能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年6月20日水曜日

日本人はスーパースターになれるのか-2

---西洋におけるアジア人の芸能活動への考察



2-●本文の取り扱い説明書

まず、この文は私がイギリスとアメリカに計14年間住み、西洋で見聞き知ったこと、西洋との実際のかかわりをもとに、今現在の私の個人的な意見として書いている事を断っておきたい。こういう類のことを大学で学んだわけでもないし、真面目に統計を取って調べた結果でもない。今までにかかわってきた様々な人々から受けた印象、欧米のメディア、どこかで読んだ文章、インターネットなどをもとに既存の統計などの情報を集め、私なりに考えをまとめたものだ。

海外在住の一個人の個人的な意見であるため、日本在住の方には不快な内容もあるかもしれない。海外でも他の文化圏や他の地域に住んでいらっしゃる方々とは意見を異にするのではないかとも思う。例えば同じ海外在住と言っても、アジア人の多いアメリカ・カリフォルニア州に住んだ人と、オランダの片田舎に住んだ人とでは意見が全く違うはずだからだ。同じ経験をしても、当然個人によって受け取り方が違うこともあるので、ここに書かれた内容も一般論とは言えないだろう。分かりきったことをぐだぐだと書いている内容を、不快に思われる方もいらっしゃるかもしれない。


私が日本に住んでいた時の西洋の印象と、実際に住んでみた後の西洋の印象はずいぶん違っていた。この文ではそんなあたりも正直に書いている。言葉がきつい部分もあるが、私が事実だと思う事をそのまま書いている。必要もなく美化してもしょうがないからだ。内容の40%は経験から、30%の考察、20%は資料から、それに10%ほどの直感で感じたことをまとめたものだ。

文章内の数字に関してはアメリカのデータだが、おおまかな「アジアVS西洋」の位置関係は、ヨーロッパも同じだと思っていいと思う。イギリスに限って言えば、一般的なアジア人の立場は必ずしもいいとは言えなかったと個人的に感じた事を加えておきたい。


それから、こういった内容に関して必ず言及される「人種差別」の問題には一切触れていないことも断っておきたい。全てを人種差別で一括りにしてしまうと問題の本質が見えなくなってしまうからだ。人種差別の捉えかたも人それぞれだと思うが、私は個人的には「人種差別とは、ある人がその国に生まれ育って教育を受け、全ての条件が他と同じであるにもかかわらず、人種のために差別を受ける状態」だと考えているので、そもそも外国人である日本人には本質的に当てはまらないと思うからだ。異質な者に対する無関心や違和感、面倒臭さ…などは確かに存在する。しかしこのようなものは日本人同士でも起こりうる個々人の感情的・感覚的なものなので人種差別とは種類が違うだろうと思う。むしろここでは歴史的、文化的な、西洋と東洋の間にある目に見えない溝について考えた。

それから本文内で使用している黒人、白人などの人種を示す言葉は、最近の日本では差別的な言葉だと捉えられることもあるようで(黒人に関してはアフリカ系などの言い方が良しとされている)迷ったのだが、現在アメリカの公式文書でもBlackWhiteなどの言葉が使用されていることから、ここではそれに従って直訳の言葉を使用している。アメリカでも公式に黒人かアフリカ系か、どちらの呼び方にするかを決めかねているらしい。


内容は、基本的には音楽業界でのアジア人の現状と可能性について書いている。ただし本文中「アジア人のショービジネス界での現状」の項では、国内外のアジア人の映画スター達を例に取り上げた。アメリカ社会でのアジア人スターの一般的な認識のされかたを考えるためだ。西洋で勝負しようとするアジア人にとって、役柄(付加価値)次第で大変魅力的になれる映画スターに比べて、一個人やグループとして、スター本人の魅力 そのものが人気の理由の大きな比重を占めるポップスターのほうが、状況は厳しいらしい。ここではそんなあたりも掘り下げて考えた。

この文のきっかけはPerfumeの海外展開への考察からなのだけど、ここに書いていることは、彼女達のこれからの海外展開に直接の関係は全くありません。というよりも彼女達を含めてこれから西洋に売り出していこうとしているJ-POPの方々が、現実にはどのような敵を相手にすることになるのかを文章にしてみようと思ったものです。誰なら西洋にウケるとか、どうすればウケるのかなどの細かい話ではなく、もっと大きな範囲で文化上の「西洋VSアジア」の構図の過去と現在、それに将来(これから)を考えたものです。





