能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2014年1月13日月曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第2回「忘れえぬ初恋」



なんか…面白かったです。すごく大河っぽい。うんうん。あまり奇を衒った感じもしないし普通なんだけど、見たいところはしっかり見せてくれて気持ちがいい。合戦とかね。よく撮れてますよね。話もすごく単純なんだけど分かりやすくて…TVドラマ時代劇という感じでいいと思います。

妙に映像に凝り過ぎた映画風でもなく奇抜な漫画っぽいわけでもなく、かといって文芸調でも勘違い芸術枠でもなく、すんなりとTVの時代劇ドラマとして面白かった。去年の前半は超真面目な大河でしたから今回はサラッと戦国ものでいいのかも。

岡田さんはいいな…。顔がイイのは言うまでも無いことですが、アクションが出来るのがいい。馬を操る様子も殺陣も決まっていたし身体がよく動く俳優さんなのね。男臭くて時代劇が似合う。まだ30代前半なのにチャラチャラした感じもないし、すごくいい感じ。かっこいいです。このままイケメンアイドルであることを暫し忘れて、思いっきり戦国の猛者らしく汚れてくれれば尊敬するわ。ちゃんとハゲ月代ヅラも被ってね。ヨロシク。

結局、戦国時代のドラマは合戦シーンさえ決まっていればそれなりに満足できる…という証みたいな回でした。合戦シーンはきちんと描いてましたよね。まだまだ地方の小競り合いという小さい戦の感じもいいと思う。こういう感じでだんだん規模が大きくなっていく合戦シーンをきっちり撮っていけば戦国大河として面白くなると思う。


全体的に、台詞に深みがあるわけでも無いし、場面場面のつながりが特に上手いわけでも無いけど、それほど不自然な感じがしないのは、分かりやすい話でグイグイ次に繋げていくからでしょう。

話が分かりやすいんです。

若い官兵衛君、親分の小寺家に人質奉公。先輩にいびられる。親分のマダムは綺麗でエロい。親分にも可愛がられる。初陣。官兵衛君初陣なのに全軍を救って勝利。お手柄。先輩は面白くない。でも死体累々は怖いぞ。爺ちゃんの家に遊びに行くと可愛い彼女おたつちゃんがいる。その彼女が大人の事情で浦上氏に嫁に行く。官兵衛君悲しんでいたら、赤松家が怒っておたつちゃんが嫁に行った浦上氏に宣戦布告…ああおたつちゃんの運命やいかに!!!

ここまで分かりやすければドラマ的には十分。あとは演出でじっくり見せてくれればいいと思う。十分楽しかったです。官兵衛君の周りのむさいオッサン達も戦国らしくてなかなかよかった。赤松さんは「帰ってきたウルトラマン」だな。近年ウルトラマン・ジャックと言うそうだ。


そうだな…一つ残念なのは、官兵衛君、この時代には16歳なんですよ。近年の大河の子役が12回目で消えてしまう事を見ても、大人の事情だろうとは思うのですが、岡田さんは16歳には見えないですよね。演出上、岡田さんに似た高校生ぐらいの若い俳優さんを連れてきて成人するまで演じさせたらよかったのにな…とも思った。

おたつちゃんとの雨宿りなんて、まんま大人の男と若い娘の情事ですもん…はははは。二人が無理に別れさせられてもあまり可哀想な感じがしない。若い男の子ならもっと悲しい感じが出たと思う。赤松氏との合戦での機転の早さも、若い俳優さんのほうが将来の天才軍師を予感出来ていいと思う。まあいいですけどね。岡田君はイイ男なんで…まあいいや。


初回で懸念した江口信長さんもいいんじゃないかな…大きい人なので迫力がありますね。顔がどうも信長の雰囲気ではないんだけど、これから演技で押し切ってほしい。竹中秀吉の「おやかた様命」も微笑ましくてよかったです。

しかしながら今回一番印象に残ったのは高岡早紀さんのお紺様…ふふふ。

2014年1月8日水曜日

Perfume:紅白でふなっしーと遊ばなかったPerfumeが民放でたかっしーと遊んでいた件



ネタ到来!


