能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2012年4月18日水曜日

ドラマ『私が恋愛できない理由』初回


こちらの日本語チャンネルで今週から始まった。日本では去年の12月の放送だったらしい。予備知識ゼロで録画していた第1回を見た。

初回から泣いちまったよ…。もしかして素晴らしいドラマな予感…? もう若い人の話なんて…とも思うのだが、若い頃にはいろんなことに不器用だったことはよく覚えている。

香里奈さんが(ちょっと未練ありの)昔の恋人に呼び出されてウキウキしながら出かけたら、「オレ結婚するんだ」と言われて彼女を紹介された場面。その後、足早に立ち去るんだけど、ふと見たウィンドウに映った自分の姿を見る場面。うわーわかるなー。思わず泣いちゃったよー。…だいじょうぶ…だいじょうぶ…きっといいことある…。

吉高さんはいつも大好きな女優さんで、あの一瞬不安そうな独特の表情はたいへん貴重。

恋愛未経験な小さくて可愛い子も、とてもいい感じなのでネットで調べたら、なんとアノ有名なAKB48大島優子さんだそうだ。 知らなかった。可愛いな…。しかし彼女の名前で画像を検索したら、おっぱいの大きなビキニ姿が出て来てびっくりした(笑)。うわ全然役柄と違うのね。うひゃーAKBさんは可愛いと思うし何の文句もないけれど、それにしてもギリギリの商売してると思うぞ。 西洋に持ってきたらかなりアブナイパッケージかも。彼女達の母親に近い年齢の私としては心配してしまう。 それでも大島さんはとてもいい表情をしてました。まだ1回しか見てないけど、いい女優さんかも。

これは楽しみだ。



2012年4月17日火曜日

葛飾北斎 横町のオヤジは宇宙一



日本では今年39日に放送された『歴史秘話ヒストリア;いつだって負けずギライ ・葛飾北斎 横町のオヤジは世界一』、こちらでも最近放送されたので録画していたものを見た。

実はこういう日本を代表する昔の画家の方々に言葉には出来ないような思いがある。伊藤若冲もそう。こういう方々を見るとただただ問答無用にひれ伏したくなるのだ。彼らの人生に何らかの形(TV、本、展覧会など)で触れると、感動して感動して言葉も無くなってしまう。

西洋中心で引っ張っている現代の芸術は、いろんな余計なものがくっつきすぎた。昔ほんのちょっと美術を齧ってみて(学んだ分野は違うのだが)現代美術のあり方にはどうも馴染めずにいた。ロンドンに住んで90年代半ばのYBAsYoung British Artists)を間近に見ていたら現代美術が大嫌いになった。そして芸術そのものが結局どうでもよくなってしまった。…が、それでもやっぱりこの世の中、どうしても否定できない偉大な芸術家達はいる。そんな偉大な方々、その一人が葛飾北斎。


現在、北斎のような人はおそらくいないだろう。世間がああいう人の存在を許さないと思う。特に彼は究極の変わり者だったらしい。彼は絵=芸術のためだけに生きた。絵以外の事をいっさい構わない。人に対しても無愛想。身なりにも構わない。金銭にもいいかげん。基本的な衛生観念さえ無い。老いてますます変人になっていく。北斎を現在につれてきたら、毎日カップラーメンを啜り、風呂にも入らず4畳半(今時あるのかな)のボロアパートをごみだらけにして、コタツに入ったまま他の事をなにもせずに絵だけ描いている変人だ。江戸時代にさえ変わり者だったらしいのだから、相当だろうと思う。私もお友達にはなりたくないだろうと思う。

ところが、この北斎。絵に関してだけはとんでもないのだ。絵の為だけに生きて、90歳にしてなお「まだ時間が足りない。まだ上手くなれない」といって死んでいったという人なのだ。ああ、世界中探してもこんな人いるんだろうか。この番組ではそんな彼の一生をざっと追っていく。


彼が若い頃に狩野派の門を叩いたとは知らなかった。その後いろいろな○○派で学び、西洋画まで参考にしたらしい。当時の商館の西洋人にも絵を売ったりしていたのだそうだ。そんなふうに一生を絵師として生き、70代で有名な「冨嶽三十六景」が大ヒット。このシリーズの絵の構図がとんでもないんですね。どの絵もちょっと普通じゃ考えつかない構図。海外でも有名な「Great Wave」もこの中の一作品。もう、これだけでひれ伏してしまいたくなるようなすごさ。

