2017年1月6日金曜日

AKB48のことを少しだけ考える

 


まさかAKB48のことを書く日がくるとは…。
 
海亀はAKB48のことを全く知らない。紅白を見ていて「AKB48って面白いね」と一瞬思い、また「君はメロディーはいい曲だね」と思って動画サイトを探した。

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★追記(2017116日)
以前は公式のMVがアメリカから見られなかったのだけれど、ある日思いついてまたチェックしてみたら見られるようになってました。というわけで公式の動画をとり上げる。



AKB48 - 君はメロディー (2016)
Album:  サムネイル
Released:  Jan 25, 2017
℗ 2017 King Record Co.,Ltd.


この曲は悪くない。印象がいいのは、スター達が勢ぞろいしたこの華やかなMVに負うところも多いのだろうけれど、曲そのものも決して悪くない。いやかなりいい。キャッチーです。いい曲。

しかし曲をここにとり上げるということは、この曲の宣伝をしていることにもなるので、それならAKB48の商売に関す個人的な意見も書いておこうと思った。

私はAKB48系のグループの握手券CD商売には賛同できません。

ファンが好きなアイドルに近づけるアイドル商売そのものは構わない。勝手にやってくれと思う。しかし本来ファンの元に音楽を届けるためのCDを、音楽とは一切関係の無いアイドル商売に利用するのは困る。関わっている大人達は恥を知るべし。もちろん女の子たちに罪はない。

実際このアイドル商売(参加券/握手券+CDのシステム)を考えた人は天才なんだろうけれど、まぁー音楽や芸術に対するリスペクトは微塵もないですね。あきれる。

結果、このシステムのために、音楽とは一切関係ないアイドル商売で売れたCDが…握手券で売れた曲が…とある月、年の代表曲、代表的な音楽として日本の音楽の歴史に永久に記録されてしまうそれでいいのか。

この握手券CD商売に誰も文句を言わず、誰も止めないのは、結局AKB48系に関わる業界の全て(作詞作曲家、マネジメント、レコード会社、広告代理店、パッケージデザイン、CDのプレス工場、流通、大手CDショップ、小売店…etc.)が皆潤っているからなのだろう。だから誰も「このようなことをやるべきではない」と正論を言い出せない。

日本に住むファンの方々がこのシステムをサポートしているのなら、海外にいる外の人間がうだうだ言ってもしょうがないのだろうとは思う。しかし音楽を愛する者にとって、このAKB48系の握手券商売とそれを認めている業界がいかに醜く見えるのか…ということは書きとめておこうと思う。

別の言い方をするならば…たとえAKB48の個々の楽曲が素晴らしくても、握手券CD商売の印象があまりにも悪いので、あらためてAKB48の楽曲をまじめに評価する気にもなれない…のは大変残念なことだと思います。

秋元さんは、そろそろ真面目に実力ベースのオーディション番組を作ればいいのにと思う。「スター誕生」みたいなやつ。

握手券はせめて宝くじのようにして、くじの紙切れを売ればいいのに。そのほうが環境にも優しいと思うぞ。CDはプラスチックだから大量に捨てると環境に悪い。

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というわけで、AKB48に関する文…

その「君はメロディー」PVのテーマとは…、
 
…吉原でした。花魁。
 
ほぉおおおーなるほどねー…ものすごぉおおおく感心した。ほーっ…ほぉーっなるほどねぇ頭いいですねぇ…とWikipediaを調べたらPVのコンセプトは、
 
大奥
 
だそうだ。なにっ?バカな。あの内装は遊郭そのものじゃないか。これは世間がうるさいから表向きに「大奥」にしてるだけでしょう?
(…おっと、もっと前に「孤独な星空」というのがあったのね、知りませんでした)。
 
いいんですよ吉原で。遊郭でいいの。
あくまでも芸術的なコンセプト。
私は勝手にそう思うことにする。そう思うからこの文を書こうと思った。
 
もちろん表面的なイメージだけの話。深刻は話は一切なし。ちょっと調べたら、どうやら今までにもこのエントリーの内容と同じような事を考えた方はかなりいらっしゃるらしい。まあいいや。海亀が思うところを書く。
 
 
花魁AKB48の見せ方でこれ以上ふさわしいコンセプトはない。自虐も入ってますね。誰が考えたんだろう。本当に頭がいい。そう言われれば、AKBのシステムってびっくりするぐらい江戸の遊郭に似ている。なるほど大変面白い。
 
