2014年3月16日日曜日

BABYMETAL:3月13日付 英国『The Guardian/ガーディアン』紙の記事



これはでかいですよ。The Guardian/ガーディアン』紙。英国の大手新聞がきました! 超有名メディアです。紙の発行部数は約19万部。しかし同紙のオンラインver. は世界で3番目の読者数を誇るらしく、現在オンラインと新聞の両方の読者を合わせると、世界中で900万人の読者がいるらしい(←驚愕)。読者はリベラル寄り。英国国内では労働党及び自由民主党の支持者が多い。自由な考えの人々に多く読まれる。デザイナー、アーティスト、ファッション関係、映画、音楽関係、メディア…その他クリエイティブな職の人々も読者に多い。保守系の『The Times/タイムズ』紙と肩を並べるリベラル系の超大手一般新聞です。

さてこの記事は、項目に「MUSIC BLOG」とあるのですが、もしかしたらネット上だけの記事なんでしょうか。紙面に印刷されたのかどうかは分からなかったのですが、アノ『The Guardian/ガーディアン』紙の記事なのでネット上だけでもかなりの人に読まれたんじゃないでしょうか(世界中で読者900万人だそうですからすごいですよ)。

…というわけで、この記事のライター・Dom Lawsonさんも、プロファイルの写真を見ると金髪ロン毛のちょっと強面のお兄さん。しかしながらこの記事、超ふざけていておかしいです。ご本人は自他共に認める誇り高きメタルマニアだと言っているのですが、どうやら日本発のカワイイBABYMETALちゃんに思わずハマってしまったことに大変戸惑っているらしい…(笑)。なので、文のいたるところに「しかしアイアンメイデンのファンはやっぱり喜ばないと思う」とか「スレイヤーのファンは怒っているはずだ」…などと書かずにはいられない。ちょっと後ろめたいんでしょう(笑)。しかし、BABYMETALちゃんはやっぱり素晴らしいのだ…と最後は自暴自棄になって日本文化の大絶賛BABYMETALちゃんは世界征服も出来るとまで言っている。もうやけっぱちだな。このお方、今まで築き上げた真面目なメタルファンの信頼を無くしかねないリスクを犯してBABYMETALちゃんを褒めてくれているんです(大笑い)。いや…彼も迷ったと思いますよ…ほんとに。

ちなみにこの記事を読んだうちの旦那Aは涙を流し身をよじって大笑いしてました。

さて今回も雰囲気重視の意訳です。正確ではないです。読みにくいと思いますが大変申し訳ない。
この文章、非常にユーモラスでおかしいので、その雰囲気が出ればいいなと思って訳してます。英国人の記事らしく、文章の中にいくつもの例えが出てきて、かなり混乱する文体なので、段落ごとに簡単なまとめと、出てきたアーティストの簡単な説明を入れました。

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元記事はこれ
http://www.theguardian.com/music/musicblog/2014/mar/13/babymetal-craze-japan-rockers-knee-socks
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Babymetal: Japan's rockers in knee socks
BABYMETAL・日本のハイソックスをはいたロックスター)
By Dom Lawson
2014313日木曜日 08:52
 
Fronted by three dancing Japanese teens and sounding somewhere inbetween Skrillex and Aqua: the Babymetal craze is a perverse a pop confection but resistance is futile
3人の踊るジャパニーズ・ティーンに率いられ、スクリレックス(Skrillex)と アクア(Aqua)の中間みたいな音…BABYMETALをめぐる狂気は超ひねくれて手のこんだポップス作品だが、抵抗するのは無駄なのである。(←ダース・ベイダー調で)


日本人は違うやり方でやる。本当にそのとうり。事実、俺自身のヘビーメタルとメタル関連の様々な事柄(メタル文化や信念)に対する熱情にもかかわらず、この不可解なバンド・BABYMETALの出現と、(彼女達の)明らかに莫大な人気(=彼女達のセルフタイトルのデビューアルバムは現在、米iTunesのロックアルバムチャートで4位、それに彼女達のビデオはYoutube上で100万の視聴数が上昇中)は、こちらの予想に反して思っていたほど驚かされるもの(怒るほどのもの)ではなかった。
まとめ---------------------------------------
日本人はやっぱり違う。俺は誇り高いメタルマニアだが、BABYMETALちゃんは思ったより悪くなかったぜ

もしあなたが、彼女達のたくさんのYoutubeビデオを見る悦びをまだ味わっていないのだとしたら、BABYMETALとは「皮肉というものが永遠に消え去る瞬間を表したもの」だと思えばいい。おそろいの衣装を着たこの3人のティーンの女の子達は、(正直なところ)俺が今まで存在するなんて思いつくことさえできなかった(甘ったるいかわいらしさとメタル寄りの鋭さの間の)細い境界線上をふらふらとよろめきながら歩いている――轟音で驚くほど納得のいくモダンなメタルのバックに乗った陽気なポップスのメロディーを(彼女達は)嬉しそうに歌う。それに加えて途中で荒っぽいレイヴのシンセ音を割り込ませ、そこに大量のEDMのトリミングと、時々2000年代初期に流行った下品なクランクビートが顔を出す。BABYMETALは今まで存在したものの中で何よりも狂っていてとんでもなくけしからんポップスの作品だが、それでも、彼女達の全てがあまりにも元気で活気と力に満ち溢れているので、実際問題…抵抗するのは無駄なのである
★まとめ---------------------------------------
さすがの俺もこんなものは思いつかなかった。素晴らしい。降参だ

