能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年3月25日日曜日

CHON - Waterslide (2017)



フュージョンの子孫?


CHON - Waterslide (2017) 曲は36秒から

Album:  Homey
Released:  Jun 16, 2017
℗ 2017 Sumerian Records




結構盛り上がってますね。今の若い人達がこういうバンドに騒ぐとは意外です。

というわけで、Tricotさんが今年の5月からサポートをして全米各地を回るツアーの座長です。バンド名はCHON。ほぼインストのバンドです。

結成は2008年。カリフォルニア州Oceanside出身。メンバーは
  Mario Camarena (G)
  Erick Hansel (G, Vo)
  Nathan Camarena (Dr)
  Esiah Camarena (B)

出したアルバムは2
  ・Grow (2015, Sumerian Records)
  ・Homey (2017, Sumerian Records)


動画サイトをつついて聴いてみたのですが、これはほぼ昔のフュージョンですよね。フュージョンが近年のEDMやプログレ風な音を取り入れてなんだかごちゃごちゃやっている。ちょっとまとまりが悪いか…私には右から左の曲も多いんだけれど、こういうバンドはライブでの演奏が面白ければいい。このバンド、今どきのジャンル分けでは、Progressive rockmath rockと呼ばれているらしい。

このMath Rock(数学ロック)というものは、1980年代からアメリカで…それから日本で進化したジャンルで、元々キング・クリムゾンなどのプログレに影響されて誕生。技巧的で変拍子や不協和音などを使った複雑は楽曲が特徴…そういうものらしいです。 

 …なんと
プログレの子供…孫が存在しているじゃないか…ほぉー


ギークボーイズの逆襲だな。いいですねぇ。こういうものが地下で生き残っていたんでしょうかね。面白いな。しかしこういうバンドが元気になってくれれば、もう一度バンド文化が見直される可能性もありますね。

アメリカでEDMが流行っていた間は、バンド文化は死滅していたような感じがありましたからね。こういうバンドにはなんとか頑張ってもらいたい。

メタル界隈は今でもしっかりバンド文化を伝えているんですけど、イメージ的に一般向きではないことが多いので(おどろおどろしい)、こういう風に楽器の腕だけで見せてくれるバンドが頑張ってくれるのはとてもいい。

普通の男の子がコツコツと地味に楽器の腕を磨いてバンドをやっているのはとてもいい。結局そういうサラッとした真っ当なアプローチが一番かっこいいのよ。


下の動画は彼らが2015年8月にSouth by Southwestへ出演した時の様子。あーやっぱりプログレだわこれは。上手いもんですね。ライブのほうが面白い。見たいな。う~んこれはなかなかいい。お若いのにすごいですね。


CHON - Full Set - Audiotree Live in Austin 2015



日本のTricotがサポートするCHONのツアーは
★「Super Chon Bros Tour 2 dates
--------------------------------------------------
May 24 - Las Vegas, NV - House of Blues
May 25 - San Diego, CA - House of Blues
May 26 - Mesa, AZ - Club Red
May 27 - Albuquerque, NM - Sunshine Theater
May 29 - Dallas, TX - House of Blues
May 30 - Houston, TX - House of Blues
May 31 - New Orleans, LA - House of Blues
June 1 - Atlanta, GA - Masquerade
June 2 - Tampa, FL - Ritz Ybor
June 3 - Orlando, FL - House of Blues
June 5 - Charlotte, NC - Underground
June 6 - Baltimore, MD - Baltimore Soundstage
June 7 - Philadelphia, PA - Union Transfer
June 8 - New York, NY - Playstation Theater
June 9 - Boston, MA - Paradise Rock Club
June 12 - Cleveland, OH - House of Blues
June 13 - Detroit, MI - Saint Andrew's Hall
June 14 - Chicago, IL - House of Blues
June 15 - Minneapolis, MN - Varsity Theater
June 16 - Lawrence, KS - Granada Theater
June 17 - Denver, CO - Ogden Theater
June 19 - Salt Lake City, UT - Complex
June 21 - Seattle, WA - Neptune
June 22 - Portland, OR - Wonder Ballroom
June 23 - San Francisco, CA - August Hall
June 24 - Anaheim, CA - House of Blues
--------------------------------------------------

 

Tricot - おやすみ (2013)



Tricotさんは今年全米ツアーだそうです。


 
Tricot - おやすみ (2013)