 
 
紅白では孤高のPerfumeさんでしたが、民放の番組『めちゃ2イケてるッ!』では芸人さん達とがやがややってたみたいです。おもしろいですね。

ところでこの番組内で、出演時の衣装で踊ったSweet Refrain はとても可愛かった。
 
 
 
 

2014年1月6日月曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第1回「生き残りの掟」



うむむ…これは…脚本が弱いかも。

いや…まだわからんけど。
 
この第1回を見る前に、NHKさんの番宣なども見たんですけど、役者さんの意気込みは期待できそうなんですよね。まず主演の岡田准一さんは大の歴史好きだそうです。これは期待できる。
 
いい歴史ドラマをやるには、役者さんにある程度の知識や知性が必要。過去の大河ドラマで、明らかに歴史に興味のないアイドルまがいの女優さんが、自分の演じる人物にたいしてトンチンカンなことを言っていたのを見てびっくりした事があるのですが、案の定、彼女の役作りはまったくだめでした。アホは演技に出ます。歴史に無知な役者さんに歴史上の人物をやらせてはいけない。特に若い女性はひどい人が多い。
 
それを考えれば、今回の岡田さんは期待できます。インタビューでも官兵衛のことにお詳しくて、そんな彼の知識は演技に活かされるだろうと思う。武芸をやったり乗馬をやったりもされるそうで楽しみ。
 
それに岡田さんは濃くていい 睨み付けると目がいい。今までは2030代前半で可愛かったのかもしれないけど、彼はおそらく4050代のオヤジになると素晴らしくいい顔になるはず。こういう男っぽい顔は時代劇にはいいですよ。初めて見る人なので楽しみ。
 
 
それからこのドラマ、何が目玉って…竹中秀吉でしょう! ワタクシ竹中直人さんの18年前の大河ドラマ『秀吉』のファンです。このブログにも過去に感想を書いた。あのドラマは竹中さんだけというよりも他の人物達の配役が素晴らしかったというのが大きいのですが、ともかくあのドラマは本能寺の変までは傑作だったと思う。面白かった。あの秀吉が帰ってきたかと思うとそりゃー期待せずにはいられない。
 
今回も一瞬出てきたけど、竹中さん18年前から全然変わってなくてびっくりした。ええーお若いなぁ…体形も全く同じ? …さて18年前の『秀吉』は、本能寺の変を境に失速してしまい、後半はなんとなくバラバラなエピソードが並べられた感じだったので、もし今年の大河で本能寺の変の後の秀吉の話をじっくりとやってくれるのであれば、もうそれだけで大興奮!白髪が増えるにつれどんどん黒くなる老いた秀吉の後半の人生を描いて、竹中秀吉の完結編を見せてくれたらそれだけで完走できる!…と、ちょっと期待してます。
 
 
さて、そんな期待はともかく、今回の第1回はどうだったのか…?
 
ちとあやしい…まだわかんない。初回なのに盛り上がりに欠けましたね。なんというか…所々でここ数年の残念大河作品を髣髴させるノリや印象が感じられたのはチト不安。それが演出なのか脚本なのか配役なのかはまだよく判らない。脚本はちょっと不自然な言い回しや流れが気になった。
 
今回を見てあれっと思ったのは、『平清盛』の漫画っぽい演出に『天地人』のファンタジーな感じ、それに予告や番宣で感じた(奥さんとの)甘い恋愛話? 戦国時代なのに「命を大切に」なんてどうよ? 小田原城へ一人で交渉に出向いたら、散々矢を射掛けられて一つも当たらないなんてどうなの? 冒頭に意味も無く幼女を殺すのもいかんだろ…。演出のノリがあやしい。ちょっと不安。
 
しかしまだ分かりませんね。戦闘シーンは野外ロケでお金をかけているしいいと思う。竹中秀吉の健闘を祈る。本格男大河希望。
 
…と思ったら来週はいきなり「忘れえぬ初恋」うわぁ…。
 
…似顔絵はドラマへの愛の表現なので様子が落ち着くまで描けません。



2014年1月5日日曜日

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート/The Wolf of Wall Street』:デカプリオのお尻(笑)




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The Wolf of Wall Street2013年)/米/カラー
180分/監督:Martin Scorsese
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面白かったです。

いやーびっくりしました。まー下品です(笑)。元気一杯。これフィクションのコメディ映画じゃなくて実話なんだそうです。真面目に事実の再現をしてるだけなのに、あまりにも極端な話なのですごくおかしい。うわーっうわーっといろんな意味でびっくりしてたら3時間が過ぎた。ノンストップで全力疾走の豪快な映画。

この映画を決して子供に見せてはいけない。若くて純粋な恋人同士も一緒に見に行かない方がいいと思う。両親と週末に見に行くなんてとんでもない。だってものすご~く気まずくなりますもん(笑)きっと。絶対ダメです。デカプリオ君の女性ファンも覚悟した方がいい。決してステキなレオ君ではないです。びっくりするかも。

