先週のあさイチの録画を見たら小澤征爾さんが出ていらっしゃいました。びっくり。小澤さんのことは「世界の巨匠」ということ以外ほとんど存じ上げていないのですが、以前買ったクラシックのコンピレーションCDの『カルメン』が元気がよくて大好きで…。
そんな「元気の出る音楽」をなさる巨匠はどんなお方なのだろう?… 1960年代に日本から世界に挑戦なさった小澤さんの成功の秘密は?…もしかしたらそのヒントが少しだけわかるのではないかとワクワクしながら拝見。
番組中のお言葉を書きとめておきます。
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音楽は(感覚に)直接なんだよね。(誰でも)いい音を聴けば綺麗だなと思う。音楽は人生を広げる。楽しみを広げる。
(指揮は)みんなに「やってくれっ」ていうのが伝わればいい。やってくれっていう気持ちが出た方がいいね。
オペラの基本になるのはオーケストラ。歌い手だと思うでしょ。だけどピットに入ってるオーケストラがちゃんとわかって弾かないとオペラの本当の味は出ない。
…今のタンタンタンっていうのね、楽譜にはタンタンタンって書いてあるの。タンタンタンッタリラリラリラリ…作曲家はそう思ってるわけ。それをね、あそこまでいくには相当みんなね…度胸も、技術も、それから…日本の子はね、ちょっと遠慮する。楽譜どおりにやるっていうのか、それとね、勇気がない。
■有働:楽譜どおりにやればいいんじゃないですか?
そうじゃないんですよ。作曲家は楽譜書いてますけど、(曲は)書く前に作曲家の耳の中にあるわけだから、それを紙に書く時はうんと制限されるわけ。それを今度は読んで、その思惟を…そのキャラクターを聴こえるようにしないといけないわけ演奏家は。そこが難しいんですよ。
■井ノ原:だから同じ曲でも演奏家によってそれぞれ違うんですね。
音楽って言うのはそういうもんだと思う。言葉も(人によって)いろんな喋り方があるじゃない。それがあるのと同じように音楽にもそれがある。そこに行くまでの…勇気がいるわけ音楽の場合。なぜかっていうと音出すの大変なもんで。この音出すのは大変…あれも…そればかりやってるとそっち(作曲家の意図や曲の本質)のほうにいかなくなっちゃう。それを教えてくれたのが斎藤秀雄先生。バーンスタインやカラヤン。
音楽って難しいんですよ。ほんとに難しい。音楽ほんとによくやろうと思うと大変よ。世界中の、昔からそうでしょ。ベートーベンの時代からね。モーツアルトの時代から。天才がいなきゃだめだったわけだからね。
一番大事なのはね、スコアを、楽譜をちゃんと読めるか読めないか。読み込みが出来るか出来ないか。しかも作曲家が書いた事をちゃんと理解するかしないか。それしないでやっちゃうともう間違いになっちゃいますからね。危ないですからね。気をつけますよそれは。
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小澤さんはお蕎麦がお好きだそうです 😊
世界の巨匠は驚くほど気さくなとても素敵なオジサマでした❤