能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年10月17日水曜日

2012年米大統領戦ウォッチ-その4: オバマvsロムニーTV討論バトル第2回


 今回の私の採点。

 

オバマ大統領6.3vsロムニー候補3.7

アメリカの1016日火曜日、またまた大統領選に向けてのTV討論会が開催。今回は大統領候補2人の第2戦目。TV公開ガチンコ勝負第2回目です。今回はほんとに勝負っぽかった。

なんと1回目にモグモグ言って消極的だったオバマさんが、今回ぱっちり覚醒。先週のバイデンさんに刺激されたのでしょうか、まるで別人のよう。立派。やっぱ弁が立つ人だったのね。こういうのを見るとなんだか「あーやっぱり理由があって選ばれた人なんだな…」と思ってしまった。

今回の討論は、ただ場を与えられてオープンに議論を進めるのではなく、ランダムに選ばれた(まだどちらに投票するのかを決めていない)一般市民が2人の候補者に直接質問をして、2人が交互にそれに答えるというもの。そのお題は次のとおり…(かなりいい加減な訳かも)。

 
1.(新卒の学生には)職があるのか?就職難=失業問題について。
2.ガソリンの値段はどうなる?エネルギー問題。
3.税金はどうするの?
4.職場での女性の権利は?(私:未だに問題があるのか)
5.共和党のロムニーさん、同じ党のブッシュとあなたは何が違うの?
6.オバマさん、過去4年間あなた何したの?
7.移民の問題はどうする?
8.リビアは(米領事館襲撃で大使が殺害された)どうしたの?
9.銃はどうする?
10.海外外注(米企業の中国への外注で国内の仕事が減少)は?
11.最後にあなた方それぞれは、国民にどう誤解されてると思う

 
突っ込んでますね。そういえばこの中には医療保険年金問題への質問がなかったんですね。それ以外はだいだい国民みんなの知りたいポイントだったのかな。

 
今回のオバマさんは落ち着いてました。口を一文字に結んで相手をしっかり見つめ、静かながらきっと鼻息も荒い。ロムニーさんがまた「オバマだめだめ攻撃」を始めると、前かがみで攻撃態勢のまま相手を睨み付ける。正直この人にこれだけの喧嘩度胸があるとは思わなかった。話す内容も理路整然として説得力があったと思う。前回のバイデン副大統領の討論内容と供に、少なくとも彼と民主党の目指す「理想の国の方向」は見えた気がした。これは大切だと思う。あんなに落ち着いて自信に溢れた姿にはほんとにびっくり。やっぱり政治家やのぉ…。前回とは別人。この人喧嘩できるんだ…。まだ51歳なのに老成した賢人のような落ち着きぶり。なかなかいい表情。

 そんなオバマさんをロムニーさんは渋い顔で見つめる。この人はいつもレモンを噛んだような顔をするのね。あまりのオバマさんの変容ぶりにビックリしたんだと思う。なんだか攻撃ばかりに気持ちが先走っていて論説も落ち着きが無いように感じた。この人は呼吸が浅い。もっと深呼吸をしないと…。前回あれだけ圧勝したんだから、もっと自信をもっても良さそうなものなのに、急にオバマさんが落ち着き払ってるんで焦ったのか。内容もほとんどが前回と同じ。「オバマさんはダメダメあれもダメこれもダメダメダメダメ…だから私にまかせなさい…」という内容。いつまでオバマ攻撃ばかりやってるのよ。もう少し実務の内容を語らないと…何がやりたいのか、どうやりたいのかサッパリ分からないぞ。中身が無い。

私の採点は10点満点で、オバマ大統領6.3vsロムニー候補3.7CNNの討論直後のリサーチでは、オバマ大統領46vsロムニー候補39だそうだ。今回はオバマさんの勝ちね。


最後にオバマさんが、奥さんのミシェルさんにしっかりハグしてもらっていたのが印象的。この人は精神的にかなり奥さんに頼っているんじゃないかな。心から信頼しあったいい夫婦だと思う…。

今日の討論を見ていていろいろと考えたので現状の説明と感想を次に書こうと思う。



2012年10月15日月曜日

OK Go - White Knuckles (2010) アメリカのシェルタードッグについて


かわいいのぉ

 
OK Go - White Knuckles (2010)

あまり音が良くない気がするけどオフィシャルです。声がプリンスっぽい)
Album:  Of the Blue Colour of the Sky
Released: Jan 12, 2010
℗ 2010 Paracadute

