能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年11月13日月曜日

Jaco Pastorius - Kuru/Speak Like a Child (1976)



トランスのように聴くと気持ちいい。



Jaco Pastorius - Kuru/Speak Like a Child (1976)

Album:  Jaco Pastorius
Released:  Aug 1, 1976
℗ 1976, 2000 SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT



ジャコ・パストリアスさんを知ることになったのは妙な方向から。

1990年も過ぎた頃「ベースが好きだからもっと知りたい」と思い独自にリサーチを始めた。ベースに触ったことも無いのにベース・マガジンを買って読んだりもした。情報を仕入れたかった。最初にベース・マガジンを手に取ったきっかけはCheap Trickのトム・ピーターソンさん。インタビューが出ていたから買ったのが最初。

記事を参考にして有名なベーシストの名前を知るようになる。しかし当時は今のように動画サイトで曲の試し聴きもできず、また思いつきだけで様々なCDを買って聴き比べるほどの余裕も私にはなかった。中身のわからないCDを購入して聴いてみるのなら確かな情報が欲しい。いいベーシストと呼ばれる人を知りたい。


そんな頃ベース・マガジンにとある本の広告が載っていた。タイトルは『ジャコ・パストリアスの肖像』ビル・ミコウスキー著の翻訳本。初版は1992年。読もうと思った。なぜなら表紙に載っていたベースを抱える青年の横顔が素敵だったから


小娘が音楽を知るきっかけなんてそんなもの。かっこいい男の子だからどんな人なのか本を読んでみよう…。そして彼がベース界で伝説の演奏家だということを知る。悲劇の天才…既にお亡くなりになっていた。全てのベーシストが神様のように憧れる演奏家…。後に英語が読めるようになって読んだネット上の記事では、彼はベースのinnovator/革新者、創意工夫に富む人、導入者と呼ばれていた。

凄い人なんだ…。でもルックスも素敵よね


本を読みながらCDにも手を伸ばす。
オリジナルの『Jaco Pastorius』『Word of Mouth』『Invitation
Weather Reportの『Black Market』『Heavy Weather』『8:30
Joni Mitchellの『Hejira』『Mingus』『Shadows and Light

それ以外にも輸入盤のブートレッグのようなライブ盤をいくつか購入。本を読んだあと暫くジャコさんにアイドル的にハマっていたので、ブートのような録音のCDを買うことも躊躇しなかった(それらは後に中古屋に売った)。そしてしばらく聴き続けていつの間にか離れた。


たぶん当時聴いた中で一番好きだったのはジョニ・ミッチェルさん。歌だったからわかりやすかった。

しかしながら当時彼の作品を聴いてはみたものの、ベーシストの方々が言う「ジャコは天才演奏家、革新者」というのは20代の私にはよくわからなかった。1枚目Jaco Pastoriusはなんだかゆるいと思ったし、2枚目のWord of Mouth1曲目Crisisからつまづいた。難しいですよあの曲は…。

実は今ジャコさんのアルバムを引っ張り出してきて聴いている。久しぶり。20年以上ほこりをかぶっていたCDを手に取る。…聴いて見ると…悪くない。『Jaco Pastorius』はすごくいいアルバム。『Word of Mouth』の「Crisis」はやっぱり難解。しかし1曲目を過ぎればいい曲もあるぞ。いや…やっぱりちょっと難解か。しかし昔のように戸惑うことはない。

そうなのね。最初にジャコさんを聴いた頃は、私の中の音楽の経験値が少なすぎてその面白さがわからなかったんですよね。当時は普通の洋楽(チャートをにぎわすポップスやロック)を聴いていて、時々過去のロックを振り返り、オルタナにも手を伸ばし始めた頃。ロック/ポップスしか聴いてこなかった小娘にはジャコさんの音楽は大変難しかった。当時はずいぶん背伸びをして彼の音楽を聴いていたんだなと思う。


それでもジャコさんのことが好きだったのは、彼のルックスが好きだったから。目の大きな可愛い顔も長すぎる脚もかっこいいなと思ったから。Joni MitchellさんのライブShadows and Lightの映像でピョコピョコ踊りながらベースを弾くジャコさんが素敵だと思ったから。彼のワイルドな逸話の数々にもにも心動かされたから。

素敵な人がやる音楽を知りたい。この人のことをもっと知りたい。ベースのことはよくわからないけれどなんだかすごいらしい…音楽は後からついてくる😃。


今彼のCDを聴けば決して難しすぎるわけではない。昔はわからなかった曲も今は楽しんで聴ける。ジャズやフュージョンのスタイルに慣れて、即興を楽しめるようになれば、ジャコさんの曲も気持ちよく聴ける。

もしかしたらジャコさんを再発見できるかもしれない。ちょっと嬉しいかも。

ちょっと手持ちのCDを聴き直そうと思います。
今『Invitation』を聴いてる。Randy Breckerさんのトランペットがプアプア鳴ってる。これはいいライブ・アルバムだ。

 
Jaco Pastorius & Pee Wee Ellis - The Chicken (1969 The James Brown Band original)
Jaco Pastorius - Kuru/Speak Like a Child (1976)
Joni Mitchell - Black Crow (1976)
Joni Mitchell – Coyote (1976)