Album:  The
Release:  Oct 2, 2013
℗ 2013 Bakuretsu Records

ポスターがすごくかわいいの。
後ろの右側にいる4人がTricotだと思う。カワイイ。


 
 
情報の追加です。この「おやすみ」も別個にとりあげることにした。いい歌です。音もいい。歌詞もいい。

このブログでは2012年頃から、日本の音楽家達はどんどん海外に出て行ったほうがいいと言ってきたのですが、あれからもう6年。世の中も変わりましたね。2012年あたりから比べると、今は本当に沢山の日本のバンドが海外で演奏しているのだろうと思います。

海外に出て行くバンドは、まず動画サイトで人気が出て(コメント欄の英語の書き込み等)、それであちらから呼ばれたり、自分達から挑戦したりして、ヨーロッパや北アメリカ、果ては南米や東欧にまで出かけていっているのだろうと思います。本当に面白い時代になりました。

以前このブログでPerfumeを海外へ」を書いた頃には、こういったことは大手のプロダクションじゃないと難しいのではないかと思っていたのだけれど、どうやら近年は色んな規模のプロダクションの様々なタイプのアーティストがどんどん海外に出て行っているらしい。なんと素晴らしい。


このTricotも今年アメリカのバンドCHONのツアーに参加して全米を回るそうですが、彼女達の海外遠征は今年が初めてじゃないのね。彼女達は過去にも世界各地の色んなところでライブをやっている。そして既に海外の音楽メディアでもかなり高く評価されているらしいです。

彼女達のレーベルTopshelf Records2017年の記事によると…
tricot have been garnering attention from all around the world, and in 2014 and 2015, they toured Asia and Europe twice, supported Pixies in the UK and toured North America. In March 2016, their third European tour included 21 shows in 12 countries with a lot of sold-out dates. Their highly anticipated new album will be released via Topshelf Records in May.
Tricotは世界中から注目を集めており、2014年と2015年にはアジアと欧州に2度のツアー、英国ではPixiesのサポートで英国を回り北米をツアー。2016年の3月には3度目の欧州ツアーを行い、その12カ国21のショーの多くは完売となった。期待されたニューアルバムは5月にTopshelf Recordから発売される)

すごいですね。今の日本にはそういうバンドが他にも沢山いるんだろうか。本当に皆すごいなと思います。面白いことになってますねぇ。いいことです。


さてその今年ツアーとは…

米国カリフォルニアのバンド「CHON」という方々のサポート。どうやら今どきプログレっぽいバンド…変拍子などをやるバンドはMATH ROCK(数学ロック)と呼ばれているらしく、そういうタイプのバンドが4バンド集まって各地を回るツアーらしいです。面白そうだ。

その予定はこちら。26ショーのライブ。
これはすごいぞ。頑張ってください!

 
Super Chon Bros Tour 2 dates
--------------------------------------------------
May 24 - Las Vegas, NV - House of Blues
May 25 - San Diego, CA - House of Blues
May 26 - Mesa, AZ - Club Red
May 27 - Albuquerque, NM - Sunshine Theater
May 29 - Dallas, TX - House of Blues
May 30 - Houston, TX - House of Blues
May 31 - New Orleans, LA - House of Blues
June 1 - Atlanta, GA - Masquerade
June 2 - Tampa, FL - Ritz Ybor
June 3 - Orlando, FL - House of Blues
June 5 - Charlotte, NC - Underground
June 6 - Baltimore, MD - Baltimore Soundstage
June 7 - Philadelphia, PA - Union Transfer
June 8 - New York, NY - Playstation Theater
June 9 - Boston, MA - Paradise Rock Club
June 12 - Cleveland, OH - House of Blues
June 13 - Detroit, MI - Saint Andrew's Hall
June 14 - Chicago, IL - House of Blues
June 15 - Minneapolis, MN - Varsity Theater
June 16 - Lawrence, KS - Granada Theater
June 17 - Denver, CO - Ogden Theater
June 19 - Salt Lake City, UT - Complex
June 21 - Seattle, WA - Neptune
June 22 - Portland, OR - Wonder Ballroom
June 23 - San Francisco, CA - August Hall
June 24 - Anaheim, CA - House of Blues
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Tricot - おやすみ (2013)
Tricot - 爆裂パニエさん (2011)
Tricot - G.N.S (2012)
Tricot – おちゃんせんすぅす(2013)
ジェニーハイ - 片目で異常に恋してる (2018)  

 
 
 

