能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2014年8月28日木曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第29回「天下の秘策」 7月20日放送



今回面白かったです。このあたりはおそらく黒田官兵衛さんにとって一番輝いていた頃なんでしょうか。もともと官兵衛さんのことはよく知らないのですが、この中国大返しに秀吉を支えた功績は大きい。毛利との交渉役としても活躍。

いやーそれにしてもこのドラマでの毛利との駆け引きはかなり珍しい設定なのかな?簡単にネット上で調べても、このあたりの史実は秀吉側が信長の死を毛利側に悟られること無く和議をとりつけたのが定説みたいですね。私もそれが史実だと思っていたので、このドラマの展開はかなりびっくりです。

そもそもこの高松城水攻めを取り囲む秀吉側と毛利の状況って、毛利が3万、秀吉軍も3だったそう。五分五分の勢力なんですが秀吉には後ろに信長がいる。信長の援軍(光秀1万?)が加われば秀吉・織田側が数に勝るわけで毛利には都合が悪い。しかし本能寺が起こって秀吉には後ろ盾が無くなった。秀吉は京に帰らなければならない。もし光秀と毛利が結んだら挟み撃ちにされる。そこで秀吉が大きく譲歩して毛利には本領安堵、その代わり秀吉側は高松城の清水宗治に切腹させることで和議を結ぶ。(信長の死を知らなければ)本領安堵は毛利にも都合がいい。そこで和議を受け入れたわけで、これは信長の死を知らなかったからこそ成り立った話。もし信長の死を知っていれば、秀吉軍と毛利は五分五分。もし光秀と結べば勝てる可能性も十分。簡単に和議を受け入れる必要は無かったのでは。また高松城主清水さんを殺すこともなかったのでは…。

というわけで、私はこのあたりの話は毛利が信長の死を知らなかったからこそ可能だった秀吉の危ない綱渡りだと思っていたので、先週官兵衛が安国寺恵瓊に信長の死をあっさりと伝える場面では椅子からころげ落ちるほどびっくりしました。

そのような思い込みで見ているからこそ、このドラマのような変化球は違う意味で面白かったです。全体のテンポも良かったし。どう辻褄を合わせるのか…?結果的には…うーん70点ぐらい?よくわかんないけど、ちょっと無理があるかな…ウーン…。でも俳優さん達の熱演でうまく納得させられちゃった感じ。それはそれで面白い。ちょっとずつ茶々を入れながら楽しんで見れました。そんなわけで感想もちょっと揚げ足を取り気味…。


★あらすじ

まず恵瓊に信長の死を知らせて話にのらせる。それで内側から毛利を説得。高松城の清水さんを切腹させて和議を結ぶ。官兵衛が毛利との交渉、中国大返しの準備と大活躍。秀吉軍は走る走る走る…。