こんなに沢山の裸は久しぶりに見た。おっぱいも沢山よ。久しぶりに70年代の裸がいっぱいな映画を見た気分になった…と思ったら、監督はマーティン・スコセッシ大先生じゃないですか…やっぱりね。こんな映画いまどき若い監督さんで撮れる人いないでしょう。勇気あるなぁマーティン先生。

しかしね、アメリカの大衆も実はこんな吹っ切れた映画を待っていたのかも…。実はこの映画、こんなに下品なのにアメリカでものすごく高評価なんです。これにもびっくり。まあいろいろと圧倒される映画です。大変下品なので真面目な人には向きません。お下劣注意!


ストーリーは、主人公Jordan Belfort/ジョーダン・ベルフォートの成功と墜落。金融業界で真面目に働くつもりだったのに1987年の株価の大暴落でベルフォートさんは職を失う。レベルを落として怪しい株のブローカーの職についたとたんに才能を発揮。法律違反ぎりぎりの取引で瞬く間に巨額の富を築く

いくら才能があるとはいえ、そんな危ない橋ばかりを渡ってなぜそんなに成功したのか私にはよく分からなかったが、この映画、そんなことはどうでもいい。だってこの映画、彼がどうやって成功したかの真面目なサクセスストーリーではないからです。

この映画の主題はズバリ野心と欲望! 一人の男が欲望を真剣にとことん追及したらどんな風になるのか…の実話を忠実に再現したもの。主人公のベルフォートさんは自らの欲望にものすごく正直。ものすごくマッチョな欲望…出世欲、成功欲、物欲、性欲、征服欲、支配欲…金で買えるものならなんでもあり。まーすごいわね。だから面白い。


こんなお下品な映画は久しぶり。最近のハリウッドはこういう冒険をしませんよね。よくスタジオが許したもんです。それにこの話が実話だからまた驚き。70年代はロックスターが酒・薬・女と桁外れのオイタをしていたのをメディアでも見かけましたが、いまどきこんな人物がいるとは…いや映画の題材にならないだけでこういう人はいつの時代もいるんでしょう。

そんなオイタな男の実話をこれほどまでに上手く再現できるのは、あの荒々しい70年代を生きたスコセッシ監督のようなジジイ世代以外にありえない。御年71歳。まだまだいける! 今でもこんなに刺激的で生々しい映画を撮れるなんて恐れ入ります。この映画で一番すごいのは、スコセッシ監督ご本人の活力とエネルギーであることは間違いないでしょう。

マーティン先生も近年の小粒で安全な映画を見て我慢が出来なくなったのかも。70年代は今よりももっとギリギリの映画が多かったですからね。この映画もいろんなシーンで70年代の映画にあったようなギリギリの生々しい迫力を感じた。ジジイの撮る映画の圧倒的なパワー。昔の時代の人はすごいですね。


ともかく、大金持ちになったベルフォート/デカプリオ君が欲望の赴くまま思いっきりやってくれます。26歳で49億円だそうです。豪快。地味な奥さんを捨てて下着モデルと結婚。豪邸、下品なパーティー、女、酒、薬、ヨット、女、薬、ヘリコプター、薬、フェラーリ、女…と欲望は果てしなく続く。最初はびっくりするけれど、だんだん慣れてきてものすごくおかしくなってくる。下品なのにも慣れます。ああ男とはなんとアホな生き物なんだろう…(笑)。

決して真面目に何かを学ぶための映画ではないし、またこのような映画に眉をひそめて下品だと非難するのも無意味。もともとそういう映画なんです。ただただ怪物のように膨れ上がった自らの欲望に飲み込まれる男を見て「うへ~すげーもんだな…ははははは…」と笑う映画。メジャーな映画なのに、こんなに下品でおかしな映画もめったに無いでしょう。3時間も見ていると最後はあきれて言葉もなくなります。圧倒される。

テーマがテーマなので見る人を選ぶだろうとはいえ、どんなに品のない場面でも決して気持ち悪くなったり気分が悪くなったりするほどではなく、全てをユーモアで包んだ娯楽作品としてまとめられているのは流石。大御所監督の余裕だろうと思う。それもすごいです。

しかし極端にマッチョな男臭い話なんで、いくらデカプリオ君が主役でも上品な女性ファンには決してお勧めしません。


デカプリオ君もよくここまでやってくれました。演技とは真剣勝負…演技なのに演技と思えない程の役者根性。素晴らしい。こんな役者さんだとは知らなかった。大きな拍手。顔が子供っぽいんであまり好きではなかったけれど、ずいぶんオヤジ臭くなりましたね。いい顔になってきた。

