2017年6月29日木曜日

TOTO – Hydra (1979)



All-encompassing…



TOTO – Hydra (1979)

Album:  Hydra
Released:  Oct 1, 1979
℗ 1979 Sony Music Entertainment Inc.


先日、日本のフュージョン・グループDimensionのことを書いたときに、ギタリストの増崎さんがTOTOのスティーブ・ルカサーが好きだそうだ…と書いて「私も好きだ」と書いたのだけれど、実はスティーブ・ルカサーさんが好きというよりもTOTOが好きで…。

 このバンドも海亀が若い頃に流行ったバンド。70年代後期から80年代初期に、丁度MTVが話題になっていた頃、売れに売れてました。だいたいJourneyと同じ頃に流行っていた。
 
このバンドもJourneyと同じく、バンドメンバーには惚れなかったけれど楽曲が好きでよく聴いてました。もともとスタジオ・ミュージシャンが集まって作ったグループで、超上手い人達。いつの間にかファーストから4枚目まで全部アルバムを買ってた。TOTOの『Turn Back』は初めて買った輸入盤。あの頃のアメリカの輸入盤LPレコードは密封したフィルムを剥がすと独特の匂いがしていた。懐かしい。
 
この曲の入ったTOTO2枚目『Hydra』は発売された頃は買わず、後から遅れて80年代になって大学生の頃に買った。よく聴いた。1979年の発売当時は、シングル「99」がラジオでもよくかかってました。
 
TOTOのことを書こうと思ったんだけれど、どの曲がいいかと迷った。この曲はスローでまったりしている…いやタイトですね。とても気持ちいい。最初に聴いたときから今までず~っと好きだ。このスローなペースとタイトなリズムがいい。レコードに針を落として最初に聴こえてきたのが、この曲の最初の効果音。かっこいいです。この曲の次の「St.George and the Dragon」の最初のキーボードの音がまた気持ちいいんだわ。
 
 
これは1980年の日本でのライブらしい。

 
 
 

なんと貴重な。この歌はこんな歌詞だったのね。知らなかった。このライブのドラムは、オリジナルメンバーのジェフ・ポーカロさん。ずっしり安定のドラムがかっこいいです。後にTOTO2回ライブを見たけれど、ジェフさんのドラムは聴く事が出来なかった。



 

2017年6月28日水曜日

BABYMETAL:英国はどうする?今後のBABYMETALを考える



考えついでにもう少し書こう。BABYMETALさんは今年の夏は日本でツアーだそうですが、このブログは日本のことは書けないのでこれからの海外事情を妄想しておこう。

お題は、今後英国をどうするのか? このことは以前からいくつか考えていた。ここでまとめておこうかと思う。またまた勝手で余計なお世話な妄想独り言。


さて、英国での前回のBABYMETALのワンマン・ライブは、去年の42日のウェンブリー・アリーナ。去年の4月まで英国のロックメディアはBABYMETALでよく盛り上がってました。そのウェンブリー・アリーナのライブ当日はグッズがよく売れて記録を作ったとか何とか…。あれからもう1年が過ぎた。その後英国では去年の12月にレッチリの前座ツアーがあったものの、ここのところ現地のメディアはBABYMETALに関して全体に少しおとなしくなってきているかも。

…というのもBABYMETAL公式からここ1年以上全く新しいマテリアルが出ていないぞ!

ニュースはあった。去年9月の東京ドームのライブ。年末のレッチリの前座英国ツアー。それに今年冬のいくつかの前座ショー。そして春の米レッチリ前座に今回の米KORN前座。

しかしながら、英国のファンと世界中のファンがネット上で盛り上がってBABYMETALを具体的に語るための素材が無い! 公式の映像は「KARATE」と「The One」のMV去年の3に出たきり。それ以来、シングルもプロモ用のMV、またはライブからの映像等も公式からは一切出ていない。BABYMETALは公式でもう1年以上もマテリアルを出していない。

LIVE AT WEMBLEY」のトレーラーも「LIVE AT TOKYO DOME」のトレーラーも地味。どちらとも海外のコアなファンには届いたようだが、ファン以外の一般にはほとんどニュースさえ聞こえてこなかった。プロモ用のライブ映像がほとんど出なかったせいなのか、いつの間にか話題にものぼらなくなってしまった。それではあちらのメディアがちょっと静かになってもしょうがない。

