能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2024年11月19日火曜日

お猫様H:9月の頃



少し前の写真です

日々見ている時は艶々していると思うのだけれど、写真に撮るとなんとなくモシャモシャして見えますね。


今猫さんは日々騒音に耐えてます

勇気を出して


海亀も耐えてます。
今日は音がすごくてちょっと泣きそうになってる。


バスルーム改装:3週間目、工事はスムースに進む



今日19日の火曜日で、バスルームの改装工事が始まってから3週間が経つことになる。もう3週間も過ぎたぞ。すごいぞ。作業も順調に進んでいる。日々はなんの問題もなく過ぎている。なんとか猫も耐えてくれている。


最初の3日はデモリション/取り壊しの日々。古いバスルームのタイルを剥がしたりキャビネットを破壊したり、壁のドライウォールを取り払ったりと、それはそれはもの凄い音が家中に鳴り響く。

最初は埃除けのビニールの幕も入口に張られていたのだが、窓を開けているものだから直ぐに床に落ちてそのままになった。旦那Aの仕事部屋と臨時の寝室(猫部屋)のドアはしっかりと閉めているので大丈夫だが、それ以外の部屋は家中に小さな埃が舞っている。家全体がほぼオープンプランの開け放った家のデザインだから、微細な埃も自由に舞い踊る。そして棚や床にうっすらと降り積もる…。

わかっているのだ。改装とはそういうものだ。そういうものだとわかっているからしょうがないのだ。とにかく耐えて共に生活していくしかない。



全てが取り払われて部屋が空になったのは4日目ぐらいか。それから水道管を移動し構築する工事。シャワーの位置を変えるので水道管を別の壁まで伸ばしていく。壁の裏側に新しく水道管が通っているのを確認した。そしてシャワー室の奥に新しく入れるバスタブのフレームの木の枠が取り付けられた。

その後、シャワー室の壁の下部から床一面、バスタブの横まで覆うように厚いビニールの防水シートを張り巡らす。その上にセメントを広げ、排水溝に向かって緩やかに傾斜する床を構築。その後、壁には防水のセメントボードが取り付けられてシャワー室の壁ができる。シャワールームが形になってきた。


壁が出来たら全体に赤い防水加工のペイント「RedGard 」を塗る。昔英国でやったバスルーム改装での防水加工では、ビニール製の防水シートをバスタブ周りの壁に張っていたと思ったが、今どきの防水加工はタブに入ったドロドロのペイント式。それをペンキを塗るように壁に塗ってタイルの後ろの防水加工とする。壁が真っ赤に染まる。


それが渇いてから壁にタイルを貼っていく。そのタイル貼りは職人さんの腕の見せ所。非常に仕事の丁寧な方々で安心する。注文したタイルはかなりな数が輸送中に割れていて、最後まで足りるかどうかが心配だったが、どうやらぎりぎりで足りたらしい。ほっとする。割れたタイルをカットして無駄なく使用してくださった職人さん達の頑張りのおかげだと思う。

シャワー室の外のシンクとトイレのエリアの床のタイルも設置された。毎日少しずつバスルームが形になっていくのが嬉しい。

作業で一番時間がかかったのはタイル貼りの作業だった。丁寧にタイルの高さや大きさを合わせ、目地の幅を綺麗に揃える作業に時間がかかり、タイル貼りだけで3日以上かかったと思う。それにしても職人さん達の丁寧な作業には本当に感謝している。そのタイル貼りの作業が終わったのが先週の土曜日(臨時で土曜も作業をしてくださった。ありがたい)


そして昨日、タイルの目地が白いグラウトで埋められた。真っ白。何から何まで真っ白。すごく綺麗に仕上がった。ちょっと感激している。夢の白いバスルームが実現しつつある。コントラクターの会社の監督さんも笑顔、私達も笑顔、職人さん達も笑顔。皆が「綺麗だね」と笑顔になった。すごくいい感じに物事が進んでいる。


職人さん達はお二人。フレンドリーな方々で徐々に打ち解けていった。2週目ぐらいから私も現場を度々訪れ作業の内容を確認してお二人と話をするようになった。必要であればリクエストを伝える。コミュニケーションの中から徐々にお互いへの信頼がうまれてくる。皆が完璧な「夢のバスルーム」の完成のために同じ目標に向かって共に作業をしているような雰囲気になってくる。

コミュニケーションがよくできるようになれば気持ちよく作業が進むようになる。全ては職人さんとの信頼関係。これは以前ロンドンでの改装の時も同じだった。職人さん達の技を心からリスペクトし、分からないことがあれば質問をして物事を解決していく。リクエストがあれば伝える。おかしいと思ったら伝える。デザインの細部を変更したい場合も相談してみる。まるで自分が現場監督になったような気持ちで関わっていく。沢山の会話とともに職人さん達との信頼を積み重ねていく。今回の改装工事も職人さん達といい関係がつくれたと思う。お二人には心から感謝している。

それにしてもお二人で全ての工事を行っているのは本当にすごいと思う。夢の実現のためには、腕のいい職人さん達がなによりも大切な存在。彼らに出会えたことは幸運だった。


これからシャワールームの床のタイルを貼り、バスタブを設置し、上部の壁をペイント、シャワールームの外のシンク回りのキャビネットを設置し、トイレを設置。天井のライトの残りをつけて壁と天井をペイント。家の全部のドアを新しいものに取り換える。あと1週間と少しはかかるだろうか。予定していた通り工事が始まってからほぼ1カ月(+数日だろうか)で完成すると思う。

ほぼかたちが見え始めたシャワールームを見て今とてもワクワクしている。


2024年11月15日金曜日

Theo Eckhart - Burning feat. Bronagh (2024)



誰だろう?



