2014年9月12日金曜日

Perfume:海外関連のニュース+これからの海外話



とにかくこのブログ、「Perfumeは海外に行け行け」と言い続けてきたので、とりあえずこれも記録しておこう。

去年の秋にリリースされたアルバム『Level 3のアメリカ盤が、アメリカのレーベルAstralwerksから107日に配信リリース決定。10月末にはCDも発売される。そのアメリカ盤LEVEL 3Bonus Edition』にはDV & LM(有名なDJらしい)による「Spending All My Time」のリミックス、及びラジオミックスの 2曲をボーナストラックとして追加。

…だそうです。正直よくわからん。そんなにすごいこと? もしかしてこのレーベル・Astralwerksさんは、アメリカや世界各国向けにPerfumeCMを作ったり、その他のプロモーションもやってくれるんだろうか?

というのもこのリリース、「Spending…」のリミックスのボーナストラックが2曲入ってるだけで、あとは去年のアルバムと全く同じ。『Level 3』のアルバムの楽曲は全て去年世界中で既にリリースされていて、アメリカのiTunesでももちろんフルアルバムが購入可。作品が去年のものなのに、今さらアメリカのレーベルで出したからって売れるんだろうか?コアなファンはコレクションアイテム、ノベルティーとしてCDを買ってくれるだろうけど、そもそもCDなんて海外ではもうあまり売れないし。正直なんだか話題作りと箔付けだけな感じもするけれどどうなんだろう。実際にPerfumeさんの米国上陸にプラスに働けばいいなと思う。

去年の発売時の『Level 3』のアルバムそのものは、iTunesElectronic部門では欧州でもアメリカでも(外国のグループとしては)結構売れていたと記憶している。iTunes瞬間チャートでは各国でトップ10にも入っていたんじゃないかな。Perfumeは去年7月に欧州ツアーを敢行。その3ヵ月後の秋には『Level 3』のリリースをとても喜んでくれたファン層が世界中にもかなりいた。もし彼らが今も継続してPerfumeを聴き続けてくれているのなら、今回のライブも何も心配することはないだろうと思う。

それからもう一つ、スポンサーにデルタ航空がついたというのも伝わっていて、もし海外ツアーで、機材の輸送等でのメリットがあるのだとしたら素晴らしいこと。WT3の公式トレイラー映像でもドームライブのセットを見せているし、今回のWT3は海外にも面白いステージセットを持って行けるのだとしたら面白い。


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さてところでこのブログ、以前に比べてPerfume関連の文が非常に少なくなっているのだけど、決してPerfumeを忘れたわけではないです。Perfumeは今でも素晴らしいダンスグループ/ポップスターだと思うし、今度のWT3も上手くいけばいいなと思ってます。
 
ただ以前のように、こちらが勝手にやたらと盛り上がって押せ押せで応援することはもうやめました。というのも、Perfumeさんの海外展開にはいろんな意味でもやもやしたものが感じられるようになったからです。
 
私もファンなので、いろんな情報を出来るだけ読むようにはしていますが、どうもここ過去2年ほどPerfumeさんから伝わって来るメッセージのニュアンスは「海外はあまり乗り気ではない」というもの。
 
以前から…それにWT2の後のインタビューなどでもPerfumeさんから聞こえて来たのは「海外は本当に大変」「あまり行きたくない/苦手」「ハイテク/テクノロジー云々と言ってもそれはPerfumeが(本当に)やりたいことなのか」「海外のダンスフェスで曲の演出を変えるぐらいならPerfumeが出てもしょうがない」「海外には行くけどやっぱり日本が一番いい」(←私が個人的に感じた印象なので実際の彼女達の言葉ではないです。あくまでも私が受け取った印象)…など、海外や海外向きの演出に対してほぼネガティブな印象のものばかり。
 
もういいのかな…という感じもしますよね。
 
今はもちろん今回の海外ツアーに向けてやる気十分だろうとは思うけれど、彼女達の元気の底にある本音は、もしかしたら私達に見せているものとは違うのではないかと考え始めてしまった。スタッフやレコード会社など、周りの人達から持ち上げられて「海外海外」とは言われても、実は彼女達は納得していない部分があるんじゃないのか。だからこそ実際のライブでも、明らかに海外向けではない長めの日本語MCや、コアなファンのみに向けられたはずのPTAコーナー遊びなどを海外公演でも全て実行。それのみならずおよそ似つかわしくないダンスフェスでさえもそれをやってしまうという……もう意地にしか見えないもの。ここだけは絶対に譲れない…Perfumeの意地
 
ライブでのファンカムは絶対に許さない。ライブのネタバレも絶対に許さない。サイリウムは禁止。海外でさえも「私達はPerfumeのやり方を絶対に変えない」意地を通す彼女達を見ていると、もう頑張らなくてもいいんじゃないかとも思えてきた。だってこういう禁止事項やこだわりって、海外展開にはほとんどプラスにならないものばかり。
 
今のPerfumeのあり方をこのまま貫き通すのであれば、それを待っていてくれるコアな熱いファンは海外にもかなりいると思うし、そういうほぼファンクラブツアー的なノリでやっていくのであれば、それはそれでまた幸せなPerfumeのあり方なんだろうとも思う。
 
ただそれは私のような外野から見ればあまりワクワクするものではないんですね。
 
正直ちょっともったいない。Perfumeがもし海外向けに本気を出せば世界一面白いものが出来るだろうと今でも思うから。アートなパフォーマンスをやるポップグループとして本気を出せば、世界でも他に類を見ないほどの完成度ですごいことが出来る唯一無二の人達だと今でも思っているから。しかしご本人達があまり乗り気でないのなら、それを外野がガタガタ言ってももうしょうがないのだろうと思う。実際彼女達が何を考えて海外に行こうとしているのかももうよくわからなくなってきた。
 
最後にもう一つ。Perfumeさんの海外遠征の理由に「日本の音楽を世界に届ける/日本がいかに素晴らしいのかを世界に届ける」というのがあるんだけど、どうして「私達はすごいんだから私達にしか出来ないびっくりするようなライブをやってドッカーンと一発かまして世界中のみんなをあっと言わせて大スターになるのだガッハッハッハッハッハ!!!」と言わないのだろうと思う。海外に行く理由に「日本が素晴らしいから」とか「中田さんの音楽が素晴らしいから」とか、どうしてそんな他の人や他の事ばかり言って私達が素晴らしいから/私達が海外に行きたいから」とはっきり言えないんだろうかと思う。正直もっとガツガツしないと海外はダメだと思う。ほんとに。きゃりーちゃんやBABYMETALちゃんが洒落でもなんでも世界征服なんて言って実際にそれを実現させつつあるのを見ているとますますそう思う。きゃりーちゃんやBABYMETALちゃん達の海外に対する真摯さのほうがファンも安心して応援できるんですよね。

…と、こういう薄―い言葉の端々にもPerfumeさんの海外へのとまどいが見えてしまったりするのでありました。それでもWT3は十分成功するだろうと思います。NYはほぼ完売?すごいですね。米国ライブを長年待っていてくれたファンは今も確実にいる。本当の勝負はWT3が終わってからでしょう。海外ツアーもこれで一旦一段落。これからは今後Perfumeさんが海外とどう向き合っていくのか、どんな気持ちでやっていきたいのか、国内の活動とどう折り合いをつけていくのかが考えどころ。私はあまり熱くなることなく静かに応援していきたい。WT3の成功をお祈りいたします。