能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2021年1月29日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第42回「離れ行く心」1月24日放送



信長とは


あらすじ
1578年 摂津 信長軍の有岡城城主 荒木村重謀反、篭城。村重は将軍義昭をサポートする毛利につくと言う。光秀(長谷川博己)は「全ての戦は公方様に繋がる」と悟り…早速 備後 鞆の浦の義昭(滝藤賢一)に会いに行く。光秀、義昭に京に戻るかと訪ねるが「信長がいる京へは戻らぬ」と返事。光秀、再度荒木の説得を試みるが聞き入れられず。年末、有岡城攻撃…戦は1年続いた。


それぞれの武将達の心が反信長に傾きつつある状況を描写。反信長の空気が織田軍内部にも流れつつある…荒木村重の謀反もその一つ。


荒木村重の話は2014年の『軍事官兵衛』でも描かれてました。篭城中、村重は城を抜け出し、家族全員が処刑されてしまう…という悲惨な話。この件で光秀が関わるのは、村重の嫡男・村次に光秀の長女・(天野菜月)が嫁いでいたため。秀吉とともに光秀も村重の説得にあたったらしい。

は有岡城落城の前に荒木村次と離別し明智家に無事帰ってきたそうで、なんとその後、左馬助の正室になったのだそうな。あぁだから今回のドラマでも左馬助が岸さんを気遣っている描写があったのですね。そうなのか。左馬助は明智秀満だそうだ。



人々が信長から離れつつある状況

荒木村重
「信長は摂津国を任せると言いながら国衆から高い税を取る。国衆の心がわしから離れてもそのまま。将軍を京から追い出した時の酷い仕打ちも忘れない。毛利につく」
佐久間信盛も信長に叱責される
足利義昭
全ての戦は公方様に繋がる」と光秀は義昭に会いに行き「京に戻ってくれ」と言う。しかし義昭は信長のいる京には戻らない。毛利も上洛する気はない…将軍の名前を利用しているだけだと言う。
今日は刺身だ そういえば光秀の金柑頭はどうなったのだ?

秀吉と光秀
光秀は秀吉を警戒している。秀吉の合理的ながら乱暴なやり方を光秀は嫌っている。信長はそんな秀吉を買っている。
徳川家康
信長は家康(風間俊介)の嫡男・信康とその母築山殿を殺せと言ってきた。家康「信長への反発が広がっている。これでは天下はまとまらぬ。信長があまりに理不尽なら己を貫くほかない。三河の誇りがかかっている」
▶▶▶ 信康の件について光秀が問えば信長「家康は小心者で争いを好まぬ。しかし拒んでもいい。家康がわしをどう見ておるかそれでわかる。わしは家康をためしている。家康の家臣達もわしを妙な目で見た。三河の者は油断がならぬ
朝廷も、正親町天皇に譲位するよう圧力をかける信長に困っている


光秀が信長に「信康の件は徳川から恨みを買う人はついてこない」と言えば、

信長「ついてこなければ成敗するだけ。ところでわしの頭越しに帝に会っただろう。何を話した。帝はわしのことを悪く言っただろ。だから言えぬか。申せ、申せ!」(光秀を殴りつける

駒へ届いた義昭の手紙「十兵衛となら麒麟を呼んでこれるかも

光秀、アイデアが浮かぶ。
信長から離れたのは光秀の心。


信長の言動がいかに傲慢になってきたのかがよくわかる。独裁者です。彼の今の性格は以前の弱さがひっくり返ったようにも見える。

以前からこのドラマの信長の性格を面白いと思って見ていた。「褒められた」と喜ぶ子供のような信長が、どのように暴君に変わっていくのかと思っていた。今回その答えが出ましたね。



★信長とは?

