能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年12月6日木曜日

Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて7 -公式サイト充実での効果とまとめ



7●公式サイト充実での効果とまとめ


長々と書いてきたが、言いたかったのは、まずフリーの海外用公式コンテンツを充実させること。その上で(料金を払ってでも見たい)ファンクラブ限定有料オンラインコンテンツを提供するということだ。有料ファンクラブ限定のコンテンツはあくまでもエクストラ(本体の上に乗っかった特別なもの)。まず海外ファン向けに本体をしっかりさせないとエクストラの有難みがなくなってしまう可能性もあると思う。有料になったとたんに牙をむく海外ファンもいるかもしれない。

本体をしっかりと提供した上でなら、エクストラ(特別なもの)として国内用の「P.T.A.」のコンテンツも受け入れられやすいのではないか。お金を払ってまでPerfumeに近づきたい海外のコアなファンなら、Perfumeらしい(日本らしい)ゆるい内容も日本語もそのまま受け入れてもらえるだろう。


現在海外のファン達は、日本からの少ないPerfumeの情報を、個人個人で努力して入手(日本語を学んだ人も多い)、それをある者は自分で翻訳し、ある者は動画サイトを探し、ある者は日本人ファンと連絡を取り合い…。彼らはそうやって個々入手した情報を、Twitterやブログで世界中のファンとシェアしながら情報交換をしている。彼らはPerfumeに近づくために、せいいっぱい努力をしている。彼らの努力無しには、先月のアジアツアーもあれほど盛り上がらなかっただろうと思う。そんな彼らの負担を、充実した海外用Perfume公式サイトを出すことで、軽減してあげられないものだろうか。


それからもうひとつ。英語での公式サイトが充実すれば、ちょっとのぞきに来た一見さんも新規のファンとして掴むことができるかもしれない。充実した英語での公式サイトは、長期に渡って非常に効率のいい海外に向けての最大の宣伝広告なのだということを考えて欲しい。



いつものようにまたガタガタ書いたけれど、まあこういう見方もあるということで記録しておきたい。海外からの視点です。これも「Perfumeを海外へ」の実践編として記録したい。■


 


 

Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて6 -まずフリーの公式海外向けサイトを充実させること



6●まずフリーの公式海外向けサイトを充実させること


以前のエントリーで、海外ファンクラブの開設は正しいと書いた。今でもそう思う。おそらく海外でのファンクラブツアーを予定してのものだろうと思うが、得体の知れない海外でのファン層を把握するためにもいいアイデアだと思う。

それに、ファンクラブ限定のオンラインコンテンツに料金を課すのもそれほど大きな問題だとは思わない。ただそれは、ファンクラブに入らなくても閲覧できる充実した公式のデータがあった上でのことだ。一般が閲覧可能な情報をまずフリーで提供して、その上の(もうすこし踏み込んだコアなファンのための)ファンクラブ限定有料コンテンツでないと、納得しないファンも出てくるかもしれない。


★まずは海外向けの英語での無料公式サイトを充実させること。

最新のニュース、メンバーの新規プロフィール、Perfumeの簡単な歴史、ディスコグラフィー、公式のフォトギャラリー、サイト内での公式PVの紹介(Youtube公式サイトと連動)。音源ストリーミングが無理ならせめて海外iTunesPerfumeのページへのリンク(これで試聴が出来る)。壁紙などツールのフリーダウンロード。英語でのツアー日程(文字のみで可)、それにe-mail登録のみでのファン同士のメッセージボード…。これぐらいは公式サイトとしてスタンダードなレベル。

公式サイトのデザインの項目に、
HOMENEWSBIOGRAPHYHISTORYDISCOGRAPHY=MUSICVIDEOSPHOTOSMULTIMEDIALIVEPRESSFORUMSHOPFANCLUB
ぐらいでいいだろうか。ニュース以外の基本の文字の情報(バイオグラフィー、Perfumeの歴史、プレス)は一度翻訳したら半永久的にそのまま使える。それ以外のページ(写真ギャラリー、ディスコグラフィー、ライブ日程、MUSIC、マルチメディア等)は、グラフィックで誘導して文字説明の必要のないデザインにすればいい。アイコンをクリックして写真を見たり、音楽を聴けるようなものであればいい。

