2011年12月10日土曜日

Perfume「JPN」Review - 感想

さて、JPN、聞いてみました。これはすごい。中田さん、80年代のプリンスかと思いました(イヤそれは言いすぎ…?)。しっとりはじまって、怒涛のシングルメドレー。それもリミックスされて最強になってる。参りました。間違いなく名盤。
掲示板や、いろんな人のレビュー、それから雑誌のPerfume本人達のインタビューもざーっと読んで、あ…これは、あまりにPops 寄りベスト盤的でつまんないのかなー、などと思っておりました。「Perfumeを海外へ」のエントリーでも書いているように、私は彼女達の可愛いお人形ダンスとバリバリのテクノの組み合わせが面白いと思っていたので、聞きなれたシングルの寄せ集めで大丈夫かと思っていたんですね。
いや、確かに聞きやすいんですよ。だからこそ、アルバムとして一度に並べられると、ほんとにすばらしくキラキラと華やかです。実はシングルの曲の方がバリバリのアレンジがしてあって、4つの新曲の方がおとなしめという。シングルだから「聞きやすいだけ」なんて簡単に片付けてしまってはいけませんね。
いまだ、新曲はまだ聞き込んでいないので、シングル曲ほどの愛着はまだ感じていないのですが、アルバム全体を通してきくと、おとなしめだったり、軽快だったりするのが、いいバランスで並んでていい感じです。なるほど、これで新曲がEdgeみたいなのだったら、埋もれてしまったかもしれない。ゴリゴリのシングルが並んでいるせいなのか、かえって今までピンとこなかった「微かなカオリ」が良く聞こえてきたり。「時の針」は、賛否両論のようですが、このアルバムに他の曲と並んでいると、うまい具合に遊びになっているのではないかと。
アルバムは、個人が好きな曲の寄せ集めをipod等でシャッフルで聞くのと違って、アーティストが曲順も考えてバランスをとっているはずで、中田さん考えたんだろうな…。
実は、前のPerfumeの二つのアルバムでは、こんなふうなアルバムとしてのまとまりには気がつかなかったんですよ(もう一度聞きなおしてみよう)。なので、今回シングルの寄せ集めだと思っていただけに、ちょっとびっくりです。曲の順番で、にぎやかさやテンポ、音の密度の「押して、引いて」が、すごくバランスが取れていていいです。
それにしても、アイドルの真骨頂というのか、よくここまで影のないアルバムを作ったものです。キラキラキラキラと翳りや曇りのいっさい無い55分。前のアルバムには 結構暗い雰囲気の曲もあったのですが、このJPNはもう明るい明るい。絶対的に「陽」な楽曲群はそれだけでもコンセプトアルバムに聞こえてきますね。これは今のPerfumeの勢い、Perfumeを取り巻く「陽」の空気感なんでしょう。ほんとうに「幸せ」なアルバムだ。
とにかく、一番びっくりしたのは「Glitter」。
これ、ぜんぜん別物じゃないですか。実はネットでアルバムVer. はシングルの勢いがなくなったという意見を聞いて危惧していたのですが(いやそれも解る。だってシングルVer. もすばらしいもの)、これ、まったくの別物ですよ。別物としてすばらしい。アガルアガル…。中田さん、むちゃくちゃ詰め込みましたねコレ。シングルがシンプルにまとまった後で、アルバム用にいじってたら、止まらなくなっちゃった感じでしょうか。いいですこれ。この人は密室にこもってやると、何をしでかすかわかんないですね。もともとリミックスが非常に上手い人なので自分の曲でやり尽くした感じ。すばらしい。まさか涙が出るとは思いませんでした。ありがとう。もっともっとイっちゃってください。
Perfumeの彼女達は、この幸運がわかってるんでしょうか。こんな今ノリにのってる時の才能に全面プロデュースをお願いできることが、どれだけラッキーであることか。Pefumeもすごいけど、中田さんとMIKIKO先生とのチームは絶対に崩さないほうがいい(オネガイ…)。