マテリアルが出てこないことの影響は、おそらく英国だけの問題でもないのだろう。欧州各国、それに北米でも、BABYMETALを語るための素材がファンカムしかない。


いやしかしまだまだ遅くはないぞ。今からでもなんとかなる。

…その前にBABYMETALは英国/欧州を今後どうするつもりなのだろう…という疑問はある。もう英国はウェンブリーで完結しちゃったのだろうか。しかしなんだかもったいないんですよね、去年まであれだけ盛り上がっていたのに…英国では『Metal Resistance』はチャートの15位まで上ったんだもの。

というわけで、もしBABYMETALがまだ英国/欧州に望みを捨てていないのならどうするかを考えよう。

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ところでその前に、海亀はもう以前のように「BABYMETALはなんとしてでも海外にいけいけ」とは思っていません。英国では最初の勢いでいける最高の結果はもう十分に出たと思う(ウェンブリー・アリーナ!)。これからの海外はBABYMETALさん次第。たとえ活動の中心が日本に移っても反対しない。しかしこれからも海外に出て行くのならもちろん応援する。ここに書く文章も海外に出て行くことが女の子達にとってポジティブである場合でのお話です。
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1 今さらでもライブ映像を出す
 
LIVE AT TOKYO DOME』からBABYMETALプロモ用の映像が欲しい。「Tales of The Destinies」ですね。いや「NO RAIN, NO RAINBOW」「シンコペーション」もいい。去年のウェンブリーでやらなかった『Metal Resistance』からの曲のライブ映像をプロモ用に解禁。「Tales of The Destinies」なら誰が見てもびっくりするだろう。BABYMETALは「ギミチョコ」だけのグループじゃない…もっと音楽的に面白い事をやっていると一般の音楽ファンに向けてもいい宣伝になるだろう。
 
いや実は英国用なら今さらながらLIVE AT WEMBLEY』からの映像を出してもいい。あくまでもプロモ用。既存のファンに向けてというよりも、これから新規のファンがBABYMETALのことを知るための資料。シングル扱いにする必要は無い。
 
要は、映像を出すことで海外のメディアにもファンにも話題を提供。一般に向けてはBABYMETALの名刺がわり。上記の東京ドームでのレア曲のライブ映像なら、それを呼び水にしてまたBABYMETALのライブに客を呼びこむこともできるかもしれない。
 
何かきっかけが欲しい。またBABYMETALを面白いと思わせるきっかけになる素材が欲しい。そのための映像解禁。本当に1年以上何も出さずにいたら忘れられてしまってもしょうがない
 
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ちなみに(日本の)巷では映像を出せば、その再生回数のカウントで人気の有無を語り始める輩がいるようだけれど、そのようなものは無視してよろしい。そもそも組織票で数を増やせるような物でぐだぐだ人気競争を論議してもくだらない。もし公式がそういうものを恐れてプロモ映像を出し渋っているのなら残念。映像を出す理由は、もしかしたらBABYMETALを忘れかけているかもしれないファンに向けての再プロモーション。そして前座ツアーで「面白いね」と思った新規/未来のファンに対しての素材提供。目的はそこ。
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2 英国『Metal Resistance』ライブをもう1
 
これは1度やる必要があるでしょうね。前回のウェンブリーは、アルバムの発売日の翌日がライブだったので、実質ニューアルバムのためのライブではなかったですよね。客はほとんど『Metal Resistance』からの曲を知らない状態でライブを見たわけで、楽曲を心から楽しめなかった音楽ファンもいたのではないか。そんなわけで英国では、もう一度きちんと『Metal Resistance』からのレア曲をやるライブをやったほうがいいと思う。英国で同アルバムを15位にまで上がらせてくれたファンに感謝のつもりで改めてきちんとライブをやったほうがいい。
 
プログレ発祥の地英国のファンに「Tales of The Destinies」を。もしかしたら「From Dusk Till Dawn」を。そして英国人なら間違いなくQUEENを思い出すバラード「NO RAIN, NO RAINBOW」を聴かせてあげて欲しい。古参のロックファンならきっと泣いて喜ぶはずだ。
QueenSave Me」や「Bohemian Rhapsody」のGソロの入り方が似ている