2012年6月19日火曜日

日本人はスーパースターになれるのか-1

---西洋におけるアジア人の芸能活動への考察



1-●イントロダクション

Perfumeの海外進出で再度浮き彫りになった、日本人アーティストの海外展開事情。今まで、誰が挑戦しても難しかった西洋への展開。なぜ日本人は世界クラスのスーパースターになれないのか。旬な話題だと思うので、私なりに考えてみた。


ここで言うスーパースターとは、ポップアイドルから、ロックスター、シンガー、ハリウッドスターなどの人気商売のスターで、ジャンルに関わりなく世界各地で有名人(セレブリティ)であり、名前は知らなくても顔が老若男女誰からも認識されるクラスの人々。

マドンナやマイケル・ジャクソン、ビヨンセ、レディー・ガガ、ジェニファー・ロペス。俳優なら、ジュリア・ロバーツ、キャメロン ディアス、二コール・キッドマン、トム・クルーズ、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット…。こういう人たちの周りはいつも華やか。パパラッチは彼らが行くところをどこまでもつけまわす。ファッション誌の表紙、大手化粧品の顔、有名ブランドの顔、香水、時計…彼らのイメージは世界中で消費される。音楽関係のスターなら、曲を出せば(曲によって売り上げに多少の上下はあっても)ほとんど間違いなく全ての曲がチャートイン。話題性だけで曲が売れてしまう。そんなスター達だ。


「なぜそんなクラスの日本人スターはいないのか。なぜ日本人は(アジア人は)ビルボードチャートやハリウッド映画等、アメリカや西洋の芸能界で苦戦するのか…?」


西洋での芸能界、それも個人の人気商売としてのショービジネス業界で、アジア人の成功者というのは驚くほど少ない。上記のような質問はインターネットの界隈でも常に飛び交っている。いったいどうしてなのだろうか? 「日本人(アジア人)は西洋で苦戦する。」誰もが知っているそんな事実を、西洋 VS 日本人=アジア人の位置づけで細かく分析することからこの文を始めようと思う。



2012年6月18日月曜日

Spiller Feat. Sophie Ellis-Bextor - Groovejet (If This Ain't Love)(2000)



ノリノリ。


Spiller Feat. Sophie Ellis-Bextor - Groovejet (If This Ain't Love)(2000)

Groovejet - EP
Released: Aug 14, 2000
℗ 2001 Nano, Inc. under exclusive license to

Atlantic Recording Corporation for the United States and Canada


この曲はいいです。2000年に英国でたしかビールのTVコマーシャルに使われて大大大ヒット。当時流行りものには全く興味が無かったけど、この曲はイヤになるぐらいよく聴いた。

すごくいい曲なのね。音がなんだかすごく丁寧に作りこまれてる感じ。ボーカルのソフィーさんは、目の色が怖いぐらい薄くてちょっと人間離れした美女なんだけど、これを歌ったときはまだ21歳。声が既に大人。

PVはなんだかろくでもないので、音のいい曲だけのリンクにした。

Armin van Buuren vs Sophie Ellis-Bextor - Not Giving Up On Love (2010)
 

2012年6月17日日曜日

NHK大河ドラマ「平清盛」第24回「清盛の大一番」



面白かったですよ。話の流れもよくこれだけ詰め込んだものだと思うほど。ただしこの面白さは第20回の保元の乱前夜のような面白さではないです。第20回、21回が大河ドラマらしい面白さだったのに比べて今回のは話の流れが面白いということかな…。


まず、ダメ出しから

●とにかく今回またまたボケボケの画面。全部が白とびして俳優の顔も見えない。コーンスターチの量もすごいのだと思うが、とにかくカメラそのものの設定がおかしいのでは。最近はこれほど白ボケした画面も無かったと思うが、また以前に逆戻り? セットなんかすごく綺麗でいいのに、もったいないと思う。

●保元の乱も終わって、おそらく今回は大きな事柄と事柄の間の回なので、話の流れを進めるためだけに早足にまわしたのだろうと思うが、とにかく展開が速い。個人的には初回から欠かさず見ているので、とりあえず何をやっているのかは解るのだが、決して解りやすいとは言えない。録画を2回目に見直したほうがずっと面白かった。

