能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2022年2月22日火曜日

米ドラマHBO 『The Gilded Age』(2022) ~Episode 4:己の中のスノビズムを刺激される





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『The Gilded Age』 (2022)
TV Series/米/カラー
/約50分・全9話/
制作:Julian Fellowes』
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今アメリカで放送されているHBOの歴史ドラマ 『The Gilded Age』。初回の放送は2022年1月24日。全9話。現在第5話まで放送されている。

製作・脚本は、英国 ITV のヒット作 『ダウントン・アビー/Downton Abbey』 のジュリアン・フェロウズ/Julian Fellowes氏。彼が今回はアメリカ・ニューヨーク市の1880年代の物語を手がける。

現在視聴中。毎週月曜日に放送されるのだが、週末に録画を視聴するので今うちでは4話まで見ている。



時代は1880年代。ニューヨーク・マンハッタンの一等地。その地には、家族の歴史を200年以上遡れるオランダ系の旧家、戦争の英雄を生み出した英国系の名家など、(アメリカでの)旧い家柄を誇る人々が裕福な暮らしを送っている。彼らは数世代続く世襲制の財産「Old Money」を持つ人々。彼らは自らの社交サークル/ハイ・ソサエティーの枠の中で、富と名誉をベースに貴族のように振舞う。

アメリカでは南北戦争(1861年~1865年)の後、急速に経済が発展した。時代の波に乗って新しく成功し「New Money」を持つ大富豪が、その閉じた堅苦しい「Old Money」のソサエティーに金の力で切り込んでくる。

ペンシルバニア州で育った箱入り娘・マリアン・ブルック/Marian Brook が両親を亡くし、父方の(オランダ系旧家に嫁いだ)未亡人の叔母・アグネス・ヴァン・ライン/Agnes van Rhijn を訪ねてニューヨークにやってくるところから話は始まる。最初はマリアンが主人公かと思わされるが、実際の話のメインは1880年代のニューヨークのハイ・ソサエティーの様子を描く事だろう。

第4話まで見た印象は、旧家と新興成金の戦い。それが面白い。ドロドロしてます。(あまりにも偏見がなさ過ぎて現代っ子がそのまま19世紀に迷い込んできたような)マリアンはあくまでもサイド・ストーリー。話の中心ではない。

見所は、新興の成金・鉄道王/railroad tycoon のジョージ・ラッセル/George Russell が、いかに旧家+名家ばかりで排他的なニューヨークのビジネス界に切り込むのか、そして彼の妻 Bertha Russell がいかに排他的で堅苦しいアッパーな女性達の奥様社交サークルに切り込んでいくのか。

1880年代のニューヨークを様々な角度から描く力作。今のところ私にはニューヨークの歴史の学びにもなっていて面白いです。第4話まで見た感想は「面白い」とだけ書いておこう。その印象がこれから変わることもないだろうと思う。基本的に描いているのはゴシップ系の人間ドラマだけれど、レベルは高い。面白いです。これからも期待。


★ネタバレ注意

最初は狭い世界の中の人々の下世話などんぐりの背比べ話かなと思いながら、このドラマが面白いのかどうか探っていたのだけれど、第3話で成金の鉄道王ラッセルが、意地悪な旧家+名家の排他的カタブツたちを札束で殴り始めた辺りからドラマとして面白くなってきた。旧家+名家か?それとも鉄道王成金か?…どちらにも肩入れすることはない。しかしどちらの心も理解できる。どちらも結構下衆なのですよ。だから面白い。さてこれからどうなるか。


ところでこのドラマの最初の数話を見ていてとても違和感を感じたことがある。それは、このドラマの名家+旧家の方々が…ニューヨークだかニューアムステルダムだか知らないが…ずいぶん偉そうに振舞っていること。

というのも彼らもルーツをたどれば、元々はたった250年~200年ほど前に、ヨーロッパの堅苦しい封建制下での階級社会や宗教弾圧から逃げ出してアメリカ大陸に渡った無一文の人々。貴族なんてとんでもない ㊟1彼らのほとんどは欧州の貴族とは血縁的な繋がりがない。そんな人々がアメリカで何らかの形で成功し大富豪になった。