3 英国に向けてライブのやり方を考える

BABYMETALは今まで3年間(ミュージカル仕立てとも言われる)同じような構成の同じような演目の同じようなライブをずーっと続けてきているんだけれど、今度英国にワンマンで行くのなら4度目。そろそろBABYMETALのあり方を考え直す時期に来ているのかもしれないとも思う。

最初の頃は「言葉の通じないアジア人だから、日本語の歌だから、特殊なJ-POP枠だから…」と、(存在したかもしれない「キワモノ枠」の偏見を吹き飛ばすために)MC無し、休憩無しの全力疾走型パワーライブをやって、実際にそれが成功したわけだけれど、英国のファンにとっては、もうBABYMETALはお馴染み。そろそろライブのやり方を変えてもいいかもしれない。

もし今までのように「ノンストップの全力疾走型ライブ」を続ければ、いつか「女の子達が体力的に辛くなる日も来る」かもしれない。また現行の「女の子達が体力を消耗するから長いライブができない弱点」もいつか考え直さなければいけない時がくるだろう。

それなら、今後のことを考えて女の子達が無理をしない新しいライブの構成をそろそろ考え始めてもいいだろうと思う。激しい曲のエネルギーはそのまま。その上に女の子が無理をしなくてもいい場面を加える。一つのショーの中でエネルギーの緩急をつける。例えば、

     神バンドのソロを曲間にいくつか入れて女の子達を休ませる。
     バラードなら踊らなくてもいいアレンジにする。
     今後新曲、新しいアルバムを出すときには、激しい踊りをしなくてもいいような曲もいれる。ゆいちゃんともあちゃんがすぅさんのリードにコーラスを添える曲があってもいい。
     神バンドを活かす。以前の「紅月」のように、女の子と神バンドが同じレベルでステージに立つ場面があってもいい。

4 キャラ設定の枠を超えて

もともと「アジアからのキワモノ枠」と受け取られていたかもしれない最初の頃に比べれば、今のBABYMETALは英国ではそれなりに知られるバンドになった。メタル雑誌に何度も取り上げられ、女の子達は「ベスト・ライブ・バンド賞」を受賞するほどに成長した。

今のBABYMETALは、英国のファンには女の子達それぞれの顔も知られ馴染みのロックスターとして受け入れられているわけで、必ずしも以前のように(女の子達を守る為の)キャラ設定+(偏見を覆すための)全曲突っ走り型のライブをしなくてもファンは喜んでくれるのではないかとも思う。そろそろ彼女達をもっとリアルな生身のスターとして見せるライブに変えていってもいいのかもしれない。

MCも紋切り型の台本どおりではなく(ライブの流れを中断させない程度なら)少しだけ観客に話しかけてもいい。ライブの最後は紙に感謝の言葉を書いてステージ上で読み上げたっていい。確かにキャラ設定から出ればミステリアスではなくなる。しかし生身のスター個人として観客にもっと親しく受け入れられる可能性もある(前座ツアーでのSU-METALの観客への呼びかけへの反応を見ていてその可能性が見えた気がした)。

5 尺を長く

ライブに緩急をつけるなら、セットリストももう少し長くしてもいいだろう。観客は他のバンドのライブも見ているはずなので、いつまでも13曲のみのライブでは物足りないと感じる客も出始めるかもしれない。女の子達が無理をせずに公演時間をせめて1時間45分ぐらいまで伸ばすことができるなら観客もそのショーを短いとは思わないだろう。BABYMETALとしてこれからまだ先の事を考えていくのなら、そういうことを考えるのも必要になってくるだろうと思う。

6 海外でも「シンコペーション」

そういえば日本盤の『Metal Resistance』に入っていた「シンコペーション」を、改めて海外の客引き用に使うこともできるかもしれない。例えば東京ドームのライブ映像を公式でプロモ用に解禁したら、今度は海外のファンに向けてiTunesでこの曲だけバラ売りしてもいい。まず新しい話題の提供…本当の目的は海外のライブでもこの曲が演奏できるようにするため。楽曲が配信されていれば、今後海外のセットリストにもこの曲を組み込むことができる。

