(『たそがれ清兵衛』の)庄内藩。さあ戦はもう避けられない。
慶喜公もとうとう戦の決断をします。もう後戻りはできません。怒り狂った自分の部下=幕府軍の怒号に恐れをなした模様。
江戸からの開戦の第一報を聞いた慶喜公の「なに?」という声がなんとも弱々しくてびっくりした。うわーやっぱりこの人は弱腰なんだな…。その後も「今立ち上がらねばわしが(部下に)殺される…」 その言葉に容保公は愕然とします。くわーどうかな…だいじょうぶかなぁ…。
一方薩摩の大男二人は、それはそれはもう怖いです。吉川晃司さん、全然西郷どんとは似ても似つかないのに、西郷どんの大きさ、怖さをそのまんま演じていらっしゃいます。すごいです。超黒くて怖いのに圧倒的にかっこいいという…。
ぶっちゃけ慶喜公と西郷どんを比べるだけで、もう勝負はついたかな…と思えてしまう。その間に立つ律儀な容保公と会津藩士たち。配役といい、演技といい、演出といい、脚本といい、今年は本当によく出来てるなと思う。
みんなそれぞれがカッコイイです。容保公も会津藩士達も、慶喜公も、江戸の勝さん(生瀬勝久)も全員が真剣!! だからこちらもドキドキです。緊急事態の心理劇。慶喜公も容保公も部下も全員が大変な状況にわらわら言っている感じ。冷静に見れる状況じゃないです。登場人物といっしょになってこちらもこぶしに力が入ります。
そして結果は、林さん達(風間杜夫)の奮戦もむなしく、鳥羽・伏見の戦で幕府軍は壊滅(おっと…まだ後があるそうです)。林さん…(泣)。容保公も大泣きです。それに三郎君(工藤阿須加)、なんであなたはここにいるのよ。なんでわざわざやってくるのよーまだ二十歳そこそこでしょうが…どうしてどうして…(泣)。
ところでちょっと調べたら、幕府軍の人数は15000人。それに対して薩摩軍は5000人だそうです。うわぁああなんで負けるのだー?
鳥羽・伏見の勝ちを見届けた薩摩の大男二人は「じゃあそろそろ(岩倉具視オリジナルデザイン)錦の御旗を出そうかのう…」と余裕です。怖い。京都では薩摩の戦勝を聞いて岩倉具視(小堺一機)と(復活した)三条さん(篠井英介)が喜んでます。
そのころ京に残っていた覚馬君(西島秀俊)は砲撃の音を聞いただけで、無謀にも一人「大阪に戦を止めに行く!(←?)」と家を飛び出し、敵に滅多打ちにされて捕まります。なにやっとるんだ。
平和な会津にも戦の話が伝わります。戦いの始まる前、女性達は諏訪神社へ幟を奉納して戦勝祈願。そこで八重ちゃん(綾瀬はるか)は、ライバル竹子さん(黒木メイサ)の気持ちを知り、彼女を自宅にも招いて銃を見せ、お互いに男勝りのはねっかえり娘同士、お友達になった模様。
さあ来週は鳥羽・伏見の後半だそうです…。
平和な会津にも戦の話が伝わります。戦いの始まる前、女性達は諏訪神社へ幟を奉納して戦勝祈願。そこで八重ちゃん(綾瀬はるか)は、ライバル竹子さん(黒木メイサ)の気持ちを知り、彼女を自宅にも招いて銃を見せ、お互いに男勝りのはねっかえり娘同士、お友達になった模様。
さあ来週は鳥羽・伏見の後半だそうです…。
林さん…(泣)