●流れと感想

・まず先週のまとめ。官兵衛、秀吉に「すべてはこの官兵衛にお任せください」ギラギラ嬉しそうだ。
63日 
・恵瓊と密談。おっとここは官兵衛の陣だったんですね。さて官兵衛が全てを話す「明智謀反」恵瓊立ち上がる「なんで言った?」官兵衛「恵瓊さんならわかるでしょう」恵瓊いい顔「面白いその懸けワシも乗った」「私ら二人で天下を動かす。これ以上に面白いことは無い。」恵瓊ノリノリ「高松城へは織田へ寝返るようにときつける」←恵瓊さんなんで乗ったのよ?毛利に言えば全部ひっくりかえるぞ。押せ押せでいけるじゃん?それに清水さんが織田に寝返るわけがない。
高松城 恵瓊が清水さんに織田に寝返ろと言う。清水「腹を切る」この人はどうしても死にたいらしい。
小早川隆景の本陣 恵瓊が信長の死を隠し和議の受け入れを勧める。小早川は訝る「なぜ我らに有利な話になった?」そこへ官兵衛登場「戦いはいけないYesNoか今返事をくれ。清水さんは素晴らしいけど彼が死ねば戦いが終わらせられる。」←え…なんかおかしくない?
・和議の理由は…官兵衛「天下のため。乱世を終わらせるため。」…えーまだ乱世は終わらないぞ。九州と関東、東北はどうする?…そして何故か小早川さんは納得。←このあたりが一番苦しい展開かな。なんとなーく辻褄が合いそうで合ってないかも。うーん…信長の死が伝わらなければありうるのか。しかし恵瓊さんが信長の死を毛利に知らせればそれまでだからなぁ。この時点で平和のために和議を結ぼうなんて…ちょっと妙な感じ。
黒田本陣 官兵衛家臣に宣言「我らが秀吉様を天下人へ押し上げる」準備開始。詳しい準備の内容が出てきたのはよかった。官兵衛さんはこの時に本当に活躍したらしいです。馬や食料、草鞋の用意。船も使う。松明で街道を照らす…などなど具体的で面白い。こういう細かいところが描写されたのは嬉しい。善助が活躍。
64
高松城下 水上にて清水さん切腹。これが一番理由があいまい。単なる捨て駒。見捨てる恵瓊と官兵衛も黒い。この人の死は毛利と秀吉軍の戦を終わらせる為のギリギリの選択だったはずなのに、この話ではなんとなく清水さんが死にたい人に見えてしまった。それにしても宇梶さんは本当にかっこいいですね。こんなに短期間の出演なんてもったいない。身体も大きいし怖いし、いかにも戦国武将っぽくてかっこいい。毛利側が泣く。なんだか小早川さんも納得して無さそう。
毛利陣 小早川に本能寺のニュースが届く。\(^o^)/ワーーーーッ!!
姫路・黒田屋敷 ここにも本能寺のニュースが届く。又兵衛が官兵衛に知らせに出発。
黒田陣 出発準備中。
姫路への街道では 黒田陣を出た長政がヘトヘト。そこでばったり又兵衛に会う。ああ…。
伊賀の山中 家康は徒歩で三河を目指す。貫禄がすごいですね。
★65
安土城 光秀が城に入る。茶器の分配「信長の物は全て分け与える。この城もオレが燃やす」
美濃 おねさん達が避難中。長浜城が明智軍に落ちた。おねさんの貫禄が役に合ってきた。
姫路・黒田屋敷 秀吉軍を迎える準備。長政到着してまた秀吉軍に戻る。徒歩は大変。
安土城 京、近江は明智軍に落ちた。細川からの手紙「出家する、戦には加わらん」青ざめる光秀「朝廷にお墨付きをいただく」
秀吉軍 にせの手紙(信長は死んでいない)を各地にばらまく。
毛利陣 官兵衛と小早川。毛利から人質をとって兵を引く。官兵衛は毛利の旗が欲しい。実は小早川は全て知っていた。官兵衛の開き直り作戦開始。小早川「光秀と挟み撃ちできるけど」官兵衛「秀吉はつえーんだから従えっ!」小早川「毛利にも野心はないし…行けっ、わしゃおぬしに懸ける」←うわーなんだか都合が良すぎ。小早川さんいい人過ぎ。なーんだか納得がいかんな。でも鶴見さんはステキですね
★66
秀吉軍 出発です。みんな走る走る。
毛利陣 吉川元春が京からの手紙を受け取る。「」小早川に摑みかかる。怒る怒る怒る怒る「追えーっ!」吉川さん怒ってます。この人の反応は真っ当。理解できるわ。吉川さんは真っ直ぐです。二人で喧嘩してます。
黒田陣 山向こうの毛利陣を観察。毛利が引いている!
★67
安土城 光成、朝廷の後ろ盾をとりつける。
・その頃秀吉軍は走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る…。

それにしても情報が多いですね。なんだか情報が多すぎて、大変な事態なのにあまりドラマチックなうねりを感じない。多少無理のある毛利との駆け引きもチマチマして見えてしまった。結局小早川さんを説き伏せられたのも「秀吉は強いから味方に付け」なので、えー戦ってそんなに簡単に終わるものなのか…うーん。



