能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2020年10月28日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第24回「将軍の器」9月20日放送



みんなで悩む。


あらすじ
1565年5月 京にて足利義輝(向井 理)が討たれる。三淵(谷原章介)+細川(眞島秀和)の幕府奉行衆は義輝の弟・覚慶(滝藤賢一)推し。三好一派は義輝のいとこ・義栄推し。三好一派は覚慶を幽閉。その後覚慶は脱出して甲賀へ。光秀(長谷川博己)は、松永久秀(吉田鋼太郎)を大和に訪ねて怒り、甲賀に覚慶を訪ねる。その後越前に戻り、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に「覚慶はどう?」と聞かれて「だめかな」と答える。その頃、京では関白近衛前久(本郷秦多)が帝に足利義栄を推す。


なかなか進みませんね。将軍義輝が討たれてから、みんなで悩んで1回分が終わってしまった。松永さんも唸っているし三淵+細川兄弟も微妙な顔。というのも、覚慶さんが「死にたくない。嫌だ嫌だ」と言っている。朝倉義景も「覚慶に将来性があるのなら越前に迎えてもいい」と言うのだけれど、その判断をなぜか光秀に任せる。…で光秀は「ダメですかねぇ」などと言う。なんとも話が進まないですな。

京の街では駒ちゃん達がミラクル丸薬の製造業を開始。伊呂波太夫をセールスマンに繁盛しているらしい。そこへ関白近衛さんがふらふら派手な衣装で徒歩でやってきて「次の将軍をどうしようかなぁ」と相談すれば、伊呂波太夫は「勝手にすればいいわ。武士なんかいなくなればいい」などと言う。え~…そんな話いる?この人もあんまり考えてないですね。それを聞いて近衛関白は「だれでもいいかな」と三好のアイデアに沿って四国の義栄を帝に推薦。



仏ドラマ France 2/Netflix『エージェント物語/Dix pour cent/Call My Agent!』(2015) シーズン1





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『Dix pour cent』(2015-) TV Series – Season1/仏 
/カラー/約52分 ・全6話 
Creators: Fanny Herrero 
Original Release Date: 14 October 2015 (Fr) 
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Netflixで8月頃からだらだら見始めたドラマ。 シーズン1を見終わった。

すごく面白い。 

お洒落。オトナね。

日本に住んでいた時は西洋に憧れ、英国に住めば欧州大陸+アジアに憧れ、そして太平洋上に住めば欧州に憧れる。そんなわけでいいヨーロッパのドラマがないかな~とフランス発のドラマを見始めたらとても面白かった。これは大発見。


フランスのパリの芸能プロダクション(エージェント)の話。人と人がすぐ仲良くなるから面白い。さすがフランスは愛の国。

オトナのコメディ。中年オジサンはモテるし、レズビアンのかっこいい女性は男のように女漁り。若い娘も、エージェントのおっさんも、俳優同士もみーんなくっついたり離れたり。ひゃー面白い面白い。これぐらい毎回色々あるとすごく楽しい。


しかしながら、このドラマの中の人物達の恋愛事情はストーリの主題ではないのですね。誰がくっ付いて誰が誰を好きになって…というのはサイド・ストーリー。スパイスのようなもの。

ドラマの軸はあくまでも芸能エージェントが、いかに気難しい俳優、女優達に仕事を見つけて監督に斡旋し、プロジェクトを成り立たせ、そして会社をやっていくのか…なのです。

人の恋愛はスパイス

だから会社の話をメインコースとしてシーズンが続けられる。俳優や社員がドタバタやりながら会社がどのように進んでいくのか…のドラマなので、これならドラマとして延々とストーリーを続けられますね。フランスではすでにシーズン4まで続いているのだそう。ちょっと目から鱗。 


というのも近年、日本の若者向けのドラマの多くは「誰かの恋愛」がストーリーの要なので早く決着がついてしまうものが多い。ドラマの主題が主人公の恋愛ならだいたい5~10話くらいで終わってしまう。日本のドラマはそういうのが多いのだなとあらためて思った。


