ドナ・サマー様は永遠です。
Donna Summer - MacArthur Park Suite (1978)
Album: Bad Girls (Deluxe Edition)
Released: Apr 25, 1979
℗ 2003 The Island Def Jam Music Group
℗ 2003 The Island Def Jam Music Group
ちょっと前のエントリーでDavid Guettaの曲を紹介した時に、80年代のジョルジオ・モロダーみたいなものだろうかと書いた。さてこのジョルジオ・モロダーというお方、80年代には押しも押されもせぬ大大大大プロデューサー。たぶん当時一番売れていたんだろうと思う。
彼のプロデュースしたものは当時の洋楽聴きなら誰でも知っている曲の目白押し。特に映画のサントラがすごかった。『アメリカン・ジゴロ』『ミッドナイト・エクスプレス』『スカーフェイス』、『フラッシュダンス』『ネバーエンディング・ストーリー』『トップガン』『メトロポリス』『キャットピープル』。曲は、Call Me-Blondie、Flash Dance-Irene Cara、Neverending Story-Limahl、Take My Breath
Away-Berlin、Love Kills-Freddie Mercury、Putting Out Fire-David Bowie…、とにかく売れてました。
(いやまぎれもなくすごい人なんです。シンセ使いの大御所。YMOもこの人から学んだらしい。電子音楽の世界的大家だそうです)
私があまり好きではなかったのは、キャッチー過ぎたから。彼がどんなに売れていても私はキレのいいナイル・ロジャースのほうが好きだった。80年代半ばからはちょっと変わったイギリスのプロデュサー達が出てきていたし、そっちの方が面白かった。
だけどこの人、ドナ・サマーの作品群をプロデュースしていたんですね。70年代後半のディスコの黄金期。個人的にはドナ・サマーの曲はディスコ曲というより「ドナ・サマー様の曲」と言いたいのだけれど、世間ではこのドナ・サマーのプロデュースが有名だからなんでしょう、彼の事を「ディスコ音楽の父(father of disco)」と呼んでいるらしい。もちろんドナ・サマーは「ディスコの女王」。
ドナ・サマーさんはほんっとに歌が上手い。単に上手いだけじゃなくて、ドッカーンとパワーのある歌い方。すごいです。70年代の終わりに洋楽を聴き始めた頃に、彼女はむちゃくちゃ売れていて、いつもラジオで鳴っていた。ベストアルバムなんて全曲ヒット曲。超有名曲ばかり。
モロダーさんのキャッチーなアレンジがドナさんにぴったりだったんでしょう。もし彼女が当時のナイル・ロジャースにプロデュースされていたら、曲調が単純すぎてもったいないことになっていたかも。これだけ歌が上手い人には情緒的な歌謡曲風のアレンジが抜群にいい。
さてこの曲もスローバラードから始まって超ドラマチックに展開。「Spring was never waiting…」と歌いだすだけで場の空気が変わる。こんな曲が夕暮れ時、ラジオから流れてきたらほぉーと聴き惚れるしかない。歌が上手い上手い。あまりディスコ曲として踊りやすいとは思わないけど、この曲はアメリカ歌謡の王道の極致だと思います。名曲中の名曲。こんな曲もこんなに上手い歌手も、もう2度と出ないでしょう。素晴らしいです。(追記:曲を聞きながら興奮して書いた暴言。ホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーはどうなんだという…こんな曲はもう出ないかもしれないけど…)(ちなみに当時ラジオでかかっていたのは3分40秒あたりまで。これは元々組曲なので長いです。私も全部は数回しか聴いたことがなかった。 13分30秒辺りからのHeaven Knows がすごくいい。)
★追記:これを書くのにネットを調べていたら元曲は1968年にRichard Harrisさんがレコーディングしたものだそう。知らなかった。だからこんなに情緒的なメロディなんでしょうか。
ところで、こんなにドラマチックな曲なのに、歌詞は???…だとずーっと思ってた。
これがサビの歌詞。
だけどこの人、ドナ・サマーの作品群をプロデュースしていたんですね。70年代後半のディスコの黄金期。個人的にはドナ・サマーの曲はディスコ曲というより「ドナ・サマー様の曲」と言いたいのだけれど、世間ではこのドナ・サマーのプロデュースが有名だからなんでしょう、彼の事を「ディスコ音楽の父(father of disco)」と呼んでいるらしい。もちろんドナ・サマーは「ディスコの女王」。
ドナ・サマーさんはほんっとに歌が上手い。単に上手いだけじゃなくて、ドッカーンとパワーのある歌い方。すごいです。70年代の終わりに洋楽を聴き始めた頃に、彼女はむちゃくちゃ売れていて、いつもラジオで鳴っていた。ベストアルバムなんて全曲ヒット曲。超有名曲ばかり。
モロダーさんのキャッチーなアレンジがドナさんにぴったりだったんでしょう。もし彼女が当時のナイル・ロジャースにプロデュースされていたら、曲調が単純すぎてもったいないことになっていたかも。これだけ歌が上手い人には情緒的な歌謡曲風のアレンジが抜群にいい。
さてこの曲もスローバラードから始まって超ドラマチックに展開。「Spring was never waiting…」と歌いだすだけで場の空気が変わる。こんな曲が夕暮れ時、ラジオから流れてきたらほぉーと聴き惚れるしかない。歌が上手い上手い。あまりディスコ曲として踊りやすいとは思わないけど、この曲はアメリカ歌謡の王道の極致だと思います。名曲中の名曲。こんな曲もこんなに上手い歌手も、もう2度と出ないでしょう。素晴らしいです。(追記:曲を聞きながら興奮して書いた暴言。ホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーはどうなんだという…こんな曲はもう出ないかもしれないけど…)(ちなみに当時ラジオでかかっていたのは3分40秒あたりまで。これは元々組曲なので長いです。私も全部は数回しか聴いたことがなかった。 13分30秒辺りからのHeaven Knows がすごくいい。)
★追記:これを書くのにネットを調べていたら元曲は1968年にRichard Harrisさんがレコーディングしたものだそう。知らなかった。だからこんなに情緒的なメロディなんでしょうか。
ところで、こんなにドラマチックな曲なのに、歌詞は???…だとずーっと思ってた。
これがサビの歌詞。
MacArthur's Park is melting in the dark
All the sweet, green icing flowing down...
Someone left the cake out in the rain
I don't think that I can take it
'cause it took so long to bake it
And I'll never have that recipe again
Oh, no!
こんなに感動的な曲調なのに、なぜかドナさんは「雨の中でケーキが溶けている。耐えられないの。もう作れないわ。レシピも覚えてないし。どうしよおぉぉぉぉぉ」と唄っているのだけど、「なんでケーキぐらいでこんなに泣くのだろう…」と真面目に思っていた。
不思議なので旦那Aに初めてどういう意味なのか先日聞いてみた。そしたらこの溶けるケーキは、彼女の「終わった恋」のメタファー(暗喩)だと言うのだ。この歌は「終わった恋を嘆いている歌」らしい。ポエトリーなの。うひゃ~…今の今まで知らなかった。大反省。
今年5月にドナ・サマーさんは亡くなったそうです。大好きだった。この人の存在は今でもすごく大きい。今でもこの人の曲を聴くと洋楽を聴き始めたばかりの頃を思い出す。本当にありがとう。R.I.P.