 
今回は犬のことが書きたくてこれをあげたい。犬が欲しい。本当は一抱えあるぐらい大きい犬がいい。秋田犬やハスキーやシェパードみたいなでかいのがいい。だけど抱えられないぐらい大きいとまた困るので中型かなとも思う。形は出来るだけ犬の基本形がいい。ラブラドールもいいな…なにより彼らの温厚な顔が可愛い。でも秋田や柴の凛々しさにはかなわない。しかし日本犬は忠義には厚くても、よそ様にあまりフレンドリーではないらしい。それは困る。柴にいたっては、言う事を聞かせるのも困難らしい。ああどの子にしよう…。

都合で実際にはあと23年は飼えないと思うけど、今現在色々と犬について勉強中。こちらのTV番組「DOGS 101」を見ていたらこのビデオが出てきた。このビデオに関するデータは以下のとおり…

14匹のシェルタードッグ(後述)
12人のトレーナー
・数ヶ月のトレーニング
2週間かけて128テイクの撮影にて完成。
山羊が1匹いる(笑)

すごいなー。みんなおりこうさんですね。ビデオ中のシェパードやラブ(ゴールデン?)をみるとやっぱ大型犬いいなと思う。特筆すべきは、この14匹のワンちゃんが全員シェルタードッグだということ。シェルタードッグとは、シェルター=保護収容所にいるワンちゃん達。彼らは何らかの理由で、捨てられたり虐待されたり置き去りにされたりして、保護施設に引き取られた子達。…でそこで次の家族に迎えられるのを待ってる。西洋では成犬でもトレーニングをしっかりすれば、新しい家族にも十分馴染んで家族になれるとの常識があるらしい(私は知らなかった)。要はもらわれていくのに必ずしも子犬である必要はないということ。よそで育った成犬でも新しい家族に受け入れられる環境が整っているんですね。すばらしいなと思う。ほんと。なんだか新しい友人を迎えるような感覚なのかも…。

アメリカのペットのテレビ番組を見ていると、そんな話がよく出てくる。レース用のグレイハウンドや、消防救助犬、警察犬などが現役をリタイアした後、新しい家族に引き取られて幸せな余生を送るというのはよくある話らしい。もちろん保護施設に引き取られた老犬でも新しい家族が見つかるチャンスがあるということ。いいことですね。私はこういうことを全く知らなくて、犬は子犬からなつかせないと難しいと思っていたけれど、考えを変えたほうがいいのだなと思う。人が犬の知性を信じているからこそ可能にできたシステム。すばらしいです。このビデオの子達は家族が見つかったんだろうか。

追記:これを書いた直後に、ネットで日本にもシェルターが存在する事を知りました。トレーニングされた成犬の里親探しも行われているらしいです。しかしながら現在日本では毎年、年間約10万頭以上もの犬が殺処分されている事も事実。シェルターから犬を迎えることが、日本でも可能であることが、もっと知られるようになるといいと思う。

また追記:もっと調べたらアメリカの犬の殺処分は実は年間100万頭単位だそうだ…うわぁこれは酷い。そのためシェルターなどで改善する努力をしているのだそう。アメリカもまだまだなんだな…これは大変なことです。

またまた追記2014年:猫になりました。シェルターから来てくれました


 


 

最近のPerfume:アジア関連など…



最近、Perfumeのネタが無いと思っていたら、実はいろいろと忙しくしてるみたいです。海外最初の台湾公演が1026日なので…あと10日(きゃー!)。Perfumeさん達もスタッフさんも公演に向けてリハーサル中かと思ったら、一昨日ABU TV Song Festival 2012という韓国の番組(?)に出たみたい。そうか韓国ならすぐ飛んでいけるんだな。東京の仕事の合間にちょこっと飛んで、ぱぱっと現地で仕事して、すぐ帰ってこれるんですね。そうかアジアツアーはそのあたりがすごく楽なんだな。あまり国内のツアーと変わらないのかも

今回のアジアツアーの日程も、1026日、117日、1117日、1124日なので、連日のライブではなく、現地で一晩ライブして、東京に帰ってきて仕事して、それからまた次の国に飛んで、また帰ってきて…なんていうスケジュールなんでしょう。そうか日本の仕事に穴を開ける必要が無いんですね。なるほど。

それから1124日のシンガポール公演は、ライブビューイングも行われるそう。なんと全国の映画館62館で生中継なんだそうだ。すごいですね。これをハイテクというのかどうかは分からないけど、Perfumeはこういう彼女達をダシにしたセッティングがいつも面白いですね。以前のグローバルサイトでの踊るデータも珍しかったし、先日のキリンのイベントでの3Dの映像も面白かったし、今回はシンガポールと日本全国62館の映画館で同時進行ライブなわけだ。こんな面白いことって他のアーティストもやってるんだろうか…。ほんとにPerfumeは曲や本人達も素晴らしいけど、まわりのいろんなことがますます面白い。ライブビューイングは日本時間で夜8時から?ひゃーいいなー。盛り上がりそうだな。ちょっとうらやましい。いつか海外でもやって。あ、ネットでやって…。