現行の「グローバルサイト」での遊び(モーションキャプチャデータ)は、トップページにせずMULTIMEDIA(マルチメディア)のページなどに入れてファンの遊び場として温存させればいいだろう。これからもVer.34Perfume遊びを続けていけば面白いと思う。遊び場として独立させてPLAYGROUNDのページを作ってもいい。そんなページ内ならどんなにぶっ飛んだ事をしてもいい…。


それから海外向けのサイトは美しく尚且つ機能重視であることも大切。デザイン重視の重く見づらいデザインは客にすぐに飽きらられてしまう。「グローバルサイト」はかっこいいけどユーザーフレンドリーなデザインではないと感じた。公式サイトはあくまでも情報をファンに提供するコミュニケーションツールであることを第一に。海外のファンはそれほど辛抱強くないかもしれない。

それから継続は力。情報を安定して提供し続けることも重要。固定のデータ(BIOGRAPHYHISTORYDISCOGRAPHYMUSICVIDEOS)のページは1度作ればそのまま永久に使える。ページのデザインさえ整えば、簡単なニュースとライブ日程、写真だけの更新でファンも満足するし運用も非常に楽なはず。不可能ではないと思う。


これだけの内容を作るのに予算がどれぐらいかかるのか不明だが、せめて基本の項目だけでも実現できないだろうか(最初は規模が小さくても徐々に改善していけばいい)。現行の海外向けFacebookの内容などはニュースとしてそのまま使える。あれを公式のページに移転すればいいだろう。

予算次第だろうけれど改善出来ることはいくらでもある。せめて現在ネット上に散乱しているPerfumeの海外向け公式情報源(FacebookTwitter、ワールドツアーサイト、グローバルサイト等)を一つにまとめること。情報の混乱を避けるため、海外への窓口(サイト)は一つに絞ってそこから個々に移動できるようにしたほうがいい。時間がかかってもいいので来年1年以内に(1年目のメンバーシップが切れないうちに)公式海外サイトをまとめられないものだろうか。




Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて5 -1200円分はエクストラの限定コンテンツ



51200円分はエクストラの限定コンテンツ


さて、海外ファンクラブの話に戻そう。

なぜこんなにがたがた口うるさく言っているのか…。それは今回、海外ファンクラブの開設で、1200円を参加者全員から徴収することが決まったからだ。日本のファンクラブの存在を考えたらフリーコンテンツにすることは無理なのだろうというのは理解できる。値段もそれ程高いわけではない。このこと自体に問題は無いだろうと思う。

しかし海外ファンにとって有料は文字通り有料なのだ。貨幣の価値の違う国の人もいる。限定コンテンツを有料にするのなら、それ以前にまず海外ファンのための無料コンテンツを充実させることが必要ではないだろうか。というのも1200円の有料コンテンツとは、(充実した無料コンテンツの上に上乗せされる)コアなファンのためのエクストラの限定コンテンツだと思うからだ。


日本のファンは日常的にPerfumeの最新ニュースに触れている。もちろん日本語のPerfume公式サイトで日々の詳しい情報を得ることもできる。日本在住ならTVの歌番組やニュースなど、Perfumeに日常的に触れることも可能だ。それにくらべて海外のファンは、そんな最低限のニュースに触れることさえ大変難しく(公式Facebookは見つけにくいと思う)、その上海外向けPerfume公式サイトがほぼ存在しない状態なのだ。

海外向けの基本の公式情報サイトさえ無い状態で、海外のファンがファンクラブに入会し、1200円で得られるものは、たまに配信される限定オンラインコンテンツのみ(2年目からは値上がりする可能性もある)。その有料オンラインコンテンツは、そもそも(金銭感覚もアイドルの捉え方も海外とは違う)日本のファンに向けてのもの。内容や面白味が上手く伝わらない可能性もある(翻訳はされるのだろうか)。

Perfumeの有料コンテンツが、海外スター達の公式サイトの無料コンテンツのレベルとそれ程変わらないという問題もある。写真にビデオに音源ストリーミング、雑誌記事にファン同士のメッセージボード…。もし海外のファンがこういうフリーの公式コンテンツを常識と考えているとしたら、Perfumeの有料コンテンツがかなり弱いものに思われても不思議ではない。

要は現状で、有料のファンクラブオンラインコンテンツは、海外のファンにとって1200円の上乗せ分の価値に思えないかもしれないということ。問題はバランスなのだと思う。基本の無料サービスが無い状態で、いきなり1200円を徴収するのは難しいのではないかということだ。



ちなみに海外スター有料ファンクラブの内容の一例を(なぜか男っぽいバンドが多いけど)。

U2=会員料金年間50ドルで(85ドルのオプションも有)
★ライブチケット先行販売、 豪華ハードカバーライブ写真集、メンバー選曲の15曲限定ライブCD、未発表ライブ音源3曲の即時ダウンロード、写真リソグラフ4枚、ブックマーク4枚、初回購入時ショップでの25%ディスカウント★限定音源ストリーミング、限定ビデオ(スタジオ&ステージ・メンバーインタビュー・過去のニュースアーカイブ等)、専用チャット、専用ブログ、過去のツアーでのスタッフの日記他…etc.