●以前第8回の感想で、この大河ドラマは画面の切り替わりが早すぎて付いて行くのがやっとだと書いたのだが、今回もまた久しぶりにそんな印象を受けた。今回の画面の切り替わりは26回。相撲節会と重盛の婚礼を切り刻んで交互に見せた場面を一つ一つ数えれば全部で32回! 大まかな話の流れも、
1-崇徳上皇の讃岐流し、2-清盛の九州大宰府行き、3-重盛の婚礼、4-信西の清盛を使った野心、5-義朝の苦悩、6-相撲節会、7-後白河天皇の譲位、8-清盛大宰大弐へ…
等など内容がてんこ盛り。これは初めて見る人には解るはずが無いし、ずっと見ている者にも非常に足早すぎる。展開が速すぎてドラマとして面白くない。なんだか箇条書きの歴史年表を見ている感じ。第8回の感想と同じく、感情移入が出来なくて話が史実の表面だけをなぞるように非常に薄っぺらなので、結局なんの印象も残らない。相撲節会と重盛の婚礼を同時進行にする必要性がない。無駄に話しを解り辛くしているだけ。お相撲さんがもったいない。大宰府の話なんて回の半分ぐらい使ってもいいくらいのおもしろい素材だと思うんだけどな…。


画像的なスタイル(白ボケ)は制作の方々に変更する意思が全く無いみたいなので、もうしょうがないのだろうと思う。それに今回の表面をなぞるだけの話の展開も以前に戻ったよう。ようするにこのドラマ、その回その回によって印象が全然違うのが一番の問題ではないか。保元の乱(前夜)であれだけ重厚に話を作り上げたのに、今回はこんなに印象が薄いなんて。全体を通してみるとムラがありすぎてついていけない。うわーっと盛り上がったのに次の回でがっくりなんて、これで見るのを止めてしまってもしょうがない。それで唐突にまたいい回があったりするのだろう。ずーっと見ていれば何回かに1回はいい回があるのだけど、打率が低すぎて結局匙を投げかねない。もったいないです。どうしてなんだろうと思う。


俳優さん達は相変わらず素晴らしいと思う。一番の懸念だった清盛君も大変落ち着いて棟梁としての貫禄が十分に出てきたし、不運な義朝君の心理描写も相変わらずいい(可哀想だ)。後白河天皇の究極のオレ様ぶりも毎回最高。信西の野望と頭脳のバランスも面白い。俳優さん達に関しては本当に素晴らしいと思う。今の私はそれぞれの人物を演じる俳優・女優さん達を見たくて見ている状態。だからこそ演出や編集で彼らの良さが消されてしまうのは非常にもったいない。

歴史的な素材としては(私が平安末期をよく知らないので)非常に面白いです。今回も内容は非常に面白かった。毎回いろんな事を学んでいる。それがすごく楽しい。初回から見てもう20数回分の話の積み重ねがあるので、最近ますます面白くなってきたと思う。これこそが大河ドラマの醍醐味。だからいまさら簡単に視聴を脱落するつもりも無い。少なくとも過去何年かの大河ドラマよりずーっと面白い。今後もずっと見続けると思うが、それにしてもドラマとして「もっとこうすればいいのにな…」とか「どうしてこうなんだろう」などといろいろと不満がたまるのも事実。もっと面白くなるはずなのに。

ともかくこの大河ドラマはいろんな意味でムラがあります。なので今回は拍手喝采は出来ないのだけど、またいい回が来ると思うので今後に期待したい。それにしても今回の清盛君はほんとによく成長しました。


追記;今知ったのだけど、長男重盛のお嫁さんはなんとAKB48の高橋愛さんという方だそうだ。ほーアイドルは眉毛が無くてもすごく可愛いのね。若い女の子が出ると華があっていい。



ELO - Shine A Little Love (1979)



急に思いついた。


ELO - Shine A Little Love (1979)

Album:  Discovery
Released: 1979
℗ 1979 Epic Records, a division of Sony Music Entertainment


ELO Electric Light Orchestra)。イギリス、バーミンガム出身…というのは今の今まで知らなかった。メンバーでちょっと有名なのはジェフ・リンかな。それとももう忘れられているのか。

なんか馬鹿っぽいくらい明るい曲。1979年の曲。結構ヒットしててラジオで流れてて、かなり好きだった。勢いがあっていい。

踊る曲でもファンキーでもないけど結構ノレる。ドラムがすごく正確。当時流行りのディスコの影響か。コーラスがすごくいい。1979年は名曲が多い。


 

2012年6月14日木曜日

ドラマ『私が恋愛できない理由』第9話



初回の感想を書いた後、その後もずーっと見てます。こちらでは来週最終回だそうだ。


このドラマは面白かった。主人公の3人の女の子達がほんとによくて何度も泣かされた。あんまりいいので思わず旦那Aにも簡単に通訳して見せたらはまったらしい。ほんとによく出来たドラマだと思う。