えーそれから…台湾での「Love The World」のCMが動画サイトにあがっていて見たけど、こういう外国語でのCMは、ちょっと盛り上がりますね。宣伝してくれてるんだ…なんだか嬉しい。私達にとっての外タレのアルバムのテレビCM(なんてあったっけ?)みたいなもの?なんだか盛り上がるわ。
 
3人も相変わらず可愛い。

 

2012年10月12日金曜日

2012年米大統領戦ウォッチ-その3: バイデンvsライアンTV討論バトル

 
 
バイデン副大統領6vsライアン候補4
 
 
こちらアメリカ1011日の夜、大統領選に向けて、米民主党の現副大統領ジョー・バイデンさんと共和党の副大統領候補のポール・ライアンさんの「TV公開生ガチンコ勝負」が開催。予想通り始まりましたね「オバマ帝国の大逆襲」。今回は副大統領のバイデン氏が攻める攻める攻める攻める…ぃやー面白かったです。火ぃ吹くかと思った。やっぱ目が覚めたみたい。
 
もう…バイデン大統領でいいんじゃね…?と思いました。
 
 
先週のオバマVSロムニーTV公開討論では、オバマさんが残念な結果だったため、どうやら米民主党が本気を出したらしいです。69歳バイデンさんの豊富な経験と知識の前に、42歳ライアンさんはまるでお子様のよう。バイデンさんが火を吹くたびに、ライアンさんはついていくのも必死。あー面白かった。それでもライアンさんはよく持ちこたえてましたけどね。
 
先週モグモグ言ってたオバマさんと打って変わって、今回米民主党バイデンさんは攻撃攻撃攻撃。共和党ライアンさんが不明確な内容や理想論を語ったり、根拠の無いオバマ陣営への非難を始めると、カメラを見つめてまるで「ちょっと…皆さん、この若造…何言ってんですかね…?困ったもんだ…ははは」と言わんばかりにせせら笑ってみせる。苦笑につぐ苦笑。何度もライアンさんの話を遮って横槍を入れる。大変攻撃的です。なんだか老獪なバイデン爺が若いライアン君をオラオラ弄っているように見えてしまった。はははは。実はそんなふうにバイデンさんがあまりにもくだけていて、露骨に「オレ様のほうが上」的な態度だったので、多少世間から反感も買ったらしい…(笑)。もちろんこれは全て先週の自信なさげだったオバマさんを擁護するためのもの。米民主党の強さと自信を示すための大げさなお芝居=心理戦なんです。
 
 
論議の内容は申し分なし。先週、理想論しか語らなかった「オバマ対ロムニー」より内容は数段上。バイデンさんが現在進行形の政府で、具体的に事実のみを述べていたのに対し、ライアンさんは理想論の枠を出ていない様子。私個人的には今回バイデンさんの大勝利だと思う。過去4年間のあまりぱっとしない様子を見て、実はオバマ陣営が何も出来ないんじゃないかと内心心配していたけど、こういう人が中にいるなら捨てたもんじゃない。少なくとも今の米民主党はアメリカをこれからどうしたいのかの「大きな絵」が見えていると思った。(もちろん理想と現実は違うのかもしれないけど…経済は……)
 
一方、極右だと噂の共和党のライアンさんは、もうとにかく中東が怖くて怖くてたまんない様子。怖いから軍の予算を減らすどころか軍そのものを拡張さえしかねない。「まず話し合う前に敵を打つべし」的な思想は危ない危ない。そんな彼に向かってバイデンさんも「君また戦争するの?」と聞く始末。
 
そもそも現在アメリカの経済が大変なことになってる理由の一つは、近年2度の(共和党に率いられた)戦争なのに、ライアンさん側はまた軍事費を増やしかねない様子。それなのに経済を復興させて職を増やして、税金も引き下げるし、高齢者の医療保険はそのままにするし…なんて、どうやってやるのよ。矛盾しすぎ。そんな都合のいい事出来るわけないじゃないの。そこに、バイデンさんや司会が突っ込みを入れても、質問に一切答えること無く独白を続けるライアンさんは、ちと危ないと思うぞ。私はダメだ…この人は。
 