2018年3月21日水曜日

Tricot - 爆裂パニエさん (2011)



もう1曲。


Tricot - 爆裂パニエさん (2011)
 
Album:  Bakuretsu Tricot San - EP
Released:  Apr 2, 2014                       
℗ 2014 BAKURETSU RECORDS
 
 
 
紙やすりのように。ヒリヒリする。
いい声だ。いい音。かっこいいな。リリースは2011年。バンドのメンバーの女の子3人は2223歳。この時のドラムのkomaki♂さんは25歳。お若いです。

Tricot - G.N.S (2012)



好きなのでとりあげる



Tricot - G.N.S (2012)

Album:  小学生と宇宙
Released:  May, 9 2012
BAKURETSU RECORDS



これもいいな。イッキュウさんの声がいい。

バンドのメンバーは
 中嶋イッキュウ(ボーカル・ギター)
 キダ モティフォ(ギター・コーラス)
 ヒロミ・ヒロヒロ(ベース・コーラス)
 吉田雄介(ドラム)
 ------------------------------------
 komaki♂(ドラム)2011年-2014

Tricot – おちゃんせんすぅす(2013)



唸らせられます



Tricot - Ochansensu-Su (2013)

Album:  The
Release:  Oct 2, 2013
℗ 2013 Bakuretsu Records



「おちゃんせんすぅすぅ」とはなんぞや? しかし音はかっこいい。気持ちがいいので何度もリピート。イッキュウさんの声がいい。

新しいバンド発見です。昨日のジェニーハイを聴いてから、ボーカルの中嶋イッキュウさんの事が知りたくて、彼女のバンドTricotの動画を見てみた。
ぶっとび。

この若いバンドはメンバー4人のうち3人…ベース、ギター、ボーカルが女の子です。女の子がこんな音楽をやっているなんて。これはまたすごいバンドがいたもんだ。びっくりです。


どの曲を聴いても全部いい。
だからどれを選んでここに載せるのか迷う。

質感がとても気持ちいい。このバンドは変拍子で有名だそうですがグルーヴがあってバリバリにロックとしてノレる。音がカリカリにエッジがあって気持ちいい。イッキュウさんのボーカルもバンドの音といい化学反応で本当に気持ちいです。セクシーな声。かっこいいバンド。

初期の頃は女の子達が20代前半だったらしいですが本当に唸らせられます。どうしたもんだろうこれは…すごいな。圧倒されて暫く文章が出てこなかった。日本のバンド文化ってどこまで進んでいるんだろう。


海亀は今50代ですが、そういえば私の日本のバンドに関する実質的な知識ってバブルの頃の『イカ天』で止まってるんですよ。今からほぼ30年前当時は、番組で見たアマチュアのバンドを見にライブハウスに行ってたんですけど、いつの間にか行かなくなって、そのうち海外に移住してしまったので日本のバンド事情はアマもプロもその頃から全く知らない。

あれから日本のバンド事情はどうなっていったのか?
日本でいったい何があったのだろう。

このTricotは、ボーカルのイッキュウさんが1989年生まれだそうなので、彼女の生まれたのが丁度『イカ天』の頃。あの頃に生まれた女の子達が大人になってこういう音楽をやっている。ここにとりあげた2曲は2013年なので当時の彼女達は24歳です。

どういう経過でこういう音楽を作るようになったのか?影響を受けたバンドや音楽はどんなものだったのか?どうしたらこういう変わった音楽をこんなに若い年齢でやろうと思ったのか?たまたま彼女達が特殊なだけなのだろうか?技術やセンスはどこで身につけたのか?疑問はつのるばかり。

そういえば以前とりあげたバンドにZazen Boysがいましたね。彼らも面白い音を出してました。やっぱり時代からくるものなのだろうか?日本全体がこういう感じなんだろうか?どれほどのすごいバンドが今の日本には存在しているのか?

Zazen Boys - Weekend (2008)

私の知らない日本のバンド事情…過去30年(1988年頃から2018年頃)の間に何があったのだろうかと考えずにはいられない。もう少しTricotを聴いてみよう。

彼女達の音楽はアメリカでもiTunes、Amazon MP3で購入可能。


Tricot - おやすみ (2013)
Tricot - 爆裂パニエさん (2011)
Tricot - G.N.S (2012)
Tricot – おちゃんせんすぅす(2013)
ジェニーハイ - 片目で異常に恋してる (2018)  
Zazen Boys – Weekend (2008)