能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年9月3日月曜日

映画『トリシュナ/Trishna』:薫り立つエキゾチズム



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Trishna2011年)/英/カラー
117分/監督; Michael Winterbottom
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英国人が撮った想像上のインド版『ダーバヴィル家のテス』。

貧しい家に生まれ育った美しい娘。もちろん大富豪の男性に囲われる。彼の恋人になる代わりに豊かな生活と高い報酬を与えられる。もちろん全てが上手くいくわけがない。そこで起こった悲劇…。

ちょっとだけネタバレかも


監督は英国人。おおまかな話の設定は19世紀の英国文学トーマス・ハーディーの『ダーバヴィル家のテス』。その悲劇をを現代のインドに持ってきて撮った映画。原作とは設定も内容もずいぶん違っている。

19世紀に書かれた『ダーバヴィル家のテス』のような話は、現代の西洋世界では描けない。というのも、19世紀には西洋世界でも当たり前だった貧富の差、女性の立場の低さ、堅苦しい道徳や常識が、現代の自由な西洋世界にはもう存在しないからだ。もし『ダーバヴィル家のテス』のような話を現代の設定で描こうとするのなら、西洋世界ではない、もっと保守的で、貧富の差が激しく、女性の地位が低い他の国に話を持っていくしかない。そんなわけで『ダーバヴィル家のテス』の話がインド人の話として映画になった。



とある国の人が異国の人々についての物語を語るとき、そこに語る側の想像が入りこむのは自然なこと。小説でもそう。もちろん映画でもそう。異国の人々について別の国から語られる話は、その土地の実際のリアリズムよりも、語る側が想像して納得できるもの、語る側が見たいもののほうが優先されることのほうが多い。

この映画も英国人が見たいインド。西洋が見たい想像上のインド。芳醇で薫り高い美しいインドを英国人が妄想した萌え映画だと思う。余りにも豊かな視覚上の至福。美しくミステリアスで危険。ため息が出るほど官能的な人々。素晴らしい。

原作の『ダーバヴィル家のテス』にどこまで忠実な映画か…なんてこの際どうでもよい。どこまで人物描写や心理劇がリアルで重厚なものか…脚本が素晴らしいのか…などもどうでもよい。とにかくこの映画、エキゾチックな風景の中で、美しい俳優と女優さんの禁断の関係を見て、ただ溜息をつくというためだけの映画。ドキドキです。


男女間のストーリーを語る観点から言えば、現代の西洋世界(日本も含めて)は本当につまらない。男女平等、言論の自由、性の自由、少ない貧富の差、誰にでも与えられた教育に成功のチャンス…。タブーも厳格な社会のルールも宗教的縛りも殆ど無くなった現代の世界では、もう『ダーバヴィル家のテス』のような話は絶対に書けない。ああいう話は社会的な縛りがあるからこそ生まれるものだ。日本でも明治、大正、戦前辺りの男女の関係を扱った小説を読んでみると、時々びっくりするほど深い話があったりする。それはその小説の書かれた時代が、現代の私達には想像もできないほど、道徳や規律で自由の無い時代だったからだ。不道徳だからこそドラマ。背徳的だからこそ話として豊かで魅力的なのだ。しかし現代の(日本も含めた)西洋世界では、不道徳を規定するための道徳そのものが存在しなかったりする。


おそらくこの英国人の監督さんも、そのあたりを狙ったのだろうと思う。まだ社会的な縛りのある保守的な国=インド。だからこそ起こる悲劇。それに異国情緒の味付け。この映画も、もとより『ダーバヴィル家のテス』なんて単なるきっかけでしかない。本当に描きたかったのは「エキゾチックな美しい娘、ハンサムな富豪の青年、肌の浅黒い官能的な美しい人物達、美しい風景、恋に落ちる男女、男女間の力関係、強制する者と従う者、現代の西洋人が忘れてしまった道徳心、タブーを犯すイノセントで無力な美しい娘、そこに起こる悲劇…そんな手の届かないミステリアスな(憧れの)異国=インド」…そのようなもの。

