2017年10月6日金曜日

フランスの俳優の色気について考える




Olivier Gourmet

映画『ルージュの手紙/Sage femmeThe Midwife』の感想を書いたついでにもうひとつ。フランスの俳優のルックスに関してひとこと言わせてくれ。ずいぶん前から気になってたこと。




フランスの俳優さん達って、
どうしてあんなに個性的なルックスのおっさんが多いの?


いやいや文句じゃないんです。いいんです。皆さん素敵なんです。しかしフランスの俳優さん達は、皆さん「あれれ」と思うほど個性的なお顔の方が多い。どうしてなの?

国民的俳優ジェラール・ドパルデューも癖のあり過ぎるお顔でしょう? 近年ならロマン・デュリス…一見かっこいいのに口元が個性的で笑うとおっさん。この映画のオリヴィエ・グルメさんも…何処から連れてきたのよこのおっさん?…と思った。ジャン・レノ?ヴァンサン・カッセル?皆さん癖がありますよねぇ。

それなのに映画で見ているとどの俳優さんも素敵に見えてくるから不思議。この映画のオリヴィエさんも、主人公のクレールさんのことが大好きで、部屋に入ったところでチュッチュッチュッチュとチューをするところはなかなか可愛い。一緒にいると楽しそうだ。


もちろんフランスにはお顔の綺麗な俳優さんもいるんです。若い頃のアラン・ドロンは言うまでもなし。近年では(1作品しか見てないけれど)ギャスパー・ウリエルも綺麗。30年前のランベール・ウィルソンもよかったですねぇ。もっと大昔にはジェラール・フィリップなんていうお方もいました。

しかしなんだかね…フランス映画ではただ綺麗なお顔の俳優さんというのはどうも安っぽく見えてしまうんですよ。不思議。どうしてでしょう。フランスでは綺麗なお顔の俳優さんはあまりありがたがられないんだろうか?

実は若い頃に綺麗だった人…ランベール・ウィルソンも、年取ってからはちょっと変な癖の強いおじさんになってるんですよね。決して整形で若さを保ったりはしていない。年を取って皺が増えた方が味が出て良くなっている。


フランスの俳優さん達に個性的な外見の方が多い理由は、おそらくフランスの女性達が綺麗なだけの男性を求めないからなんですよね。ポイントは色気

…人の色気とは必ずしも美しいからあるというものではない。

 
例えば男性でも女性でも綺麗なモデルさんにはまったく色気を感じなかったりする。左右対称完璧に整った美しい人というのにはあまり色気がないものなんですよ。年を取ればよくわかる。人は他人の外見のちょっと変なところ、ちょっと妙なところに色気を見出すものなのかもしれない。
 
…ちょっと鼻が大きすぎたり、ちょっと頬が緩んでいたり、左右非対称だったり、目が大きすぎたり小さすぎたり、口が大きすぎたり、歯が出ていたり、髪が薄くなっていたり、髭が濃過ぎたり、眉毛が太過ぎたり、頬に傷痕があったり…(もちろん好みはさまざまではあるけれど)

人は不完全なものに生々しい色気を見出すものなのかもしれないと思う。そういうのをフランスの女性達はよくわかってるのだろうと思う。男性の魅力は特にそうですね。ジェラール・ドパルデューさんなんて相当癖が強いお顔。だけど彼はフランスの国民的大スターでしょ。モテモテでしょう?

おもしろいですよね。どうしてでしょうね。そういえばアメリカの整ったお顔の俳優さん達には、フランスの俳優さん達のような強烈は色気をあまり感じないです。

…人は不完全さに色気を見出す

ちょっと思いついたので書き留めておこう。

この映画のオリヴィエ・グルメさんは強烈な色気のある俳優さんだと思います。この映画『ルージュの手紙/Sage femmeThe Midwife』の穏やかなトラック・ドライバーはいい感じのキャラ。全く好きなお顔じゃないのに不思議。…しかし私は近年どの俳優さんが好きなのだろう。