このドラマの構成は、毎回何らかの映画や舞台、ドラマなどの ①プロジェクトが一話完結であって、同時に ②会社の社員達のストーリーが連続ドラマとして続いている。…2つの内容で構成されていて、その両方が面白いので飽きない。 

個々のエピソードでの ①プロジェクト話の内容は…老いと戦う女優、2大女優の戦い、仲の悪い母娘の共演、犬猿の仲の男女…などなど様々。それぞれ に出てくる俳優さん達は、ドラマ内で皆御本人を演じているのだそうだ。それもまた贅沢。

②社員達もそれぞれ魅力的。一人一人全員がいい。それぞれのキャラクターが面白いので、それぞれの話の続きが見たくなる。よく出来たドラマです。


レズビアンのアンドレアが中性的な魅力で素敵。いつも思うのだけれど、フランスの女優さんは綺麗な人が多い。いや…カメラが女性を綺麗に撮るのだろう。フランス映画を見るといつも思う。女性の撮り方が英国や米国とは違いますね。女性同士がチューしても綺麗。撮影する光が明るいせいなのか、女性の目の色がとても綺麗。混血の大きな髪の受付嬢ソフィアもゴージャス。個別のエピソードの女優さん達もみんな驚くほど綺麗。

フランスの男性の俳優さん達は皆個性的ルックスの人が多いのにね。それも面白い。


とりあえず全6話のシーズン1を見終わった。会社は紆余曲折あってもなんとか継続している。第6話の最後、社員達がパリの街を歩きながら一人一人抜けていくのがとてもお洒落。いいシーン。 

シーズン1で答えが出なかった事柄もあるので、またシーズン2が楽しみ。ゆっくり見る。





2020年10月26日月曜日

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー/Manchester by the Sea』(2016):芸術映画気取りがやたら鼻につく






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『Manchester by the Sea(2016年)/米/カラー 
/137分/監督:Kenneth Lonergan』 
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昨日ドラマの感想を書いていて思い出した映画。随分前の2017年1月頃に見た。俳優が主演男優賞を取ったので劇場で見たのだけれど、今まで感想を書かずにいた。いや…書こう書こうと思いながらそのままになっていた。丁度いい機会なので書いておこう。随分前に見たので記憶が間違っているかもしれないけれど。



★ネタバレ注意

昨日ドラマの感想を書いていてこの映画を思い出した理由は、この映画も事故で子供を失った男の話だったから。事故というよりもかなり酷い状況で子供を失った夫婦の話なのだけれど。子供を亡くしてそれで夫婦が別れてしまう。 

事故の数年後、離婚して土地を離れた男が、父親(主人公の兄)を亡くした甥の世話をするために帰ってくるところからストーリーは始まる。それで離婚した元妻にも町でばったり出会うのだけれど…元妻が夫に向かって泣きながら「I still love you.」と言う。そんなわけないだろ…と思った。ああいう状況で子供を亡くした女性が夫を許すはずがない。


この映画は、業界内のプロ、批評家にも大変高評価で、主演のCasey Affleckはアカデミー賞主演男優賞を受賞。だから映画を見たのだけれど…

ぇえええ…そんな…これ
脚本が最低じゃないか
えっ…これ脚本賞もとったの???
今知った。驚愕。酷すぎ。


変な映画なのですよ。自分の犯した罪で土地を離れた男が帰ってきた。それで彼がずーっと落ち込んでいて行動もいちいち変なのだけれど…、俳優さんがどうとか言うよりも脚本が変だと思った。いや…Casey Affleckは大根だな。全然よくない。アカデミーは彼に何を見ているのだろう?お兄ちゃんのコネ?

甥っ子をガールフレンドの家に連れて行って、上の階で若者がラブラブしてる声をそのガールフレンドの母親とキッチンで聞く? ユーモアですか?