『冨嶽三十六景』神奈川沖浪裏


そんな時、絵を見てもらおうとたずねて来た30代の歌川広重を「そんなの知らねぇよ」と追い返した北斎。そのため広重は一念発起。北斎に負けるものかと「東海道五十三次」を大ヒットさせる。それを受けて北斎も、負けじとまた「富岳百景」を刊行。負けず嫌いな爺さんなのだ。


その頃(75歳ごろ)の言葉が、
6歳から毎日絵を描いてきた。50歳までにいろいろやったけど、70歳になってもまだ全然ダメ。73歳になってやっと生き物の形がとれるようになった。だから、80歳になったらもう少し上手くなるだろうし、90歳になったらもっと絵に深みが出るだろう。100歳になったら神様のように描けるだろうか。100歳を超えれば私の描く線は自分から動き回るように生き生きとするかもしれない。どうか神様長生きさせてください。」 ここで私は泣いてしまう。


北斎爺の本物への欲望はまだまだ終わらない。ぞれまでに数え切れないほどの絵を描いてきて、世間的にも(現在は世界的にも)有名な「冨嶽三十六景」などの傑作を描いたのに、80歳も近い頃だろうか、
「オレァ、6歳の頃から1日も欠かさず、ずーっと絵を描いてきたのに、未だに猫一匹描けねぇ…。筆が思い通りになんねぇ…。」と言って泣いたらしい。(ため息)。
そして、90歳、傑作「富士越龍図」を描きその3ヵ月後に他界する。自らの死期を悟った北斎が残した言葉が「あと10年、せめてあと5年生きられたら、本物の画家になれたろうに…。」


こんな人いません…(大泣)。その後、フランスで彼の版画が評判になったとか、1998年にアメリカの「ライフマガジン」で「この1000年で最も重要な世界の人物100人」に選ばれたとかいろいろと有名だけど、そんなことどうでもいいのだ。ほんとにどうでもいい。こういう人に対しては「世界」の括りなんて小さい小さい。彼みたいな人は「人類史上」や「宇宙」の括りが正しい。人生全てをかけてたった一つの事「素晴らしい作品を残すこと」だけのために生きたこの人の人生そのものが芸術。一人の人間が、何かをとことんまで追求したらどんなものが出来るのかを一生をかけて実験したようなものだ。その実験期間は90年。こんな人いないだろうと思う。まさに画狂人。他人の評価なんて、この人にとってはどうでもいいことなのだ。評価できるのは神様だけ。この江戸の長屋住まいの偏屈じじい、最高にかっこよすぎる。あんまりだよ…この人。

信州小布施、上町祭屋台天井絵「男浪」

ずいぶん前に「北斎展」も見たし、いろんな機会に個別の作品も見たし、長野にも絵を見に行ったし、画集も何冊か持っているけど、こんなとんでもない人の作品は、見ていると吐き気がしそうになる。こんな内臓をつかまれるような作品は、現代美術家がいくら屁理屈をこねて小手先のアイデアをひねり出しても絶対に出来ないと思う。地道な訓練を重ねて、手(体)を使って作り出すものは、人間の脳(アイデア)で出来る範囲を超えることがある(すごい職人さんの仕事もそう)。そんなレベルの作品を「神様が降りてきた作品」と言うのだ。

すごいのは、絵で神の領域を目指した北斎の意志の強さ。 残した作品は万点。 生き方も人生も、全てそのためだけ。迷いはいっさいない。 きっと彼の人生は幸せだったろうと信じたい。昔の日本には、ほんとうにすごい人がいたんですよ。




2012年4月16日月曜日

天才中田ヤスタカの言葉遊び?