2014年8月26日火曜日

BABYMETAL:マリア像破壊映像について(+今骨バンド映像はアリなのか)


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★遅すぎる追記・2015121
このエントリーが某所でよくBABYMETALへのアンチ活動の材料にされているので釘を刺す。マリア像破壊映像は常識的に考えれば問題。しかし1029日の発売の後、このビデオが海外で問題になったという話は一切聞かない。結果は問題なし。やったもんはしょうがないけど、今後は海外の宗教関係は気をつけたほうがいいというだけの話。ライブ映像ももう武道館ライブが出て評判になっているんだし、問題は過去のもの。軽率に(この映像作品発売前の)私の個人的な心配をうだうだ書いたことは大変反省しているが、海外の宗教に関する内容が間違っているとは思わないのでこのエントリーは消さない。ただしもう終わったこと。これを現行のアンチ活動の材料にはしないでいただきたい。
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これ現在某掲示板上で話題になっていることです。ちょっと覗いてみたらこのことを話している方々がいらっしゃる。実は私もこのことに関しては、この掲示板を見る以前からちょっと気になってました。どうしようかな…とも思ったんだけど、やはり気になるので書いておこうと思う。これも日本人が海外とどう向き合うか…の記録。

まず話の大まかなアウトラインを。今年1029日に発売予定の新しいライブ映像作品「LIVE ~ LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE [Blu-ray]」。これは去年2013年の6月と12月のBABYMETALのライブ映像を収めたもの。この映像の発売が発表になったのはどれぐらい前だっただろうか。作品はもうアマゾンなどでも予約受付中で発売は決定されています。

問題はこの中の「LEGEND 1997" SU-METAL聖誕祭 2013/12/21 at 幕張メッセイベントホール」のライブでの演出。この日、ステージ上には巨大なマリア像が据えられ、ライブの最後にこの像の頭が破壊される演出があったらしい。問題はこれがキリスト教徒、特に海外の人々の怒りを誘発するものではないかというもの。

私もこれが気になってました。やはりこのことは書いておこうと思う。掲示板の中身はこのマリア像破壊のことだけなのですが、私個人的にはもう一つ気になる事があるので、その2つを書いておきたい。

今さらここでいろいろと書いたところでスタッフさんが見ることもないだろうし、そもそもパッケージの生産が始まっているのであればもう後戻りは出来ないだろうし、ここで文句を言うのも無駄といえば無駄。しかし「海外海外」と言っているブログとしては避けては通れない内容。無視は出来ない。ともかくこれも海外関連の記録として書いておきます


1マリア像破壊映像について

これは言わずもがな。まず第一に一般的なモラルの問題、海外と日本人の一般常識の違い。これは最初からくどくど説明しても理解し辛いもの。なのでまず端的に言います。

こういう宗教関連の感覚をよく分かっていない日本人は、こんな内容はまず触らない方がいいです。大変危険。

無宗教の多い日本人とは違い、世界には宗教を非常に重要視している人が大勢いる。その真剣さは日本人にはまず理解出来ない。どうして証明のできないものを絶対的に信じられるのか…そんなことを話しても論議することさえ出来ない人がたくさんいる。多くの人にとって神は実存するんですね。そこに論議の余地は無い。ミラクルを信じたり、神のご加護を有難がったり、神様のために生きる事を生きがい、誇りに思う人々も世界にはたくさんいる。進化論さえ信じない人も多い(特にアメリカ)。

マリア像かキリスト像か…なんて違いもほとんど無関係。カソリックかプロテスタントなんて違いもほとんどない。キリスト教圏で育った人達にとって、宗教的な偶像を粗末にしないことは基本的な常識。偶像の破壊なんて決してやってはいけないこと。だからたとえ演出とはいえ、マリア像を破壊するのは(それに見える演出は)まずタブー。冗談で扱っていい内容ではないんです。まず触らない方がいい。