どうやらこの信長は、愛情を欲する子供がそのまま大人になって権力を持ち、その心の不安が転じて、自分に愛情や忠誠心を示さない他者には狂ったように制裁を加える…そのような人物のようだ。

信長は以前から母にも父にも愛されなかったと文句を言い、いつも「褒められたい、あの人は喜んでくれた、褒めてくれた」などと他人の評価を非常に気にする人だった。そして今は傲慢な独裁者。しかし今でもその傲慢さの中に他人の評価を気にする性格が見え隠れしている。

徳川信康の件に関して、信長は「家康をためしている」と言う。そういえば松永の平蜘蛛の件でも、光秀の忠誠心をためしていた。 …これはもう救いようがない。

この信長は基本的に人が信じられないのだろう。人を疑うから人をためす。忠誠心をテストする。信長は愛を欲している。巨大な権力を手に入れてもなお心は休まらず、信長は子供のように愛を求め、その愛の証として人に絶対的服従を強要する

そのあまりの傲慢さに人の心は次第に離れていく。そして信長はますます周りの人々を疑うようになる。思い通りにならない人々に対し怒りを爆発させる。


信長の成長はこんな感じだろうか
---------------------------------------------------
パパは怒ってばかり
ママは弟ばかりかわいがる
僕のことを誰も愛してくれない
パパもママも嫌いだ
グレてやる
大人になった
これができた
あの人が褒めてくれた
喜んでくれた
頑張ろう
みんなも褒めてくれた
もっと頑張ろう
これもできた
みんな僕のことを褒めてくれる
みんな僕のこと好き?
みんながついてきてくれる
これをやってもいいかな
いいよね
みんな僕のこと好き?
もっとやってみよう
もっと頑張ろう
あれ、おかしいな、みんな笑ってない
どうして
あいつはきっとわしを疑ってる
あいつが間違ってる
なぜだ?
ちょっと困らせてやろうか
少し困らせてもあいつはわしのことが好きかな
わしのことが好きかな?
あいつも笑ってない
どうしていつもこうなる?
わしのことを尊敬しろ
わしの事を好きだと言え
ちょっとテストしてみようか
あいつをためしてみよう
あいつは従うかな
もっと困らせよう
わしのことをもっと尊敬しろ
わしの言う事を聞け
服従しろ
あ、今なんて言った?
なんだと?
裏切った?
あいつは裏切った。
許せない
わしを騙したな
許せない
絶対に許さない
ころせ
あいつの家族も全員ころせ
女子供も絶対に逃がすな
絶対に絶対に許さない
---------------------------------------------------


こんな感じかな。問題は信長が権力を持ってしまったこと。心が不安定な人が権力を持つ…常に人の愛情を確認しなければ心休まらず、だから人の愛情や忠誠心を探り、試して確認し、力で絶対的服従を強要し、裏切られたと知ると狂ったように激昂、裏切った相手には残虐な制裁を加える。

例えばこの荒木村重の件では数百人の人々が処刑された。逃げた村重の家臣を匿った僧まで数百人殺している。裏切った者への仕返しなのか。 比叡山の皆殺しも結局は自分に服従しなかった者達への仕返しなのか?

…そんな風に信長を、心に何かが欠けている男として描いているのなら唸りますね。以前からこのドラマの信長が心に弱さを抱えた人物ではないか…と思いながらドラマを見てきたのだけれど、もしそういう意図で描かれているとしたらすごい。それを演じる染谷さんもすごい。現代的解釈の信長なのですね。


しかし今回で光秀の心も離れたかな。
それでも信長は光秀が好きなのが悲しい。


それにしてもやっと感想文が追いついたっ!長い道のり。へとへと。文を書くのにものすごくエネルギーをつかう。似顔絵もまたまたエネルギーを使う。面白いからやってるんですけど疲れる。やっと追いついた。よかったよかった。




2021年1月26日火曜日

Infinity Song - Mad Love (2020)



いい声です。



Infinity Song - Mad Love (2020) 
Album: Mad Love 
Release: October 2, 2020 
℗ 2020 ROC NATION RECORDS, LLC. 



ここのところ『麒麟』の感想を毎日やっていてヘトヘト。
煮詰まってます。ちょっと休憩。

先週の『The Late Show with Stephen Colbert』に出て来た5人組のグループInfinity Song

このグループは2014年にユーヨークで結成された兄弟姉妹のグループ。ご両親がミュージシャンなのだそう。

Infinity SongのメンバーはBoyd家の兄弟姉妹

 Abraham
 Angel
 Victory,
 Israel
 Thalia


スモーキーな声が独特で、男女とも同じ響きの声。ソロでもそれぞれが素晴らしいシンガーだし、一緒に歌えばコーラスが綺麗に馴染む。いいコーラスは声の質が大切。このグループの声はとても気持ちいい。みんなルックスもいい。



NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第41回「月にのぼる者」1月17日放送



信長の評判は?


