2014年12月17日水曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第45回「秀吉の最後」 11月9日放送



師走というのは海外も忙しい。なぜなら12月末にクリスマスがやってくるからだ。その日に向けて毎年、木を飾りカードを書きプレゼントを用意し…とやる事がだんだん山積になってくる。要は、年末ギリギリまで大河ドラマの感想を溜めてはいけないと実感する今日この頃…。

さてそんなわけで今回は秀吉お別れの回。しかし今回は微妙。本来なら涙涙の感動回であろうべきところ全く心動かず…これは困った。実際不快であったというのが正直な感想。どうもこの脚本家さんとは全く合わないらしい。…俳優さん達はすばらしかったですけど。

あまりにも気になるので、この回の感想をネット上でも色々と調べてみたけれど、私と同じような文句を言っている人はほとんど見当たらず…。あれもしかして私がおかしいのか?うーん …こういうのも当たり前になってきてるのかしら。困ったな。

というわけで、今回は秀吉と官兵衛の別れのシーンへの文句をうだうだ書く。


★あらすじ

また朝鮮に出兵。官兵衛の次男・熊之助が船の遭難で命を落とす。官兵衛と秀吉の最後の別れ。家康覚醒。


●流れと感想

朝鮮・黒田陣 なんと総大将は(アノ)小早川秀秋さんで、まだ16歳だそう…若い。
天満・黒田屋敷 熊之助の朝鮮への出発を(それとは知らぬ)糸ちゃんが見送る。その船は転覆。熊之助とともに太兵衛の息子も命を落とす。
黒田家 数ヵ月後に糸ちゃんが女の子を出産…が、熊之助の死に責任を感じて沈んでいる。急に性格が変わった?
京・伏見城 秀吉が弱っている。家康は秀頼に優しい(今のところ)。秀吉と二人で醍醐の花見の話。これも映像化は無し。家康のリップサービスに淀さんが目を光らせる。秀吉も家康の本心はわかっています。
黒田家 官兵衛は朝鮮から帰国。孫のお菊ちゃんに会う。光ちゃんの様子がおかしい…光ちゃん泣く。
伏見城 官兵衛+秀吉。思い出話。弱った秀吉にやっぱり官兵衛は無表情。秀吉「このわしは間違っていたと思うか…?」
…さてここからの官兵衛が酷い。本当に酷い。瀕死の老人にいきなり説教を始める。弱ってすがる秀吉の手を押し返し「自分の目的達成の為にお前を利用しただけ」みたいな事を言う。全くあきれる。酷い。
この場面で相手に否定的な本音を正直に言うのは、自分の死を覚悟して弱っている老人を鞭打つようなもの。言う必要の無い“真実”を語るのは残酷。この脚本家は主人公が、余命いくばくも無い老人を相手に優しい言葉ひとつかけることもせず、こんな馬鹿正直な本音や正論を言うのが正しいと思っているんだろうか。
…(一般的な話としても)そもそも自らの死期を悟った老人に対して、全ての真実や正論を告げる意味はほとんどない。こういう状況では家康のようにうまい事を言って喜ばせるのが相手への思いやり。嘘をついてでも死に行く者の不安をやわらげるべき。もうすぐ命が消えるんだもの。その前に周りの者が魂を救済してあげたほうがいい。
…そもそもこの官兵衛という男、秀吉がいなければ今の地位はなかったはず。一緒に山を登ってきたんじゃないのか…。ここまで秀吉を突き放すなんて、これでは秀吉がかわいそうだ。この場面の官兵衛は決していい人物には見えない。こんな冷たい人物が主人公…こんな脚本でいいのか。
…おまけに秀吉が官兵衛に謝っちゃったよ…うひゃ~もうお手上げ。あきれる。官兵衛君、小早川さんとの最後の会話の方が悲しそうでしたよね。なんかおかしいって…。それで散々本音を言って瀕死の秀吉を苦しめておきながら、最後に「ありがとうございました」だって。自分のことしか見えてないのかこの男。部屋の外で大泣きしてるのだけはよかったけど。でもそれまでの流れのせいで冷酷な男が勝手に自分に酔って泣いてるように見えてしまった。岡田さんのいい演技が本当にもったいない。
…これは脚本と私の感覚が合わないんだろうな。今までも官兵衛は無神経なことを言うことが何度かあったけれど、まさか秀吉の最後がこういう風になるとは思わなかった。
…おっと説教モードになってしまったわね。
1598年 秀吉死去。享年62歳。

 辞世
  露とおち 
  露と消えにし
  わが身かな 
  浪速のことも 
  夢のまた夢

…あれだけのことを成し遂げた人物がこういう句を読む…やっぱりこの人はすごいと思う。竹中さん、ありがとうございました。老いた秀吉、素晴らしかったです。
徳川家 家康覚醒。
淀さん+三成。淀さんは家康が怖い。
豊前・中津城 官兵衛夕日を見る。