それからこれにはもう一つ、違う文化圏から来た外国人がタブーを犯すという問題もある。

例えば日本人ならこう考えれば分かりやすい。アメリカのティーンのバンドがいて、非常に上手いし曲もいい。パッケージも非常に魅力的。日本人にも人気。そのバンドがアメリカでステージ上での演出として巨大な仏像の首をチェーンソーで切断したらどれぐらいの日本人がいやな思いをするだろう?バチアタリと思わないだろうか?敬虔な仏教徒でなくても日本人なら非常に居心地が悪いと感じないだろうか?それ以外にも例えば、外国人が日本の神社を破壊したり、先祖のお墓の墓石を破壊したりしたら、いやな気持ちにはならないだろうか?

どんな文化圏であれ崇拝や敬いの対象になっているものを、違う文化圏の外国人が破壊するのを見るのは非常に不快なこと。西洋人から見れば(キリスト教圏外の)アジア人がやっているのがまた問題。どんなに受け入れられたとはいっても、今でも多くの西洋人にとってのBABYMETALはあくまでも外国人=異文化から来たバンド。そんな外国人がマリア像を破壊することに怒りを感じる人は多いかもしれない。だから危険。遊びで扱っていい素材ではないと思う。

「マリア像ではない」という苦しい言い訳もあるかもしれないが、(演出の一環として)すぅさんが十字架に磔になっている画像も出回っている。私は実際の現場を見ていないので断言は出来ないが、キリスト教的なものであると見られることは避けられないだろう。

ちなみにほぼ無宗教だが常識的で普通のアメリカ人の旦那Aに、このことをどう思うかと聞いてみた見たところ「やめたほうがいい」とのこと。非常に不快らしい。「なんとバカな事を…」と言った。彼もキリスト教圏で育った普通の人でカソリックではないけれどタブーはタブー。冗談とは受け取れないとのこと。ダメなことはダメだと断言した。

BABYMETALのパロディのユーモアが海外の音楽ファンにも受け入れられているのは事実。スターウォーズのパロディなんてかなり面白がってくれている。元々このマリア像の演出も冗談のつもりだったのだろうと思うが、こればかりは超えてはいけない一線だったかも。子供のやるメタルレジスタンスのパロディなら、せめて日本のKAWAIIの偶像=キティちゃんの像を破壊するぐらいに留めておけばよかったのに。

BABYMETALは世界では所詮やっと名前を知られるようになったばかりのバンド。それほどの影響力も無いのかもしれない。しかしせっかく78月のツアーで日本人としてありえないほどの最高の賞賛を今現在西洋で浴びているのに、今なぜ無駄に危険をおかす(=そんな映像を出す)必要があるのだろう。スタッフの無知から出たものとはいえ宗教がらみは非常に危険。ほんとうにこの映像がこのまま出るのかどうなのか…。出るのならもうしょうがないけれど、とりあえずここにはこのことを記録しておきたい。私にも映像が出た後での海外の反応がどうなるのかは今は分からない。結果的になにも問題がなければ幸い。


2なぜ今さら骨バンドの映像なのか?

これは私の個人的な意見。ここはとにかく「BABYMETALが海外でどうなるのか」を考えるブログなのでその観点からの意見。日本国内ではなんの問題もないと思います。

さて海外のファンにとって、この10月発売の映像作品のリリースはいいタイミングなのか?…実はこれも多少不満。というのも今年の夏のツアーでは、BABYMETALは神バンドつきでの海外お披露目だったわけで骨バンドは一切関係なし。ところがこの「LIVE ~ LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE [Blu-ray]」の中身は、ライブの半分は骨バンドのカラオケショーだと聞く。後半だけに神バンドが登場するらしい。

これはタイミングの問題。私は個人的には今現在一番効果的な旬の素材を出してほしいと思う。今年3月の武道館ライブか、7月のロンドンライブ映像。その2択のみ。この2つなら全編神バンド付きで内容もぶれることはないし、それに今ならまだ海外のファンの気持ちも熱いだろうから、11月のロンドンとNYのライブに向けての直接的な宣伝にもなると思う。