★あらすじ
1577年10月 松永の死。平蜘蛛は光秀(長谷川博己)の手に。光秀は丹波を攻略中。その頃足利義昭(滝藤賢一)は備後 鞆(とも)の浦から各地の大名に「信長打倒」のお手紙を書いている。光秀は「我々が戦っているのは足利将軍だ」と悟る。京の館へ戻り、訪ねて来た秀吉(佐々木蔵之介)に「平蜘蛛のことを知っていただろう」と問いただす。秀吉備後攻略へ出発。近江の安土城を訪ねれば、信長(染谷将太)は「朝廷の二条晴良(小籔千豊)を辞めさせ近衛前久(本郷奏多)を関白に据える。そして帝に譲位していただく」と言う。光秀は信長に平蜘蛛を差し出し説教「天下を統一するなら誇り高く志高く心美しき者であるべし」。信長「それ売ろうかな」。(坂東玉三郎)も信長をご心配。 


抽象的な話が多かった。歴史の流れはあまり描かれず、信長が自分勝手で横暴に振る舞い人望をなくしつつあるところを皆が心配、光秀が説教をする…という話かな?私よくわかっていないかも。

前回は信長が平蜘蛛を使って光秀の忠誠心をテストしていた。
それに対して今回、光秀は開き直った。


…しかしその前に…平蜘蛛と信長のことを考えたので書いておこう。

前回も「わからない」と書いたのだけれど…この回でもますますわからなくなってしまったこと。結局信長は平蜘蛛が欲しかったのか?

信長は物欲の人なのか?
それとも権威の付いたモノが欲しいのか?
それとも光秀の忠誠心を確かめたかっただけなのか?


まず今の信長は物欲の人に見えるのですよ。ドラマ内でも信長は「安土城と茶道具に夢中」とあるので物欲がかなり強いみたい。以前にも松永からは(元は足利義満が大切にしていたという)「九十九髪茄子」を貰って喜んだとあるので、信長は権威の付属したモノの所有欲がかなりあるみたいなのですよね。この「九十九髪茄子」は当時の値段で1千貫…単純計算で今の7800万円だとか。ふぇ~っ

そういえば「蘭奢待」もそうだった…あれも権威の付加価値の付いたモノ(いや、あれは権威を示すセレモニーがしたかっただけなのか?)…そういうものを信長は好んで集めている。

そんなわけで信長は名物と言われた「平蜘蛛」も欲しがっていた。 

この信長は、今で言うなら…何処かの国の王冠のダイヤを一個頂戴と言って脅して貰ってきたり、何千万円の車や時計をずらりと並べ、何十億円だかの大大大豪邸(安土城)を建てて喜んでる…そいういう人物に見える。

しかし前回の話で首をひねったのは…、そんな男が時価何千万円もしそうな「平蜘蛛」と、たかが家臣一人の忠誠心を比べたりするのだろうか? そもそも信長はなぜ以前からどっちつかずの光秀の忠誠心を欲しているのだ?このドラマの信長ってそういう人かな? 


…と思ったら今回は、開き直った光秀が信長に説教 「人々に慕われて天下統一をするのなら誇り高く志高く心美しき者であるべし、城を美しく飾るだけでは人はついて来ないですよ!」

光秀が説教をし終わった時、信長が無言で光秀を見つめるシーンで、彼の頭の中の糸がぷちっと切れた音が聞こえた気がした。信長はかなり怒ってるかも。

だって光秀もひどい。信長から離反した松永と密かに通じ、平蜘蛛を受け取り、戦の後で信長に平蜘蛛を出せと言われて「知らない」と嘘をつき、バレた…とわかったら城に持参して信長に差し出し「これを持つなら心美しく…」などと説教をする。…そんな男の忠誠心を確かめたところで…信長さんそれでいいの? 


しかしともかく信長は光秀の愛だけは確認したかったらしい。 

信長は光秀が「殿のことを思って言ってるのですよ」と言うので光秀の忠誠心を確認できたと満足した…だから光秀を罰さない。光秀を許す。しかし説教されたから面白くない。

信長は 「そんな厄介なもの(平蜘蛛)…そのうち今井宗久に売る(それとも値段を調べるだけ?)。1万貫ぐらいになるかな」などと言う。え~~平蜘蛛いらないのかな?またわからなくなってきた。

しかし信長はきっとこの平蜘蛛を納戸の奥にしまい込んで売らないのだろう。ということは…この話で平蜘蛛が現存しない理由は、安土城と共に燃えてしまったということか?鉄の釜だから溶けたかな? 