もしそんな彼らが新しく自由な社会を作ったのならそれは素晴らしいこと。しかし現実には、そのような(数世代続く)アメリカの成り上がり者達は、また(自分達が逃げ出してきたはずの)旧世界ヨーロッパの階級社会と全く同じサークルを作り、偏見に満ちた狭い世界で格付けをし合っている。なんだか…おかしいよね。1880年当時のアメリカ人って結局全員が成り上がり者 ㊟2 なのに(個人的な意見です)。

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追記 ㊟1, ㊟2:訂正、少し調べたら、私の無知でした。「Old Money」の人々とは、例えばアメリカがまだ英の植民地だった時代に、英国から事業主としてやってきた裕福な英国人で、独立戦争(1775~1783)以前に本国との取引で富を成した人々。その子孫が自らを「Old Money」と呼び、南北戦争(1861~1865)以降に財を成した「New Money」の新興成金と区別していたらしい。彼らは旧世界の貴族ではないかもしれないが無一文ではなかった。その「Old Money」の人々が初期のアメリカで政治家や社会のリーダーとして国を牽引したのだそう。 
アメリカの人々には大変失礼な嘘(私の思い込み)を書いて申し訳なかった。このアメリカの歴史は面白いので、もう少し調べようと思う。
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…なぜそのようなことを私が思ったのか。なぜなら(日本人をはじめ)旧世界の人間は誰でも皆過去との長い繋がりを持つわけで、それはアメリカ以外の旧世界ならどこでも同じ。(家系図を持ち出すまでもなく)旧世界の国の人間は、誰にでも国や土地に根ざした何百年~1000年を超えるルーツがあり、その文化や伝統、しきたり、社会のルールやしがらみを受け継いでいるのがあたりまえ。旧世界の人間は現在と過去に折り合いをつけながら生きている。

しかしそれがないのがアメリカ…彼らは皆なんらかの理由で旧世界を捨てた人々で、人の土地を奪って定住し、いつしか旧世界に反抗、独自の社会を発展させ富を成した人々。新しい世界をつくるはずだった人々。それなのにそんな希望に溢れた成り上がり者達が、また(新しい世界で)旧世界と全く同じ階級社会を作り上げ、自分達よりも少し後からやって来た新しい成り上がり者を排除するという皮肉。 このドラマを見ていてそんな馬鹿馬鹿しさを感じたし、もちろんだからこそ面白いとも思った。人間とはそもそもそういう生き物。


このドラマの脚本家は英国人のジュリアン・フェロウズ氏。もしかしたら彼もちょっとそんなことを考えているのではないかと思った場面が第4話で出て来た。オランダ系旧家に嫁いだ(マリアンの)叔母アグネス・ヴァン・ラインの家で働く英国人のバトラーが、通りの向かいの豪邸に住む新興成金のラッセル家にやってくる。そしてその家のテーブルセッティングを見て「うちは、こういう風には並べませんね」と違いを指摘する。正式な英国式とは違うとダメ出しをする。そうするとラッセル家のアメリカ人のバトラーはちょっと不安そうな顔をする。どんなに成金の大富豪がアメリカ人のバトラーを雇っても、近所の旧家の英国人のバトラーには敵わない。そんな格付けを必死に探っている人々。しかしそんな成金のラッセル家はフランス人のシェフを雇っていたりして…。

それを書いたのは英国人の脚本家。う~む…面白いね。こういうものも当時のアメリカでは結構リアルだったのかもしれませんよね。


2010年から英国 ITVで放送された『ダウントン・アビー/Downton Abbey』は、衣装やセットをものすごく凝っていたと聞いている。このドラマもその辺りのクオリティーを下げないようにしているだろうと期待できる。実際にセットや内装、衣装、家具…街の様子、諸々…ゴージャスです。