暫くコミュニケーションを聴いたのだけど、中田さんが言葉で攻めている。Perfumeはこの曲1曲だけなんだけど、きゃりーぱみゅぱみゅさんの歌詞は「音」の歌詞。妙な歌。こういうの言語にかかわりなく、すごく耳に残る。彼の書くキャッチーな曲と合わさるとすごく耳に残る。癖になる。中田さん海外向けにもいろいろと実験してるんでしょうか。英語では韻を踏む(Rhyme)とかあるけどそれにヒントを得たようなものなのか(日本語でもRapperの方がやってますね)。いやぜんぜん違うか…ただ変な響きだけ?(笑)海外の方にはどうせ日本語の意味なんて解んないんだから、これはいいと思う。妙な響きが面白い。アタマいいな。天才…?


★コミュニケーション★コミュニケーションぷるぷるつんつんこ・こ・ろ・をぎゅっとして/ぐ・み・ぐ・みコーミュニケーションはーとーぴゅーわには・ず・む
Candy Candy★キャンディーキャンディーキャンディキャンディキャンディ/スウィーティースウィーティーガーンーズラー
Cherry Bon Bon★チェーリ・チェーリ・チェリボーンボン/チェーリ・チェーリ・チェリボーンボン
PONPONPON★ポーンポーンウェイウェイウェイ・ポンポンウェポウェポンポン/ウェーイウェーイポンポンポン・ウェーウェポウェポウェウェー
★つけまつる★つーけまつーけまちゅけまつけー/ぱちぱちちゅーけまつーけーてー


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2012年4月15日日曜日

映画『ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡/Jeff, Who Lives at Home』;小さなサインの積み重ね





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Jeff, Who Lives at Home2011年)/米/カラー
83分/監督;Jay Duplass, Mark Duplass
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現在公開中のアメリカ映画『Jeff, Who Lives at Home』。直訳は“うちに住むジェフ”かな。

忘れないうちに感想を。

主人公はアメリカのひきこもり君。30歳で母親の家の地下室に住んでいる。階上にめったに上がらないと言っているので、ほぼ地下に独立したアパートを間借りしてるようなものだろううか。当然未婚、無職。身なりにも構わない。ちょっと前のメル・ギブソン主演の映画『サイン』を見て何か啓発を受けたらしい。ぶつぶつ言っている。ガールフレンドは高校生のころからいない。お兄さんは彼とあまり係わり合いになりたくないみたいだし、母親は彼にせめて「ソファーから動いてほしい」と心配して用事を言いつける。

日本だったらネット中毒のひきこもり君を想像してしまうけど、この映画、このひきこもり君が外の世界に出て行くお話。このタイトルで誤解をしてしまう方も多いかもしれない。話の展開も地味。だんだん話の輪郭が見えてくるのは半分以上過ぎてから。なので、若い人がデートで見るのには向かないと思う。ある程度人生に経験のある年齢層の方が向いていると思う。

結果は満足。最近アメリカのインディーズ映画によくあるタイプ。可愛くて、ほほえましくて、ちょっと考えさせられる話。小さな喜びの映画。傑作ではないが、こういう映画にあまり文句は言いたくない。

★ネタバレ注意
30歳になってもひきこもっているジェフ君。ほんとに情けない。映画の主人公なのでかろうじて心配するけど、実際にこういう人がいたらかなり苦しい。無職でひきこもりなのはともかく、わけの分からないスピリチュアルな事を呟いててちょっと危ない。イイ奴だけどかなり心配だ。唯一本人が非常にマイペースなのが救いだろうか。

話が進むにつれて、ジェフ君のお兄さんの夫婦間の危機、それに退屈でつまらない日々を送っていると嘆く母親、そんなジェフ君の周りの人々の小さな問題が浮き彫りになってくる。ともかく「サイン」を探し続けるジェフ君。ゆるいコメディ・小さな幸せ系の映画。

この手の映画、ここ1015年ぐらいだろうか…アメリカ映画に増えてきた。『アメリカンビューティー』の冴えないサラリーマンがきっかけだろうか(あれはバリバリにハリウッド映画だったけど)。『アメリカンスプレンダー(2003)』『リトルミスサンシャイン(2006)』『サイドウェイズ(2004)』『Barney's Version (2010)』…。これらの映画、どれも悩み多き普通のアメリカ人の話だ。殺人事件も起こらない。スーパーヒーローもいない。美男も美女も出てこない。主人公はうだつの上がらないサラリーマン、事務職のおじさん、凸凹ファミリー、冴えないワイン通…等など、どこの町にもいそうな普通の人達だ。面白いのは、こういうインディーズ系のこの手の映画、英語圏では非常に評価が高い。特に中流のインテリ層が好きそうだ。どうやら「見ていろいろと考えさせられる映画」ということらしいのだ。