そういえば何処かの場面ではわざとらしく物にあたっていたし…あれが主演男優賞の演技か?陳腐。なんというか…このCasey Affleck演じる主人公にさっぱり心を寄せられなかった。ただのいやなやつ。そんな男に「I still love you.」と言うMichelle Williamsの妻も妙。上手いはずの彼女も大根に見えた。


そういうわけでこの映画は感動どころか…賞取りシーズンを意識してつくりずぎた憂鬱な雰囲気が鼻につき、時々見える小さなユーモアもわざとらしく不自然、苦しくなるほど芸術映画気取り…いやですねぇわざとらしすぎ。冗長で何が言いたいのかさっぱりわからない。見終わって映画館を出た時に私はやたらと怒っていた。

単に合わなかったということだろう。合わないのはしょうがないけれど…なんだかやたらと不自然なくらい過大評価されていると思った。なにがいいんだろうこの映画。悲劇をただ陰鬱に描いてもいい映画にはならないと思う。ただの暗い映画として存在するのは別にかまわないけれど、90%以上の業界のプロが大絶賛しているのを見ると文句の一つも言いたくなる。

そういう映画でした。最後に春がくるシーンはよかったかも。



2020年10月25日日曜日

NHK 土曜ドラマ『天使にリクエストを〜人生最後の願い〜』全5話・感想



日本での放送は2020年9月19日から10月17日まで。


今録画を見終わった。
これはいいドラマ。

最初に第1話を見た時は、タメぐちの小娘にガラの悪いおじさんのコンビでコメディかと思ってしまった。感想も江口さんが喧嘩が強そうでいいねぇ…などと書いたのですが、

こんなに心温まるドラマだったとは。深いテーマにもかかわらず重くなり過ぎず、人が人を思いやって助け合う優しいドラマでした。


元刑事の探偵・島田(江口洋介)が、資産家風の女性・佐藤和子(倍賞美津子)から、高齢の方々の「最後の願い」を叶えるための活動をして欲しいと依頼を受ける。助手・亜花里(上白石萌歌)と、看護師・寺本(志尊淳)とともにサイレントエンジェル号に乗って人々の願いを叶える。


テーマ音楽は珍しくジャズ。それぞれの回の最後に昭和の歌が歌われるのだけれど、それもまたいい。重いテーマを歌が包んで全体が温かくなる。最後第5話の全員が歌う場面で役者さん達が皆楽しそうでとてもよかった。ニヤニヤした。


★ネタバレ注意

1話「探偵挽歌」
 2話「捨て子ブルース」

わけあって息子を手放した幹枝(梶芽衣子)が、別れた息子に会いたいと依頼。
3話「貧民狂想曲」
誰かに自分を認めてもらいたかった元ホームレスの男・武村(塩見三省)。
4話「つみびと巡礼歌」 
島田の元妻・時恵(板谷由夏)の父・三井(山本學)と秩父の札所巡り。
5話「聖母バラッド」
明らかになる看護師・寺本と佐藤和子の関係。最後全員で歌を歌う姿がしみじみといい。 

いいドラマ。たった5話では短かすぎる。
人と人の繋がり、人と人が助け合うメッセージが素晴らしい。 


1+2話の最後、組長(六平直政)が一人、母の読んでいた「にあんちゃん」の文庫本を見つめる場面で思わず涙。これで名作決定。この話が一番好き。
3話は、爆弾がらみの話はなくてもいい。武村が一生をかけて小説を一人書き続け、それを誰かに認めてもらいたかった…という話だけでもよかったと思う。人に認めてもらって救われる…いい話だ。
4話は、難しい。子供の話は、まず主人公のバックグラウンドとして深刻すぎ。この4話での和解も、子供を亡くした母親の気持ちを思えばなかなか難しい。難しすぎる。たとえ年老いた父が望んでいても、二人が元に戻るのは無理かなぁと正直思った。 これはまだ結論が出ていないのだろう。
5話 島田が看護師・寺本を説得する場面。オヤジと若者のシーンに説得力。


江口洋介さんが素晴らしかった。高い額、眉間の皺の小さな動きでさまざまな心の動きが見える。一見いつも機嫌が悪そうなのに実は温かい心を持った優しいおじさん。くしゃくしゃにお顔を皺だらけにして泣く大きな演技よりも、細やかな表情の変化で心の動きが見えるのが素晴らしかった。江口さんは大きなお方。大きなお父さん。第5話で悩む寺本を父親のように諭す姿に説得力。江口さんは御本人が大きなお父さんなのだろうなぁと思う。いい男だ。