Trishnaを演じる主演の女優Freida Pintoさんは溜息が出るほど美しい。とても繊細な顔立ち。セクシーなのに上品。本当に綺麗。それに富豪の青年Jayを演じる俳優Riz Ahmedさんがまた艶のあるいい男。彼は決して悪者ではない。最初は優しく恋人としても大変魅力的。彼にイヤなんて言える訳がない。Trishna さんも苦しいほどに彼が好きなのだ。そのあたりが『ダーバヴィル家のテス』とは違うところ。彼らはお互いにべったり好き合っているんです。ただそこにインドならではのタブーが存在した。関係はだんだんおかしな方向に行き始める。Trishnaさんはそれがタブーだと解っていても惹かれているからこそ関係から抜け出せない。抜け出せないと気付いたとき…そこで起こる悲劇。

もうただただ美しいセッティングの中の美しい俳優さんと女優さんを見て、ほぉ…と溜息をつけばそれでいいと思う。英国人の妄想らしく全編通して大変エロい。でも上品。最後のオチに多少無理があるのもこの際どうでもいい。こういう映画にリアリズムや真面目な教えを求めるのは無駄。だって単なる妄想映画だから。ステキな視覚上の至福。豪華なホテルも、人物達の衣装も、田舎の風景もごみごみした街の様子も全てが美しい。…で、分かりきった唐突な最後を無言で受け入れて静かに余韻に浸ればよろしい。そんなエキゾチズム(根拠のない異国への憧れ)をとことん堪能できる美しい映画。いいと思います。

キスだけでドキドキする映画なんて久しぶり…(笑)。ステキです。


インドいいな…英国ではカレーばっかり食べてたし…インド人の方々はいつも大変親切で、まるで荒野のオアシスのようでした。すごく好き。今日は思わずカレーをテイクアウトした。


 

2012年9月2日日曜日

Culture Club - Time (Clock Of The Heart) (1983)

 
80年代初期、ロンドンに咲いた大きなあだ花。
 
Culture Club - Time (Clock Of The Heart) (1983)

Album:  Culture Club: Greatest Hits
Released:  Jun 21, 2005
℗ 2005 The copyright in this compilation is owned by Virgin Records Ltd
 
 ボーイ・ジョージ。今の若い人達はこんな人がいた事を知っているんだろうか。80年代初期の頃デビュー前からロンドンでは有名で、まだ無名の頃のマドンナがロンドンで彼を見かけてドキドキしたなどという話もあったらしい。その後カルチャークラブのボーカルでデビュー。80年代初期に全世界でイギリスの音楽がバカ売れしていた時に、たぶん一番人気だったと思う。
とにかく妙な格好で有名。だけどこれが当時のトンガリっ子には超ステキに見えた。アメリカで初期のマドンナが頭に布切れを巻いてたのもこの人をコピーしたものでしょう。日本でもトンガリっ子の雑誌にはこの人からヒントを得たロンドンファッションのコピーが載ってたりした。もちろん真似をしたのは少数だったけど。
カルチャークラブのライブには行かなかったけど、同時期に来日したデビッド・ボウイのコンサートにもボーイ・ジョージの格好を真似た女の子がいたりした。ちょっと可愛かった。
全世界でイギリスの音楽が流行ったのもほんの2年ほど。ブームが廃れると共にカルチャークラブも姿を消した。
私がイギリスにいた90年代の半ば頃にボーイ・ジョージが自伝を出してちょっと話題になった。どこかの本屋でサイン会もやっていた。本の宣伝を兼ねてだろうか、ドラッグに溺れて大変だったという話をTVのインタビューでもやっていた。昔の洋楽聴きにとってイギリス住まいで面白いのは、こういう大昔の大スターが普通の芸能人としてTVに出てきたりすること。すごく懐かしかった
 


 

2012年8月30日木曜日

Crystal Waters - Gypsy Woman (She's Homeless) (1991)



これもすっかり忘れてました。



Crystal Waters - Gypsy Woman (She's Homeless) (1991)

Album:  Surprise
Released: Jan 1, 1991
℗ 1991 UMG Recordings, Inc.