Theo Eckhart - Burning feat. Bronagh (2024)
Burning feat. Bronagh – Single
Theo Eckhart
Released: August 9, 2024
℗ 2024 DAMM



これもUK upfront club chart かcommercial pop club chartに入っていたと思う。すごくいい曲だしボーカルもすごくいい。しかしアーティストの情報を探すのだけれど何も出てこない。まだ本当に新しいアーティストなのだろうと思う。Bronaghさんもシンガーだと思うけれど情報が出てこなかった。

★Theo Eckhart
英国エセックス在住。

★Bronagh



歌詞が見つかったので訳したら、この女性はすごく怒ってました

● Six feet under
6フィート下…とは棺を埋める深さだそうです。もうあなたはダメねということでしょう。

Won't be made to come out like a fool
この come out は辛いことを忘れて次に進むということですかね。
私はそれはしない、能天気のように簡単には忘れないよと言っている。


Burning
Theo Eckhart
---------------------------------------------------------------------


Burning out…


[Verse 1]
私は聖人たちをつみびとに変える
私の復讐は苦いと聞いたわ
私は火を点ける
ただあなたが燃えるのを見るために

あなたをほぼ降参させた
あなたにとって私よりいい人はいないと言った
戦いに勝ったわ
あなたに地獄を見させるために


[Chorus]
6フィート下の棺桶のある場所 ●
あなたの叫びは私には聞こえない
2度私を裏切ったら
警告だと受け取るわ
私は馬鹿みたいに 問題から抜け出したりしない ●

Oh あなたが火を点けた
そして私を落ち込ませた
Oh 今も火が燃えていればいい
あなたが欲望で燃え尽きればいい
あなたにわからせた
Oh あなたが
燃えて 燃えて
燃え尽きればいい

6フィート下
あなたの叫びは私には聞こえない
私を2度裏切ったら
警告だと受け取るわ
私は馬鹿みたいに 問題を通り抜けたりしない

Oh あなたが火を点けた
そして私を落ち込ませた
Oh 今も火が燃えていればいい
あなたが欲望で燃え尽きればいい
あなたにわからせた
Oh あなたが
燃えて 燃えて
燃え尽きればいい


[Verse 2]
情け容赦はしない
あなたはまた私の愛を汚いと思わせた
あなたは私を深く切り裂いた
自分のアリバイのために

[Chorus]
6フィート下
あなたの叫びは私には聞こえない
2度私を裏切ったら
警告だと受け取るわ
私は馬鹿みたいに抜け出したりしない

Oh あなたが火を点けた
そして私を落ち込ませた
Oh 今も火が燃えていればいい
あなたが欲望で燃え尽きればいい
あなたにわからせた
Oh あなたが
燃えて 燃えて
燃え尽きればいい


[Bridge]
You got what's coming to you
受け取るべきものを受け取りなさい...

あなたが
燃えて 燃えて
Oh あなたが燃え続けていればいい
Oh あなたが
燃えて...


[Chorus]
Oh あなたが火を点けた
そして私を落ち込ませた
Oh 今も火が燃えていればいい
あなたが欲望で燃え尽きればいい
あなたにわからせた
Oh あなたが
燃え続ければいい

Oh あなたが火を点けた
そして私を落ち込ませた
Oh 今も火が燃えていればいい
あなたが欲望で燃え尽きればいい
あなたにわからせた
Oh あなたが
燃えて 燃えて
燃え尽きればいい

---------------------------------------------------------------------
Songwriters: Danielle Juhre




2024年11月14日木曜日

イタリア・ヴェネト州のスパークリング・ワイン La Marca, Procecco D.O.C.とサーモン・ロースト + 外食で Riesling



ここのところ安価なフランス・ワインを生産地別に飲み比べながら仏ワインの基礎を学んでいるのですが、今回は番外編です。イタリアのお酒です。


スーパーでかわいい小さなボトルが売っていたのでふと買ってみた。

La marca, Procecco D.O.C.


調べて見たらイタリアのスパークリング・ワインだそうだ。このボトルは187mlの手のひらサイズ。かわいい。軽くフルーティでとても飲みやすい。アルコール分も11%で軽い。気楽に飲めていい。



アメリカで一番人気のプロセッコだそうだ。

とにかく小さいボトルでかわいくて、さて、いくらだったかな?7ドルぐらい? うちは二人ともあまり飲まないのでこのサイズはとてもいい。これなら飲み残すこともないので気楽にボトルを開けられていい。


ところでスパークリングと言えば、以前、旦那Aのビジネス関連の会食や友人などと何度か開けた記憶があるが、実は正直あまり美味しいと思ったことがない。いいレストランでおそらくシャンパンだと思うが、なんだか味がない、飲んでる気がしない、空気を飲んでる…みたいな笑。まぁ今はテーブル上で仏ワイン探訪の旅をシリーズでやっているので、いつかシャンパンも試さなきゃね…とは思っています。ハーフボトルでいいかな。

しかし番外編で試したこのイタリアのプロセッコは美味しい。すごくいい。サーモンと野菜をローストしてお手軽夕食に合わせた。おいしかった。





それではワインの情報。

La marca, Procecco D.O.C.


●生産者
La Marca
1968年創業。実際にはベニスを取り囲むヴェネト/Veneto州と、その東側のFriuli-Venezia-Giulia地方の9社のワイナリーがLa Marcaの社名の元、共同でプロセッコを生産。5000件の農家と提携して生産している。
La Marca社は、La Marca Prosecco、La Marca Prosecco Rosé、La Marca Luminore Prosecco Superiore の3種類を生産。
 
● 産地
ヴェネト州内の産地はベニスから車で1時間。アドリア海とドロミテ山脈の間の土地。プロセッコ産地の中心TrevisoはGlera grapeの産地。2009年にはプロセッコの生産地がDOCGの銘を受けた。

● 葡萄
グレーラ種/Glera
プロセッコを作る葡萄はグレーラ種。またこの グレーラ種はProsecco grapeとも呼ばれる。このグレーラ種の葡萄は平坦な土地では凡庸な味に育つが、斜面で水はけが良く日当たりの良い地に育つと…酸味が強く香り豊かで桃などの香り、はちみつや柑橘系の香りのする味になりキャラクターが際立つ。プロセッコにはグレーラ種を85%以上使用する決まりだが、15%以下なら他の品種のブレンド可。プロセッコはCharmat methodと呼ばれる2次発酵の方法で作られる。

● ランク
La MarcaのプロセッコにはベーシックなProsecco D.O.C.と、上位種の Luminore Prosecco Superioreとランクの違う2種がある。Prosecco D.O.C.はイタリアの北東地方が産地。 Luminore Prosecco Superiore D.O.C.G. はコネリアーノ、ヴァルドッビアーデネ/Conegliano Valdobbiadene地方の D.O.C.G.で、グレーラ種の高い比率を求められる。この Luminore Prosecco Superioreは、リンゴやクリーミーな桃などの豊かな香りを放つ。