ファンが見たいのは「先日見たばかりのライブに近い映像」。

1年以上前のそれも半分骨バンドのライブ映像を出しても、もう今のBABYMETALとは別物でしょう。今なら武道館かロンドンライブの映像しかない。これがなぜ今出せないのか疑問。

おそらくライブをやった順番に映像作品を出してるんだろうと思うけれど、それならこの2013年のライブ映像は今年の春頃に出して欲しかった。海外に今売れるのは今のバンドの形を収めた映像。今は武道館ライブかロンドンライブを出して、この2013年のライブは後から日本のファン向けにボーナス的に出せばいいだろうと思う。今年の10月から遡って半年以上前の武道館ライブ映像なら秋に出そうと思えば出せたのではないか。時期的にもったいないと思う。

何事もチャンスを摑めるのは旬な時期だけです。盛り上がってる頂点で客の欲しがるものを出した方がいい。Perfumeの去年7月のライブ映像も今年の秋に出るみたいですが、これも最高の時期を逃したんじゃないかとちょっと心配。BABYMETALのロンドンの映像も早く出した方がいいと思う。



NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第28回「本能寺の変」 7月13日放送



早く追いつかなくちゃ。今週もまた1話進んじゃった。ワタクシも歩を一歩進める。今回は本能寺です。


★あらすじ

明智が立った。ノブ様の死。官兵衛が秀吉に「チャンスです」と囁く。


●流れと感想
158262日。「敵はほんのーじにホンノージにあり」
備中石井山・秀吉陣 官兵衛と秀吉が和む。「さすが官兵衛じゃ…」
京・本能寺 その頃…ノブ様が何かに気付いて起き上がる。走る光秀軍「この国を守るため。」本能寺着。塀の外に桔梗ののぼり。戦闘開始。今年のノブ様は弓です。戦闘シーンは古典的。鉄砲も出てこない。『秀吉』渡信長の時に演出が似ている。濃姫も戦うが違和感。やはりドラマ的に必要なのか。好みの問題か。お濃さんに関しては文句ばかり言ってきましたが、内田有紀さんはとても綺麗な女優さんだと思います。だけど戦国武将のノブさんに常にベッタリくっついている奥さんは必要ないと思う。
・ノブ様が廊下をゆっくり歩く。濃姫も続く。やっぱり違和感。小姓が一緒にいたほうがいい。おっと濃姫負傷。駆けつけるノブ様。抱き起こす。こら~ボヤボヤしてると首を取られるぞ。んもー…今頃愛の告白なんぞいらんがな。さっさと逃げんかいっ。音楽もいらんいらん…。さっさと行きなさいよぉ~。
・そしてなぜか誰も来ない静かな室内。お供の者はいないのかー。ところでこの寺はずいぶん広いな。扉を開けるといきなり1室だけ燃えている。そして自決。最後に言おう…
江口さんは非常に美形だと思いますっ。
モデル顔ですね。さて本能寺最後はファンタジー風な演出でした。渡信長のようにリアルではない。最後に倒れたところはよかった。
・外の明智さん…この人、本当にとんでもないことをやってるのに表情に緊張感が足りない。
京・御所 公家さんわらわらあたふた「様子を見たほうがええ…」って喜んでます。
安土城 土田御前ママもびっくり
長浜城 おねさんもびっくり。年寄りばかりの城兵を集め「逃げるのです!」
近江・坂本城 光秀がもう帰宅。まだ落ち着いてます。ノブ様を倒し「元のあるべき姿へ戻す。乱世は終わり太平の世が訪れる」←やっぱりこれが理由だったんだろうか。先週に引き続き、どうも明智さんの動機がよくわからない。
堺付近 家康もびっくり。一度は覚悟を決めるも、家臣に促されて逃げる決断。三河へ帰る。
摂津国境付近 明智軍が往来のチェック。織田家臣からのメッセンジャーが走る。毛利にニュースが届く前に秀吉に伝えなければ。
備中石井山・秀吉陣 御着の殿が捉まる。殿は瀕死の状態。コントみたい。
姫路黒田屋敷 家族の団欒。
備中石井山・秀吉陣 官兵衛へ本能寺のニュースが届けられる。驚いてもあまり騒がないのはいい演出。岡田さんは脚の悪いもっさりした姿が官兵衛らしくなってきた。身体が重そうなのも板についてきた。いい感じ。
・官兵衛、秀吉の寝所を訪ね本能寺の件を伝える。おっと…今回の秀吉は騒ぎますね。急に泣き出すんだもんなぁ。『秀吉』の時はためた演技でよかったんだけどな。官兵衛がなだめる。「殿のご運が開けました」驚く秀吉。←おい~この描写、あまりにも秀吉がバカに見えるぞ。官兵衛が頭がいいのはいいと思うし、岡田さんの演技も素晴らしいけど、秀吉がアホ顔をするのはまずいと思う。この人は誰よりも頭がいい人なはずなのに。やっぱり主役の官兵衛を立てた演出か。秀吉泣き崩れる。
どこかの城(?) 官兵衛突然安国寺恵瓊を訪ねる(?)。えええええ?そんなの可能なの?官兵衛「毛利と和議を結びたい。8カ国でどう?」恵瓊「なんで?」官兵衛「織田信長が死んだ。光秀謀反…

えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?????

言っちゃったよオイ…。

・安国寺恵瓊さんのびっくり顔が実は超ハンサムだということに気付いてしまったワタクシ…。この俳優さんのことは存じ上げておりませんでした。山路和弘さん…メモメモ…φ(--)
 
 

2014年8月21日木曜日

BABYMETAL:『Metal Hammer』誌9月号の記事の意味



もうご存知の方も多いと思います。数日前英国で発売されたメタル専門誌『Metal Hammer』誌で、BABYMETALが大々的に取り上げられました。海外の音楽専門誌でフルカラー4ページ。これは本当にすごいことです。

記事はニューススタンドに並んだ雑誌のもので、内容は公式にはネット上にあがってないのですが、世界中のBABYMETALファンの方々が内容をネット上にあげて下さってました。日本語の完璧な素晴らしい訳もすでにネット上にあがっています。「BABYMETAL Metal Hammer 9月号 翻訳」などのキーワードで全訳が検索できると思います。

 
さてこの「BABYMETALはどこまでいけるのか」ブログでもこれは一大事。ネット上に情報があがらなければスルーしようかとも思ったのですが、これもBABYMETALの世界征服の一記録。ここではかいつまんで内容とその意味を書いておきます。
 
 
まずすごいのはフルカラー4ページの扱い。それも誌面のデザインや雰囲気を見る限り、バリバリにロックスターとしての扱いをされています。他のメタルのスター達と並んで4ページも特集されている。これはすごいです。
 
メタルの分野というのは、(様々な海外のメディアを見る限り)近年はもう昔のように誰もが楽しめる音楽のジャンルではなくなってきているようです。それならメタルの専門誌に採り上げられても意味があるのか…と考えることもできるのですが、そもそもBABYMETALは始まりが「メタル+アイドル」のプロジェクト。最初の目標がなんであれ、BABYMETALの音楽的なジャンルはヘビーメタル。なのであれば、やはりメタル界の範囲内でまず認められるのは第一。とりあえず一般層は今のところ「メタルリスナーの世界の外にいる」と考えるのが現実的でしょう。
 
BABYMETALは今、そのメタルのジャンル内でいろんな物議をかもしている…というのが現状。BABYMETALがこれだけ話題になってはいても、未だアジアの女の子達がメタルをやることを受け入れられない西洋のメタルヘッド達はいるし、そもそもこのBABYMETALプロジェクトが、個のアーティストの作品として制作されたものではないこと…プロデューサーに才能のある3人のフロントの女の子達、バカテクのミュージシャンのバックバンド、様々な作曲家に依頼して作られたジャンルを超えた曲の数々…そんな所謂寄せ集め的なBABYMETALのあり方に疑問を呈するコアなメタルファンは今もかなりいる。
 