 
とにかく私個人的に今回は民主党バイデン副大統領の勝利。ライアンさんも頑張っていたので、10点満点でバイデン6vsライアン4かな。しかしアメリカの世間はそうは見ていない。討論会直後のCNNでの世論調査では、ライアン48vsバイデン44。誤差プラスマイナス5%でほぼ引き分けらしい。
 
ウーン…何でだろう。ライアンさんが若くてイケメンだからだろうか。やっぱりこの人も長身で縦に長い長方形の顔に黒髪。目の色が薄くて大きな顎のいかにもアメリカウケしそうな政治家的ルックス。今まで迷うことなくエリート人生を送ってきたんだろうな。
 
ライアンさんは極右らしい。もちろん銃も賛成。面白いのは好きなバンドがレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(笑)。「私のiPodのプレイリストはAC/DCで始まりレッド・ツェッペリンで終わる」と言ったらしい。なんだ…やかましい音楽聴いてライフル振り回してるような42歳?(←私の想像です)。困りましたね、こんな人に当選されるとアメリカはやばいと思うぞ。
 
 
それにしても討論会を見ていて思ったのは、この政党の違う2人の政治家の方々、いずれも目指す目標は同じだということ。二人とも同じ神様の子供達で、アメリカのためを思って一生懸命なのも同じ。TVの視聴者を前に公開喧嘩をする二人を見て、そんなに国の事を思うのなら、一緒に協力し合ってよりよい国のために頑張ればいいのに…と思ってしまった。
 
現代のアメリカの大きな問題は、2大政党の共和党民主党がお互いに大変嫌いあっていること。政治そのものが政党の競争だけになってしまって、本来の政治が疎かになっている状況は、どこの国も同じ。そもそもは国を想うための政党なんだから、お互いもっと頭を冷やせばいいのに…といつも思う。
 
 
 
 
 

2012年10月11日木曜日

2012年米大統領戦ウォッチ-その2: オバマvsロムニーTV討論バトル第1回


さて結果はいかに…。

ロムニー候補7オバマ大統領3

えー…オバマさん、ちょっと日々の業務に忙しかったんですかね…、ちょっと精彩に欠ける感じでした。ロムニーさんがマシンガンのようにガンガン攻撃をしてくるのを、上手くかわせてませんでした。オバマさんの言ってること、考えてることはすべて現在進行形。国政に問題があっても、現大統領として今はそれを改善するための途中段階なんで、思い切った話が出来ないのはしょうがない。だけど、攻撃されたら自分の主張をはっきりと返さなきゃ。あまり防御出来てない気がした。下ばっかり向いてなんだかモグモグ言ってる感じ。もっと上手くディフェンスしなきゃ…。

 
比べてロムニー候補は絶好調。この人はとにかく攻め攻め攻めばかり。実は現大統領に対する対抗馬の候補は論が立てやすいんです。今現在と過去4年間を振り返って、上手くいってないことをぜーんぶ現大統領のせいにして論が進められるから。だから割と攻撃がやりやすいんだけど、もともと口が立つ人なんでしょうね。まるでマシンガンのようにあれもだめこれもだめだめだめだめ…だから私に投票しましょう…という感じだった。

 
今回のガチンコ勝負、旦那Aによると、10点の点取り合戦でロムニー7オバマ3だそう。ロムニーさんの一本勝ち。ひゃーこれは厳しい。今年のように分かりやすい選択の理由がない場合、こういう「どっちが喧嘩が強いのか」で印象が決まってしまう場合も多いのだ。というのも、今年の最大の論点=内政の改善なんて一般人にはさっぱり理解できないんだから。国民に不安が充満している時期だからこそ、ドヤ顔で自己主張をする候補者を頼もしいと思うのもしょうがない。ちょっと危ないんだけどな…。

 
私は基本的にオバマさんの人としての良心は信頼できると思う。それにオバマさん以前から脈々と存在したアメリカの教育や社会保障などの大問題は、共和党の政策(国民が自由に自分の生活を選べるように政府は過剰な干渉をしない)よりも、民主党の政策(政府が率先して国民全員を率いていこう)のほうが、ずーっと理にかなっていると思う。だからもし私に選挙権があるとしたら、今回もオバマさんに投票するだろうと思う。今のアメリカの問題は短期の表面的な改善よりも、長期的な視点に立った改善が必要。それぐらいもう後が無い状態。オバマさんは(少なくとも)それが解っていると思う。とにかく今彼を追い出すのは今までの4年間を無駄にしてしまうことになりかねない。オバマさんの良心を信じて4年後の結果で評価したいと思う。