ところで三条西実澄氏(石橋蓮司)によると、信長に右大将の位を授けたら、信長は帝に譲位するように迫り、それが実現できないからと嫌がらせに右大将の位を放り投げたそうだ。えぇ~信長は権威が欲しかったのではないのか?ますます信長がわからない。


ともかく信長がめんどくさい人になってきたというのはわかった。特に朝廷に圧力をかけつつあるのはまずいですね。

秀吉 味のあるお顔

そして黒い秀吉の様子も描かれる。光秀の嘘を信長にチクったのはともかく、口の軽い異父弟のことを光秀に指摘されて弟を殺してしまう…役に立たなくなったから。ひぇ~。その後秀吉は播磨に出発。秀吉の思う平らかな世とは…貧乏人のおらぬ世。この秀吉の佐々木さんの表情の変化が面白い。彼の表情に目がひきつけられる。 


その他

光秀はいい家に住んでます。

やっぱり安土城の大広間はすごい。豪華。

菊丸 アクションうまいね

菊丸
信長は京の町で評判が悪い」。光秀は菊丸に彼が徳川の忍だとわかっていると伝える。秀吉が狙っているので三河に帰った方がいいとアドバイス。家康は信長が頼れる人物なのか調べている。秀吉の手の者に襲われてましたが、岡村さん動きが機敏。アクション上手。

三条西実澄
信長は何を考えているかわからん。帝に誠仁親王に譲位しろと迫る。信長は右大将の位も放り出し、気分で朝廷も変えてしまおうと思っている。皆困っている

信長と朝廷
信長は二条とともに帝の譲位をすすめ、誠仁親王を帝にしようとしている。しかし事は進まず信長は二条に失望。今度は近衛前久に近づき関白に据えようと考える。

信長は京での自分の評判もいいと思っている「安土城は皆のあこがれ」だと言う。←そろそろ信長は現実がわからなくなってるらしい。以前は人に褒められることを求めていたのに、今は傲慢に「わしの評判はいい」と勘違い。いや皆あなたを怖がっているだけ、めんどくさがっているだけ。

それを光秀一人が信長に伝えているのだけれど、通じていない。


今回のタイトル「月にのぼる者」…桂(かつら)男とは中国の伝説で月に住んでいるとされる人物(平安時代以前には日本に伝わっていたらしい)。この回では、権力を欲する武将達を桂男(不老不死の花を求めて月に行き、花を独り占めしようと木を切ったら神の怒りに触れ、月に閉じ込められた)になぞらえ、「美しきものに近づきそこから何かを得ようとしてはならぬ」と諫める。「しかし力のあるものは皆月にのぼろうとする。皆帰ってこなかった。信長はどうか?」信長を見届けるようにと光秀に告げる。光秀がありがたがって放心してます。光秀はラッキーな男だ。

たまちゃん細川忠興へ嫁入り




2021年1月25日月曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第40回「松永久秀の平蜘蛛」1月10日放送



信長のテスト


★あらすじ
1577年夏 織田軍と顕如率いる本願寺との戦は7年も続いている。本願寺は毛利上杉と通じている。そんな折、松永久秀(吉田鋼太郎)が織田軍から離反。暫くして光秀(長谷川博己)は伊呂波太夫(尾野真千子)宅に呼ばれ松永と会う。そこで名品・平蜘蛛を任される。松永は信長(染谷将太)が平蜘蛛を欲しがっているが渡したくないと言う。 秋 松永が挙兵、京に攻め入る。信長は嫡男信忠(井上瑞稀)を大将に大軍を大和に送り込む。10月10日松永、信貴山城にて討死。後日信長が光秀に平蜘蛛の行方を尋ねる。光秀は知らぬと答える。平蜘蛛は光秀の手に。


