ギターは男性ですが…
Hole - Celebrity Skin (1998)
Album: Celebrity Skin
Released: Jan 01, 1998
℗ 1998 UMG Recordings, Inc.
℗ 1998 UMG Recordings, Inc.
このバンドは女性バンドだから…というよりもコートニー・ラブさんがあまりにも凄い女性なのでとり上げます。
確かにギターは男性。しかしこのバンド、この時期はギター以外ベースもドラムも女性。ギターのEric ErlandsonさんはHoleのオリジナル・メンバーでほとんど作曲もしているんですが、このバンドはどう見てもコートニーさんがいるから成り立っているバンド。彼女がいるから売れたというのが大きいんだろうと思います。
彼女がセンターで歌ってバックに女性が2人がいればもう女性バンドということにしよう。エリックさんごめんね。
というのもコートニーさんが怪物級のとてつもない人物だからなのね。このお方のカリスマ…ただそこにいるだけで目が釘付けになってしまうような存在感がとにかく凄い。ただただリスペクトです。
こういう風に生まれたらどうするよ…このお方は何をやっても注目を集めるし、物議を醸して周りを引き摺りまわす…人前に出る為に生まれたような人でしょう。御本人もそれがわかっているんだろうと思います。
このお方はまずニルヴァーナのカートさんの奥さんということで有名になったのだろうけれど(私はその時代のことはよく知らない)そんな話はどうでもいい。コートニーさん御本人が超弩級の怪物だったという。
こんな女性はめったにいない。マドンナさんも大きなエゴで有名ですが、コートニーさんはマドンナ以上の印象。このお方と並ぶとマドンナが真面目な優等生に見える。このお方は何も怖いものが無いのかな。アバズレ、態度がでかい、バッドガールを通り越して存在感だけですべてをなぎ倒してしまうような迫力。存在そのものが凄い。怖い。
映画『The People vs. Larry Flynt』では女優をなさってましたがすごい迫力でした。とにかく存在が大きい。ステージに上がれば光を放って輝く。大きな身体、野太い声。怖い。怖いけれど磁石のように周りを引きつける。目が離せない。
表現の方法としてマドンナさんがダンス・ミュージックを選択したのなら、コートニーさんはバンドを選択した。バックが女性か男性かはあまり関係ないでしょう。このお方がいるからこそバンドが成り立つ。
なんだろうな…、Holeを「男前の女性ロックバンド」のお題で取り上げるのはちょっとずれているのかもしれないけれど、こういう女性のロックスター、女性バンドのあり方もあるということでとりあげます。
この「Celebrity Skin」はロンドンでも流行りました。1999年のGlastonbury Festivalの模様がBBCで放送されたのを見て目が釘付け。さっそくシングルCDを買いに走った。曲もいいけれどコートニーさんの迫力に惚れた。
この文を書くのにアルバム『Celebrity Skin』も聴いてみたんだけれど、コレはいいアルバム。いや~今まで知らなかったわ。