メタリカ=インターナショナル会員料金年間60ドルで
★全てのライブでのファンクラブメンバー専用エリアのチケットの確保、メンバーに会えるチャンス、ファンクラブ限定ライブ、抽選で(ラジオに呼ばれたり、事務所に行って未発表の曲を聴かせてもらったり、パーティーに呼ばれたり…)、★48ページのクラブマガジンが年4回。新アルバムの視聴、ファンクラブメンバー専用のメッセージボード、専用チャット、限定スペシャルグッズパッケージ購入権、会員限定オンラインコンテンツ(音源、ビデオ、写真、マガジン)、毎年違うデザインのT-シャツ、メンバーシップカード、サイン入りの写真、メンバーからのウェルカムレター、ショップのカタログとディスカウント、…etc.(メタリカはファン想い)

(極端な例ですが)ものすごく豪華。豊かな経済力をバックにおそらく赤字運営のサービス。Perfumeがこういうものと競争する必要は全く無いけれど、海外にはこういう極端な有料ファンクラブサービスも存在するという一例。一般的には 20~30ドル前後の会員費T-シャツとライブチケット確保が普通。

 

Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて4 -Perfume公式海外向けオンラインコンテンツの現状



4 Perfume公式海外向けオンラインコンテンツの現状


…現在のPerfumeには海外のファンのための無料コンテンツが絶対的に足りていない!
(大いに吼えます。これは半年以上も前からそのままになっている大きな問題だと思うのではっきりと言葉にします。辛辣です。海外在住のファンからはこう見えるという事実を書いています。)


まず一番の問題は、鳴り物入りで始まった「グローバルサイト」が、現在英語での公式サイト(情報源)としては、全く意味を成していないこと。情報が少なすぎる。Perfumeの「グローバルサイト」の言葉に期待してやってきた一見さんが、Perfumeの事を学べる情報は殆ど無い。Youtube公式サイトへのリンクはあるけれど、情報らしい情報はそれだけ。過去に多少のニュース発表はあったものの、最近ではアジアツアーの情報さえ皆無。いつ訪ねても、人形が同じ音楽で踊っているだけ。扉のページを開けるだけにも時間のかかるこの重いサイトは3度見れば飽きて2度と訪ねようとは思わない。

どうやらこのサイトからリンクした公式Facebookで英語での情報を流しているみたいだけど、これをまず見つけられるのかが疑問。また同グローバルサイト上のTwitterへのリンクにいたっては、410日に更新が終わっているので、既に公式の情報源として終了している。それから英語での情報を期待してここにやってきた人が、わざわざ「JAPAN SITE(日本公式サイト)」のリンクにアクセスするのかも疑問。デザインも分かりにくい。

要するに、現状での「グローバルサイト」は、海外のファンにとってはほとんど意味の無いものだということ。あそこまで無い物尽くしだと、もはや公式情報サイトのつもりではないのだろうが、それなら「Perfume Official Global Site」の表記は止めたほうがいいのかも。海外からPerfumeの公式サイトはあれだけだと誤解をされる可能性もあるだろうと思う。


それから「JAPAN SITE(日本公式サイト)」そのものも、海外のファンにとって、いいかげんなGoogle翻訳で訳された内容は、摩訶不思議な英語の妙なもの。あれを公式の情報源とするのは非常におそまつ。まず曲の題名からしてまともな英語表記もされない。せめて海外のiTunesで配信されている(英語の)曲名と、このサイトの英語の曲名を同じにしなければ情報源として意味がない。ほんとに長い間そのままになっているけど、あの公式のGoogle翻訳は問題だと思う。あれでは新規のファンは何も学べない。