信長のわがままが目立ってきて、そろそろ家臣の心が離れ始めた頃。まず織田軍から離れたのは松永久秀。彼の持つ茶釜・平蜘蛛をめぐる信長と光秀の話。

この回のテーマは、皆が信長から離れつつあることか。

松永久秀の謀反。
帰蝶は隠居するという。
帝にプレゼントした蘭奢待も喜んでもらえなかった

信長「なぜ皆わしに背を向ける?」

そして光秀の忠誠心も疑う。

信長は秀吉に探らせて平蜘蛛が松永から光秀の手に渡った事を知っていた。その上で「平蜘蛛の行方を知らぬか?」と光秀に問う。「知らぬ」と答える光秀。

信長「十兵衛が始めてわしに嘘をついた」

要するに…信長が平蜘蛛を使って光秀の忠誠心をテストしたような話になってましたが、信長が本当に平蜘蛛を欲しがっていたのかどうかわからなくなってました。というのも信長がなんとしてでも平蜘蛛を手に入れたいと思うのなら、直接伊呂波太夫を捕らえて問えばいいこと(秀吉が調べていたから知っていたはず)。しかし信長はそれをせずに平蜘蛛と伊呂波太夫を泳がせて光秀の忠誠心を探っていた。信長は平蜘蛛が欲しくないのかな?

光秀は光秀で(このお方はいつも何を考えているのかわかりづらい人物なのだけれど)悩んでますね。信長に平蜘蛛のことを聞かれれば「知らない」と嘘をつき、家に帰って来てから「松永の罠だ~」とうろたえてましたが…私にはよくわからなかった。そして松永の言葉「平蜘蛛を持つ者は覚悟がいる。いかなる折も誇りを失わず志高く、心美しき者…」というのもよくわからなかった。だって光秀は今まであちこちふらふらしてますもんね。何に対しての誇りや志なのだろう?

光秀もいろいろとわからないから帝に会ってお話が聞きたいと言ってました。
 


光秀が亡くなった煕子さんの爪を持ち歩く。え~だからもっと生前に仲良くしていれば…。 

帝も光秀と話がしたい。 

松永の信長評 
信長は、家柄で家臣を取り立てる。例えば柴田勝家、大和の筒井順慶。ちなみに松永が討死した信貴山城の戦いでは、筒井順慶が大活躍したのだそう。 

松永久秀

近頃の信長 
信長は安土城の建設と茶道具に夢中。帰蝶さんによると信長はよく泣く。なにかを怖がっている。高く上りすぎたか? またまたぐすぐず泣いてキレてましたが、私はこれ…帰蝶さんが隠居していなくなるし、平蜘蛛も見つからないしでイッパイイッパイになって泣いてたのかと思った。やっぱり子供みたいな人。 

信さん また泣いてる かわいいですね 子供みたい

信長「帰蝶がいなければ誰に相談すればいい?」また泣く。

 ところで安土城の部屋が巨大。あれはすごい。本当にすごい。

信長、光秀の娘たま(芦田愛菜)を細川藤孝(眞島秀和)の嫡男・忠興(望月歩)に嫁がせるよう伝える。 

 
信長「光秀は丹波を頑張れ わしは本願寺を焼く」 

秀吉が柴田勝家と喧嘩をして加賀から帰ってきた話
信長は北へも手を伸ばしている。この頃、上杉軍は上洛を目指し、顕如の命による加賀一向一揆衆がそれを援助…柴田勝家軍を妨害していた。 

秀吉 vs 勝家




2021年1月22日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第39回「本願寺を叩け」1月3日放送



煕子さんありがとう。


★あらすじ
1575年 信長(染谷将太)、朝廷より武士として最高の権大納言右大将の冠位を授けられる。一方武田は美濃に攻め込もうとしていた。京を離れ美濃に戻った信長に三条西実澄(石橋蓮司)が小言を言えば、京は息子の信忠に任せるという。近江には安土城建設開始。また畿内では本願寺に苦戦中。光秀(長谷川博己)負傷…病に伏せる。後日、信長は九鬼水軍を使い本願寺をサポートする毛利からの物資サプライを止めると思いつく。そして大和は筒井順慶(駿河太郎)に任せると言う。光秀は順慶と敵対する松永(吉田剛太郎)を心配する。信長は忙しく三河の家康(風間俊介)のことを構う暇が無い。1576年11月 光秀の妻・煕子(木村文乃)死去。



