2017年1月6日金曜日

AKB48のことを少しだけ考える

 


まさかAKB48のことを書く日がくるとは…。
 
海亀はAKB48のことを全く知らない。紅白を見ていて「AKB48って面白いね」と一瞬思い、また「君はメロディーはいい曲だね」と思って動画サイトを探した。公式PVを見つけたらこのような文字が…。
 
This video contains content from AKB48. It is not available in your country.
 
案の定…そうだろうと思った。日本のPVがアメリカで見られないのは珍しいことじゃないんですよ。だからびっくりはしなかった。ただ悔しいので手元の端末をいろいろとつついていたらそれらしいものが出てきた。
その「君はメロディー」PVのテーマとは…、
 
…吉原でした。花魁。
 
ほぉおおおーなるほどねー…ものすごぉおおおく感心した。ほーっ…ほぉーっなるほどねぇ頭いいですね…とWikipediaを調べたらPVのコンセプトは、
 
大奥
 
だそうだ。なにっ?バカな。あの内装は遊郭そのものじゃないか。これは世間がうるさいから表向きに「大奥」にしてるだけでしょう?
(…おっと、もっと前に「孤独な星空」というのがあったのね、知りませんでした)。
 
いいんですよ吉原で。遊郭でいいの。
あくまでも芸術的なコンセプト。
私は勝手にそう思うことにする。そう思うからこの文を書こうと思った。
 
もちろん表面的なイメージだけの話。深刻は話は一切なし。ちょっと調べたら、どうやら今までにもこのエントリーの内容と同じような事を考えた方はかなりいらっしゃるらしい。まあいいや。海亀が思うところを書く。
 
 
花魁AKB48の見せ方でこれ以上ふさわしいコンセプトはない。自虐も入ってますね。誰が考えたんだろう。本当に頭がいい。そう言われれば、AKBのシステムってびっくりするぐらい江戸の遊郭に似ている。なるほど大変面白い。
 
女の子達のいる場所はバーチャルな遊郭(AKB48劇場)。そこに足を運べば誰でも彼女達に会う事が出来る。AKB48の元々のコンセプトは「会いに行けるアイドル」だそうだ。もちろん女の子達は商品なのでタダでは見せてくれない。入場料金を支払って会いにいく。
 
客は女の子達を見に行って贔屓の女の子を見つける。女の子に近づくにはそれなりの「しきたり」も存在する。女の子を応援したい客は金を積む(CDやグッズを買う)。もっと近づきたいならもっと金を積む(握手券入りCDを買う)。金持ちはドンドン金を積む(CD大量買い)。もしかしたらお目当てのあの子に触ることができる(握手)かもしれない…。
 
年に1度や2度のバーチャル指名大会(人気投票)では、女の子達が人気の格付けをされる。そして結果の順に階級を定められる。指名数(獲得票)が多ければ上級クラス=花魁(トップスター)になる事が出来る。花魁になれば部屋(事務所)からの待遇も良くなる。収入も上がる。贅沢もできる。パワーを持つ。たぶん仕事も選べるようになる。
 
女の子達は皆花魁(人気投票上位のスター)を目指して芸、技、教養を磨く…ダンス、歌、トーク、コメディ、話術…。晴れて花魁になり世間にも名が知れ渡れば(スターになれば)、単独でドラマ、映画、バラエティ、モデル、CM出演…、各種の芸をますます磨いて大スターになっていく。
 
 
美しい者、賢い者、芸に秀でた者、努力をする者…。才能と努力で女の子達は階段を上がっていく。上位に上がる者達は皆、何事にも負けない不屈の精神力を持ち、また日々己を磨くための努力も惜しまないのだろう。
 
TV出演などでグループの前列にいる華やかな花魁(スター)たちの後ろには、決して前に出られない女の子達も沢山存在する。そもそも「アイドル」の寿命は短い。上位に上がれないまま、チャンスを摑めないまま引退する者も多いだろう。アイドルを卒業して就職、進学する者もいれば、無理をしすぎて体を壊す者もいるかもしれない。道を見失って迷う者もいるだろう。
 
人気投票で上位になったからといって、将来的に確実なものは何もない。ファンが女の子達の若さだけを求めるのだとすれば、女の子達が「アイドル」でいられる日もいつかは終わりがくる。もっと優れた新しい女の子が出て来れば、上位の者だっていつかはその地位を次に譲ることにもなる。アイドルとは人気商売。人から愛され求められ続けなければ、地位も力も贅沢な暮らしも…いつか泡のように消えてしまう。女の子達はおそらく皆そのことを痛いほどわかっているはずだ。
 
アイドルはうたかたの夢。
 
それでも彼女達は花魁(スター)になりたがる。なぜなら彼女達は光を放って生きたいから。一瞬でも命を輝かせたいから。
 
日々、客(ファン)に夢を与え、客の希望や目標となり、客のために歌を歌い、華やかに舞い、時にはステージを降りてきて客と握手もし、時には客に媚びて愛してくれと訴えかけ…。自分を生かすために、花魁として生き残るために彼女達は客に微笑み続ける。自分の地位や力も全ては贔屓にしてくれる客(ファン)の心次第。
 
…彼女達のそんな存在の危うさは江戸の遊郭の女性達に似ているのかも。だからこの「君はメロディー」PVのイメージには少し泣かされる。日本で一番輝いている女の子達は現代のバーチャルな花魁

女の子達は客にを売る。
 
曲もいい。一度聴いたら耳に残る心地のいいメロディー。思わず口ずさんでしまう。少し切ない響きもいい。
 
このPVには有名なスターの方々…板野友美さん、大島優子さん、篠田麻里子さん、前田敦子さん等が出演。バーチャルな花魁たちが楽しそうに笑って美しく輝いてます。セットも豪華。今調べたらこのPVの監督とビジュアル・プロデュースは蜷川実花さんだそうだ。
 
 
アイドルの女の子達は、日々辛いことだってあるのだろうけど皆ステージに立てば笑顔。このPVを見て「うたかたの夢」に生きるAKB48の女の子達をちょっと応援したくなった。
 
昨日も書いたように、私は秋元氏のアイドルビジネスには全く賛同できないけれど、個々の女の子達に罪はない。もしかしたら彼女達の中に、AKB48を踏み台にしていつか本物のスーパー・スターになる方が現れるのかもしれない。そうなればいいと思う。
 
まさか今さら海亀がAKB48のファンになることもないだろうとは思うけれど、女の子達が苦しい思いをしないように、そして彼女達がいつかそれぞれ独自の幸せの答えを見つけられるように、彼女達の幸運を祈ります。
みんな頑張れ。