2013年5月14日火曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第19回「慶喜の誤算」


2回見ました。
 
最後のナレーション「戦が始まろうとしていた…。」角場で降り始めた雪を見上げる八重ちゃん(綾瀬はるか)は静かに銃を構える。…痺れる演出。ドキドキです。
 
 
このドラマは本当に面白いです。
 
私はこの時代の歴史が苦手で殆ど知識がないのだけれど、このドラマでは毎回勉強させてもらってます。私のような無知なものには、この時代の歴史は大変難しい。理屈だけでは説明の出来ない感情を交えた政治上の取引は、本で読んでも分かりづらいからです。
 
新しい世界を切り開こうとする意志。古いものを壊しながら突き進もうとする強い熱情は、史実を連ねた文章だけでは分かりづらい。しかしその時代に生きた人物達の気持ちを理解しなければ、右に左にめまぐるしく変わり続けるこの時代の政治の状況は非常に難解。
 
例えば今回、御所の警護に入った薩摩の軍。既に薩摩と長州が連合で政治を回し始めている今の状況。3年前に蛤御門で御所を守った会津は今回は門の外。こんな事実だけでも素人には大変分かり辛い。この時代というのは、誰かの突然の死、ほんの少しの勘違い、ちょっとした行き違いなどで、政治的な状況がガラッと変わってしまう…。
 
いつもこの時代のドラマでは、いつのまにか状況が分からなくなって、とりあえず話を追ってなんとなくドラマを見る状態になってしまうのが常なのですが、今回はがっつり食いついて見てます。無茶苦茶面白いです。ただでさえ複雑な政治状況を、個々の人物達のリアルな感情を織り込んで人間のドラマに仕上げている脚本は本当にすごいと思う。人物達の気持ちが理解できるからこそ史実に納得が出来る。だから分かりやすい。
 
史実そのものが複雑な状況なので、一場面の尺を長くとることも許されないような内容なんです。だからドラマとしてはどんどん高速で進んでいるのも事実。慶喜公の焦りの表現など、顔のワンショットだけで終わらせたりしてる。だけどドラマとして全体の流れ=当時の危ない空気が感じられるんです。その上、京だけでなく会津の八重ちゃん達の様子も織り込みながら状況の変化を語っていく上手さはほんとにすごいと思う。
 
とんでもない時代の大きな流れに、この時代に生きた人々が飲み込まれる様子を、まさに目撃しているような気持ちになります。このドラマは本当に面白い。
 
 
そんなわけで今回は、慶喜公=幕府がどんどん力を失っていく話がメイン。大政奉還を受け入れた後の慶喜公はどうなった…。
 
薩摩が3000の兵を率いて京の御所のすぐそばに陣取ったため、それを懸念した慶喜公(小泉孝太郎)は朝議を欠席。容保公(綾野剛)も共に欠席。その間、長州藩の毛利親子が復権。翌朝から薩摩軍は御所に入って警護をすることになる。
 
岩倉具視(小堺一機)も復活。王政復古の大号令にて、摂政関白と幕府を廃絶。政は総裁、議定、参与にて行うことが決定。これからは天皇中心の政治で行くことを宣言されてしまう。
 
御所では初の会議。慶喜公と容保公はまた欠席。土佐藩の山内容堂公がそのことで岩倉さんを咎めると「慶喜はあやしい。あいつは官位を辞し領地を朝廷に返上するべし」。怒った容堂公が「政権を我が物にするのか」と問うと岩倉さん「これも帝のお考え…」。結局容堂公も薩摩の西郷どん(吉川晃司)の「邪魔するものは刺し殺せばよか…」で黙らされてしまう。うわー怖い…。
 
結局、慶喜公は官位一等を下げ、領地の半分200万石を召し上げられてしまう。うわーこれはまるでいじめやないか…慶喜くん…。
 
そんな状況でも慶喜公は表情も変えずに「まだまだ手はある…」と嘯いていらっしゃいます。だいじょうぶなのか…このお方。兵を率いて大阪城へ行くらしい。容保公も一緒に…あー心配。
 
 
今回岩倉さんが言った台詞「王政復古や。2500年も遡ればたかが300年の徳川など一息に吹き飛ぶわ…全部壊してイチから日本を作り直す…。」←こわい…。
 
薩摩はあいかわらず戦争イケイケムード。御所の警護に入ったらもうこっちの勝ちという感じでしょうか。ちょうどこの頃土佐の坂本龍馬が暗殺されたそう。
 
一方会津藩は、大政奉還のショックから立ち直る間もなく、薩摩の戦争イケイケムードを感じ取って「いざとなったら会津から全軍上洛出来るように準備せよ」とのこと。出陣です。会津藩全体が暴動寸前まで怒り狂ってます。そりゃそうだ…。国許の会津では頼母さん(西田敏行)が「さっさと京を引き上げて会津に帰ってくればいい」と神保さん(津嘉山正種)に告げるものの、神保さん「都ではその正論が通らん…」
 
覚馬君(西島秀俊)の目はますます見えなくなってきてるようですが、肝っ玉の据わった小田時栄さん(谷村美月)という若い娘がお世話をすることになったらしい。覚馬君に優しい林さん(風間杜夫)。新撰組は幕府が無くなってから自己の存在理由を自問して苦しんでます。今まで何のために流した血なのか…これからどうなるのか。
 
会津での八重ちゃん達の耳にも京の状況が伝わってきました。状況が分からないために皆不安です。幕府がなくなったら会津はどうなるんだ…? 京では何かが起こっているに違いない。会津に何が起こるっつんだ。何もさわぐこたぁねぇ…。そんな中、八重ちゃんは一人黙々と銃の練習をする。
 
さて来週も一秒たりとも目が離せませんね…。ドキドキです。ほんとに心配。
 
ところで余談だけれど、すっかり小泉慶喜公のファンになっちまいました。ツルッとした頭とチョンマゲがステキ…綺麗なお顔…どうしよう…公式ページでは新しくインタビューが出てますよ。公式の画像を保存しようとしたら出来ないぞ…なんでや…?