2013年10月10日木曜日

Perfume:「Level 3」 Review - 感想とあれやこれや 1/3



第一印象・思い切ったな…(笑)。いいと思いますいいと思います。大変カメ好み❤ 楽曲もずいぶん大人になりました。ほんとにいい具合に可愛げが無くなってきた  (*´ェ`*)。いや、いいことだと思いますよ。ほんとにこれは嬉しい変化。いい方向になってきた。

今回のアルバムの一番の特徴は「Perfumeご本人達のアイドル音楽からの脱皮」だと思います。ネット上に出てるインタビューを読んでも、彼女達の意識の変化が感じられるし、彼女達がPerfumeをどんなグループにしたいのかが変わってきてますよね。海外に行ったことでアーティストとしての自負や欲が変わってきたんだろうと思う。

まあそんな辺りを3回に分けて分析


●実験的な音

低音がすごいですほんとに。いいです。1曲目からノリノリ。彼女達の声はいつものように綺麗(追記→)いつもよりずっと綺麗なんだけど、アルバム全体の音はものすごくヘビー。ボーカルと個々のバックの音に強弱があって奥行きも感じる(気のせいか?)…全体がすごく気持ちのいい音。

曲の構成も、3分の定番型アイドルソングはほとんどない。いかにも定番J-POP歌謡っぽいのは「未来のミュージアム」だけ。シングル曲もリミックスされてるし、リミックスされてない曲も「だいじょばない」とか「Handyman」なんてどちらかといえば妙な曲。オープニングの「Enter Sphere」はダンスかと思えば途中でリズムが変わるし、「Party Maker」はただただ盛り上げるだけのお祭り音楽。歌もほとんど無い。「Sleeping Beauty」は「あー」しか言ってないし、「ふりかえるといるよ」なんて金縛りの歌なの?(笑)

いろんな面白い音も沢山はいってます。チャルメラ、ピアニカ、中近東、民族楽器、水のポコポコいう音、スポーツカーの偽エンジン音、ガムラン、偽Funky ベース音、それにこれでもかこれでもかと使用されたブンブンいうシンセベース。なぜか80年代シンセポップ風の音も多い。それにドンツク騒がしいドラム。リズムパターンも多様。音もドカドカ強調されてうるさいうるさい もうノリノリ。

なんと素晴らしい…。もうこんな音の実験はPerfumeの音楽には求められないんだろうとばかり思ってました。ほんとに嬉しい。音だけでも楽しめる。


それに今回声をよくいじってますね。ほとんどPerfumeに聴こえない声も多い。「Clockwork」は一瞬あれっと思うぐらい硬い声だし、最後の「Dream Land」は空に抜けそうな質感。途中で3人の声もボーカロイドになってる。すごく面白いですよ。Perfumeという3人それぞれの声の素材を使って、まあよくこんないろんな質感が作り出せるもんだと思う。

今さらだけど、彼女達はほんとに「歌い上げ系」にいかなくてよかった。生なボーカルは別の言い方をすれば単なる同じ声だとも言えるんだもの。本当に上手くて感情を表現する演歌みたいなプロの伝統芸でなければ、今の時代のボーカルはいろいろといじったほうが音楽的には面白い。Perfumeの声は音として聴けるからこその魅力だと今回つくづく思う。

今回特にかしゆかさんの声が大人になった。まるで別人のお姉さん声。たぶんエフェクトでも変えてるんでしょう。どこに誰の声が出てくるのかもパズルのように面白い。あ~様のリードが多いですね。もう可愛いだけの女の子の声じゃないんですよね3人とも。そんな成長した声もすごく気持ちいい音として聴ける。本当に綺麗です。


今回のアルバムの音楽はまさに「実験」と「挑戦」。それなのに十分キャッチー。そこが中田さんのすごいところ。それにしても甘い女の子J-POPの「JPN」の後で、よくぞここまで「Perfume=アイドル音楽」のフォーマットをズタズタに引き裂いてくれました(笑)。やっちまったな。上等上等。大変素晴らしい。断固支持します。

このアルバムは決してアイドル歌謡じゃないです。J-POP枠であることさえ危うい。Perfumeさんご本人達は、今でももちろん現役のアイドルなんだけど、このアルバムの音は全く違いますよね。まぁーあきれるほどありとあらゆる新旧Electro関連のいろんな音をごった煮にして、曲のスタイルも雰囲気もバラバラ。とにかくいろいろと詰め込んでみました…という音楽。中田さんの実験室のようなアルバムです。ほんとに驚き。ああ良かったと思う、心から。

個人的にこういうタイプの音が好きなのでこれはよく聴くアルバムになると思う。毎回聞くたびになにか新しい音を発見しそう。

ところでCDで聴くとやっぱり音がいいですね。最近大変ぐうたらなので、ネット上の音でそのままになってる曲も多いのですが、あらためてCDで聴くとまあ低音がブンブンいってすごいですわ。やっぱりCDを侮ってはいけないなと思った。