● DOCとDOCGとは
イタリアの食料品(主としてワイン)に対する原産地認定。
DOC:Denominazione di Origine Controllata
DOCG:Denominazione di Origine Controllata e Garantita=最上質


ワインメモ
🍷La marca, Procecco D.O.C.
Vivino.com Score: 3.8
Winery: La marca
Grapes: Glera
Region: Italy/Veneto /Prosecco
Wine style: Sparkling Wine
Alcohol content: 11%
Wine description
This wine is solid, with a sharp-ish nose that calms on the palate. At first, the very ripe notes of pear are upfront but as the bubbles are left to settle, so does the fruit. The palate is alive with persistent bubbles and a slightly sugary pop among the juiciness. This is a Prosecco with some personality.


-----------------------------------------------

★その他 ワイン飲・記録

先日外食をしたときにグラスで飲んだ

Riesling, Selbach, Mosel, Germany

フルーティで美味しかった。



2024年11月13日水曜日

BBC 『HARD TALK』元・米国 国家安全保障問題担当大統領補佐官 ジョン・ボルトン: 米国は世界を率いるには分裂し過ぎているのか?



先日大統領選挙日の前、2024年10月23日に放送された BBC によるインタビュー番組『HARD TALK』のジョン・ボルトン氏へのインタビュー。



このインタビューは選挙日前に放送された。インタビューされた人物は、第1期のトランプ大統領の政権で、国家安全保障問題担当大統領補佐官を勤めたジョン・ボルトン氏。彼が今何を考えているのかを記録しておこうと思う。


ジョン・ボルトン氏は1948年生まれの現在75歳。イェール大学を最優等で卒業。またイェール・ロー・スクール修了(法務博士 J.D.)。1981年のレーガン政権の8年間、国際開発庁および司法省に勤務。1989年から1993年までは(父)ジョージ・ブッシュ政権で国務次官補。2001年には(子)ジョージ・ブッシュ政権にて国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)。2005年には駐国際連合アメリカ大使。そして2018年からは、前回のトランプ政権にて国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めた。

ちなみに彼は共和党のタカ派で、(子)ジョージ・ブッシュ政権ではラムズフィールド氏やチェイニー氏と共にイラク戦争の推進し、ネオコンの代表的な人物とみなされることが多い。


私がこのインタビューを取り上げるからと言って、ボルトン氏の言葉の全てに私が賛同しているわけではないことをまず断っておこう。彼が関わったとされる2003年のイラク戦争には私は反対であったし、当時のネオコンの考え方にも反対していた。

(このインタビューに出てくる)彼が言うところの「強い米国が力で世界の平和を守る」という考え方は、元々は冷戦時代の米国の、対・ソ連の外交政策を元にしたもので、今現在の世界の情勢でそれが正しいのかどうかは私にはわからない。冷戦の時代に培われた「強い米国の外交政策」が、今の時代にも正しいのかどうかはこれから深く議論がなされるべきだろう。明らかに時代が違うだろうと思われるイスラエルについての彼の考え方もインタビュー内に出てくるのだが、とにかく興味深いのでそのまま記録しておこう。

ともかくよく知らないことだからこそ、初めて聞けば学びにもなる。


なによりもボルトン氏は長い間、共和党政権下のホワイトハウス界隈にいて、様々な人々に出会い、様々な経験をなさってきていることから、その彼の目で今のドナルド・トランプ氏がどのように見えるのかは大変興味深い。多少古いタカ派の人物にトランプ氏がどのように見えているのかを知るのは面白いと思った。

大統領選の結果が出て、私は予想不可能なトランプ氏の政権に対しあいまいな不安を抱いている。共和党保守派のボルトン氏もこれからの米国の未来を心配なさっているようで、それで私はこのインタビューに興味を持った。


番組のタイトルが示す通り『HARD TALK』…ハードなインタビューなため、BBC のスティーブン・サカー氏の質問が厳しくて大変面白い。元ネオコンのボルトン氏に対し「あのイラク戦争は失敗でしたね」と問い、「アメリカは弱くなりましたね」と問い詰める。ここで声を荒げずに落ち着いてインタビューを受けるボルトン氏もすごいものだと思う。互角のインタビュー・バトル。今まで見た『HARD TALK』の中で、かなり印象に残るインタビューであった。


内容が大変興味深いので、全和訳をすることにした。これもまた、ここに記録して、これからの世の中がトランプ政権のもとでどのように変わっていくのかを見ながら「ボルトン氏はこのように話していたよね」と見るためのリファレンス用。

古い考え方を持つ世代の人物であるとはいえ、ボルトン氏が知的で良識的な人物で、心の底から米国の愛国者であることは疑いようもない。このインタビューでサカー氏に問い詰められ、最後は多少気弱に聞こえてしまったのは、彼がこれからの米国の運命を心の底から心配し憂いていらっしゃるからなのだろう。


世の中を知るために、政党や政治家の方向性で分断するのではなく、両方の意見を聞いておきたいと私は思う。民主党も共和党もどちらも完璧ではないのは当然のこと。どちらかを一方的に信奉するのではなくどちらの政党の意見もまんべんなく耳を傾けていきたいと思う。

このボルトン氏のインタビューは学びが多かった。



------------------------------------------------------------

元のインタビュー・リンク
John Bolton on BBC HARDTalk
https://www.youtube.com/watch?v=wi3CHznmwDI

------------------------------------------------------------


John Bolton: Is America too divided to offer global leadership?
ジョン・ボルトン: 米国は世界を率いるには分裂し過ぎているのか?


10月23日(最新の放送)
on BBC World
23分



今日のゲストはジョン・ボルトン。元ドナルド・トランプの国家安全保障問題担当大統領補佐官。現在は(トランプ氏とハリス氏の)二人の大統領候補者への声高な批評家です。アメリカは世界をリードするにはあまりにも分裂し、疲れ果てているのでしょうか。



BBC, Stephen Sackur:ジョン・ボルトン、ハードトークへようこそ。

John Bolton:会えて嬉しいね。

Sackur:いらしてくださってありがとうございます。あなたにとって今回の大統領選挙はアメリカの強さの表れですか、それともアメリカの弱さの表れですか?