 

1991年.バブルも弾けたばかり。まだバブルの余韻もあって相変わらず忙しくてしょうがなかった頃。遊びに行く暇なんて全然無かった。会社が音楽を聴きながら仕事が出来る環境だったので、これもたぶんラジオで聞いたもの。とにかくこのララディーラルラーウ…の繰り返しにすっかりはまってしまい、音楽好きの同僚がこのCDを会社に持ってきたのでそれを何度もリピートしていたら他の同僚に嫌がられた 笑。

この曲も単なる流行の曲としてはギリギリに不快なものだと思う。時々ありますね。決して気持ちのいい音ではないのに癖になる。当時はこれがハウスなどというものだとも知らなかった。



Gypsy Woman (La Da Dee)
Crystal Waters
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彼女は毎日 早朝に目を覚ます
そして 髪を整える
皆のことを 気にしているから

彼女の一日は完璧じゃない
 彼女のメイクなしでは
彼女はメイクをしなければ 決して外出しない

彼女は あなたや私と同じ
でも彼女はホームレス ホームレス
そして彼女はその場に立ち お金のために歌を歌う


La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow


夢の中で 彼女が物乞いをしているのを見た
手を伸ばして おねがいと
私のせいではないとわかっているけれど
私は神に問う なぜ 神よ なぜ

彼女は あなたや私と同じ
でも彼女はホームレス ホームレス
そして彼女はそこに立ち お金のために歌を歌う


La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow


彼女は あなたや私と同じ
そして彼女はそこに立ち お金のために歌を歌う


La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow
La da dee la dee dow, la da dee la dee dow


You know
You know, cause you know, cause you know
You know

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Songwriters: Crystal Waters / Neal Brian Conway
 

2012年8月29日水曜日

NHK BS時代劇『薄桜記』第7回 殿中刃傷



事件が起きました。これまでが登場人物の身の上話で、この回から最終回に向かって話が盛り上がる構成でしょうか。なんだかサラサラっと繋ぎの回っぽかった。そこを恋愛要素で飾りつけ。

ほんとにちょっとだけなんだけど、この山本典膳さんと千春さんはいい。ちょっと照れますね(笑)。千春さんの一途な感じが可愛い。本当に山本さんを慕ってるような表情をする。それを年上の山本さんが受け止めるような表情がまたなかなかいい。ケミストリーがある。言葉少なくも慕い合うからこそ悲劇なのでしょう。

萬田さんが綺麗。

それから事件の報告を受けてる浅野家のお侍さんの一人が座ったままよろっと後ろにひっくり返ったのがツボ。思わず巻き戻して見てしまった。



2012年8月28日火曜日

閉じ込められた女の子達:Perfume PV三部作に思う


Perfumeのこれまでのシングル3曲を「SP三部作」と呼ぶ人もいるらしい。それぞれのタイトルが英語の綴りでSPから始まっているからだそうだ。

SpiceSpring of LifeSpending All My Time。確かに…。そういえばこのSP三部作、他にも共通点がある。最近PVのことを考えていたらつい思いついた。おそらく気付いたのは私だけではないと思うのだが、とりあえず検索に出てこなかったので書きたい。

このSP三部作のPVでのPerfumeは、全部閉じ込められてます。

Spice
安全で刺激の少ない薄いピンク色の室内の3人。退屈している。小さな扉の向こうにはカラフルな世界。彼女達はこの扉を開けてカラフルな世界のキャンディーを口にする。たちまち彼女達の周りが色鮮やかに変わり始める。だけどそんなカラフルな世界は何故か金魚鉢の中。やっぱり囲われた世界。そして彼女達は歌う「知らない方がいいのかもね…」

Spring of Life
彼女達は実験室の中で製作された3体のアンドロイド。電源ケーブルに繋がれているので室内から出る自由は無い。とあるデータ上のアクシデントから余計なデータがインプットされてしまい感情を持ちはじめる。そしていつの間にか外の世界にも出れると思い始めてしまう。外に出ようと最後に電源ケーブルを抜くと…。

Spending All My Time
彼女達は超能力者。その特殊な能力のため施設に閉じ込められて強化訓練を受けている。彼女達は退屈している。制服を着せられ腕には番号を振られ、毎日同じ訓練を繰り返す。時間があれば室内を行きつ戻りつうろうろしている。3人で遊んでみるがやっぱり退屈だ。ドアの向こう側の看守を呼ぼうとノックをするが誰も答えてくれない。扉には鍵がかかっている。外に出られない。
 