数が増えてきたせいで、最初は斬新で真摯で面白かったものが、だんだんと鼻につくこともある。あまり立て続けにこういうタイプの映画を見ると、無性にトムクルーズあたりの映画が見たくなる。要は地味な映画なのだ。アメリカの私小説風文芸映画と言ってもいい。この映画もそのタイプ。最初かなりペースが遅いので、いつ面白くなるかと心配になる。

基本は、ジェフ君とお兄さんが町中を走り回る話。ジェフ君は「サイン」を、お兄さんは彼の問題を追いかける。それに全く関係の無い母親のオフィスの話。この2つの話がストーリーの軸になる。一つ、二つと小さいけれど印象的なシーンが少しづつ話を構成していく。ジェフ君は「サイン」の意味を見つけるし、お兄さんは彼の問題を解決。母親も彼女の問題を解決するのだ。最後は皆やんわりとハッピーになる。

問題はジェフ君の「サイン」なのだが、この最後の「サイン」がらみの話のオチを、観客が受け入れられるかどうかで、映画の評価も大きく変わってくるかと思う。たぶんぎりぎりのところで成功しているのではないか(誰も殺さなくてほっとした)。特に2人の女の子が「パパが助からなかったら…」とTVのインタビューで答えるところに、ジェフ君の亡くなった父親の事を重ね合わせればその意味も大きくなる。もともとはジェフ君を疎んじていたお兄さんも、その日1日ジェフ君と一緒にいたことで大切なことに気付かされる。

サイドストーリーとして、母親の話は唐突にも思われるが、中心の兄弟の話とは別に、面白いスパイスとして見れると思う。本来ならこれだけで話が作れたかもしれない。問題のキスシーンは不快に思う人もいるのかもしれないと思うが、それほど直接的な意味は無いだろう。この母親の話、彼女が退屈な日常の中で人生を一緒に楽しめる友人を見つける話と思えば納得できる。彼女がそのことに気付く「滝」のシーンが詩的だと思った私は単純かもしれない…(笑)。

なんと言ったらいいか…。この映画、たぶん功名に出来た傑作ではない。しかし言いたいことはなんとなく分かる。ジェフ君のサインがそうであるように私たちの人生もたくさんの偶然や小さなエピソードが日々重なっている。そんな小さなサイン(偶然)に気付けば、人生、もっと違ったものになるのではないか…。それに小さいけれど大切な日々の事にももっと気をつければ、もう少し幸せになれるのではないか…。そんな話かと思った。

余談だが、ジョン・アービングの本『オウエンのために祈りを』を思い出した…。あれも、小さな偶然(必然)の積み重ねに神様の存在を見る話だったと思う。こういう映画が評価されるのならアメリカも捨てたもんじゃない。トムクルーズの映画の世界は、結局私たちの日常生活には何の関係もないことを、多くのアメリカ人もとっくに気付いているのだ、アメリカが日常の幸せというものに真摯に向き合ったFeel Good映画。小さいけどいい話だと思う。

追記;大昔(1986年)C. Thomas Howell主演のコメディ『ミスター・ソウルマン』に出ていて可愛かった女優Rae Dawn Chongが見事に中年のおばさんになっていてびっくりしたぞ。

 

2012年4月13日金曜日

Spring of Life:海外 iTunes でイイカンジです


Perfumeの新曲「Spring of Life」、今日海外のiTunesをいろいろと覗いてみたのですが、各国のPerfumeカテゴリー内で、アルバム『JPN』のどの曲も抜いて、人気のダウンロードリスト1に上がってますよ。それから感想もざっと見たら、「コミュニケーション」も配信してくれとずいぶんたくさんの要望があがってました。それから各曲のインストも。こういうの、ほんとにどんどん出した方がいいと思う。