もうそろそろ、海外のファンのためのPerfume公式のまともな情報サイトが必要なのではないか…。



2012年12月5日水曜日

Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて3 -海外スター達の公式サイトと比べてみる



3●海外スター達の公式サイトと比べてみる

今回、この文を書くのに、海外のスター達のファンクラブ、及び公式サイトの内容を調べてみた。まずは海外のスター達のファンサービス事情をPerfumeのものと比べてみようと思ったからだ。結果、海外のスター達の公式サイトは、Perfumeに比べてとんでもなく大量のコンテンツをフリーでアクセス可能にしていることが分かった。
 
 
例えば海外スターの公式サイトで、ただで閲覧可能なのは以下のとおり。
 
マドンナ(有料ファンクラブは無し)
★ニュース、ニューアルバム全曲の30秒ストリーミング、1984年からの公式の写真(数百枚)、全公式プロモーションビデオ+過去のメディアインタビュー+短編ドキュメンタリー(Youtubeと連動)、壁紙など各種ツールのフリーダウンロード、ツアー日程、彼女の出版した児童書籍の紹介=アマゾンへのリンク、出演した映画全作品の紹介、グッズの6カ国の通貨での販売。★ツアー時のみ期間限定で、チケット先行予約用のメンバー登録を募集。

リアーナ(有料ファンクラブは無し)
★写真やビデオと盛りだくさんのニュース、ツアー日程、ディスコグラフィー(全曲の歌詞付)、インタビュービデオや独自のニュース記事、全プロモーションビデオ(Youtube連動)、メイキングビデオ(Youtube連動)、フォトギャラリー、過去のメディア(雑誌など)露出時のすべての記事。各年度の記録記事。ショップ。

ケイティ・ペリー(有料ファンクラブは無し)
★ニュース、音源、オフィシャルビデオ(Youtube連動)、フォトギャラリー、ファンからのフォトギャラリー、ショップ、ファンのメッセージボード

多少分野は違うが…
 メタリカ(有料ファンクラブ有・後述)
★ニュース、ツアー日程、公式ビデオ、ライブビデオ、写真、メンバーのプロフィール、バンドヒストリー、オンライン限定11ドルでのライブ音源のダウンロード販売(要登録)、ウェブ用のツール、他のファンとの交流の場=メッセージボード(サインインのみ)


これだけ全部フリーの公式コンテンツです。誰でも今すぐ彼らの公式サイトにいけば、ファンでなくてもこういうものが直ぐに見れる


まず現在のPerfumeには海外のファンにとってのこういう無料コンテンツが絶対的に足りていない!


(ここに挙げた海外のスター達は文字通り桁違いの大物達で、このような人達と(現時点で海外ではカルト的な位置にいる)Perfumeを比べるのは意味が無いように思われるかも知れないが、これはただ単に比べているのではない。これで分かるのは、海外の音楽ファンにとって、スター公式の無料と有料コンテンツがどういうものなのかということ。要はPerfumeが今後どのような意識を持った海外の会員を相手にすることになるかということ。海外のファンクラブビジネスの一般的な状況を知るためのリサーチです。)

 

2012年12月4日火曜日

Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて2 -1200円の価値

 
21200円の価値
 
 
さて今回、海外ファンクラブを開設することが、海外のファンにとって今までと何が違うのか…。
 
それは会費です=1200円。
 
この値段を海外のファンがどう受け止めるのかに興味が湧いてきた。というのも豊かな日本の1200円というのは、多くのよその国には違う価値があると思うからだ。例えば中国のファンはどうだろう。インドネシアのファンは、ロシアのファンは…。現在のこれらの国の経済状況は知らないが、おそらく日本の(強い)円より現地の貨幣は弱いのではないか。となると、日本人にとってたかが1200円が、ずっと高額に受け取られる可能性もある。
  
値段を1200円に設定するのは、別に問題だとは思わない。ただ注意したいのは、海外の人々というのは日本人が考えるよりもずーっと現実的だということ。1200円分払って元が取れなければさっさと会員をやめてしまう可能性もある
 
…というのも、今までの国内「P.T.A.」の限定オンラインコンテンツというのが、それだけでは正直弱いのではないかと思ったからだ(私は会員ではないので集めた情報と想像です)。

それに限定コンテンツだけではない。そもそもPerfumeの公式の海外向けオンラインでの情報が少なすぎるのではないか…。
 
 
この文では、Perfume公式のフリーの海外向けオンラインコンテンツをまず検証。その上でファンがお金を払ってまでも見たい有料コンテンツがどういう意味を持つのかを考えていきたい。