全部閉じ込められてます。このところのPVの印象がなんとなく物悲しい感じなのも、Perfumeが大人になったからだろうとばかり思っていた。実は全部ちょっと悲しい設定なんですね。自由が無い…。

Spring of Lifeのあの「切なさ」は特に強烈。このPVの彼女達は生まれたばかりのアンドロイド。あんなに綺麗な女の子達。全てが純粋でイノセント。赤ちゃんのように無垢な女の子達。アクシデントから感情のデータをインプットされてしまい、若い女の子ならではの楽しい事を想像し始める。人生の春を謳歌しましょうと楽しそうに歌って踊る。お洒落してウキウキして大喜びで出かけようとした途端に全てが終わってしまうなんて…。このPVはやっぱり傑作だと思う。全てがポエトリー。いつ見ても泣く。最後の彼女達の笑顔がまたいいんだこれが…。


3作とも共通して自由の無い室内に閉じ込められた女の子達のストーリーであるのなら、これだけでコンセプトPV閉じ込められ三部作」にもなると思う。偶然だろうか。それとも最初から狙ったんだろうか…。3作ともストーリーや設定が練られていて非常にハイクオリティーなのも共通。いろいろと想像させられる。普段のPerfume本人達が明るい感じなだけに、PVでのちょっともの悲しい感じはまたすごくいい。なるほど…なぜか最近アートっぽい感じがしてきたのはそんなこともあるのかも。


一連のPV鑑賞に付き合わせている旦那Aにこのことを伝えてみたら「面白い」と言い始めた。彼によるとPerfumeの女の子達はアイドルという職業柄、対外的にアイドルという決められた枠(品行方正、男っ気なし、言動も態度もアイドル枠内)=閉じ込められた世界に生きなければならないはずで、そんなことを象徴しているのではないか……とのこと。
ほぉなるほど…そこまで深読みするのか…。


 

2012年8月27日月曜日

映画『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」/Young Goethe in Love 』:可愛いです


 
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Goethe!2010年)/独/カラー
100分/監督; Philipp Stölzl
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オンラインの映画サービスNetflixで鑑賞。

珍しいドイツ映画。文豪ゲーテの若い頃の恋の話。なんと『若きウェルテルの悩み』の話だそうで、英語のタイトル『Young Goethe in Love』でそんな事を全く知らずに見た。話の中で彼の書いた小説が『The Sorrows of Young Werther』とあったのにそれでも全く気付かなかった。原作は読んだと思っていたが気のせいだったらしい。後でネットで『若きウェルテルの悩み』だと知って驚いた。


若いゲーテ君、法律を学んでいるがあまり真面目ではないらしく、小説や脚本を書いてふらふらして不真面目な為、博士号の試験にも落ちてしまう。心配した父親に強制的に田舎町に送られ、そこの裁判所で見習いとして働き始める。そこでまたふらふら遊んでいて、可愛い女の子と出会う。1度目はアクシデント。2度目に再会するのは教会。そこで二人は瞬く間に恋に落ちる。

運命のいたずらで、このカップルにも別れが訪れる。ありえないような偶然。哀しい別れ話。それでも最後は上手くまとまる。ストーリー中の彼の経験が『若きウェルテルの悩み』として出版されるまでの話なので、最後は彼のサクセスストーリになる。めでたしめでたし。

 
久しぶりに見た青春映画。ほんとに可愛い。主役の俳優さんと女優さんがとても瑞々しくて、それはそれはもう可愛らしい。ドイツ語なんて全くわからなくても表情で二人の気持ちが手に取るようにわかる。恋をしてドキドキしたり、嬉しかったり、心配したり、後でにやにやしたり、緊張したり、怖くなったり…。見ていて嬉しくなるようなカップル。二人の表情が豊かでどんどん引き込まれていく。会話も楽しい。ゲーテ君が必死で考えた愛の告白まがいの詩に、ロッテちゃんは照れてしまったのだろうか、咄嗟に出た言葉が…「バカみたい!」(笑) 直後のゲーテ君のガッカリ顔は特筆もの。その後ですぐにロッテちゃんは「自分の才能にも気付けないの?」とフォローする。もちろんゲーテ君は超嬉しい。字幕の翻訳が良かったのかドイツ語の冗談の言い回しも楽しかった。新鮮だった。