それから昔のアルバムも早く配信した方がいいと思う。とにかく持ち駒を海外に全部出して、どんどん買わせたほうがいい。『JPN』や『Spring of Life』を聴いて昔のアルバムをさかのぼって買う新しいファンも絶対にいる。配信での販売は、PCでたまたま曲を聞いた人が、部屋から一歩も出ることなく、簡単に1曲単位を思いつきで買えること。1ドルちょっとなんて、思いつきで買ってもいい値段なんです。そんな手軽さが、売る側にとっても最大のメリットなので、とにかく駒を出した方がいいです。それから配信のもう一つのメリットは、今現在の売り上げだけをどーんと期待するのではなく、今後継続して配信すれば、継続してファンを拡大していけるということ。これからも動画で見てあっと思って、そのまま思いつきで1曲だけ買う人もたくさんいると思う。過去の曲も配信してファンを拡大してほしい。




2012年4月12日木曜日

最近のPerfume:みんなで一緒に世界に行こうよ!(泣)


Spring of Lifeの初回限定盤シングル、海を越えて届きました!(なぜかポスターまで入ってたぞ) やったっ! 曲も聴いたし、DVDも見たし…でも聴いて見終わるとなぜか原因不明の脱力感…イヤ満足感…(笑)(あ、 PVの感想を…。もー素晴らしいです。あの感じエレワあたりの頃から一番好き。お話になってるのもいい。切ない。全員ほんとに可愛い。)

ここ最近のニュースは、このシングルがiTunesで全世界配信開始。それからアジア各国にも『JPN』のアルバムの発売が決まったそうです。順調ですね。

ネットには最新のインタビューもUPされてました。

今までのPerfume変えないでそのままいきます。日本語の歌をそのまま海外にリリース。それで日本のことにも興味を持って欲しい。好きになって欲しい。

正しいです。正論、正論。Perfume、ブレてません。

英語の歌詞にも言及

Perfumeが英語で歌うことは求められてないので。世界中の人に日本語を好きになってほしい。…もし今後そういうことが求められるのであれば応えていきたいなとは思っています。」
そうそう、それでいいと思います。ああいうのは、たまにやるからいいんです。西洋の人は日本からやってきた3人娘には英語の歌を求めないでしょう。かろうじて日本語訛りの英語がちょっと可愛く聞こえることもあるでしょうけど、全部を英語にする必要は全く無い。特にダンスミュージックなら日本語の音がかえって面白いはず。 Capsuleなんてそのあたりが非常に上手いと思う。

それから、
Perfumeを変えるとしたら日本の中で変える。日本でPerfumeをどんどん進化させて、もっと良い方向に進んでいって、その成果を日本で見せてから海外でも出していきたいです。」
正しい。そのとおり! それが一番の正論! ただし、その進化の方向を、日本のファンが求める「大人なのに可愛いアイドル像」にするのか、海外にもうけるだろうもう少し硬派なイメージにするのかは検討の余地あり。変わらなければいけないのは日本のファンかもしれません。あ、でもこれもMTVCMなどで少しずつ変わってきているのかな…。

「私たちが海外に行くっていうことは、中田さんの音楽が海外に行くっていうことなんですよ。私たち自身も中田さんの大ファンだから、中田さんの音楽をもっとたくさんの人に聴いてほしいっていう気持ちがあって…。」
大正解! 冷静ですね。この方々は全くブレてません。素晴らしい。
海外展開をするって言うから、英語で全曲歌ったりし始めるのかと危惧しておりました(そのうちやるのかもしれないけど…)。Perfumeの国内での活動もそのままみたいですね。動画サイトでみたインタビューなんかも、今までどおり可愛いおもしろ3人娘をやってるみたいです。

なによりも嬉しいのは、彼女達が自分達の成長をとても楽しんでいるらしいこと。毎日楽しいんだそうです。いいですね。まさに人生の春。中田さんともガッツリ意思疎通が出来たそうです。順調、順調。
ところで海外のフェスは大変です。行く前に、スタッフを何人かどこかのフェスに事前に送り込んで調査をしてください。

曲を配信、アジアにはアルバムも出して、あとは天命を待つということでしょう。もう何事も暖かく見守りたい…。Perfumeが幸せでありますよう…。

追記:ところで、Communicationのインストがいい!!



