2013年12月3日火曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第48回「グッバイ、また会わん」



今週も吼えます。

…先週に引き続きの文句ですが…今週よーく分かった。なぜ京都編の「八重の桜」がつまらないのか…。それはですね、今のこのドラマ、比較的無名の一女性・新島八重さんの半径10メートル程の範囲内の話で全て回っているからですわ…。

そりゃーつまらんわな…。

そりゃそうだ…。
もうこんなの朝ドラでやれば…?と思いますよ…。
 
個々の方々の演技はいいと思う。役者さんに罪はない。脚本家さんも会津編・京都守護職編では、東北から薩摩まで日本全国を股にかけた歴史の動きを描けていたのだから、力量が無いとは言えないと思う(京都編でやる気が無くなったのであればしょうがないですけど…)。だからこそどうして今みたいなことになったのか分からない。
 
八重ちゃんの周り10メートル範囲内しか描かれていないから、結局歴史の動きに関わった新島襄さんとか、山本覚馬さんをはじめとする面白い人達の話もぜーんぶ無くなってしまった感じ。明治政府の方々なんて殆ど出てこないじゃん。これ、歴史ドラマじゃないですよね。
 
もっと気になるのは、京都編になってから、歴史の動きが見えなくなったばかりでなく、八重ちゃんそのものの性格まで変わってしまったこと。今の八重ちゃん、会津編のあの気丈で真っ直ぐな娘さんとはまるで別人でしょ。無神経に故郷・会津にまで洋装で出かけていって、そのうえ薩摩に謝ったり…。兄嫁には厳しいのに、夫が亡くなればメソメソ人目もはばからず泣く。もうどういう人か全然分からない。
 
 
途中で脚本家が変わったのを見ても、京都編から明らかに方向転換をしたと思えるんだけど、そうなった意図もよくわからないですよね。過去の成功作「篤姫」と比べてみるといい。「篤姫」も大奥でほぼ半径10メートル範囲内な話だったとはいえ、時代が動いた時には幾島を飛ばしたり、勝さんが活躍したり、(とりあえず)いろいろと歴史話はあったじゃないですか。篤姫本人が歴史に関わりがあった。だから後半にかけて面白くなったのに…。
 
でも今の八重ちゃんは、大事件が身内のヨロメキだとか、学校の生徒と喧嘩だとか…、まー話が小さい小さい。あーつまらん…。これ大河ドラマとしては、もう主人公選びに失敗した…と言ってもいいんじゃないかなぁ…。ファンの方々、ごめんなさいね。

会津編が硬派な歴史ドラマで素晴らしかっただけに、京都編での方向転換は、ほんとうに疑問。どうしてこうなった…。
 
私、2015年の吉田松陰の妹の大河の話にかなり頭にきてます。だから今八重ちゃん大河の問題を語りたいのね。同じ失敗を繰り返して欲しくない
 
 
さて今回は秋月さんと平馬くんがちらっと出てきたのが良かったわ…
 
 
 
 
  
襄さんの臨終のシーンは、襄さんは素晴らしかったけど、八重ちゃんの大泣きは興ざめ。綾瀬さんは素晴らしい女優さんだと思うけど、45歳の中年女性が14年間連れ添った最愛の夫を亡くす場面には見えなかった28歳の娘さんが恋人にすがってぎゃーぎゃー泣いてるように見えた。あんな…夫が息も絶え絶えで苦しんでいるのに、夫の声も聞こえないぐらい泣くなんてほぼありえない。襄君の方が八重ちゃんを心配してるんだもん…死にそうなのに…。私は身内の者の死の瞬間には泣けませんでした。息が止まった後でばーっと涙が出る。もちろん人それぞれだとは思いますが。
 
この場面の違和感も、女優さんの演技が下手というより、ご本人の年齢の若さからくるものでしょう。悲しいから泣きゃあいいってもんじゃない。45歳の中年女性が最愛の夫を亡くす場面のリアリズムの問題。女優さんが若すぎるのなら、せめて脚本、演出家の方がこういうリアリズムを追及したほうがいいんじゃないか。それともスタッフさんが全員若すぎるんだろうか。
 
 
女優さんの外見がいつまでも若いのも気になる。2年前の「江」や去年の「時子」は論外。あんなのふざけてます。でも今回の八重ちゃんも45歳には見えない。あんなに髪が真っ黒、眉毛もくっきり肌もツヤツヤで若いと長年の夫婦の歴史もさっぱり見えないのね。二人で時を重ねてきたように見えない。だから別れの話にも深みがなくなるんです。いつから女優さんたちは老けメークを嫌がるようになったんだろう。今年に限らず近年多いですよね…老けメークをしない女優さん。役者のプロなのに何を考えているんだろう。特に今回、秋月さんが老けてるのを見てますますそう思った。彼みたいな役者さんは素晴らしいです。
 
大昔の大河「黄金の日日」の十朱幸代さんのねね51はすごかったぞ。最後、老けメークと演技で、老いた女性の寂しさが心に染みた。昔の女優さんたちはすごかったです。今の女優さん達ももっとこういうことを真面目に考えて欲しい。