かなり等身大にリアル。彼女達3人は私の世代より20歳も年下の今の日本の若い女性達なのに、恋愛にぎこちないのはいつの時代もいっしょ。あの頃からもうずいぶんたってるのに、このドラマに出てくる女の子達は私達の頃とちっとも変わってない。恋にぎこちなくて、純粋だったり、簡単に傷ついたりほんとにリアル。昔を思い出しながら「そうそう」「あー辛い」「いいぞ頑張れ」などとTVに釘付け。

いずれにしてもこの3人、ドラマの前半では全員が全員とも全くどうしようもないほど出口のない恋をしていて身につまされた。皆色々と上手くいかなくて辛くて…、そんなドラマの最後にパソコンの画面に打ち込まれるメッセージ、彼女達に向けられる優しい言葉にも毎回ほろりとさせられた。



3人のキャラクターがいい。主人公の3人は、男っぽい藤井恵美、勝気でプライドが高い小倉咲、奥手な半沢真子。みんな不器用。だからこそ応援したくなる。この3人の誰かには、たぶんどの女性もどこかに自分を見つけることが出来るはず。だから自分のことのようにはまる。私も3人全員のそれぞれどこかに過去の自分を見ることが出来た。

AKB48の大島優子さんの真子ちゃんはもう大変。純粋すぎるとはいってもあそこまで辛い思いをするのもありえないだろうと思う。何?あの嫌な野郎達。妹まで。もうこの子が可哀想でたまらない。それでも立ち直って、好きな料理が活かせるようにレストランでのバイトを見つけ、調理師免許を取るために勉強を始めた。強いです。前向きに歩いてます。大きな拍手。この子はほんとうに応援したくなる。

藤井さん(香里奈さん)はかっこいい。男性に混じって同格で責任のある仕事を任される女性を見るのはとても嬉しい。そんな強い彼女が実は繊細で、過去の恋愛にうじうじしてるのが意外だけどそんな弱さがいい。

咲ちゃん(吉高由里子さん)はもうね…どうしよう。恋をしても友達の会社の既婚の上司なんて…出口が無い。それも初めての純粋な恋。でもこの情けない社長・白石拓海さんとの(卓球したり朝日を見たりの)2人の癒しあいの場面はほんとに暖かい。だから頭ごなしにダメだとは言いづらい。肩肘を張って生きてきたから、ダメ社長にだけ素直に心を開けたんだろう。だけど社長の奥さん・美鈴さんの気持ちはどうする。この人も元々は自己中でやってきたんだろうけど、そんなに酷い人だとも思えない。あー苦しい。

そんなこんなではまりました。


それに私達の若い頃に比べて、20数年で変わった時代の描写も大変興味深い。藤井さんは男を差し置いて責任ある立場を任されているし、美鈴さんは会社経営。そんなバリバリに仕事をする女性達も今の日本の社会ではもう珍しくないんだろうと思う。咲ちゃんも真子ちゃんも、今は仕事を見つけるのに苦しんでいるけど、心はしっかりと仕事をすると心を決めている。もう私達の頃とはずいぶん違うのだろうと思う。たのもしいです。

それに比べて男性陣のなんと情けないこと。いい人もあからさまにダメな奴もみんなガッツが足りない。真子ちゃんにとってはとんだ災難の木崎君も責任逃れのダメ男、山本君なんて論外。女の子が自分の思い通りにならないと「つまんないや」とおもちゃを捨てるように女の子を捨てるなんて信じがたい。おこちゃまか。最低。それに拓海社長もしっかりしてください。今回「僕なんて咲ちゃんも美鈴も幸せに出来ないから」って後ろに下がるのを咲ちゃんに無責任だと怒鳴られてました。そのとおり。咲ちゃんが正しい。ひかりちゃんと結婚したかった長谷川優君も、結局ひかりちゃんのお父さんに拒絶されるのが怖くてなかなか言い出せない。唯一男らしかった武井警察官はあまりにもいい人過ぎる…。

なんだか武井さん以外の男達は、みんなどこか自分が可愛くて問題を直視できないような輩ばかり。今の日本の男性はこうなのだろうか。女性がダメな人に惹かれるのは解らないでもないけど、そればかりになったら困る。彼らがそんなふうに弱い理由も、おそらく彼らだけのせいではない。(表面的に穏やかな)優しい男性ばかりを求めつづけた日本の女性達や社会にも責任があるのではないか…などとちょっと考えさせられる。私は武井警察官がいいわ。