奥さん役の女優さん・マーゴット・ロビーさんもものすごく綺麗。目が覚めるほど綺麗な女優さんが……ほぉーすごいなぁ。このオーストラリア出身の女優さんはまだ23歳だそう。究極の美人。バービーちゃんみたい。ほんとうに綺麗です。目の保養。その他の俳優さん達も真剣。役者さん達は全員素晴らしい。

マシュー・マコノヒーさんが最初の10分ぐらい出てきますが、いきなりはまり役。このキャラも非常に下品でとてもおかしい。大笑い。彼は田舎のさびれたオヤジをやるよりも、こういう軽薄なアホキャラをやったほうが最高に面白い。しかし彼も年をとったな。

この映画、日本でももうすぐ公開されるそうですが、さてこの超お下品な台詞の数々を、どのようにして字幕や吹き替えにするのかは見物だと思います。こんなの…どうするんだろう…(笑)。




2014年1月3日金曜日

Perfume:2013年 紅白のPerfume



今回の紅白のPerfumeはこの写真1枚で全てが語れると思います。




綺麗ですね。いい衣装。Perfumeは白が本当によく似合う。

今回の紅白は、昨日も書いたように、全体ががやがや騒がしいノリだったせいか、Perfumeが出てきた時の綺麗さと可憐さ、清楚さは他の出演者とは別次元でした。本当に綺麗だった。

(彼女達が望んでいるかどうかは別ですが)Perfumeはもう他と混ざってガヤガヤやるより、ああいう風に他と一線を引いたちょっと別次元の人達として存在していていてもいいと思う。

くまモンやふなっしーの遊び、綾瀬さんの噛み噛み、あまちゃん軍団のコント、AKB軍団や嵐を始めとする様々なグループのガヤガヤ感…今回の紅白全体を覆っていた下世話な面白さみたいなものとは、Perfumeは全然別の場所にいましたよね。

あのPerfumeの優等生的な雰囲気と1曲踊っただけの短い出演が、もし「印象が薄い…」と批評されるのならそれはもうしょうがないと思う。だってあの紅白で、ふなっしーやあまちゃんにPerfumeが絡んでもしょうがないもの。ああいうイロモノ系はAKBさんのほうが上手い。そういうことが上手なあくの強いキャラもAKBファミリーには揃ってると思う。

それよりも、淡々と今のPerfumeを限られた時間内で上手くプレゼンできたことのほうが彼女達にとってはプラスだったと思います。



ライゾマさんの動くプロジェクションマッピングも、観客からどよめきが起こってましたね。一瞬で観客をおっと思わせたのはよかったです。Perfumeファンとしては、あの演出はもう何度も見ているんでそれほどの驚きも無いんですが、Perfumeをよく知らない層の人々から見ればびっくりするような面白い演出だったんでしょう。ああいう特殊なものを見せて、Perfumeそういう特殊なグループだと一般の観客にプレゼン出来たのはいいことだと思います。押しの強い演出ではなかったとはいえ、ファンじゃない観客へのPerfumeの芸のお披露目としてはとても良かったと思う。


ただ私個人的にはあの演出はもう終わりでいいかなともちょっと思った。あの演出は、結局Perfumeご本人達を輝かせる演出ではないんですね。彼女達をスクリーンにして映像を映す方法なので、あの演出の主役がPerfumeである必然性はあまりないと思う。それが一番の問題。

あんなに綺麗な女の子達なのに、映像が映しこまれる瞬間は、手足も顔も全く見えなくなる。見えるのは映像だけ。だから踊ってるPerfumeの面白さを殺してるようにさえ見えてしまう。

Perfumeはどこ?

それに映すイメージも幾何学模様でいつもと同じ。もう少しイメージに変化を持たせてもいいのになとも思う。もっと具象的なイメージ…風景でも自然の物でも機械でも…人体に映し込んで面白いものは他にも沢山あると思う。もちろんそちらに凝ってしまうとますますPerfumeの必然性は無くなってくるんですが…

…等々、あの演出はもういいかな…と思った。しかし…このあたりはドーム公演の演出を見ないとなんとも言えないですね。数あるいろんな演出の中の一つならプロジェクションマッピングも面白いですもんね…。他で違う事をやっているのならこれはこれで進化させていっても面白いのかも。さてこれからどうなるのか…。