煕子さんが亡くなってしまった。どうやらこの説(光秀が重病となった際の看病疲れが元で病死)が史実らしいです。彼女は本能寺を知らずに亡くなっていたのですね。私は1996年の『秀吉』を見て家臣に采配を振るっていた彼女が史実だと思っていた。あの煕子さんのサロメ風最後は印象的だった。 


いつも笑顔

さて煕子さん。おつかれさまでした。今回のお百度参りのシーンではちょっと涙。この煕子さんのシーンだけなぜか土曜時代劇とか水曜時代劇という雰囲気でしたが、それがいい。煕子さんは昭和の女なのですよ。だからいいの。

それにしてもこの煕子さんは、愛妻家と言われる光秀の妻でありながらあまり描かれてきませんでしたね。それがず~っと気になってた。なぜ?

彼女は今で言うところの専業主婦。それも典型的な昭和の専業主婦です。一言も文句を言わず、いつも笑顔で、常に夫を支え、子供達には優しいお母さん。40年前なら「理想の嫁、理想のお嫁さん」と言われるキャラ。そんな彼女がこのドラマであまり描かれなかった理由は?


時代でしょうか。今の時代は昭和的な専業主婦は流行らないのかも知れませんね。今の時代は「女性が輝く時代」なのだそうだ。だから主人公の光秀の奥さんよりももっと活発で強い女性達が多く描かれる。

事業主駒ちゃん(独身、冒険的、自由、あちこちで様々な男達にモテ続け、歴史の大物達に可愛がられ、将軍の愛人になり、その人脈で大物を政治的に結びつけ、また薬屋の商売を起こせば女ビジネスオーナーとして大成功。商売繁盛。その富で歴史の大物を経済的にも援助)や、男勝りのお嬢様帰蝶さん(武家に生まれ育ち、将来有望な武家に嫁ぎ、夫を裏から司令塔として操る陰の女ボス)、芸能プロダクション経営伊呂波太夫(町で生まれたが運よく貴族に拾われ、公家と兄妹のように育ち、そのアッパークラスな生活が窮屈になれば家を飛び出して芸能人になる。女座長として劇団を率い諸国を自由に行き来し、あちこちの大名と懇意にもなったりもするが誰も彼女の自由を奪うことはできぬ)…などなどの超現代的、おそらく今の女性達にも受け入れられやすい女キャラたちの方が丁寧に描かれる。

彼女達の活躍は素晴らしいし、それはそれでいいのだけれど、私は煕子さんにももっとスポットライトを当ててほしかった。なぜなら女の幸せはそれぞれで、いろんな女性の生き方があってもいいと思うから。

煕子さんは自分で事業を起こしたりする人ではない。夫がいてこその妻であり、子供がいてこその母親、嫁ぎ先の家があるから嫁。彼女のアイデンティティは、彼女以外の誰かが形作るもの。じゃあそんな煕子さんの一生は不幸だったのか?私はそうは思わない。彼女はきっと幸せだった。誰かを愛し支えて生きる…そんな生き方が性に合う女性もいる。

(仕事ばかりであまり家庭を振り返らない)夫をいつも笑顔で支え、夫もそんな彼女を信頼していて、沢山の子供達に囲まれて彼女は十分幸せだったと思う。そんなことを煕子さんが出てくるたびに、木村文乃さんの笑顔を見ながら考えた。戦や政治の話の多いドラマで、彼女は私にとっても癒しだった。

この回は彼女の思い出を振り返っていたけれど、もう少しバランスよく彼女の過去…越前時代の苦労(髪を売った話など…㊟光秀とベタベタする必要はないけれど)…を描いていれば、36回の坂本城のシーンももっと感動的だったろうと思う。ちょっとドラマとしてもったいなかったかも。

煕子さんおつかれさまでした。彼女のシーンはいつも癒し。笑顔がかわいい。きっと忘れない


さて…その他…

長篠の合戦を完全スルー!
これは…騎馬軍団の撮影が難しかったからかな?それにしてもこういう戦の映像は、例えば「歴史秘話ヒストリア」や「過去の大河」あたりから使いまわしはできないものだろうか?どうせ数秒の戦のシーンだけなら、全部新しく撮影する必要もないだろう。