俳優さん達も素晴らしい。とにかく今楽しんで見てます。途中経過を記録しておく。


大まかなニューヨークの歴史
ヨーロッパ人の入植は、オランダ人が1614年にマンハッタンの南端に毛皮貿易のために建てた植民地が始まり。後にニューアムステルダムと呼ばれる。1664年イギリス人が街を征服、ニューヨークと名付けた。ニューヨークはイギリス帝国の支配の下で貿易港としての重要性を増す。独立戦争の間は大きな戦闘が繰り返され1783年の終戦までイギリス軍の占領が続いた。1790年にはアメリカ合衆国最大の都市へと成長。以降発展し続ける。1873年にセントラル・パークが開園。1898年にいくつかの郡を合わせて現在のニューヨーク市が形成される。(wikipediaより)

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余談ですがCNNやCBSの仕事で有名なジャーナリストのアンダーソン・クーパー氏の母親は、ヴァンダービルト/Vanderbilt 家の出身。彼の5世代前の祖父コーネリアス・ヴァンダービルト(1794年 - 1877年)は19世紀に海運業から始めて鉄道王となり、世界一の大富豪の一人…ヴァンダービルト家は歴史上7番目に裕福な一族となったらしい。その祖先はオランダのユトレヒト州の農民。1650年にオランダからアメリカのオランダ植民地 New Netherland に年季奉公人としてやってきた移民だったそう。このドラマで言うところのオランダ系の旧家か…と思ったらそうではないらしい。1880年の時点では、このコーネリアスが1830年代から彼一代で築いた富は成金の「New Money」とみなされたらしい。「Old Money」とは1880年以前に何世代も受け継がれてきた富を持つ一族=資産家だそうだ。(上に書いた追記を参照)



2022年2月21日月曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第6話



おぉぉぉぉ~盛り上がってまいりました。たった今第6話を見終わった。突然感想文を書く。


このドラマは日本では2022年1月12日スタート。現在第6話まで放送。


★ネタバレ注意

こういう若い人向けのドラマはいつも軽~い気持ちで見始める。私が東京を離れてからもう随分長い時間が経ったのだけれど、今の東京はどんな感じなのかな~とか、いまどきの東京の若者はどんな感じなのかな~などと気楽に見る。大抵は見てそのままなことが多いのですけど、時々すごく面白くなる。今回もそう。

今回は最後にとうとう…「ぇぇぇぇぇ? ヤダ~」と思わず声が出た。ですよね。びっくりしたわも~。泣いてる女の子を キュッ…と。キャ~~~…ありがたや…


まずこのドラマは高梨雛子の高畑充希さんがかわいい。彼女は面白い。本当に表情が豊か。彼女を見てるだけで引き込まれる。カワイイ。面白い。愛嬌だな。すごく愛嬌のある女優さん。すごく面白いです。楽しい。演技が自然。すごくうまい女優さんなのだろうと思います。彼女に惹き付けられる。これから彼女=雛子がどうなっていくのか? 楽しみ。応援したくなる。ショートのヘアもかわいい。


しかしこのドラマの魅力は他にある。恋愛もの+浅海社長の謎ですね。

浅海社長(松田翔太)はどういう人なのだろう? ミステリー。もうこの謎…浅海社長の中身がわかるまで、このドラマはやめられない。知りたいもんね。どうしてあんなに篭ってしまったのだろう?自分の気持ちが外に出せない人?これが知りたいです。興味津々。さて雛子ちゃんは彼が心を開くきっかけになるのか???

そして大牙君(志尊淳)とはどうなるのだろう?これも知りたい。今回第6話でとうとうハグしてましたけど、ぃゃ~ん…どうなるの?これ。見逃せません。

でもじゃあどうなるの?浅海社長はどうなる?これは難しい選択。ストーリーがどちらにころぶのか今のところさっぱりわからない。今は雛子ちゃんは浅海社長が好きなのですよね。

そしてライバル・野上フーズ・ホールディングスの野上さん(笠松将)が言うところの浅海社長の過去とは何だろう?彼は何かを明かしてくれるのか?