江口さんの「大きな男」の存在感がこのドラマの要。この強面の島田が「いかにも頼りになる男」であることで、老人の願いを叶えるストーリーにも説得力が出ましたね。


そして島田の「大きな父親」の姿もまたこのドラマの大きなテーマ。 記憶の中の島田と息子の楽しい会話のシーン。そして4話で明かされる助手・亜花里とのつながり。島田は亜花里にとっても父親のよう。島田の、いいお父さん、熱いオヤジの姿がいい。

第5話で島田は看護師・寺本にも父親のように接していた。「佐藤和子に自分が利用された」のではないか…と悩む寺本。彼は最初から「ありえないほどいい若者」でつかみどころがなかったのだけれど、和子との関係を知って悩む姿で彼の心が見えた。 

その悩む寺本を島田が説く
「人のためにやっているつもりが、結局は自分のためだった。だけどそれのどこがいけない。俺も亜花里もずっとそうだった。間違ったことばかりしてきた。その間違いを正そうとして、また間違った事をする。そんな人間は大勢いる。…いくつになっても人は間違えんだよ。けどその分、人の事を思えるようにもなる。人の事を思うことが、自分を思うことにも繋がるんだよ。それがこの活動を通じて俺が依頼人から教わったことだ。死を見つめることが生きることに繋がるようにな。」 

このような熱いオヤジと悩む若者のドラマって近年のドラマでは珍しいかも。久しぶりに大きな父親的な人物(人生の先輩)が若者を諭すドラマを見たと思った。 

それは世代の違う人と人の繋がりの話でもありますね。ちょっと考えさせられた。いまどきの若い人々が悩むのは、世の中で…話を聞いてくれる父親や人生の先輩の姿が見えにくくなっているからではないか? 社会の中で人と人の縦の関係が少なくなっているからではないのか?

近年のドラマの中年の男性は、コミカルでちょっとかわいい/かわいそうなオジサンキャラが多い…たぶん。この島田のような直球の、面倒見のいい熱いオヤジ的な人物は少ないのではないか。昔の父親的な大きな存在…島田のキャラクターの説得力は江口さんならではなのかもしれませんね。


人生の終わりにやりたいことを叶えてくれる…このドラマの軸は高齢化社会。シリーズ化してもっともっと沢山の話が出来そうだ。お年寄りの話…お年寄りの人生の話を聞くストーリーは、すごくいいドラマのシリーズになるのでは?

高齢化の進むこの時代…家族の(世代的な)縦の繋がりが薄くなったこの時代、祖父母の世代のお年寄り、そして50代60代の親の世代と、若者の世代…違う世代の人々の関係/繋がりを描くドラマはもっともっと必要なのかもしれませんね。考えさせられた。それぞれの役者さん達も素晴らしかったです。いいドラマでした。


2020年10月23日金曜日

2020年米大統領選ウォッチ-その4:トランプvsバイデンTV討論バトルの日本のリアクションに驚く



だれか教えて欲しい。トランプさんてどうして日本でそんなに人気なのだ?

昨日の討論会が終わった後で、興味があったので日本のメディアの記事(Yahoo!)を読んでみた。そしてそれに寄せられたコメントが…うわ~…うそかまことか…ほぼ99%がトランプさん寄りなのでびっくりした。すごいな。なぜ?なぜなぜなぜ?

だって私…昨日討論会をライブで見ましたけど、どう見てもトランプさんの言ってることに中身なんかなかったと思うんですよね。はったりはったり…はったりに次ぐはったり…。いつもの口先三寸。そして相手をうだうだうだうだ攻撃するばかり。…まぁ彼はいつもそんな感じだし、4年前も同じだったので全く驚かないですけど。

一方バイデンさんは後半よれよれで確かに心配になったけれど(確かにそれが一番心配なのだけれど)、しかし彼はきちんと内容のある事を言ってましたよね。え~彼の何がいけないのだろうか?

