ステキ、ステキ…。
Sandii & The Sunsetz - Sticky Music (Live, Countdown, 1984)
80年代初期、日本には団塊世代のインテリを中心とした、非常に大人のカッコイイ方々が沢山いた。YMOを中心とした実力派のミュージシャンの方々、そこにファッション関係(各種デザイナーズブランド)、その周りを取り囲む若者メディア。雑誌「宝島」あたりを中心とした(インテリ)アンダーグラウンド文化みたいなもの…そんなものが存在した。
中心の方々はだいたいみんな30歳前後の団塊の世代。大衆に媚びることなく、実力のある人達が独自にクリエイティブな事をやって、真面目にカッコイイ。分野が違ってもお互いが知り合い同士で、それぞれのコラボも珍しくなかった。…で、そんなカッコイイことをやった直後に、照れ隠しのようにふざけて自分達を笑える知性。なんだかすごく大人に見えた。当時はそんな実力派な彼らを、アイドルのようにサポートする層も存在した。YMOのような実力派のバンドがアイドルだなんて、とてもいい時代だったと思う。このサンディー&ザ・サンセッツもそんな界隈に存在していた。
モデルなルックスのサンディーさんは、超絶大人のいい女。震えるような声。それにちょっと怖いサンセッツの方々。手の届かないようなかっこよさだった。
現在の東京ミッドタウンの辺りに、昔、防衛庁の建物があって、その近所にあったミントバーというカフェバーに、友人達と彼らのライブを一度見に行った。クリスマスの頃だったかな。小さいところなので観客はギュウギュウに押しつぶされて苦しかったけど、目の前の小さなステージで歌うサンディーさんは優雅で超絶に美しかった。