まぁ私が興味のあるのはそこです。今回最後の大牙君とのシーンはキューンとしました。いいですねぇ…。


さぁ、雛子ちゃんどうする?大牙君とステップフォワードか?それとも浅海社長の心を溶かすのか?さぁさぁさぁ…どうする???? ドキドキ



2022年2月17日木曜日

Jonas Blue, Why Don't We - Don’t Wake Me Up (2022)



キャッチーですね



Jonas Blue, Why Don't We - Don’t Wake Me Up (2022)
Lyric Video
Don’t Wake Me Up – Single
Jonas Blue & Why Don't We
Released: January 7, 2022
A Positiva / EMI release; ℗ 2022 Universal Music Operations Limited



良曲。ま~これはキャッチーだ。やっぱりアイドルソングを舐めてはいけない。本当に心から気持ちのいい曲を可愛い男の子達に歌わせて売る。そのために様々な人々が関わっている。インダストリーですけれど…いい曲です。

★Jonas Blue
Guy James Robinさんは英国ロンドンのDJ、record producerそしてsongwriter。1989年生まれ。彼の名前はよく見かける。よく売れている方ですね。

★Why Don't We
2016年に結成されたアメリカのボーイバンド。2000年前後に生まれた今20代前半の方々らしいです。メンバーは5人。
 Jonah Marais
 Corbyn Besson
 Daniel Seavey
 Jack Avery
 Zach Herro


Don’t Wake Me Up

Jonas Blue and Why Don't We
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太陽が僕の顔にキスした
本物だったらいいのに
僕は孤独で場違い
君が側にいない時は

君の心も同じように言ってる?
こんなに幾晩も一人ぼっちで Yeah
それとも僕だけ?
君に帰って来て欲しいと思ってるのは

僕が君を幸せにできるのかどうかわからないから
どんな成功の確率でも 僕はトライしたい
百万マイルも離れていても 君が僕の側にいるみたいに感じる
今は 僕らの愛は僕の心の中に存在してる


だから 真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたから
君の愛を感じるよ 目を閉じるたびに
僕はやっと君をみつけたから

一番苦しい時 僕は暗闇の中に君を見つける
君は夢 それで十分 (that is enough), yeah
真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたんだから

Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた
Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた (found you)


夏の日々は遠のいた
バックミラーの中だけにそんな日々が見えるね  (rearview, yeah)
どうやったらもう一度君を抱き締められるだろう?
君を安心させるために

僕が君を幸せにできるのかどうかわからないから
どんな成功の確率でも 僕はトライしたい
遠く離れていても 君が僕の側にいるみたい (I feel you with me)
今 僕らの愛は僕の心の中に存在してる


だから 真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたから (found you)
君の愛を感じるよ 目を閉じるたびに
僕はやっと君をみつけたから

一番苦しい時 僕は君を暗闇の中に見つける
君は夢 それで十分 (that is enough), yeah
真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたんだから

Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた (yeah, I finally found)
Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた (yeah, I finally found)


真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたんだから

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Songwriters: Guy James Robin / Zach Herron / Jonah Marais / Daniel Seavey / Corbyn Besson / Jack Avery / Lukas Costas / Rebecca Krueger


NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第4回「矢のゆくえ」1月30日放送



1180年(治承4年)。8月17日・頼朝挙兵まで。


★あらすじ
挙兵は17日と決まった。頼朝の軍が戦支度。まず狙うのは目代・山木兼隆(木原勝利)と目代の後見人・いじわるな堤信遠(吉見一豊)。
前日の8月16日。集まる兵が少なくて焦る。北条宗時(片岡愛之助)と義時(小栗旬)は兵を集めに出る。北条家の慌しい様子に気付いた伊東の娘・八重(新垣結衣)が、訪ねてきた義時を探る。それに答えて義時は戦があるかもと答える。それを八重は父・伊東祐親(浅野和之)に伝える。伊東はそれを大庭景親(國村隼)に伝える。
17日当日。八重は夫・江間次郎(芹澤 興人)から「山木兼隆が足を痛めて館にいること」を知る。八重は川向こうの北条家に白い布を結んだ矢を射て「出陣の好機」とメッセージを送る。その夜、源氏挙兵。


