2012年7月12日木曜日

映画『スノーホワイト /Snow White and the Huntsman 』:綺麗な絵本


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Snow White and the Huntsman2012年)/米/カラー
127分/監督;Rupert Sanders
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久しぶりに見ました、お金をかけたハリウッド映画。楽しんだ。なーんにも残らないけど…。


ストーリーは白雪姫が基本にあるんだけど、そこに『ジャンヌ・ダルク』と『もののけ姫』と『ロード・オブ・ザ・リング』を投げ込んで大変忙しく仕上げましたという感じ。話が淡々と進んで、これといった心理劇も全く無い「浅い」映画なので、なんだか豪華に作られた綺麗な絵本をぺらぺらめくっているような感じ。ターゲット・オーディエンス=ティーンの女の子達の好きな物を全部投げ込んで、主役は大ヒット映画=トワイライト・サーガの女の子にしよう…と、狙って作った娯楽映画だと思う。まあ見事に原作のおとぎ話的な感じが皆無で、可憐な美少女なはずのお姫様が鎧を着て剣を振り回すという…白雪姫とは似ても似つかぬ代物。それでも絵は綺麗だし面白かった。



見所は、シャーリーズ・セロンさんの気合の入った熱演。アカデミー主演女優賞の貫禄。この女優さんは、たかがティーン向けの映画でも本気です。なりきり具合が素晴らしい。一番の見ごたえ。からだ張ってる。怖い怖い。彼女は見ていてすごく楽しい。


主役の女の子クリステン・スチュワートさんはどうも華がない。白雪姫の設定の絶世の美少女というには、ちと色気が無さ過ぎる。しかしこれには理由があるのでしょう(後述)。私はどうもこの女優さんの鼻の穴が気になってしょうがない。目はすごく綺麗なんだけど、鼻の下が短いのにあごが長かったりして、美少女というにはなんだかうーんという感じだ。めったに笑わないしあまり可愛くない感じ。


ところで、あのもっさりしたオーストラリア訛りの俳優さんは誰でしょう。今人気のハリウッドのアクションスターでしょうか。アメリカの女の子達は高校生の頃からああいう毛深いゴリラ君がいいのかしら。


『もののけ姫』のシーンは思わずのけぞるレベル。おいおいそんなに露骨にコピーしちゃっていいのか。あまりに同じなんで、ジブリさんにアイデア料支払ったんだろうかと思った。でもね、なんだか嬉しかったわ。白雪姫もあの場面だけはサンになってたし、シシ神さまもリアルに実写で(CGだけど)ああいうのはちょっと嬉しい。

さて、主役の女の子の話を。前述したように彼女は、大ヒットした『トワイライト・サーガ』で大スターになったんだけど、たぶん今一番のアイドルスター。さてそのアイドルの女の子が、私の目にはあまりにもサバサバしていてちっとも可愛くない、色気もない。あまり芝居が上手い感じでもない。なんだか女の子として硬すぎる印象。そもそもトワイライト・サーガなんて、ティーンの女の子の恋の話でもあるだろうに、どうしてあそこまで色気のない娘がヒロインに選ばれたのか疑問。何故か。


それは…彼女のファンである1215歳の女の子って、大人が思う以上に潔癖で女の色気を嫌うものだからかも。自分の色気にさえ戸惑っている頃には、他の女の子の色気なんて全然興味がないのでは。むしろ凛々しいぐらいの女の子のほうがいい。ティーンの女の子達はセクシーよりカッコイイ女の子が好きなんでしょう。


ところがこんなティーンアイドル、234歳を過ぎると行き詰ることが多い。それは、ティーンの頃には人気の理由だったボーイッシュさが、大人の女優として欠点になってしまうから。大人の女優にはティーンのスターとは違った魅力が必要なんです。このクリステンさんが、この先そんな大人の女優さんになれるのかどうかはまだ不明。


ただ今回、この凛々しい若い女優さんをちょっと見直した点がひとつ。彼女はアクションでいけるのかも。馬に乗るのが非常にさまになってるし、崖から飛び降りたり、剣を振り回したりするのもなかなかいい。もしかしたら将来、誰かアクション系の俳優と組んで、危ない事をやってもさまになる次世代の男勝りのアクション女優としてやっていけるのではないか…どうかな…。