▲トレイラーの方が面白いかも
-----------------------------------------------------------------------------
『The Secret Life of Pets(2016年)/米・日/カラー
/87分/監督:Chris Renaud,
Yarrow Cheney』
-----------------------------------------------------------------------------
これは…なんだか面白くなかったわ。かなり期待したんだけどなぁ。
Netflixで鑑賞。実は途中で一旦視聴を止めてしまった。その後に見た『シング/SING』がとても良かったので、この映画にも再度チャレンジ。途中から見直して感想を書いてます。
なんかね…この映画は乱暴なんですよぉ。それにすご~く騒がしい。もっと可愛いほのぼのとした映画だと思っていたら、アクションアクションアクションアクションの映画でした。
場面場面で訪れる危機が結構きつい。おそらく人間のアクションだったら「しょうがないわね」と思うところを、可愛い動物達が危ない状況になるとあまり気分が良くないのだわ。そういえば実写の『ジャングル・ブック』でも先日文句を書きましたね。動物に関しては忍耐力がないらしいぞ私。
生き物の造形はとても可愛いんだけれど、キャラも結構乱暴なんですよ。ウサギのスノーボールは乱暴なオヤジだわね…最後はヒーローになったけど。彼は英語の喋り方もかなり荒っぽい。なんだか全体に荒っぽいですよねこの映画。
子供向けのアニメーションなのに、若者向けのアクション映画みたいなノリだと思う。アメリカ式の現代的なドタバタなんだろうな。なんだかスピードが速くて暴力的。例えば灰色の猫が部屋中の色んなところに飛ばされて食器洗い機で洗われるとかさ………「死んじゃうよねぇ」と画面をじーっと見据えて笑えない。蛇もつぶれて死んじゃったし…酷いわねぇ。
今、後半だけを見てきたので、前半にどんな暴力があったか覚えてないんですけど、前半を見た時も「なんだか荒っぽいな」と思ったんですよ。そういえば視聴を一旦止めたのはソーセージ工場の場面。あのベルトコンベアですごく危ない場面を想像してしまったのだ…もう見ていられないと思った。再度見直してみたら全然危なくなくて楽しそうだったけれど。
そんなわけで、なんだか全体に冗談も乱暴だしノリも荒っぽいしスピードも速いし動物はあまり可愛くないし、とにかく皆騒がしくてうるさいし…であまり楽しめませんでした。どうしてあんなにギャーギャーわめくように喋るのかしらねぇ。ふつうに話せばいいのに。
最後にペット達が無事に家に帰ってきて、飼い主を迎えるところだけとても可愛かったです。灰色の猫が抱っこされてちょっと噛んで舐め舐めするのも可愛いなと思った。マッチョなおじさんとセキセイインコも可愛い。Bill Withersの「Lovely Day」もとてもいい。和みますね。
そうなのよね。この最後の平和な場面のように、この映画全体もペットのほのぼのとした可愛い映画だと思っていたんですよ。
若い衆向けのアクションものが受け入れらないのは、年寄りになったからですね。ついていけないのだね。だから家のNetflixでドラマを見る…。そういえば今年の夏のアメリカは、映画の興行成績が悪かったそうです。そのかわり今のアメリカはドラマの良作が目白押し。…年寄りが映画館に行かなくなっているのかもしれないぞ。