やる気満々元気一杯。いつもポジティブマンの北条宗時
しかしなかなか兵が集まりません。挙兵を迷う頼朝。

8月16日。北条の館には、湯河原の土肥実平(阿南健治)。参戦に迷う土肥を頼朝が自ら口説く。
また同じく訪ねてきていた岡崎義実(たかお鷹)も口説く。
佐々木秀義(康すおん)もやってきた。
この佐々木爺が最高。すごい面白い。表情がすご~い。最高。あの演技。あの声。台詞の間。最高。あの下がり眉!俳優さんの康すおんさんがすご~い もう見ていて笑顔笑顔笑顔。すごいカワイイお爺ちゃん。ムスコガヨニンッ!笑笑笑爆笑だわ。

その後もなんだか凸凹多様な兵が集まってきて面白い。史実だけれどちょっとコメディ風味。三谷さんの脚本は細々と脇役が面白いのですよね。みんないい。脇役がみんないい。それがよくわかった回。実は佐々木爺があまりにも面白いので、いつもは面白枠の大泉さんの頼朝が普通の人に見える。佐々木爺おそるべし。頼朝が上品で高慢ちきでスノッブなお坊ちゃんキャラに見えるのもこれまた意外で面白い。そして主役の義時の小栗旬さんはうまい!安心できる。このお方がどのように変わっていくのかも楽しみです。私はこの4話を見て今年は似顔絵を書こうと思った。

そして不安な頼朝の夢枕にまた後白河法皇(西田敏行)が立つ。またバシバシ殴られる笑。
そして17日。はにかみながら八重を三島明神の祭りデートに誘う江間次郎。かわいいよね。
彼の情報で山木が館にいること知った八重が北条にメッセージを送る。

その夜8月17日深夜、皆ドキドキ…源氏の軍は北条の館を出発!かっこいいです。頼朝は出かけないの?
堤信遠の館を取り囲む。火の矢を放つ。源平合戦開始!!!く~かっこいい!



2022年2月16日水曜日

お猫様H:窓辺で和む



また同じような写真が撮れる





お猫様H文:猫の知恵・記憶と学習



書かねばならぬ文のお題は山のようにあるのに、脱線したくなった。


昨日の夜、リビングのテレビの前で似顔絵を描いていたら猫さんがやってきた。それまでしばらくどこかに消えていたのに部屋にやってきて人間の腕をそっと舐めた。いつものように尻尾をピンと立てて思わせぶりに横を通り過ぎる。また「ご飯を食べるからついてきて」とか「トイレに行きたい、水を飲みたいから一緒に来て」とか…そういうことだろうと人間は立ち上がる。猫さんの後についてダイニングまで歩いたところでふと思いついた「あ、洗濯物を取り出さなくちゃ」

半地下の小部屋に一人で行く。猫さんはついてこない。小部屋の灯りを点けると明るい色のタイル敷きの床の真ん中に蠢くもの。ムカデだ。10 cmぐらいか。小さいけれどムカデ。ひっくり返って足をウネウネと動かしている。あまり動けないらしい。どうした? 暫く観察。それはなんとか身体を回転させて起き上がったが歩けない。瀕死だ。いつものことだが人間は触るに触れない。無闇に殺生もしたくないもの。しょうがないので逃げないように半透明のプラスチックの箱を被せて上に重い本を置いた。放っておけばそのうち死ぬだろう。その後で外に持って行けばいい。

ふと振り返ると、後を追ってきた猫さんがそんな人間の様子を階段からじーっと見ていた。目が合って1秒。驚いたように階段を駆け上がっていく。

あれ。おかしいな。いつもならムカデと遊ばせろと騒ぐはずなのに。


ムカデはめったに家の中に入ってくることはないのだが、時々外から迷い込んでくる。入ってきたムカデはできるだけ猫に触らせないようにしている。身体の小さな猫が噛まれたら大変だからだ。

しかし本能なのだろうか、猫さんはムカデが好きらしい。ムカデには匂いがあるらしく、猫は匂いを頼りに(運悪く部屋に迷い込んだ)ムカデをフンフンと嗅ぎ出して騒ぎ始める。大抵は人間が猫の異変に気づく。今度は人間が騒ぎ始める。大人二人でパニクって、バケツに入れろだとか丸めた雑誌で叩けだとか…そっちだあっちだと二人で大声を出しながらなんとかつかまえて退治する。ものすごくびびる。心臓がバクバクして緊張する。怖い。噛まれたらどうする。