Bolton:なにも表してはいない。どちらも魅力的ではない。どちらの候補も大統領に相応しいとは思えない。だから私はどちらにも投票しない。そして国際的には、米国と世界中の同盟国にとって問題の前兆となると思う。全く別の候補者であればいいけれど、私達には彼らしかいない。

Sackur:あなたがどちらにも投票しないと知ったら視聴者は驚くと思いますよ。あなたは候補者・ドナルド・トランプ氏の元で「国家安全保障問題担当大統領補佐官/National Security Advisor」として2019年まで仕事をしたのですよね。いったいどうして、どのようなわけで彼に投票ができないのですか?

Bolton:なぜなら彼は大統領に相応しいと思えないからです。彼は1度目の任期に仕事の本質を理解していなかったし、また彼はオフィスにいた4年間に何も学ばなかった。当時何かをわかっていたとしても忘れただろう。彼の執務室でのパフォーマンスは米国にとって大きな危機である。

Sackur:言葉の選択に気をつけようと思いますが、あなたがトランプ氏の一度目の任期に彼について書き残したことは「彼は相応しくない、エラーが多く、驚くほど無知で、彼の考えはいくつかのドットの集合体の群島のようである」と。しかしあなたは17か月もの間、彼の元で仕事をしたのですね。どういうことですか?

Bolton:私が仕事に就いた時は、それまでの過去の大統領のように、トランプもその責任の重さと国家安全保障問題において彼の決定が意味するもの…に訓練されると思っていた。そしてそれが間違っていたとすぐにわかった。彼は学ばなかった。それから私が幸運にも政府で国家安全保障において多くの仕事をしたことから、私は出来る限り長い間、彼に目の前の問題についてアドバイスが出来ると思った。17か月間はトランプ氏の下で一番長く働いた国家安全保障担当補佐官ということになった。

Sackur:トランプ氏はここにいないのですけど彼にあなたについて聞きたい。彼はあなたに大層がっかりしたと、あなたがホワイトハウスを離れた後で、彼はあなたのことで嫌なことを見つけたのであなたをクビにしたと言った。あなたはそれよりももっと複雑であると言いましたね。

Bolton:私は辞任したのです。複雑ではない。

Sackur:どのように信じるか次第ですね。彼は、ボルトンは「不満の多いつまらない阿呆でただ戦争をしたいだけの男」だと言った。最後の部分は特に重要ですね。トランプ氏は実際にあなたのことを典型的な…考えの古臭い時代遅れのネオコンだと言った。

Bolton:彼はあなたが今言ったような考えを持つほどの知性はない。彼は私に対して「FOXニュースで何年間も見ていた」と言った。そして私は自分の意見を言うのに躊躇しない。彼とは選挙の前も後にも、そして彼が大統領になってからも何度も国際的な事柄について話した。もし彼に私の考えがわからないのなら、あれ以上私にできることはない。それに、あれはいかにもトランプらしい…彼の政権から辞任した人々に対する彼のやり方です。他の人物達は私よりも強い意見を持っている、例えば Rex Tilleson(国務長官/Secretary of State)=Exxon の CEO はトランプ氏のことを馬鹿だと言った。

Sackur:私が理解したのは…彼があなたのことを「ただ戦争がしたいだけ」と言ったのは、トランプ氏が共和党…あなたはいつも共和党員でそのあなたの愛する共和党を、トランプ氏はずいぶん違う方向に向かわせていますね。彼はナショナリズムを信じ、アメリカ第一主義で、そして国外の戦争へのアメリカの関りを終わらせようとしている。多くの人々はトランプ氏のことを孤立主義者だと見ている。

Bolton:彼は孤立主義者的ではある。しかし彼には哲学がない。彼は人々が理解できるようなポリシーを持たず、海外のリーダーや、メディアが彼の考えをまとめようとしても、それはまるで乱暴にニューロンの閃きを繋ぎ合わせるようなものだ。ドットを繋ごうとすれば出来るけれど、彼自身はドットを繋げようとはしない。

Sackur:しかし重要なことがありますね。例えば中国に対するポリシー…あなたと彼は完全に仲たがいをしてしまった。それから米国が立ち向かう現在の大きな決断…ウクライナ戦争、NATOの未来…であなたと彼は完全に違う考えである。お聞きしたいのは、共和党はジョン・ボルトンの信条から離れてしまったのですか。

Bolton:あなたは基本的に間違ってます。共和党の魂の戦いは議会に存在している。議員たちは政治的な理由でトランプ氏に怯えているが。上院と下院の共和党の中心は(今でも)レーガン大統領の時代の「強さによる平和」を信じている。私は孤立主義のウィルスはトランプ氏の立場の一部を表していると思う。

Sackur:J.D.バンスは?

Bolton:待って、J.D.バンスは後から。トランプ氏は常軌を逸している。映画『スターウォーズ』的な意味では「A Disturbance in the Force」みたいなもので…

Sackur:どうしてそう言えるのです?トランプ氏が共和党を完全にコントロールしているのに。

Bolton:私は、彼がシーンから立ち去る時…おそらく今年11月に負けた時に、それとも(もし彼が勝ったら)4年後、彼の影響はなくなっていくだろうと思う。なぜなら彼には哲学がないからだ。彼には次に伝えるものがなにもない。それから、孤立主義の問題は他の人々の中にも存在していて、それとは戦わなければならないが、しかしそれはトランプ氏のせいではない。

Sackur:あなたのポリシー…それらはあなたのような人々、ディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフィールド…皆ジョージ・W・ブッシュの元で勤めた人々により9月11日の(同時多発テロ)の後に発達したポリシーで、大量の米軍がアフガニスタンとイラクに送られましたね。あの「失敗」がドナルド・トランプが現在言っていることの原因で、人々もそれに共鳴しているのではないですか?