2012年4月10日火曜日

NHK大河ドラマ「平清盛」第14回「家盛決起」


まず、良いところから。今回、画面が綺麗です。確実に改善しました。黒はくっきりと黒。顔も明るいので表情もハッキリ見える。室内の画がはっきりくっきりでとても綺麗です。顔が見やすいと、人物の内面もよく見えるような気がする。外はそのままのようだけど、室内の場面ならこれでTVの画としては十分満足です。

それから、玉木義朝君はいいですね。最近あまり見かけない激しい男キャラがいい。うん


さて本題に…。辛口でいきます。

へぇ~~~っと思った今回。頼長さん、そういうお方なんですか…。そうですか。それにしても、今年のNHKは勇気があるというのか…無謀というのか…。宮中の男女のウダウダもそうだけど今度は男色か…。いいんですよ、うん、いいんです。しかし、本筋の政治的なお話が霞んでしまっています。お話もコーンスターチが舞っている。正直くだらない。人間、みんな男女のことや、よそ様の閨の事は興味津々だろうけど、はっきりと申しましょう、こういうもので視聴者を釣るのは最低ではないか…。

もし話が描けているのであれば、男色も大いに結構。まったく結構。しかしこの大河、最初からどうも話が薄いです。男色も、鳥羽院やたまこさま、得子さんがらみのウダウダもいいけれど、肝心の登場人物の人となりの構築と、その行動の心理:政治的な裏工作、権力欲、派閥同士の争い、嫉妬、妬み…、それにそんな世の中だからこそ光る正義感、友情、希望、家族愛…等など、複雑な人の感情を描かないと話が薄いままで終わってしまう。人物がなぜそんな行動を起しているのかの心理をきちっと描いてないと、何をやっても唐突にしか見えない。

清盛君は今回も脇。明らかに今もってダメダメ君。後にあんな大業を成し遂げた人なのに、将来性の片鱗も見えない。主人公でさえ一貫性をもって描けてないのではないか。ちょっと前に「オレは平家を背負うていく男よ」と宣言したのに、今週は弟にあっさり「お前が後を継げ」。…どっち? これでは、ちょっと役者さんが可哀想。

平忠正叔父さんも、最初は怒ってばっかりの真面目な頑固者だったのに、最近はお茶目キャラ? 西行となった義清も、最初は優雅な詩人なのに、ある日突然ストーカー件幼児虐待男。家盛もちょっと前までお兄ちゃん大好きっ子だったのに、ママの一時的な苦悩を目撃しただけで、ころっとお兄ちゃん嫌い。和久井ママは清盛を心から可愛がっているのに、未だに30年前のよその女に苦悩している(旦那さんはその女となんの関係も持っていない)。時子は野蛮人なんか嫌いなはずなのに、いつの間にかその野蛮人と結婚して光の君と呼んでいる…。どうも人物達に一貫性がない。もちろん人の感情が時間の経過につれて変わるのは当たり前だけど、このドラマではその変わった理由も経過も十分に描かれていない。

頼長も家盛と仲良くなるのはいいけれど、どうしてそんなに早く自分の魂胆をバラしてしまうのだ。早すぎる。あんな話なら最後まで騙して一人薄ら笑いをするぐらいのほうが面白いのに…。それに男色なんて当時から普通にあっただろうから男が手篭めにされたからといって、それほどショックを受ける必要もなかろう。若い女性じゃあるまいし、既婚の成人男性の貞操なんてないと思うが…。(史実はどうだったのか知らないけど)

なによりも、演じていらっしゃる俳優、女優の方々が素晴らしいのにもったいない。今回の和久井映見さん、家盛の大東駿介さんなんてほんとに素晴らしいのにどうも唐突な印象。「あたりまえの母」というのも妙な台詞…。普通は言わないと思う。

それから、今回のタイトルの「家盛決起」。なんと家盛くん、あのまま落馬して来週亡くなってしまうのですね。決起してないじゃない。家族の会話が決起なのか…。(この時代の歴史は全く知らないので)決起なんて言うからプチ戦が始まるのかと思ってた。こんな程度で決起とは言わないと思うが、もう言葉の感覚があわないのだろうか。


今年も脚本との相性が悪いらしい…。話は非常に面白いのに。


追記:来週、この家盛と頼長の関係が重要な話として使われるらしい。くだらないぞ。くだらんっ! あんなものあの時代には普通にあった事らしいのに、まだひっぱるのかっ。パパ忠盛でさえそんな噂があった時代なのに…。