そんな人間の様子を猫さんは「狩をする親猫を見るように」遠くから眺めている。しかし時々我慢ができずに人間の間に割り込んできてムカデに鼻面を近づける。「あ~だめだめだめだめ危ない危ない危ない危ないっ」興奮した人間が猫さんを抱えてあちらの部屋に連れて行く。猫さんはそれに反発するかのようにまたムカデに突進する。そんな風にムカデが出ると大騒ぎになる。


さて昨晩。そんなわけで動かぬムカデに箱を被せて私はリビングに戻ってきた。暫く似顔絵を描く。それにしても猫さんはどこにいったのだろう?

きりのいいところでマウスを置き、猫さんを探す。こちらの部屋あちらの部屋。旦那Aの仕事部屋。旦那Aに聞いても知らないと言う。どこにいった。クローゼットを開け2ndベッドルームのベッドの下を覗く。階段を上がって一番奥のベッドルームにたどり着いた。部屋の奥のクローゼットを覗き込む。いた。多少興奮気味の猫さんが暗闇からこちらを見ている。「どうした?どうして隠れてるのよ?」 

そこではっとする。もしかして彼女はムカデとひとりで戦ったのではないか。あのひっくり返っていたムカデは彼女がやったのか?もしかして噛まれたのではないか。「どうした?噛まれた?大丈夫?どこか痛くない?」 話しかける人間をじっと見つめた後、猫さんはおもむろにクローゼットから出て来た。

彼女はとんと床に降り立つと、いつものように尻尾をピンと直立させ大威張りで人間二人を従えて前を歩く。ベッドルームから出て踊り場を通り、階段を駆け下りて下のバスルームへ。人間に手で酌をさせて水道の蛇口から水を飲み意気揚々。どうやら怪我はしていないらしい。


猫は頭のいい生き物だ。普段家にムカデが入ってくると、真っ先にそれに気づくのは猫さんだ。彼女はムカデと遊ぶつもりなのだけれど、大抵は人間が大騒ぎを始める。そして彼女は蚊帳の外。または抱えられて現場から遠ざけられる。何度もそんな経験をして、どうやら彼女はルールを覚えたらしい。

「ムカデを見つけたら人間に言ってはいけない」

昨日、彼女は人間のいない部屋でムカデを発見した。これはしめたと躍りかかりさんざんつついて叩いて爪をかけてムカデと遊び半殺しにした。そしてムカデがほぼ動かなくなったところで人間の様子を見にいくことにした。

勘のいい人間が、彼女をダイニングに残して現場を見に行った。その後をつける。人間は彼女が遊んでいだムカデをじっと眺めている。人間が振り向いた。あっ、やばいっ。見つかっちゃった。逃げよう。そして彼女は現場から一番遠くのベッドルームのクローゼットに隠れた。

猫は頭のいい生き物だ。普段からダメだと言われるオモチャを見つけて半殺しにした。それが見つかったから逃げて隠れた。猫にはロジックがある。一緒に暮らして7年以上も経つのに、未だに人間は猫の知恵に驚かされる。

クローゼットから出て来た猫さんを抱きしめ「すごいね。あなたは本当にすごいね。英雄だわ。人間はね、アレは怖いのよ。あなたは平気なのね。でも気をつけてね。噛まれないようにしてね。」 猫はコロコロと喉を鳴らしソファーにひっくり返る。

猫さんがムカデを食べないのは幸い。彼女が今までに仕留めたムカデは7年間で3匹ほど。彼女は遊んだ獲物を食べることはない。不思議だ。

数時間後、箱を被せたムカデは動かなくなった。ムカデの死骸をバケツに入れて外に出す。なぜかその様子を見た猫さんが興奮して家中を走り回っていた。宝物を取られたと思ったのだろうか。


2022年2月14日月曜日

50 Cent - In Da Club (Clean Version)(2003)



ラップの歌詞は面白い



50 Cent - In Da Club (Clean Version)(2003)
Album: Get Rich or Die Tryin’
Released: January 1, 2003
℗ 2003 Shady Records/Aftermath Records/Interscope Records