Bolton:私はトランプが、今日言っていることと明日言うこと、今日の午後に言うことの意味をわかっているとは思えない。たとえそれが米国の有権者に共鳴しているとしても、この選挙のキャンペーンでの討論会の流れを見ると、外交政策はほぼ存在していない。

Sackur:ただ私が思うのは、あなたの外交政策での失敗をあなたが認めなければ、今米国でとても大きくなっている孤立主義の責任は、

Bolton:あの外交政策が間違っていたとは思っていない。

Sackur:間違っていなかったのですか?アフガニスタンとイラクの?

Bolton:全然。米国は9月11日の後、アフガニスタンに2001年に侵攻し、タリバンを権力の座から追い出し、アルカイダをほぼ壊滅させ、そして駐在し続けた2021年の夏までは、アフガニスタンから発生した米国でのテロリストの攻撃はなかった。それは成功だ。アフガニスタンでの失敗は、ドナルド・トランプのせいだ。信頼するべきではないタリバンと間違った交渉をし合意を遵守することになった。そしてジョー・バイデンの失敗はそのトランプのポリシーを実行したことだ。

Sackur:ということは、何十万もの死者を出し、何千億 US ドルを使い、事実タリバンは現在カブールを支配していて、事実イラクは大変不安定な状況で民兵が米軍に抵抗していて、国の多くの地域を支配している。これらのどれもあなたにとっては失敗ではないのですか?

Bolton:何が起こったのか、違う側面を見なければならない。軍の分析上から見てアフガニスタンは完全に成功だった…撤退の時までは。ポリシーが途中で捨てられたのなら、私のポリシーが失敗だったとは言えないだろう。確かにアフガニスタンでは、国を建て直すにあたって大変多くの支出があり、それはほぼ無駄になっただろう。しかしそれらは私のアフガニスタンに対するポリシーではない。

Sackur:過去にしがみつかないようにしましょう、過去は大切で今に繋がっていますが、しかし今一番大切なのは、ウクライナに関してトランプ氏からあなたが離れたことでしょう。あなたはトランプ氏が再選したら、ウクライナは(あなたの言葉で言うなら)TOAST(おしまいだ)と言った。どう意味ですか?

Bolton:トランプは既に言いましたね、彼はゼレンスキーとプーチンを同じ部屋に入れて彼が24時間以内に問題を解決すると。彼は戦争責任をゼレンスキーのせいにした。仮に彼らがその部屋に入ったとしたら、24時間で問題を解決するのではなく…それはトランプのせいにはならず/なぜなら(トランプは)決して自分のせいにはしないからだ。私はトランプがすぐにゼレンスキーのせいにするのではないかと心配している。そしてそれは、ロシアに実質的な勝利をもたらすことになる。

Sackur:あなたはアメリカの国民が、今までのようにウクライナ戦争に資金を提供し続けたいと思っていると思いますか。バイデン大統領は、一番最近の600億ドルの資金提供パッケージを、議会を通すのに苦労しましたね。あなたは誰が選ばれようと、そのような支援に対し国民から同意を得られると思いますか。

Bolton:誰がリーダーでどのように決断するかにかかっているでしょう。米国にも西側諸国の全てにとっても、ソビエト連邦の崩壊から問題はあった。(あの時のことを)覚えているかもしれません…人々が歴史の終わりを宣言し、もう脅威はなくなり、防衛費を削減して平和がくると言っていたことを。それは間違いでした。米国は今でも何が起こったかの完全な誤解のために支出を続けている。もしウクライナに関してアメリカの国民が関わるのなら、ウクライナはアメリカの国民の重要な関心事でそれに呼応するでしょう。それに…

Sackur:なぜ、なぜそう思うのです?私達はとんでもないことが起こっているのを毎日目撃しています。ここ数日間で北朝鮮が(おそらく)12000人の軍をウクライナ国内に前線として送りロシア側で戦うことになったことが明らかになった。まったく状況は変わっていない…これから米国がどれほどウクライナに資金援助をしていくのか。

Bolton:あなたは聞いていませんでしたね。この大統領選のキャンペーンでは、ほぼこのことについての論議がなされていないのです。大きな問題だと思う。それにバイデンは最悪な形でウクライナへの支援を行った…戦略的になされたのではなく、勝つためになされたのでもなく、長時間にわたって公の場で議論を続けた…攻撃を援助するのか、エイブラム戦車を供給するのか、F-16を供給するのかと。実際のところ、もし北朝鮮軍がウクライナに駐留していることが判明すれば、これは中国とロシアと、イランや北朝鮮のようなアウトライダーとの新たな関係を如実に示すことになるだろう。このことについてアメリカの国民は、彼らのリーダーが討論をするのを見るべきで、それは行われていない。過去にあったように、アメリカの国民が世界の脅威の現実に向かい合い、アメリカの生活を守るために何をするべきかを問われたら、国民は答えを出すと思う。しかしまずはその討論が行われなければならない。

Sackur:ある人々は、ドナルド・トランプがプーチンと特に友好的なのには特別な理由があると言う。彼のプーチンとの関係には何か私達にはわからぬことがあると。あなたはトランプをよく知っている。あなたはホワイトハウスで彼のロシアへのポリシーを身近に見ていた。トランプとプーチンとの間には私達が理解できないなにかがあると思いますか?

Bolton:トランプは権威主義的な人物が好きだと思う。説明はできない。私は精神科医でもないから心理分析はできないけれど、彼のそれらの人物達に対するリアクションは明らかだ。私のホワイトハウスでの17か月の任期では、ロシアとの取引や侵害的な共謀など私はなにも見なかったけれど、もし何か見たとしたら私は覚えているだろうし明らかにしたと思う。

Sackur:もしあなたがトランプ氏の再選で「ウクライナがおしまい」だと言うのなら、NATO はどうですか?