あまりに日本のコメントがトランプさん寄りなので驚いてしまった。


まぁ…バイデン氏の息子さんの問題とか、バイデン氏がアジアの国々に対して偏見があるのではないのか…とか、いやむしろ彼は中国とお友達なのではないかとか(まさかそんなはずはない)、一方トランプさんは北朝鮮をうまくあやして牙を抜いているのが上手い…とか、確かにいろいろとあるけれど、しかしそれ以上に…、

うーん…とにかくトランプ氏の言葉って中身があるように聞こえないのですよ。彼がやっていることで一見よく見えるのは、近視眼的な応急処置みたいな事ばかり。将来を考えれば…彼のやっていることが長い目で見ていい事は少なく、むしろ危ないことの方が多い。トランプさん御本人が年寄りだから未来のことなどあまり気にしていないのか。 …バイデン氏も年寄りだけれど、しかし彼は未来の事を語ってるんですよね。それなのに日本でトランプさんが人気なのはなぜ? 


気になったので昨日TV Japanでもやってた討論会の同時通訳も録画してざっと見てみたのだけれど、あ~確かに、トランプさん…強そうに聞こえるわ。 言葉だけは。

しかしちょっとまて。大統領って強そうに見えるだけでいいのか?

トランプさんは言葉が直接的で、簡単で、内容もシンプルなので同時通訳もおそらくやりやすいのだろうと思う。一方バイデン氏は実務に踏み込んだ内容を話しているので、同時通訳もやりにくいのかもしれない。そもそも米国の内政は日本人にはわかりにくいだろう。なによりバイデン氏御本人があまり元気そうに見えないのが一番の問題だ。

しかし…お二人が言っている内容をよく聞いてみれば、トランプさんはあまり思慮深くは聞えないのですよね。ほんとに。あ~またはったりだわ…と思う。強気でいいかげんなことばかり吼えてる感じ。その方が人々の心に届きやすいのもわかるけれど。

なんともならないな…これは。私も未だこの大統領選でトランプさんとバイデンさんのどちらが勝つかのわからないです。アメリカはなぁ…結局(広すぎて)よくわからんのね。


ちなみにこの土地は「最も青い州」と言われているぐらいなので、例えばパーティーで人と話していても共和党支持者に出会うことはほとんどない。それに遠方の州の知り合いの何人かは、ここ数年でトランプさんに嫌気がさして共和党支持をやめてしまった。私の身近ではトランプさんがいい…なんていう人は誰もいない。ラッキーなことに。

だから、日本のYAHOO!ニュースのコメント欄にはちょっとびっくりした。CNNを始めとする米国の主要メディアを「中国寄り」だと非難し、「FOX NEWSが正義だ」とほとんどの人が言っているみたいに見えるのですけど。いったい何が起こっているのだろう? 日本の人々はアメリカの大統領選に何を見ているのだろうか? 

この文でこのブログにいらっしゃる方々も減るのだろうね。だってしょうがないわ。私はトランプさんは支持できませんもん。個人的には彼がそれほど悪い人だとは思わないですけどね。ただ彼は大統領にふさわしい器ではないだろう。明らかに。

さぁ選挙はどうなるか?



2020年10月22日木曜日

2020年米大統領選ウォッチ-その3:トランプvsバイデンTV討論バトル第2回



本日10月22日 さきほど大統領選の討論会…大統領/候補の討論会が行われました。ざっとライブで見た印象だけなのですが記録しておきます。


トランプ大統領3.8

バイデン候補6.2



…こんなもんかな~。とりあえず今回はまぁcivilizedでしたね~。まぁまともで…両者とも(特にトランプ氏が)とりあえずはルールを守ってなんとか討論会らしい討論会になってたと思います。前回の討論会は野犬の喧嘩みたいになってたので、それに比べれば大変よろしい。


内容を書く前に今回の司会…Kristen Welkerさんに大きな拍手。彼女はよかったですね~。お若いのに(おっと44歳だそうだ)、うるさいジジイたち2人をしっかりと仕切ってました。たいしたものだ。前回の副大統領の討論会の司会者が酷かったもんね。今回の彼女はよくやった! 大きな拍手。