 
ところが今面白いのは、そういう頭の固いメタルヘッド達に対して、多くのメタル専門誌、専門サイトがBABYMETALをオープンに擁護し始めていること。これは特に今年の夏の欧州ツアー、北米ツアーを終えてからますます顕著になってきました。これは今年の夏、実際にライブを見て納得してくれたメディアのジャーナリスト達がかなり多かったからではないかと思います。まさに期待どおり、今年の夏の海外ツアーは、BABYMETALのお披露目プロモーションツアーとしても非常にいい結果を出したということなんです。

 
昨日の『Blabbermouth.com』の記事もそう。この『Metal Hammer』誌の記事もそう。ちょっと前の『LATimes』紙の記事もそう。それぞれ実際にBABYMETALのライブを見て納得し、今度はそんなメディアが、抵抗を続ける頭の固いメタルヘッド達を説得し始めてくれている。これは面白いことになってきたと思います。
 
 
BABYMETALは、単なる「面白不思議ニッポン枠」以上のものになりつつある。この『Metal Hammer』誌の記事も、記事の中心はプロデューサー・Kobametalさんへのインタビューです。ただフロントの可愛い女の子3人に形だけのインタビューをして喜んでいるだけじゃない。このBABYMETALプロジェクトのマスターマインド・Kobametalさんに対して「BABYMETALとはなんなのだ?」という真面目な疑問をぶつけている記事なんです。英国の音楽ジャーナリスト・Dom Lawsonさんによるこの記事は、BABYMETALをリスペクトに値するバンド=プロジェクトであるとして扱ってくれている。理屈好きな英国人がこういう記事を書いてくれるのは非常に嬉しい。
 
 
これは、記者がただライブに行って「おおすげーじゃあ記事を書こうかな」というレベル以上のものだと思います。もっと踏み込んでBABYMETALとはなんなのだ…?という真面目な記事…BABYMETALのことをもっと知りたいと思ってくれている。これがこの記事の嬉しいところ。
 
Dom Lawsonさんは本当にありがたいですね。このお方は3月の『The Guardian』紙(このブログで訳してます)の記事でBABYMETALのことまず手放しで「とにかく楽しいんだ」と褒めてくれていました。それからソニスフィアの直後には『Metal Hammer』公式の映像でまたアルバム『BABYMETAL』のレビュー。そして今回、今度はプロデューサーのKobametalさんにインタビューをしている。記事全体が大絶賛です。こういう方が一人でも推してくださるというのは本当にありがたい。ありがたやありがたや…。
 
それでは褒めてくれている部分を抜粋します。(おおざっぱな意訳なので原文も。11句は訳してません)
 
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Some Kind of Monster
(これは怪物だ)
by Dom Lawson

If we hadn’t witnessed it with our own eyes, we would never have believed it.
(見るまで信じられなかった)から始まって
…(ソニスフィアの様子)…
The crowd – sizeable as the girls hit the stage, fucking enormous by the time they leave it – is going righteously and thrillingly bonkers. Is it metal? Is it pop? It’s both and neither. It’s Babymetal, and within 30 minutes they have not only won over a supposedly hardcore crowd of Maiden and Metallica fans, but, even more enjoyably, briskly shut the mewing gobs of a great number of tiresome cynics and online try-hards. Joyful, triumphant, and utterly bizarre, Babymetal have arrived and the UK is plainly digging it.
(観衆―最初から大きかったが最後はとんでもなく巨大になった―は超熱中。メタル?ポップ?どちらでもありどちらでもない。これはBABYMETALだ。30分の間にハードコアなメイデン、メタリカファンを抱き込んだばかりでなく、(なんとうれしいことに)うだうだ泣き言ばかり言う大勢の皮肉屋やネットのうるさい奴らを黙らせたのだ。素晴らしく楽しく、勝ち誇って、超珍妙で…BABYMETALはやってきた。英国はやられちまったのだ。