家康は忘れられる ?
家康は武田の動きを気にしながら「織田様は忙しいのだろう」などと言ってます。ちょうど嫡男信康徳姫(信長の娘)の間に登久姫が生まれたそうで、調べると1976年3月。築山殿が嫁いびりをする姑っぽいですが…築山殿が出るということは…あの悲劇を描くのか?それにしてもあの信長とこの家康がお爺ちゃんとは…この時点で信長41歳。家康33歳。また有能な菊丸(岡村隆史)がよく働いてます。

信長と本願寺との戦い
5年以上続いている戦。苦戦中。信長は本願寺への物資が毛利から来ている事を知り、九鬼水軍を使って物資のサプライを止める作戦を思いつく。

信長安土城建設中
タマちゃんに安土城を見せてやると言ってましたがタマちゃん側室にされそうだったぞ笑。その二人の様子を見る光秀の機嫌が悪い。

大和は筒井順慶へ
信長の独断ですが、光秀が松永久秀を心配する。

信長が手の付けられないほどのわがままになってきた?



2021年1月20日水曜日

バイデン新大統領の就任宣誓式★おめでとうございます



無事終わりましたね。よかったよかった。

なにか危険な事が起こるのではないかとちょっと心配もしましたが、無事に就任宣誓式も終わりました。バイデンさん、第46代大統領に就任です。皆さんご家族で車の外に出て歩いてホワイトハウス入り。よかったです。 スピーチも素晴らしかった。

心が軽くなった。
ほっとした
よかったよかった。

バイデンさんはホワイトハウスに着くなり早速仕事を開始、大統領令への署名を始められたそうです。初日から大忙し。



やっと政治が通常に戻る。やっとやっと普通に戻る。真剣に国を良くしようとする思慮深い大人の政治家がホワイトハウスに戻ってきてくれた。それが何よりもまず嬉しい。

この新しい大統領は、もう暴言で世間を惑わすことも、刺激的な言葉で世間を混乱、不安や憎しみを煽り国を分断させることも、個人のエゴのために陰謀論を撒き散らし国を壊すようなこともしない。

まずそのことにほっとする。

バイデンさんの仕事は、まず国を通常の状態に戻すこと。国を分断させることなく、国民が一緒になって前を向いて歩いていけるよう国を導く。傷ついた国を治し癒す。まずはそれ。 



トランプさんの4年間には、いろんな事を考えさせられた。いい大統領とはなんなのか?どの大統領が優れていたのか?…そんなことを何度も何度も考えさせられた。

4年前にトランプさんが就任した時には、トランプさんがそれほど悪い人だとは思わなかった。彼は真剣に彼なりの「グレート・アメリカ」を目指していたのだろうとも思う。 しかしトランプさんは政治の素人だった。あまりにも無知だった。そしてその人柄はあまりにも短気でエゴが強く、自己中心的。閣僚たちとの関係もうまくいっているようには見えなかった。日々の言動は決して思慮深いとは言えず軽率、そして大統領である彼が発する言葉が人々を大きく動かす力を持つ…彼はそのことの責任さえも十分に理解しているようには見えなかった。

大統領の仕事はトランプさんにはあまりにも荷が重すぎた。



大統領の仕事とはどんな人にも荷が重過ぎる仕事。おそらく今までにも完璧な大統領など存在しなかった。いやむしろ大統領とは、全ての事柄に完璧なスーパーマンであることを最初から求められてはいない。そんな人物はいないからだ。

大統領の仕事は一人でできるものではない。そのため新しい大統領はその政権の閣僚を選んで周りを固める。それらの閣僚たちはそれぞれの分野の専門家たち。大統領はそれらのスペシャリストの意見を聞きながら政策を決定する。

優れた大統領とは(一人の手には大きすぎる)様々な分野の事柄を、(専門家である)閣僚たちの意見に耳を傾け、多くの情報の中から全体を見渡した上で優先順位を決め、その時の状況で最良の選択ができる人物。

そのため、専門家の意見が理解できるための頭脳と政治の経験、バランス感覚、そして決定した政策を遂行するための意志の強さ、そしてその決定が国民に受け入れられ議会で承認されるよう、国民と議会を納得させられるような説得力と、魅力的な人柄…賢明で思慮深い人物であることも必要。 