昨日のSuper Bowlで一番よかった曲。2003年のヒット曲で有名だそうだ。パフォーマンスの女の子達の集団がすごくかっこよかった。

他の方々の曲もいいのですけど和訳をするには結構言葉が汚い笑。苦だのホーだのファ*だの言っているのを、どうやって元の歌詞のイメージを保ったまま訳しようかと迷う。アルファベットを並べた略字も難しい。そのカルチャーを知らないと全く意味がわからない。


そんな中でこの50 Centの「In Da Club」のクリーンver.はわかりやすかった。なによりも曲の質感がいい。50 Centさんの声もなんだか力が抜けていていい。すごく気持ちのいいリズム。これはメディア用のクリーンな歌詞のバージョンです。MVもクリーンver. 

内容にはちゃんとストーリーらしいものもありますね。売れて仲間を連れてクラブに行って、女の子達が群がるし色んなモノも買えたし。でも仲間には俺は変わってないよと言っている。そんな歌かな。

近年このブログでは欧州のダンス曲の歌詞を訳したりしているのですけど、そういう曲はリピートも多いし歌詞もリズムだけのためものも多く、言葉の数も多くないのですけど、流石にラップは言葉が多い。すごく多い。こんなに言葉を組み立てるってすごいなと思う。


スラング+その他の意味
When I pull up out front, you see the Benz on dubs
 ホイールのやたら大きなタイヤをつけたベンツだそうだ。
 dubs とはDUB社という会社の大きなホイール/DUB Wheelsだそうです。
 When I roll twenty deep, it's always drama in the club
 =Going somewhere with a large amount of people/大勢(20人ぐらい)でやってくる
But homie、Ain't nothin' changed, pros down, G's up
 homie=仲間 
 pros down, G's up=よくある言い回しは G's up, Ho's down
 Gはギャングスタ/仲間、Ho は売春婦…女達よりも仲間が上/大切という意味 この歌詞の pros down はプロの女が下ということでしょう
I see Xzibit in the club, hey man, roll them trees up
 Xzibit=アーティスト名。
 roll them trees upのtreeがマリワナ(←MVでは音が消されている)
Been hit with a few shells, I ain't walk in a limp
  shells=銃の弾(←MVでは音が消されている)
They like me, I want 'em to love me like they love Pac
 Pac= Tupac Shakurアーティスト名
But holla at New York, fa' sho, to tell ya, I'm loco
 fa' sho= for sure/間違いなく
Got a mil', out the deal, and I'm still in the grind
 a mil'=a million dollars/百万ドル
 in the grind=Grinding is keeping your head down and working hard/必死に働く
My flow, my show brought me the dough
 Dough=パンの生地=お金 
My crib, my cars, my crews
 Crib=ベビーベッド=住まい/自宅=アパートや家
I'm that cat by the bar, toastin' to the good life
 Cat=昔からのジャズ用語でかっこいい男の意味…cool cat
I'm a tell you what Banks told me, "Cous' go 'head, switch the style up"
 Banks=Lloyd Banks アーティスト名
Or we could go upside your head with a bottle of bub' 
 go upside your head=hit you on the side of your head/お前の頭をぶん殴る
●⑭Shady, Aftermath
 最初はそのまま言葉を訳したのですけど、50 Centさんの情報を見たら、どうやらShady Recordsが彼のレーベルで、Aftermath Records, Aftermath Entertainmentが共同契約のDr. Dreさんのレーベルなのでそれでしょう。

英語の歌詞は「In Da Club (Clean Version) Lyrics」で検索すれば出てきます



In Da Club  (Clean Version)
50 Cents
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Go, go, go
Go, go, go

Go ショーティ
お前の誕生日だね
パーティに行こうぜ お前の誕生日みたいに 
バカルディをちびちびやろう お前の誕生日みたいに 
わかってるだろ
どうでもいいんだよ お前の誕生日じゃねーし!