女の子達のいる場所はバーチャルな遊郭(AKB48劇場)。そこに足を運べば誰でも彼女達に会う事が出来る。AKB48の元々のコンセプトは「会いに行けるアイドル」だそうだ。もちろん女の子達は商品なのでタダでは見せてくれない。入場料金を支払って会いにいく。
 
客は女の子達を見に行って贔屓の女の子を見つける。女の子に近づくにはそれなりの「しきたり」も存在する。女の子を応援したい客は金を積む(CDやグッズを買う)。もっと近づきたいならもっと金を積む(握手券入りCDを買う)。金持ちはドンドン金を積む(CD大量買い)。もしかしたらお目当てのあの子に触ることができる(握手)かもしれない…。
 
年に1度や2度のバーチャル指名大会(人気投票)では、女の子達が人気の格付けをされる。そして結果の順に階級を定められる。指名数(獲得票)が多ければ上級クラス=花魁(トップスター)になる事が出来る。花魁になれば部屋(事務所)からの待遇も良くなる。収入も上がる。贅沢もできる。パワーを持つ。たぶん仕事も選べるようになる。
 
女の子達は皆花魁(人気投票上位のスター)を目指して芸、技、教養を磨く…ダンス、歌、トーク、コメディ、話術…。晴れて花魁になり世間にも名が知れ渡れば(スターになれば)、単独でドラマ、映画、バラエティ、モデル、CM出演…、各種の芸をますます磨いて大スターになっていく。
 
 
美しい者、賢い者、芸に秀でた者、努力をする者…。才能と努力で女の子達は階段を上がっていく。上位に上がる者達は皆、何事にも負けない不屈の精神力を持ち、また日々己を磨くための努力も惜しまないのだろう。
 
TV出演などでグループの前列にいる華やかな花魁(スター)たちの後ろには、決して前に出られない女の子達も沢山存在する。そもそも「アイドル」の寿命は短い。上位に上がれないまま、チャンスを摑めないまま引退する者も多いだろう。アイドルを卒業して就職、進学する者もいれば、無理をしすぎて体を壊す者もいるかもしれない。道を見失って迷う者もいるだろう。
 
人気投票で上位になったからといって、将来的に確実なものは何もない。ファンが女の子達の若さだけを求めるのだとすれば、女の子達が「アイドル」でいられる日もいつかは終わりがくる。もっと優れた新しい女の子が出て来れば、上位の者だっていつかはその地位を次に譲ることにもなる。アイドルとは人気商売。人から愛され求められ続けなければ、地位も力も贅沢な暮らしも…いつか泡のように消えてしまう。女の子達はおそらく皆そのことを痛いほどわかっているはずだ。
 
アイドルはうたかたの夢。
 
それでも彼女達は花魁(スター)になりたがる。なぜなら彼女達は光を放って生きたいから。一瞬でも命を輝かせたいから。
 
日々、客(ファン)に夢を与え、客の希望や目標となり、客のために歌を歌い、華やかに舞い、時にはステージを降りてきて客と握手もし、時には客に媚びて愛してくれと訴えかけ…。自分を生かすために、花魁として生き残るために彼女達は客に微笑み続ける。自分の地位や力も全ては贔屓にしてくれる客(ファン)の心次第。
 
…彼女達のそんな存在の危うさは江戸の遊郭の女性達に似ているのかも。だからこの「君はメロディー」PVのイメージには少し泣かされる。日本で一番輝いている女の子達は現代のバーチャルな花魁

女の子達は客にを売る。
 
曲もいい。一度聴いたら耳に残る心地のいいメロディー。思わず口ずさんでしまう。少し切ない響きもいい。
 
このPVには有名なスターの方々…板野友美さん、大島優子さん、篠田麻里子さん、前田敦子さん等が出演。バーチャルな花魁たちが楽しそうに笑って美しく輝いてます。セットも豪華。今調べたらこのPVの監督とビジュアル・プロデュースは蜷川実花さんだそうだ。
 
 
アイドルの女の子達は、日々辛いことだってあるのだろうけど皆ステージに立てば笑顔。このPVを見て「うたかたの夢」に生きるAKB48の女の子達をちょっと応援したくなった。
 
昨日も書いたように、私は秋元氏のアイドルビジネスには全く賛同できないけれど、個々の女の子達に罪はない。もしかしたら彼女達の中に、AKB48を踏み台にしていつか本物のスーパー・スターになる方が現れるのかもしれない。そうなればいいと思う。
 
まさか今さら海亀がAKB48のファンになることもないだろうとは思うけれど、女の子達が苦しい思いをしないように、そして彼女達がいつかそれぞれ独自の幸せの答えを見つけられるように、彼女達の幸運を祈ります。
みんな頑張れ。