 
一方ロムニーさんは、彼がこの討論会で、一見非常に口の立つ切れ者であることを上手く印象づけたにもかかわらず、実際には具体的な政策の内容を一切言っていないことが気になる。要は、喧嘩が強く、夢や理想を語って威勢ばかりはいいけれど「じゃあ具体的にどうするのよ…」の問いには答えていない感じがした。うーん…。

 
…ところで、ここで旦那Aが発言。どうも「オバマさんは経済に弱い」らしい。今までの政策を見ても全然経済が解ってないんじゃないか…と思うらしい。その点は経済に詳しいロムニーさんのほうが数段上。そのため金融業界やビジネス業界の人達の間では、オバマさんを疑問視する声も多く、ロムニーさんに期待を寄せる人も少なくないらしい。ただし、今現在で彼にどれほどの実力があるのかはまだ不明だそうだ。

 
討論の最後でどんな政府にしたいかのそれぞれの言葉は以下の通り

 
オバマ大統領「私は皆さんの良心を信じている。いろいろな問題(教育、エネルギー、海外外注の問題や国内産業の復興、財政赤字、よりよい社会保障など)はあるけれど、今頑張っている。この国には素晴らしい人々が住んでいる。素晴らしいアメリカなら出来る。どうか私を信じてくれ。」


ロムニー候補「オバマさんなんか選んだら大変ですよ。中流家庭は苦労する。彼は年寄りにもイジワルだし、軍も縮小する。税金の無駄遣いもする。それに比べて私なら、失業問題もちゃんとやる。健康保険問題もやる。州ごとにやろう。老人の健康保険も現状のまま。税金は下げるよ。さあどっちを選ぶ?」

 
それから最後の締めくくりの言葉を聞かれて

 
オバマ大統領「まず、安全を保障しましょう。それから全国でまとめて改善したほうがいいこと=教育や医療保険は、国がやりましょう。財政赤字も治しましょう。沢山の先生をやとって子供の教育に力を入れましょう。(現在私がやってることを信じてくれ)」

 
ロムニー候補「私の作る政府は、皆さんの自由を守るために、前に出ることなく後ろから支える存在でありたい。私達の生活と自由、宗教の自由や幸福の権利を守りましょう。そのためには軍を疎かにはしない。オバマさんは軍を縮小するがとんでもない。私は強いアメリカを守る。私達はみな平等に神様の子供達だ(私:おいおいおい仏教徒はどうするんだ)。みんな夢を追いましょう。政府はそこに口を出すべきではない。過去4年間の失敗はぜーんぶオバマさんのせい…。」

 
これだけでも、いかにオバマさんが予習をせず、ロムニーさんが(攻撃のための)予習バリバリでやってきたかが分かりますね(私の印象だけど)。なんだかオバマさんが下ばかり見て自信なさげなのに比べて、ロムニーさんは、ハンサムで(長身で顔が長方形に縦に長い黒髪の人は政治家としてうける外見)押しが強くて、そりゃーもう見栄えが良かったです。保守派陣営が涙を流して喜ぶほど上手くやったと思うけれど、私には上手く書かれた台本を読んでるだけに聞こえてしまった。だってまた「強いアメリカ」よ。げげっこの期に及んで何を言っているのよ…。この国にはこんな子供だましの合言葉を言えばすぐ喜ぶ輩が結構いるから困ったもんです。それにしてもオバマさんは、もう少し自分のやってる事に自信を持って国民に解説して欲しかった。

 
さて、今後このような2人の候補者の「生TVガチンコ勝負」はあと2。それに、同じく副大統領と副大統領候補の「生TVガチンコ勝負」も1回放送される。さて、これからどうなるのか。まず、次回に予想できるのは「オバマ帝国の大逆襲」でしょう。オバマさん、今回これだけ一方的にやられたら、横っ面を殴られたようなもの。次回はしっかりと目を覚まして、一生懸命予習をしてくるでしょう。もともとは弁護士なんだから弁は立つはず。イイ人なんで喧嘩は得意そうじゃないけれど、なんとか頑張ってもらうしかない。どこまで優雅にロムニーさんの論説に穴を見つけて(結構あるぞ)そこを綺麗に攻撃できるかにかかっているでしょう。次回も見逃せません。

 
討論会の翌日、夜の人気トークショーは、さっそくこのTV討論会を茶化しまくっていた。それから週末のコメディーショーでも散々オバマさんを笑いものにしていた。皆「オバマさんはいったいどうしたんだ…」みたいな内容で笑っている。こういうのも一般国民を大統領選に参加させるために役に立っていたりする。