Bolton:おそらくトランプは NATO から撤退する可能性が高いと思う。それは米国にとって大惨事的な間違いだろう。トランプは集団的な防衛を理解していないと思うし、彼は同盟国がどのように機能するのかもわかっていない。彼は基本的に米国が、欧州や日本や韓国に軍事的な「保護」をしていると思っている。そしてそれらのアメリカが保護している「恩知らずの人々」は十分に支払っていないと言う。

Sackur:ドナルド・トランプはおそらくあなたジョン・ボルトンこそが理解していないと言うでしょう。どのようにアメリカのレバレッジを使うのかをあなたが理解していないと。そして彼だけがヨーロッパに対し、(ヨーロッパが)自分達の防衛のためにもっと支払わなければ「私は(アメリカは)ロシアに対する防衛から立ち去る」と言えるのだと。「私がそのようにしたために、沢山のNATOのメンバー(31カ国の中から23カ国)がやっと軍事予算を上げ、少なくともGDPの2%を防衛に支出するようになった」と。

Bolton:彼はそのように言うかもしれないが、それは NATO を強くする目的ではなく弱くするための口論であり、その上彼はヨーロッパが我々を貿易協定で騙したと言い、ヨーロッパがロシアのノードストリームからナチュラル・ガスを受け取ったと言い、彼がなぜ NATO が嫌いなのかの理由はいくらでもあるだろう。なぜなら基本的に彼は NATO のコンセプトに同意していないからだ。私が思うのは、米国は今現在のおよそ GDP の3%の防衛費から、レーガン時代の頃の5~6%の防衛費へ上げることになる。そしてヨーロッパの防衛費は4%に上がることになるだろう。彼らは困るだろう。ところでひとつ重要なことがある、ドイツは GDPの2%すれすれだがその軌跡も元にもどるだろう。

Sackur:アジアに移りましょう。あなたは声高に台湾をサポートしていて何度も訪ねていますね。あなたは、トランプの政権は台湾を(あなたが必要だと言っている)サポートをすると思いますか。中国が台湾にプレッシャーをかけていますが。

Bolton:彼が大統領になったら、台湾がとても心配ですね。どの場面だったかトランプは、オーバル・オフィスのデスクに座っていてシャーペンを取り出してその先を指さし「見えるか、これが台湾だ」。そしてデスクを指さし「これが中国だ」と言った。それが彼の見ているものだ。

Sackur:その意味は?

Bolton:台湾は潜在的に…おしまいだ。

Sackur:あなたの意見では、トランプ氏の政権では とてもたくさんの「おしまい」があるのですね。

Bolton:私はとても心配している。

Sackur:中東のことを話しましょう。この会話の中でトランプ氏は米国の外交政策を決めるのにふさわしくないとあなたは言いましたが、しかし興味深いと思ったのは、中東に関してはあなたとトランプは完全に同じ考えである。お二人とも、イスラエルのネタニヤフ氏がやりたいことなら何をやってもいいと…彼は現在中東の様々なフロントで戦っていますが。

Bolton:そう。それは今日トランプが言っていることだが、明日も同じことを言えばいいと思う。一貫しているのならいい。この件に関しては彼が私の意見を聞いたのは嬉しいと思う。

Sackur:これを見ている視聴者はおそらく「なんと…ジョン・ボルトンとドナルド・トランプが中東に関して同じ考えならそれは必ず間違っている」と思うでしょう。

Bolton:彼らが何を言っても構わない。

Sackur:少し私に解説してください。あなたは今、ネタニヤフ氏がガザでの戦争継続に全力で取り組むことを、そしてレバノンでの戦争を続けることを、それからイランの核の能力に対して攻撃することを信じていると言っているのですね。

Bolton:イスラエルには沢山のフロントに対応しなければならない難しい問題がある…それらの敵は(核の)能力をあまりにも長く発展させ過ぎた。イランが核兵器を持つことの差し迫った危険性に対して、どのように対応するのか、イスラエルにとってそれがどのような結果になるのかは大変難しい問題だ。

Sackur:私は気になるのです。ドナルド・トランプが、あなたが任務を辞任した時に言った言葉…あなたのことを「退屈な馬鹿で、ただ戦争をやりたがっているだけ」と言った。しかしこの件であなたは中東の全面的な戦争を求めているように見える。

Bolton:私がやりたいのは、イスラエルや文明に対する脅威である…テロリストのハマスが破壊されること。また同じ理由でヒズボラのテロリストの脅威が破壊されること、そして私はイランが核兵器を決して手に入れないようにするという拡散防止の目標を見てみたいと思う。そして私はネタニヤフがそれを実行できると思っている。

Sackur:あなたは知りませんか。私がイランの核ネゴシエーション・チームのメンバーから聞いたことですが、もしイスラエルがイランの核施設を攻撃したら、イランは濃縮ウランの素材の兵器化を最終段階へ急がせることは間違いないだろうと。

Bolton:彼らはもう既に濃縮ウランの兵器化をしているかもしれない。誰にもわからない。なぜなら誰も(イランの核の)兵器化能力にはアクセスすることができないからだ。しかしイランが核兵器を手に入れるには、北朝鮮の中央銀行に電信で送り北朝鮮がいくつかの弾頭を輸送機でイランへ輸送する方がずっと簡単だ。

Sackur:この会話で沢山の人々が不思議に思うことを話しましょう。あなたは最初にどちらの候補にも投票できないと言った。そして主にトランプのことで、なぜあなたが彼に同意しないのかを話した。それではカマラ・ハリスのことを話しましょう。彼女は継続を約束し、ウクライナへと NATO への断固たる支援をするという。沢山の保守派の共和党党員がトランプには投票できないけれど、良心のためならカマラ・ハリスに投票できると言う。あなたはなぜできないのです?

Bolton:私はカマラ・ハリスは、1984 年の元国連大使の Jeane Kirkpatrick が言うように、カマラ・ハリスは実際にサンフランシスコの民主党員だと。そして Jean は印象的なコンベンションのスピーチで、サンフランシスコの民主党員はいつも最初にアメリカを非難すると。彼女は左寄りの民主党員だと思うし、彼女はバイデン大統領よりも弱いだろう。我々は8年間もオバマ政権の元で劇的に苦しみ、今は機能的にはオバマ政権の第3期とも言える4年間で、カマラ・ハリスはオバマ政権の第4期になるとも言えるだろう。

Sackur:あなたはディック・チェイニーを知っていますよね。彼はあなたの友人ですか?

Bolton:最後に話した時までは友人だった。今でもそうであればいいと思う。たとえ彼がカマラ・ハリスに投票しても。

Sackur:次に私が言うのは彼のパワフルな言葉です「今までドナルド・トランプほど私達の共和国の脅威だった人物はいない。国民として憲法を守るために、我々は党派性よりも国を上に掲げるべきだ。それが私がカマラ・ハリスに投票する理由だ」。あなたの投票の拒否は、ただ自分勝手なだけなのですか?