さて今回の討論会、トランプさん…よく我慢出来ました。特に最初の1時間。まぁ最初はびっくりするほどちゃんとして見えましたねぇ。口をぐっと一文字に結んでバイデン氏の話に割り込むのをじっと我慢してます。ほぉ…おじさん…がんばってるぞ。

というわけで…、まずこの討論会のお二人が喋った内容に関しては、私の知識が十分ではないこと(だいたいわかるけれど)、それからお二人が話した内容や示された数字が正しいのかどうかも私には正確に判断できないので、とりあえずはお二人の印象から 採点



最初の一時間

トランプ大統領 4.8 点
バイデン候補 5.2 点


ほぼ五分五分ではないかと思った。驚いた。トランプ氏が落ち着いてる。胸を張って大統領らしくきちんとそれらしい事を言ってますし(正しいかどうかは別)、威厳もあって印象はなかなかいい。 

一方バイデン氏もお元気。彼も若い頃は(8年前の討論会では)かなり喧嘩っ早くて気の強い印象のお方でしたし、そこにシニアの落ち着きも加わって印象はなかなかいい。お二人ともいいと思った。ともかくトランプさんが必死で自分をおさえているのが印象的。


★後半…30分ぐらい?

トランプ大統領 2.0 点
バイデン候補 5.0 点

評価不可グレーゾーン 3.0 点


まぁ…こんなもんかなぁ。時間が進むにつれてだんだんお二人とも欠点が見えてきました。最初は自分を抑えて威厳に満ちていたトランプ氏が、後半はキレるキレる。もうコントロール不可。このおじさん、走り出したら止まらないんだろうな。司会の質問にも全く答えずに、相手を攻撃攻撃攻撃…ああいつものトランプ節でうだうだうだうだ言い始めた。言っていることも中身はない。 

一方バイデン氏はよれよれ。お疲れです。やっぱりスタミナがないのね。しかし彼は最後まで大統領候補としての威厳を保って、全ての国民(青も赤も)に語りかけるリーダーの姿勢を崩さなかったです。質問にも答えて、話の内容も道にそれることなく、わかりやく毅然と党の指針を話してました。ただ…よれよれなのがなぁ。国民にその姿がどう受け取られたのか…は心配なところ。



★トランプ大統領 いろいろ

問題は…、トランプ氏が後半でキレて相手を攻撃するばかりになったのは言うまでもなく、話す言葉も荒くなっていたのもとても気になった。後半は「ジョー47年間なにやってたんだよ、なんでオバマ政権の時に何も出来なかったんだよ。ダメダメじゃん」ばかり言ってた。

おまけに、国のリーダーとして疑問に思うような言葉を時々使っていたのも気になる。「中国、ロシア、インドは不潔だ」とか「不法移民のヒアリングで出向いてくる奴なんてIQが低いやつらだ」とかメキシコからの不法移民に対して(以前と同じように)言うべきでない言葉(殺人犯や強姦犯)を使ったり、…あとなにかあったかなぁ…書き起こしを見てみないと覚えてないけど…あまりいい印象を受けなかったです。

トランプ氏の一番の問題は、この討論で、彼の政権がこれから何をしようとしているのか…を一切話さなかったこと(話せなかったこと)。いったい彼は何がしたいのだろう?本当に。これが、彼が大統領になってから今までずーっと続いている一番の疑問。彼はいったいなにがやりたいのだろう????