大統領とは、たった一人、ワンマンで政策を進められるような立場にいるわけではないのだ。



昨年、バイデンさんが大統領候補になった時には、なぜご高齢のバイデンさんが選ばれたのか不思議だった。しかし今なら理解できる。

人々が右に左に、赤に青に分かれていがみ合う…荒れに荒れた今の米国を通常の状態に戻すためには、政界に顔が広く、民主党でありながらも中庸で共和党にも友人が多く、長年にわたって上院議員~元副大統領として経験豊かなバイデンさんが、今のこの国の大統領には適任なのかもしれないと思うようになった。

彼はご自分が現在どのような位置にいるのか、大統領とはどのような仕事で、今何をするべきなのかを経験からよくわかっているお方だろうと思う。コロナ禍の時代、分断され荒れた国の傷を治し、癒し、回復させてくれる大統領。国を穏やかに、正しく、明るい方向に導いてくれる大統領。

バイデンさん、どうかおからだを大切に。
アメリカが穏やかで平和な国になりますように
期待してます。

そしてカマラ・ハリスさん、
女性初の副大統領就任、おめでとうございます
女性初…その言葉にドキドキしてます
穏やかで平和的な新しい時代の風を
期待してます

アメリカが素晴らしい国になりますように



映画『 ハード・プレイ/White Men Can't Jump』(1992):白人は跳べねー…いやウッディは跳べるのだ







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『White Men Can't Jump(1992年)/米/カラー 
/115分/監督:Ron Shelton』 
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随分前にTVのどこかのチャンネルでやってたので録画したやつ。今見終わった。

ここのところ『麒麟がくる』の感想が遅れているのでなんとか追いつこうと頑張ってるのだけど、今日ちょっと家事をしながらこれを見たら面白かったので感想を書いておこう。

原題は「白人は跳べねー」。1992年の映画ですが、当時の映画業界では「人種問題」の扱いも今よりお気楽だったのか。白人のウッディ・ハレルソンがアフリカ系の人々に一人混ざってストリートのバスケットをやってます。

話は賭けバスケ。白人のビリー(ウッディ・ハレルソン)はバスケが上手い。しかし対戦の相手はそれを知らない。「白人だから跳べねぇだろう」とバカにしていると騙される。バスケの上手い白人ビリーと黒人のレスリー(ウェズリー・スナイプス)がチームを組んで賞金を稼ぐというお話。


お二人ともバスケが上手い上手い。すごくかっこいい。楽しい映画。カラフルなファッション、音楽もいい。ストリートならではの楽しさ、かっこよさ。ガールフレンドのロージー・ペレスも可愛い。

脚本が面白い。台詞の言葉は乱暴なのだけれど、喋ってる中身は面白い。まるで活きのいい漫才のよう。特にストリートの喧嘩が面白い。キレがいい。スピードも速いし、頭がよくなきゃこんな会話はできないと思う。言葉は皆あけすけで、時には乱暴に罵り合ったりもするのだけれど…、結局ビリーもレスリーもとても仲がいい。


1992年と言えば、まだ旦那Aに出会っていなかった。アメリカは遠い国。あの頃のアメリカは、マドンナがスーパースターで『ツイン・ピークス』や『氷の微笑』『ウィエインズ・ワールド』や『ボディーガード』などが流行っていた。

今思えば当時はアメリカのことを全然理解していなかった。アメリカとは…様々なジャンルの映画を見てマイケル・クライトンとブレット・イーストン・エリスを読み、マドンナとプリンスとマライアとエクストリームとソニック・ユースとレッチリを見て聴いて…それをぜーんぶひっくるめて『ひとつのアメリカ』だと思ってた。本当にな~んにもわかってなかった。……確かにそれらは全てアメリカではあるのだけれど…ただ考えていたのとは全然違いましたよ。全然ひとつじゃない…っていう。

遠いアメリカからやってくる様々なポップカルチャーを見ながら、そんな千差万別…多種多様なアメリカに、それぞれ憧れていたよなぁ…な~んてことを、30年近くも前に作られた映画を見てしみじみと考えた。


面白く楽しい映画。みんなバスケが上手くてかっこいい。スローモーションのバスケのシーンは痺れる。本当にかっこいい。

それにしても今のLAのストリートのシーンはどんな感じなんでしょうかね。この映画も30年前。今は全然違う雰囲気なのだろうか?