要は海外のファンのための話題作り。レア曲のライブ映像も「シンコペーション」もいずれ海外のライブで使えるように素材を出しておく。そして観客に「いつか見たい」と期待させるのも重要。海外は、日本のような飢餓商法は出来ないんですよ。海外の大物スターはアルバム曲をライブの予習用に動画サイトでリリース。曲をあらかじめ客に覚えてもらってライブに来てもらう…そういうことをやっている。
Bruno Marsの『24K Magic』は、公式Youtubeチャンネルでアルバム全9曲中6曲を解禁。リミックスもいくつか出して出血大サービス(笑)現在ツアー中。


まとめると、ネット上でもっと映像素材を解禁してプロモーション。そして英国では再度ライブ。客が飽きないようにレア曲や趣を変えたライブもいい。ライブの構成も成長に合わせて少しづつ変化させていく。そういうことをちょっと考えた。


おそらくこれから英国とアメリカでは売り方が違ってくるだろうとも思います。

アメリカは、アニメとか何とかこれからどうなるかわからないです。大物バンドの前座ツアーで露出を増やし、地道に少しづつ客を呼びこむしかないのかもしれない。そんなアメリカへのプロモ用としてもレア曲のライブ映像は役に立つ。「J-POPの妙な子供だまし」の偏見をなんとしてでも覆す。それには今までどおり全力疾走型のパワーで圧していくライブがいいのだろう。これからもアメリカは時間がかかると思う。

英国は、もう既にある程度名前を知られるようになっているので、これからはいかに既存のファンを満足させるライブができるかを目標に。音楽が好きでBABYMETALのことをよくわかった上で見に来てくれるファンも多いだろうから、紋切り型のパワー・ライブから「面白いライブ/興味深いライブ」をやるように構成を変化させる。定番の数曲に、中堅の良曲をランダムに加え、23のレア曲を加え、時には既存にの曲にアレンジを変え、バンドソロを増やし、時にはアンプラグドですぅさんに歌わせ、観客に話しかけ、たまにはQUEENのカバーをやらせてもいい。曲数を増やし、時間を延長し、勢いばかりでなく内容で満足させるライブを考え始めてもいい。

BABYMETALの英国での目標はおそらく定期的にアルバム、楽曲を出して、いいライブをその都度行う安定した位置を確保することいつ英国に戻っても必ずファンが見に来てくれるバンドになること。それで採算が合いさえすればいい。

もしかしたら去年のウェンブリーのようなお祭り騒ぎはもう望めないかもしれない。今度ああいう盛り上がりがあるとしたら、3枚目のアルバムを出した時だろうか。現実的にはO2 Brixton Academyを毎回満杯にするくらいが丁度いいのかもしれない。1回質の高いライブをやればファンはついてきてくれるだろう。英国の音楽ファンは一旦ハマるととても忠実です。いいライブを続ければずーっと見守ってくれるはず。

まぁ私は現在のメタルのライブを全く知らないので、最終的にBABYMETALとしてこういうやり方がいいのかどうかはわからないけれど、BABYMETALの観客には子供や女性もいて、様々な年齢層のファンもいることを考えたらこういう方向もあるんじゃないかと思った。


またいろいろと書いた。結局日本人が海外でスターになるには、グラミー賞とかMSGでワンマンとかそういう手の届かない頂点を目指すのではなく、現地で忠実なファンベースを築くことが何よりも大切なのではないかとも思い始めた。毎回チケットを買ってくれる忠実なファンの数を増やして採算さえ合えば、ライブを継続してファンとのいい関係を築いていけると思う。

そういえばHR/HM系のバンドのファンというのは、妙にバンドに忠実な人達が多くて不思議ですね。私も以前アメリカの懐メロHRバンドを20年間追いかけたけれど、英国では1970年代から30年間ファンだという人もかなり見かけた。5年間10年間ライブをやらなくても忠実にライブを見に来てくれるファンがいる。それがバンドの堅実な成功ということなのだろうと思う。メタリカがファンをとても大切にしているのも元は同じようなところなんだろうと思います(もちろん彼等は桁が違うけれど)。BABYMETALも英国では目標をそういう方向にシフトしていってもいいのかもしれない。

さて1年分の文を書いた。あくまでも個人的な妄想の独り言。これでまたBABYMETALに関してはしばらくお休みです。

夏のツアーも頑張ってください!