2012年5月30日水曜日

ノエル・ギャラガー vs AKB48 騒動に物申す


日本にいないので、どの程度大きくなってるのか知らないけど、なんだかネット上のニュース欄にもとり上げられているみたいなので、結構な騒動だったんでしょうか。

ノエルさん、英国で10年間同じ空気を吸った人間として、ちょっと擁護したい。

早速、ノエルさんのサイトに行って読んできたんだけど、これ、爆笑ニッポン珍道中小話ですよ。まぁ多少のF言葉も使われてますが、この人はこういうキャラ。もともと北部マンチェスター出身の労働者階級の悪ガキがロックスターになったというキャラで、もっとおいたな弟リアム君といっしょに子供がそのまんま大きくなったようなキャラなの。それでも、ふたりとも根は優しいおやじ達で、英国の国民にもかなり好かれている人達です。口は悪いけど、中身は真面目で常識的な人達(とくにお兄ちゃんのノエルさん)で、オアシスの歌詞を見てもインタビューを見てもすごくいい人っぽい。ファンではないけどノエル君は結構好き。

このノエル日記も、いつもの調子で不思議の国ニッポン珍道中を英語圏のファン(基本的には英国人にでしょう)に向けて面白おかしく報告しているもの。

そもそも、一般の英国人にとって日本は不思議の国ニッポン以外のなにものでもないわけです。昔から有名な精密機械とか、日本の列車が時間に正確であるとか、そんなことは既によく知られていることで、今回の彼のTV出演中の時間割りの正確さもそんな良く知られた「正確さ」を多少大げさに書いているだけ。

ただMステの番組そのものが、きらびやかなセットに、ひな壇に並んで座らされた若いポップスター達、サングラスにオールバックの小さなタモリさん、隣には綺麗なお姉さんの女子アナさんと、ノエル君のような英国のオヤジには、とてつもなく妙で変で場違いに感じるのも事実なのでしょう。

問題のAKB48さんに関しても、彼女達のパッケージそのものが、海外の人にはほぼ理解され難いものであることも事実。実際には20歳を超えているメンバーも多いと聞きますが、彼女達の衣装や、見せかた、歌も、声の質も、いかにも若い(幼い)女の子らしいもので、実際に西洋人から見たら、13歳から15歳に見えても不思議ではないんですよ。そんな、寄せ集められた小さな女の子達が、(海外では当たり前の)個々の個性を主張するのではなく、なんだかわらわらと40人以上もの団体で存在しているのも、大変異様に感じられるものなんでしょう。
あちらは16歳の女の子を連れてきて、27歳のマダムのように化粧をさせ着飾らせてモデルをやらせる国なんです。全く正反対。

AKB48さん達がいつもの彼女達らしく、きゃらきゃら笑って(英国人には)意味不明の言葉をしゃべりながら絶え間なくクスクス笑いをしているのも、非常にみょーなものなんでしょう。「急にジジイになった気がしたぜ…」というのも、すごくおかしい。

一見子供のような、きゃらきゃら笑うたくさんの可愛いの女の子達に囲まれて、苦戦したんだろうな…。これ、状況として爆笑ものですよ。「なんでオレがあそこにいたんだか…神のみぞ知る…」なんて、途方に暮れているノエル君が想像できて超おかしい。でもその後で「でもなんだか面白かったぜ」と終わっているので、決してAKB48さんやMステさんを貶しているのではないです。結構楽しんだんだろうと思います(爆笑)。

誤訳だと認識されて、騒ぎも収まったらしいですが、異文化の交流というものはいろんなことがあるものですね。日本の文化が、ここ最近ガラパゴス化などと言われているようですが、実際に海外の人達には、かなり異質に見えるのも事実です。それを、面白いと思う人もいれば、受け付けない人もいるだろうし、「なんだか妙だけど面白れぇぜ…」とわざわざ自国民に報告してくれるノエル君みたいな人もいるんでしょう。それに噛み付いて騒ぐ人々。ノエル君のサイトに文句を書き込んだ人もいたらしい…。彼もびっくりしてると思います。

なんだかそんな騒ぎの全体が、不思議ニッポン的だなとつくづく思う…。