★バイデン候補 いろいろ

私はバイデン氏がどうか…というよりも、共和党The Republican Partyと民主党The Democratic Partyを比べて、共和党(いままでのやり方を良いも悪いも継続し、税をカット、温暖化対策よりも経済を優先させ、保守層や年寄りばかりを喜ばせる)よりも、民主党(現存する問題を議題にあげて、未来に向けて多少痛みを伴っても改善していこう)の考え方のほうが賛同できるので、この討論会でもバイデン氏の話した内容にはほぼ違和感がなかったです。

一度だけ言葉で気になったのは、中国と北朝鮮とロシアなどのリーダーを指して…thugs という言葉を使ったことか。凶悪犯とかチンピラ…という意味なのだけれど、公の場でよその国のリーダーに使う言葉ではないと気になった。 それから2035年から最終的には2050年までに(環境に悪い)排出をゼロにする目的(Zero Emission)のため石油産業を終わらせる…などとも言いましたね。それでおそらくテキサスの人々を敵に回したのではないか…との心配もありますね。もう少しマイルドな言い方もあるだろうに。 

しかし彼はカマラさんと同じで、彼の政権の様々な具体的な目標/計画を話していて、それがよかった。彼が何をやりたいのかがわかりやすい。それに彼は副大統領時代の経験があるため様々な分野の問題をよく理解していて、どう改善するのかも具体的な案がありそうでした。トランプさんが目標や計画を何も言わなかったのに比べると、ずっといい印象。 

国民に直接話しかけ、アメリカを赤と青で分けるのではなく、アメリカの国民全員の大統領になりたい…と言ったのもいい。今は国が分断されてますからね。

それにしても、気になるのはバイデン氏がご高齢であること。彼が当選したら、ほぼカマラさんが大統領になることが決定でしょう。それが…実際に白人が一番エライと思っている人々がまだまだ数多くいるこの国で、どういう影響を与えるのかは見所。 


とりあえずざっとおおまかな印象だけ記録します。討論を見てすぐに思ったことだけ。これからメディアの分析などを見てみようと思う。 



2020年10月21日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第23回「義輝、夏の終わりに」9月13日放送



ひゃ~ずいぶん遅れたわ。アメリカで大統領選なんてやってるんで、なかなか似顔絵が描けない。急がなくては。


★あらすじ
1564年9月、三好長慶(山路和弘)が病死。光秀は将軍・足利義輝(向井 理)の命により信長(染谷将太)に上洛を促すが、信長は美濃攻めで忙しい。そこで会った木下藤吉郎から、京で義輝の暗殺計画の噂があると聞く。将軍は勝手で人望がなく力もない。どの大名も上洛しない。松永久秀(吉田鋼太郎)は義輝を京から追放すると言う。光秀と義輝の別れ。1565年5月 三好長慶の子が二条御所を襲う。


今週もゆっくりと進みます。光秀が信長に上洛を促すが、信長は忙しい。義輝の暗殺の噂を聞いたので松永久秀を訪ねると、久秀は義輝を追放すると言う。そして三好長慶の子が義輝を襲う。光秀はまた尾張と京を移動して何も出来ずに越前に帰ってきた。煕子さんがかわいい。

さて尾張で光秀は、後の秀吉=木下藤吉郎と会う。藤吉郎出世したわね。佐々木さんはお顔の雰囲気がちょっと秀吉の肖像画に似ているのかも。いいかも。頭がよさそう。人たらしっぽい。ちょっと背が高いけれど。 


それから今回はタイトルどおり将軍・義輝のたそがれです。秋の風。


周りの人々が、義輝の事を自分勝手でわがままで手に負えない…なとど言っているのですが、このドラマではそういう義輝の描写が殆どないので、なんだかかわいそうな将軍に見えてしまってますね。寂しい殿様。実際はどんな感じだったのでしょう。 

それから松永久秀さんが「物の値打ちは人が決める」と言って壺を割ってましたけど、これ…『黄金の日日』のルソン島の壺を思い出したぞ。 松永さんは「将軍の値打ちも人が決める」と言う。細川藤孝(眞島秀和)さんも松永さんの側にいたり覚慶さんの側にいたり…、もうすっかり次の将軍が頭にあるみたいですね 

駒(門脇麦)ちゃんは大和で覚慶(滝藤賢一)さんと知り合う。まーっこの子はみんなとお知り合いになるのね。フォレストガンプか。今回の覚慶さんは…後の義昭ですが、どうやらいい人っぽいですね。駒ちゃんのミラクル丸薬は大変評判なので、売ることになった。