BABYMETALはその成り立ちから海外ではいろいろと物議をかもしたが)
But part of Babymetal’s irresistible charm is that, whether for cultural reasons or not, they don’t seem to acknowledge that divide at all. Musically, they are as heavy and sharp as any modern metal band. Vocally? Well, yes, the squeaky and undeniably pop-orientated voices of Su-Metal, Moametal, and Yuimetal remain wholly untouched by, say, Slayer’s back catalogue, but the final product itself is so deliciously alien and peculiar, not to mention delivered with with joyous enthusiasm, that griping about Babymetal not being “proper metal” just comes across as pointless posturing.
(しかしBABYMETALの抗いがたい魅力のひとつは、そんな物議(↑前述)を全くものともしないことだ。音楽的には他のメタルバンドと同じようにヘビーでシャープ。歌?うん…キーキーとポップな3人の声はスレイヤーのバックカタログにはないけれど。だけど作品は素晴らしく異国的で奇妙で、それに元気いっぱい。そんなBABYMETALが「正しいメタル」じゃないと文句ばかりを言うなんて、なんだか意味の無いかっこつけに思える。)

(キツネ様の話が…)
As preposterous as it sounds, there is something very clever and lovable about Babymetal’s back-story and the mystique that surrounds those who put the music together.
(…ちとばかげてるとはいえ、BABYMETALのバックストーリーとその音楽の成り立ちをめぐる神秘さは非常に気が利いていて愛すべきものだ)

(誰が作っているのかなどいろいろあるけれど…)
the reality is that in Babymetal’s world it really doesn’t matter a shiny shit. In fact, the whole thing works so brilliantly because it has side-stepped all the usual considerations in favour of the wholesale creation of a unique and fully formed world of its own.
(…実際にはBABYMETALの世界ではそんなことはどうでもいいのだ。事実(BABYMETALは)そんな当たり前の気になること(誰が作ったとか)をおいといて、その全てをユニークで独自のものを作り出すためだけに捧げているからこそ最高なのである)

As a result, Babymetal’s Sonisphere experience – not to mention the small matter of a show at The Forum that sold out in a matter of hours, after it had already been up-scaled from a much smaller venue – amounts to an unexpected but very welcome triumph for Key and the band and a very good omen for their collective future.
(結果的に、BABYMETALのソニスフィアは…The Forumが数時間で完売したなんて細かいことはともかく…想像以上の大ウケの大勝利でKey(KOBAMETAL)さんとバンドにとって非常に明るい未来を予感させた。)

Most of all, it’s obvious that their European adventure has gone way better than any of the three girls could ever have dreamed and that being a part of Babymetal is just about as much fun as any human being could realistically withstand. So yes, you can be cynical about Babymetal if you want. meanwhile, the band, their manager and an increasing number of metalheads are enjoying every second of this unprecedented and wonderfully demented phenomenon.
(何よりも、(BABYMETALの)ヨーロッパでの冒険は、この3人の女の子達が今まで想像したどんなことよりもずっと上手くいったのだし、BABYMETALの中にいることは現実に人間ができるどんなことよりも楽しいことなのは明らかなのだ。そう、そのとおり。BABYMETALに対してシニカルでいたいのならそれでもいい。だけどその間に、このバンドと、彼らのマネージャーと、ますます増え続けるメルヘッズたちは、この前代未聞の、そしてとてつもなくステキなイカレタ現象を11秒楽しんでいるのだ。)

Su-Metal concludes, eyes twinkling. “The response we’re getting makes us think we’re being accepted. It feels like a dream!”
Su-Metalは目を輝かせて締めくくった「(ファンから)こちらに返ってくる反応を見ていると、私達は受け入れられたんだなぁと思います。夢のようです。」