Bolton:もちろん違いますよ笑。トランプはアメリカの国にとてつもないダメージを与えるだろう。彼は第1期にも大きなダメージを与えた。おそらく第2期はもっとダメージが大きいだろう。取り返しのつかないものもあると思う。しかし私は彼がアメリカにとって米国への「実存的な脅威」であるとは思っていない。

Sackur:思わないのですか?人々は…統合参謀本部議長 Mark A. Milley の…(これは Bob Woodwards の新刊『War』によるものですが)トランプに関する言葉は「心底、完全なファシストで、この国の未来にとって最も危険な人物である」。これらの人々の言葉を聞いていないのですか?

Bolton:私は、トランプは精神的能力を持たないと思う…世界に対するあらゆる種類の一貫したシステムを構成するビュー/視野を持たない。もう一度言いましょう。彼はダメージは与えるけれど実存的なダメージではない。あなたにはわかりますか、オーケーな大統領と実存的な脅威の人物の間にはカテゴリーがある…沢山のダメージを与えるけれどどちらでもない誰かがいる。それが私の考えだ。脅威を正確に認識しなければならない。過大評価も過小評価もせずに。

Sackur:私はトランプ自身の言葉を聞いてます…国内のフロントだけではなく、彼は実際的に、必要ならば治安部隊/Security Forces を使って 100万人を強制送還をすると言う。彼はまた反対派を反逆罪で起訴すると言う。それから彼に悪いことをした者には復讐すると言う。これらの言葉は…アメリカは内部的に非常に不安定であるように聞こえます。

Bolton:私はもちろん認識している。なぜなら私は彼の復讐のターゲットの一人だから。誰かに講義してもらう必要はない。

Sackur:それならなぜここで私と一緒にいて「これらは全て制御できる」と言うのです。そのように制御できるとわかるのです?

Bolton:なぜなら私は憲法を信じているからです。私は政府の機関を信頼している。アメリカの国民を信じているからです。それに今まで過去に共和国へ脅威だった人々とトランプを比べると(例えばローマのように)、彼には比較できないし、また手段も無い。

Sackur:もう一度大きなピクチャーに戻って…、この選挙がアメリカの今日の状況の何を語っているのでしょう。私達に見えるのは、世界で一番強い国が、国内の政治的な分裂で麻痺に陥っている。そのため各国の重要な同盟国からも信頼されず、グローバルサウスの国々への影響力の競争にも負けつつあり、国際法においては完全にダブルスタンダードだと世界中の国々から見られている。アメリカのパワーを語るあなたにこれを言いたい。アメリカは本当にかつてないほど弱くなっているように見えますか。

Bolton:私は同意しません。選挙がどうなるかわからないし、これからの4年間がどのようになるのかもわからないし、おそらく批評家はあなたが今言ったような説明を喜ぶだろうけれど、もしかしたらそうなるのかもしれないし。私から世界に言えるのは…私達アメリカがいなくなったら、あなた方はきっと寂しくなるだろうということ。

Sackur:質問は…世界の支配的なパワーとしてのあなた方は終わるのですか?

Bolton:私に言うべきことは無い。

Sackur:ジョン・ボルトン、ここで終わりましょう。心から感謝いたします。



2024年11月12日火曜日

Clean Bandit, Anne-Marie - Cry Baby (KC Lights Remix)(2024)



なかなかの良曲




Clean Bandit, Anne-Marie, David Guetta – Cry Baby (KC Lights Remix)
Cry Baby (KC Lights Remix) – Single
Clean Bandit, Anne-Marie
Released: September 6, 2024
℗ 2024 B1 Records UK / Ministry of Sound Recordings,
companies of Sony Music Entertainment UK Limited



この曲はこの KC Lights によるこのリミックスが UK upfront club chart とcommercial pop club chart に暫く入ってます。もう1カ月以上入っているのではないかな。元曲はおとなしいゆっくりな曲なのですが、リミックスのボコボコ跳ねるようなリズムがいい。音がどんどん切羽詰まっていくのが気持ちいい。

★Clean Bandit
英国のエレクトロニック音楽プロデューサーのグループ。現在のメンバーはGrace Chattoさん、Jack Pattersonさん、Luke Pattersonの3人。また音楽ビデオのディレクター/撮影・編集も行う。2008年に英国ケンブリッジで結成。2015年には「Rather Be」がグラミー賞のBest Dance Recording賞を受賞。その他ヒット曲多数。

★Anne-Marie
Anne-Marie Rose Nicholsonさん。英国のシンガー・ソングライター。1990年生まれ。歌った曲が英国で何度もチャートインの売れっ子。2019年にはブリット・アワードやビルボード・ミュージック・アワード、グラミー賞に多数ノミネート。

★KC Lights
Kerr Slavenさん。1991年生まれ。スコットランド出身のDJ、レコード・プロデューサー、ソングライター。元々はジャスやインディー・ロックを聴いていたが、17歳の時にイビサ島への旅行でダンス・ミュージックに目覚める。その後アバディーン大学で音楽を学び自らもダンスミュージックの作曲を手掛けるようになる。


Cry Baby
Clean Bandit, Anne-Marie
---------------------------------------------------------------------

[Verse 1]
あなたが昨夜何をしたか 知ってる
私が電話したら あなたは拒否した
香水の香りがしたけど それわたしのじゃない
OKじゃないけど でもいいわ

[Pre-Chorus]
だってあなたは沢山の嘘をついているから サヨナラしなくちゃ
あなたもひとりぼっちになる気持ちがわかるわね
言ってよ 
どんな風に傷つけるのかな?
   あなたを一番愛してるって言った人を  
だってあなたは川のように泣くことになるから
   いいわ 溢れればいい

Don't want no


[Chorus]
私のドアで泣いて欲しくない 彼と別れるわ
Boy, 私は前と同じじゃない
あなただけが泣くことになる
  だって私はあなたに戻ってきて欲しくないから
Boy, あなたにもチャンスはあった
ずっと泣いていればいいわ, baby

[Post-Chorus]
あなたが嘘をつき続けてるって知ってるの, baby
だから泣き続ければいい, baby


[Verse 2]
あなたが何を待っているのかわからない
あなたの荷物をまとめてドアの外に置いたわ, uh
No, あなたと座って話をしたくない
急いでくれる? 退屈だから

[Pre-Chorus]
だってあなたは沢山の嘘をついているから 
   あなたとサヨナラしなくちゃ, mm
あなたもひとりぼっちになる気持ちがわかるわね
言ってよ
どんな風に傷つけるのかな?
   あなたを一番愛してるって言った人を  
だってあなたは川のように泣くことになるから
   いいわ 溢れればいい

Don't want no...