俺はクラブにいるぜ
シャンペンも沢山
ママ おまえの欲しいものもあるぜ
もしほろ酔いしたいのなら
俺はセックスにはハマってる メイクラブはそうでもない
だからハグしに来てよ 撫でてもらうのが好きなら

俺はクラブにいるぜ
シャンペンも沢山
ママ おまえの欲しいものもある
もしほろ酔いしたいのなら
セックスは大好き メイクラブはそうでもない
だからハグしに来てよ ナデナデされるのが好きなら


俺がフロントに車を止める時 お前はでかいタイヤのベンツを見る (Uh hun)
俺が20人を引き連れてきたら クラブではいつも何かが起こる (Yeah)
奴らは俺が Dr.Dre とつるんでるって聞いて 皆俺を愛し始める
エミネムみたいに売れれば、沢山のグルーピー愛ももらえるぜ 
でも仲間よ 俺は変わらない プロの女は下 お前らが上だよ
クラブで Xzibit を見たら、hey man、マリワナ巻いてくれよ (Roll that)
俺の動きを見たら プレイヤーかピンプと見間違うぜ
今まで何発か弾に撃たれたけど 足を引きずって歩いたりはしないぜ (I'm aight)
地元では 女が言ってる「50、あんたイケてるわ」(Uh hun)
奴らは俺が好き 奴らには Tupac を愛するみたいに愛して欲しいね
でもニューヨークでオイと言えば 確かにそうだ 俺はクレイジーだって (Yeah)
予定ではラップ・ゲームを首締めにするつもり (Uh hun)
集中してんだよ man
俺の懐の金に
100万ドルの契約をしたけど おれはまだガチで働くぜ (Whoo!)
ショーティは俺のスタイルを感じてると言うし 俺のフローを感じてる (Uh hun)
彼女の女友達もバイでやる気だし 準備万端だ (OKAY!)


俺はクラブにいるぜ
シャンペンも沢山
ママ おまえの欲しいものもあるぜ
もしほろ酔いしたいのなら
俺はセックスにハマってる メイクラブはそうでもない
だからハグしに来てよ 撫でてもらうのが好きなら

俺はクラブにいるぜ
シャンペンも沢山
ママ おまえの欲しいものもあるぜ
もしほろ酔いしたいのなら
セックスは大好き メイクラブはそうでもない
だからハグしに来てよ ナデナデされるのが好きなら


[Bridge]
俺のフロー俺のショーが金をもたらした
それは俺にいいモノをもたらした
俺の家 俺の車 俺のクルー
俺の宝石 見ろ 仲間よ 俺は成り上がったぜ
俺は変わってねーよ


お前は愛するべきだよ
憎むよりもっと
Oh, 怒ってんのか?
俺が成功したら喜んでくれると思ってた (Whoo!)
俺はバーのイケてる男で いい生活に乾杯してる
地元を離れたら そうだ お前は俺を引き戻そうとする だろ?
俺のダチが「In Da Club」をプレイして流れたら
俺は女にウィンクして 彼女が笑ったら 彼女は俺のもの
大変な騒ぎになったら man
もっと焚きつけろ
お金のことを言うなら 仲間よ 俺は心配してない
Banks は俺に言った「やってみろよ、スタイルを変えろよ」
もし奴らが嫌うなら 嫌えばいい そして金がたまるのを見ればいい
それともお前の頭をシャンペンのボトルで殴ればいい
Come on 奴らは俺たちが何処にいるかわかってるだろ (Whoo!)


俺はクラブにいるぜ
シャンペンも沢山
ママ おまえの欲しいものもあるぜ
もしほろ酔いしたいのなら
セックスにはハマってる メイクラブはそうでもない
だからハグしに来てよ 撫でてもらうのが好きなら

俺はクラブにいるぜ
シャンペンも沢山
ママ おまえの欲しいものもあるぜ
もしほろ酔いしたいのなら
セックスは大好き メイクラブはそうでもない
だからハグしに来てよ ナデナデされるのが好きなら


Ha ha ha
俺たちが何処にいるのかわからないふりをするなよ
俺たちはいつもクラブにいる 問題が起こりそう
Shady/疑わしい Aftermath/余韻だね●⑭
Ha ha

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