ともかくこのドラマはよかった。安室奈美恵さんの曲も絶妙。また泣く。こんなに毎週楽しみにしたドラマも珍しい。


ドラマ『私が恋愛できない理由』初回




NHK ドラマ10『はつ恋』第4回-Innocent Night




これは昼メロというものか…。でもいい昼メロ。初回から楽しんでます。

お話はいろいろと昼メロっぽいんだけど、ものすごく雰囲気がいい。綺麗です。だから、わかっていてもついつい引き込まれてしまう。すごく面白い。

お話はベタだし(おフランスの名医の評判と職を棒に振ってまで既婚の元カノを救う元彼なんて主婦大興奮)いろんなところで語られてると思うので、またまた俳優・女優話をします。



村上 緑……木村佳乃
綺麗です。最初この人は大河ドラマ『天地人』で見て綺麗だなと思った。ものすごく真っ直ぐに清らかに生きてきたような感じ。この緑のキャラもあんなに辛い目にあったのに、曲がることなく明るく朗らかに生きている。木村さんは背筋を正した美しさ。糊のパリっときいた真っ白なコットンシャツのような綺麗さ。ご本人も真っ直ぐな明るい女性なのかなと思う。何をやっても清潔。なんだか全身の細胞の11個から綺麗な感じ。そんな印象。そんな感じの女優さんは実は非常に珍しいです。



村上 ……青木崇高
実は今回のこの人を見てこれを書こうと思った。大河ドラマ『龍馬伝』での後藤象二郎役で注目。事前の情報も全くなく後藤象二郎を見ていたのだけど、まぁなんと迫力のある役者さんだろうと毎週楽しみにしていた。押しの強さだけの俳優さんもいるので上手いのかどうかは判断できなかったけど、香川さんの岩崎弥太郎とのコンビは最高。すごく面白くて毎回楽しみにしていた。この人が弥太郎を蹴飛ばして怒鳴りつけるたびに笑った。最近『平清盛』にも出ているが、まだあまり台詞がない。そしてこのドラマ。普通の優しい優しい旦那さんの役。ほんとにいい人なのね。誠実、実直、子供好き、奥さん大好き、家庭が大好き、仕事も真面目。そんな普通の人。この潤さんと緑さんの家庭が非常にほほえましい。幸せな楽しい家庭。奥さんを心から愛してる旦那さん。奥さんが病気になると真剣に心配して仕事も手につかなくなる。ほんとに優しい。その彼が(今週)緑さんに一目ぼれした過去の場面でびっくりした。ほんとに若いの。初々しいというのか…ほんとに女性を好きになった実直な若い人。ものすごく上手いと思った。微笑ましい。これがあの後藤象二郎をやった人なんだろうか。後藤象二郎の時は目がギラギラして脂ぎって迫力満点の怖いルックスだったのに、こんなに可愛い役もできるなんて…。なんかこの役者さんはすごいのかも…。これから注目です。



三島 ……伊原剛
かっこいいです。この人は『硫黄島からの手紙』での馬術で有名なバロン西さんで注目。あぁカッコイイ俳優さんもいるもんだと思った。今回ドラマなので毎回見て思ったのだけど、この人はほんとに男臭いです。大きい。椅子に座った後姿の背中が大きいこと大きいこと。背も高くて、全身ががっしり。がっしり。ものすごく男くさい。全身から大人の男の色気が匂い立つ。昼メロ設定には最高。この人と並ぶと木村佳乃さんが本当に華奢に見える。またまた今回、体温計が無いからって大きな手で緑さんの額をいきなり掴むし、しっかり抱きしめるは、キスはするは…や~ん昼メロ…(笑)。でもね…こんな大人の男系俳優は最近なかなか見ないんですよ、ほんとに。昔は三船敏郎さんとか藤竜也さん、千葉真一さん、岡田真澄さん、渡哲也さん、渡瀬 恒彦さんとか、すっっっっつごく暑苦しいぐらい男くさくてかっこいい俳優さん達がたくさんいたものです(洗練されているのにどこか野獣みたいな)。最近の俳優さん達はみんな上品すぎるのかも。現在の40代に野獣系は少ない。3020代なんて皆無かも。 だから貴重。もっとこういう大人の男が引っ張る映画やドラマが見たい。

それから話せない大竹まことさんがすごく可愛い


ところでこのドラマ、演出もすごくいいと思う。緑が桜の満開の雨の日に三島に会いに行った場面はとても綺麗。全体の雰囲気もすごくいい

8回だそうなのであと4回。さてこれからどうなるか…。