[Chorus]
私のドアで泣いて欲しくない 彼と別れるわ
Boy, 私は前と同じじゃない
あなただけが泣くことになる
  だって私はあなたに戻ってきて欲しくないから
Boy, あなたにもチャンスはあった
ずっと泣いていればいいわ, baby

[Post-Chorus]

あなたが嘘をつき続けてるって知ってるの, baby
だから泣き続ければいいわ, baby

[Outro]
嘘をつき続けてるでしょ, baby
だから泣き続ければいいわ, baby

---------------------------------------------------------------------
Writers:  Jack Patterson, ​​kamille, Steve Mac & Anne-Marie



Youngr - Wild & Untamed (2024)



作曲のことを歌に



Youngr - Wild & Untamed (2024)  LIVE
忙しいぞ こういう息子が欲しい
Studio ver.
Wild & Untamed – EP
Youngr
Released: October 25, 2024
℗ 2024 Blue Llama Records


少し前にも取り上げたYoungrさん。また彼の曲が英国のcommercial pop club chartに入っていた。有名なバンドのリーダー・Kid Creoleさんの息子さんだそうですが、彼はたぶん天才でしょう。曲そのものはスタジオver. も楽曲としてすごくいいのに、その上に彼は器用にもたったひとりでライブで曲を演奏してしまう。機材を使ってライブで瞬時に演奏した音を録音し、それをループして沢山の音のレイヤーを重ねているのだろうと思いますが、そのまま完成された演奏として聴けるのがすごい。事前に録音しているのは女性の声のパートだけでしょう。実際のライブではこの調子で演奏するのでしょうか。面白い。

いろいろと迷っている歌なのかな?お若いかと思ったらもう35歳なのですね。奇才だな。すごいね。

この曲はバンドの曲としてもいける。(ビジネスとして)バンド活動に拡大してもよさそうな気もするが、御本人はこれが自由で丁度いいのかもしれませんね。


★Youngr
Dario Younger Brigham-Bowesさん。英国のシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。1989年、英国生まれの現在35歳。アメリカのディスコ/ラテン・バンドKid Creole and the CoconutsのリーダーKid Creoleさん(本名August Darnellさん)の息子さん。母は同バンドのコーラス+オリジナルメンバーのAdriana Kaegiさん。2012年から兄弟と共にバンド・Picture Bookで活動開始。2016年からYoungr としてソロ活動。FacebookとYoutubeにてワンテイクで曲を演奏するソロ・パフォーマンス動画で注目を集める。


untamedとは
飼いならされていない、家畜化されていない、手懐けられていない…の意味で、ここでは型にはまらずワイルドで予測不可能ということでしょう。


Wild & Untamed
Youngr
---------------------------------------------------------------------

   僕は火を点ける 世界に火を点ける
   地平線を追って もっと高く登ろう
   僕の目には火花 僕は反逆者の炎
   星と踊る 僕はワイルドで自由奔放

Wild and untamed, wild and un
ワイルドで自由奔放 ワイルドで…


僕は円をぐるぐる回っている
たぶん時間を無駄にしてる, mmh
でも全てのループは真実を明かす
韻の中のリズム, yeah

僕は聞いて、学んでる
世界はただ回り続ける
僕は成長して 燃えている

だから僕はスピンし続ける
僕の心は大きく開いて
芝生は必ずしも青くない
向こう側では、だから
(Hey)


僕は火を点けるよ 世界に火を点ける
地平線を追って もっと高く登ろう
僕の目には火花 僕は反逆者の炎
星と踊る 僕はワイルドで自由奔放

僕は火を点けるよ 世界に火を点ける
地平線を追って もっと高く登ろう
僕の目には火花 僕は反逆者の炎
星と踊る 僕はワイルドで自由奔放


Wild and untamed, wild and un
ワイルドで自由奔放 ワイルドで…


僕はループしてる…
…繰り返しの繰り返し繰り返しのソング
ここは僕の居場所なのかなと疑問に思い
これは追跡?それとも長い道のり?
僕はビューを見失っているのか?ガイドを探している間に

僕はエコーを追いかけて
真実を探している
僕は勝ったり 負けたりして

意味を見つけようとしている
たぶんぼくはその証明なんだ
だって僕はいい生活を求めているから
なにか僕がするべきことは? 


だから
僕は火を点ける 世界に火を点ける
地平線を追って もっと高く登ろう
僕の目には火花 僕は反逆者の炎
星と踊る 僕はワイルドで自由奔放

僕は火を点ける 世界に火を点ける
地平線を追って もっと高く登ろう
僕の目には火花 僕は反逆者の炎
星と踊る 僕はワイルドで自由奔放

   僕は火を点ける 世界に火を点ける
   地平線を追って もっと高く登ろう
   僕の目には火花 僕は反逆者の炎
   星と踊る 僕はワイルドで自由奔放

   I'ma light it up, set the world on fire
   僕は火を点ける 世界に火を点ける…


I'll shine a light for you
私はあなたのために光を輝かせるわ
私はあなたのために光を輝かせて
私はあなたのために光を輝かせるわ
私はあなたのために光を輝かせる


   Wild and untamed, wild and un
   ワイルドで自由奔放 ワイルドで…


だから
僕は火を点ける 世界に火を点ける
地平線を追って もっと高く登ろう
僕の目には火花 僕は反逆者の炎
星と踊る 僕はワイルドで自由奔放

僕は火を点ける 世界に火を点ける
地平線を追って もっと高く登ろう
僕の目には火花 僕は反逆者の炎
星と踊る 僕はワイルドで自由奔放


Wild and untamed, wild and un
ワイルドで自由奔放 ワイルドで…

---------------------------------------------------------------------
Written by: Dario Darnell