途中から話は急展開するが映画として上手くまとまっていると思う。原作を知らなかったので、途中どうなることかと思ったが、結局ゲーテは82歳まで生きた人なのでなるほどと思った。実際には映画化のためにかなりの脚色がしてあって史実どおりではないらしい。それでもいい話にまとまってると思う。なによりも、あのドイツ最大の文豪ゲーテさんの若い頃の話なのだから、それだけでも感慨深い。

 
原作は1774年に初版が刊行されたそうで、映画の中の人物達の服装や街の様子も18世紀のドイツ。18世紀のヨーロッパ好きにはたまらない映画。舗装されていない街の歩道の汚さも、服装も、ノーメイクの女優さんの顔もリアル。そういえば法律家のカツラも(同時代の)フランス映画のように白くふわふわしていない。壁や室内の汚さも興味深い。ドイツ流の歴史リアリズムなのかもしれないと思う。人物達のキャラクター設定はかなり現代風だと思うが、外国語のせいかほとんど気にならなかった。

情景も美しい。ゲーテ君は、風景画のように美しい広大な草原を、森を、田舎の道を馬を走らせてロッテちゃんに会いに行く。ロッテちゃんの家は木々に囲まれた石造りの田舎の家。大きなかまどでひとかかえもあるパンを焼いている。妹や弟がたくさんいて賑やかだ。庭には鶏やヤギがうろついている。絵に描いたような田舎の家が可愛い。

ストーリーも役者さん達の演技も、セットや衣装、風景も全て楽しんだ。いい映画だった。後でネットで調べたら、主役の俳優さんが実際のゲーテの肖像画に似ていた。ヨーロッパ映画は、こういうところもきちんと詰めていたりするから面白い。それにしても原作を読んでいないのは不覚だった。早速読んでみようと思う。

余談だが、フランスのナポレオンが、原作の『若きウェルテルの悩み』の大ファンで生涯で7回も読み直したのだそうだ。彼のような勇ましい軍人が、恋愛小説好きというのも面白い。

 

2012年8月26日日曜日

Michael Gray - The Weekend (2004)




記号化してません。
 
Michael Gray - The Weekend (2004)

 The Weekend - EP
Released: Oct 4, 2004
℗ 2004 Altra Moda Music BV (
www.altramoda.nl)
under exclusive license from M. Gray
 
過去2回エロエロ言ってきたら、これも出さないわけにはいくまい。あくまでも曲が好きだから載せてます。これは英国人DJMichael Grayさんの2004年の曲。英国7位。ポーランドで1位。オーストラリアで6位。Fedde Le Grandさんの曲に比べるとずっと聴きやすい良質のポップソングだと思う。なぜかほんのちょっとだけ70年代の香りがする。いい曲です。

さてまたまたエロテーマPV。英国人はOLさんがはしたないのを好むらしい。これも英国男の妄想映像でしょう。基本的に英国人はエロが大好きです。アメリカに比べるとずーっとオープン。英国人全員が「そんなの好きに決まってるじゃないの」と開き直ってる感じ。イギリスに住んでた時に大手の新聞が「英国人がヨーロッパの中で一番エロいのだ!」というどこかの調査結果を、誇らしげに記事にしていたのを見たこともある(笑)。一見ガチガチに真面目なんですけどね。だからこそ興味津々ということか。

さてこのPVはエロを記号化していません。生身の女の子のまんまです。だからセンスが悪い(笑)。私がPVで許せるのはこのあたりまで。こういうイメージは英国の所謂Lad Magazine(ラッド・マガジン)のイメージをそのまんま映像にしたもの。ラッド・マガジンとは英国の若い男の子向けの雑誌でビキニの女の子の写真が載ってる類のもの。ダンスミュージックを聴くターゲットをそのまんま意識したPVでしょう。

この程度なら女の子達もかっこいいし、かっこいいならエロも大変よろしいということでしょうか。ただ私個人的にはこのPVにはあまりユーモアを感じないので、Fedde Le Grandさんの「Creeps」のほうが面白いと思う。もう少しひねりがないと安直すぎて面白くない。それでもアメリカの女性シンガー達のダイレクトに露骨なPVよりはずっといいと思う。 これでしばらくエロPV談義はおしまい。