もちろんBABYMETALはどう考えってメタルの現象ではない。これはJ-POPなのである――これは悪魔のように手段を選ばぬ切れ者の策謀家の天才が、シーンの後ろで作り上げたものなのだ。ある日真夜中に彼が突然「ヤッター!」と閃いたもの…「そうだ、日本人の観客は、全くありえないほどバラバラな寄せ集めの最先端な音の組み合わせのアイデアも、何の疑問もなく受け入れてくれるだろう…。」 世界中の頑固なメタルファンはこのバンドの全てのコンセプトに大変苦しむに違いない。映画『バトルロワイヤル』のエキストラみたいな女の子達3人が、いきなりスリップノットSlipknot アクアAqua)の対バンライブにパラシュートで降下してきて参加、そこにスクリレックスSkrillex)もやってきて、蛍光色のMacBookの後ろで言葉に出来ないような惨事をもたらす…などということは、普通のアイアンメイデン・ファンにはおそらく受け入れられないだろう。(←大爆笑)\(^o^)/ しかしながらBABYMETALは、オープンに正直に悪びれることもなく、いかにも(大人から)制作されたものなので、(今回)彼女達に対する冷笑や皮肉(おそらくそれがこの予想外の大きな成功の原因)に対して不平不満を言うことは全く余計なお世話なのだ。
★まとめ---------------------------------------
もちろんこれはメタルではない。作られたJ-POPだ。しかし本人達だって分かってるんだから、あざ笑うよりも祭りに参加して楽しんだ方がいい
●注
スリップノット=現役米国産のメタルバンド、超うるさい
アクア=デンマーク産カワイイポップ、甘ったるいロリ声のボーカルで有名
スクリレックス=現役米国人の重低音ダブステップで有名なDJ、かなりうるさい   
アイアンメイデン=英国産ヘビーメタルの重鎮80年代初期メタルブームの立役者

(そもそも)ポップミュージックとはアホであるべきで、重苦しく高潔で真面目なご意見には動じるべきではない…そうだよな? そうそのとうり、ともかくこういう風にでかいギターの音を使ったポップバンドというのはとても大満足できるものなのだ。これは、あのワン・ダイレクションOne Direction)がアンダートーンズThe Undertones)の『Teenage Kicks』を下手なカバーで惨殺したのとは全然違うのである。
★まとめ---------------------------------------
ポップスはアホでいいのだ。うるさいギターは素晴らしい。ワン・ダイレクションはゴミ
●注
ワン・ダイレクション=英国産男子5人のアイドルグループ。平均年齢ほぼ20
アンダートーンズ70年代後期80年初期頃のアイルランド産パンクバンド

BABYMETALのアルバムで何よりも一番驚かされるのは、いかにこれが愉快で面白いものかということだ。「俺はコレを嫌うべきなのだ」…最初に、ご近所さんを『ギミチョコ!』や『ドキドキモーニング』などという不可解なタイトルの「一緒に歌いましょう賛歌」のギラギラ爆弾の爆音で激しく攻撃したときに俺はそう思ったのだ。…しかし俺は…この…あー…バンドに惚れてしまったらしい。(←爆笑)\(^o^)/ 近年、メタルコアシーンにも感染した退屈なカット&ペーストのポストモダニズム(率直に言ってぞっとするほど醜悪なイシューズIssues)の不器用なポップスとメタルの混合を聴いてみるといい。後で口の中にいやな後味を残すほど酷い代物)とは違って、BABYMETALの曲は陽気で爽快なイノセンスと喜びに満ち溢れている(もちろんそれでもスレイヤーSlayer)のファンは脳卒中をおこすほど激怒するだろうけど)(^o^)。しかし俺は、これが(新世代の)活発すぎるよちよち歩きの赤ちゃん達に(間違いなく中年の不機嫌な音楽評論家の両親から受け継いで)激しいリフの素晴らしい魔法、肋骨がガクガクするようなキックドラムの振動の驚き、そして何よりも、いかに、本当に、ジャパニーズのポップカルチャーが夢のように素晴らしくアホなのかを紹介してくれる事を望む。(^o^)/ 
★まとめ---------------------------------------
このアルバムは素晴らしい。すっかりハマった。これが新世代の子供達にメタルの素晴らしさと現代日本文化のアホ面白さを教えてくれることを望む
●注
イシューズ=現役米国産メタルコアバンド2012年活動開始
スレイヤー=米国産スラッシュメタルの雄1981年結成 超高速うるさい

これからBABYMETALが日本での成功と同じように世界中でも成功する事が出来るのかはまだ分からない。もし彼女達の米iTunesでのポジションと、満杯の武道館と、(日本国内で)とんでもなく大量のアルバムを売りつくすことが、レコード会社の人達にとって満足できるものでなければ、俺はこれから、世界中が長期のBABYMETALプロモーション攻撃に晒されることになるだろうと予想する。そしてそれはBABYMETALとどまる事を知らぬ世界的な現象に仕立てあげるだろう。たった10分間の楽しみの後、無愛想に「こんなの日本だけだよなぁ…」と却下されてしまうようなことにはならない。正直に言う。俺はもう降参しました。次はあなたの番。
★まとめ---------------------------------------
これからBABYMETALはどうなるか。もし日本のレコード会社ががんばれば、世界規模の現象になるかもしれん。俺はもうハマったぜ。次はお前。