2014年10月5日日曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第37回「城井谷の悲劇」 9月14日放送



今回は長政君に一本! 上手い。最後の宇都宮暗殺の場面が最高によかった。細かい表情の変化、狂気をはらんだ目が素晴らしい。宇都宮さんの焦りと緊張も加わってこの場面にはドキドキしました。

それにしてもなんと黒田家の有名な黒歴史を全て長政君に押し付けるとは…。今軽くWikiで見てみたんですけど、宇都宮さんの暗殺は史実では長政君が先走りしたわけではなくて官兵衛の指示だったとのこと。なーんだそうなのか…。やっぱりストーリーを変えてでも主人公は善人に書かなきゃいけないのね。なんとくだらん。

本当に戦国大河の主人公が虫一匹殺せないような顔をしているのはなんとかならんものか。これは脚本家さん一人の責任というよりも、歴史の真実を受け入れられない視聴者=視聴者とはそういうものだと信じて甘い設定のドラマしか作れないTV業界の側の問題ですね。今回の暗殺事件も、せっかく主人公の複雑な内面を掘り下げられるいい話が出来そうな内容なのに、全部他のキャラ(長政)に責任を押し付けて主人公は我関せず…にしてしまう流れは本当にくだらないと思う。

いやだからこそ、問題児の長政君の演技の方がかえって光ることになってしまったと思う。あんな極限の緊張感を感じる演技が見れたのは、長政君が問題児の設定だからこそ。役者さんにとっては問題のあるキャラのほうがずーっと面白いはず。見ているこちらも癖のある人物のほうが面白いです。長政君(松坂さん)はいい役をもらったと思う。


★あらすじ

喧嘩っ早い長政は宇都宮軍に負けて命からがら逃げ帰る。その後、宇都宮家と黒田家は和睦。それに秀吉が待ったをかけた。宇都宮を討てと言う。肥後へ出張中の官兵衛が悩む間に、息子長政が勝手に自宅で宇都宮鎮房を暗殺してしまう。


●流れと感想
・さて前回から…宇都宮一揆に我慢できずに豊前の長政が立つ。なんと宇都宮さんの罠だそうだ。
豊前・黒田家 長政を心配して会議。助けには行かないと決定。官兵衛パパは怒ってます。
・出兵中の長政 宇都宮さんの作戦通り罠にはまる。戦闘シーン。敗退。土地勘のある宇都宮軍は強い。命からがら長政帰還。
豊前・黒田家 官兵衛が長政を張り倒す。シカーシ…こういう場面になると岡田さんは若いな。長政君悔し泣き。宇都宮攻めの作戦を考えろと宿題を出される。
・糸ちゃんは白々し~…どうもこのキャラの演出はよくわからん。全然可愛くないぞ。義母光ちゃんに対しての尊敬が全く見えない。
城井谷・大平城 宇都宮軍は祝杯。娘さんも綺麗です。
豊前・黒田家 落ち込む長政を糸ちゃんが叱り飛ばす(?オイー…)。なんか長政君が可哀想。
・官兵衛は小早川さん、安国寺さんとまた作戦会議。長政君は宿題の発表会。合格です。
大坂城 秀吉爺は怒ってます。
豊前 黒田+毛利は進軍。
城井谷・大平城 宇都宮さんちに安国寺さんがやってきた。和睦の交渉。和議を結ぶ。宇都宮さんは大平城を許され、息子と娘は黒田家へ人質に。まー宇都宮さんには屈辱ですよね。娘鶴ちゃんの肝も据わってます。
大坂城 秀吉がイライラしてます。歳をとるとキレやすい。官兵衛の宇都宮との和睦を聞いて面白くない。
豊前・中津城 官兵衛がまたお引越し。3名の家臣は家老に。宇都宮の息子にも優しい言葉をかける官兵衛。鶴姫も黒田家に受け入れられる。
寒田・宇都宮の屋敷 宇都宮家にも平和がやってきた。
大坂城 秀吉が自らの出自を捏造しているらしい噂。おねさんは秀吉のことを「あの男」とか「尾張の山猿」などと呼ぶ。うひゃーまさかあの時代の女性が殿のことをこんな風に第3者に話すことはないだろう。現代でも自分の旦那のことは他人に悪く言うべきではないのに。しかし秀吉はキャラが変わりすぎ。
豊前・中津城 佐々成政が訪ねてくる。大坂へ行くらしい。三成への不満をこぼす。
尼崎・法園寺 案の定佐々さんは秀吉に会えず。三成だけが出てきた。佐々さん怒りに任せて秀吉をののしる。
・官兵衛は肥後に出陣中。秀吉の「宇都宮を討て」というメッセージが届く。善助が大坂に行くが結局宇都宮を討つ話に。
豊前・中津城 加藤清正、福島正則が留守番中の長政に宇都宮を討つようにとの秀吉の命を伝える。一揆を鎮圧できなかった佐々さんの失敗を長政に伝える。怖くなる長政。
・長政が宇都宮さんを呼びつける。この時の俳優さんと演出が素晴らしいです。宇都宮さんもいいけど、長政の松坂桃季さんがいい。緊張してる様子が上手い。演出もいかにもな雰囲気でどんどん盛り上げていくんだけど、長政君の表情が一番素晴らしかった。ちょっと怖い。いっちゃってる目に狂気が見えてすごいです。以前から、気が早くて喧嘩っ早くてすぐテンパっていつも官兵衛パパに叱られる長政君は、ストーリー上は残念なキャラかもしれませんが、それでも松坂さんの演技は残念なキャラなりに上手いと思ってました。気持ちが前に行き過ぎて先走りしがちなキャラにリアリティーがあった。この俳優さんはすごく上手いんだろうと思う。
・あ…斬った。うわ~すごいやん。こんな描写、今の大河でも出来るのね。パチパチ拍手。長政君のイッっちゃた目が素晴らしい。
・肥後 善人官兵衛パパは夕日を眺める。