フランスのワインを学ぶシリーズ。
今回はワインで有名な仏ラングドック=ルシヨン地方の白ワイン・ピクプールドピネ/Kysela, HB Picpoul de Pinet, 2023
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● アルザス地方/Alsace
● ロワール地方/Loire *
● シャンパーニュ地方/Champagne
● ブルゴーニュ地方/Bourgogne *
● ボジョレー/Beaujolais
● ジュラ地方/Jura
● ボルドー地方/Bordeaux ←今回はこれ
● シュッド・ウェスト地方/Sud Ouest 南西地方 *
★ ラングドック=ルシヨン地方/Languedoc & Loussillon
↑ 今回はこれ
● ローヌ地方/Rhône *
● プロヴァンス地方/Provence
● コルス島(コルシカ島)/Corce
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実はあまり思い入れもなく買った白ワイン。ラングドック=ルシオンて南国なのに白ワイン?どんなものだろう?買った理由は近所のスーパーで、安いのにもかかわらずオススメのコーナーに沢山置いてあったから。値段はハワイで17ドルぐらい。米本土では11ドルなんて値段もあった。そして調べたらなんとVIVINO com.で4点です。安いのに美味しいのね。というわけで全く前知識もなく購入。 ピクプールドピネとは聞いたこともなかった。
そんなわけで全く思い入れもなく買ったのでその後、実は扱いに困っていた。ここ数カ月、米国の寅氏の関税話でこれからワインが高くなると思い欧州産のワインをストックし始めたら、なんだか手持ちのワインの数が増えてきた。置き場所に困る。うちはあまり飲まないので今ストックしているワインだけで数年間ブログが書けそうなくらい溜まってしまった。そろそろ消費しなくては場所がない。
それで一番安いワインを開けようということになった。「あのキゼラがいいんじゃない?あれ開けよう。あれは白だから魚にしよう…」などと突然スーパーで思いついてサーモンを購入。
というわけで開けました。
Kysela, Picpoul de Pinet H.B., Les Costieres de Pomerols 2023
● ローヌ地方/Rhône *
● プロヴァンス地方/Provence
● コルス島(コルシカ島)/Corce
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実はあまり思い入れもなく買った白ワイン。ラングドック=ルシオンて南国なのに白ワイン?どんなものだろう?買った理由は近所のスーパーで、安いのにもかかわらずオススメのコーナーに沢山置いてあったから。値段はハワイで17ドルぐらい。米本土では11ドルなんて値段もあった。そして調べたらなんとVIVINO com.で4点です。安いのに美味しいのね。というわけで全く前知識もなく購入。 ピクプールドピネとは聞いたこともなかった。
そんなわけで全く思い入れもなく買ったのでその後、実は扱いに困っていた。ここ数カ月、米国の寅氏の関税話でこれからワインが高くなると思い欧州産のワインをストックし始めたら、なんだか手持ちのワインの数が増えてきた。置き場所に困る。うちはあまり飲まないので今ストックしているワインだけで数年間ブログが書けそうなくらい溜まってしまった。そろそろ消費しなくては場所がない。
それで一番安いワインを開けようということになった。「あのキゼラがいいんじゃない?あれ開けよう。あれは白だから魚にしよう…」などと突然スーパーで思いついてサーモンを購入。
というわけで開けました。
Kysela, Picpoul de Pinet H.B., Les Costieres de Pomerols 2023
合わせたのはオーブン焼きのサーモンにスイートポテト、赤黄ピーマンとズッキーニも同様。レタス。そして揚げナスのトマトソース・パスタ。
関係ないけどストロベリーパパイア 今もシーズン 11個は食べてる 毎週買う |
結論から言えば…、もう少し下調べをしてから料理をすればよかった。
食べた後から調べたら、このピクプールドピネのワインはシーフードが合うらしい。それも地中海のオイスターやイカのリングフライ、アンコウのグリル等々…軽い薄味のシーフードが良いらしい。そう考えれば…サーモンは北の魚で少しオイリー過ぎるかも。おまけに今回残り物の揚げナスをつかってトマトソースのパスタを作ってしまったものだから、…ペアリングとしてはあまり合わなかったかな。ヒャ~ムズカシイ
うちはお酒は週末だけ。旦那Aが夜仕事をするので平日は飲めない。ところが週末は昼間外出することが多いので、帰って来てきちんと料理をするには疲れている。それで料理も簡単なもの…オーブンに入れてほったらかし系が楽。というわけでまたまた野菜とサーモンをローストしただけのご飯になった。
しかしながら…このピクプールドピネはもっと色合いが白い料理がいいらしい。エビの酒蒸しマリネ。サラダ。イカのフライ。白身魚のカルパッチョ。あっさり白身魚のグリル、アクアパッツァとか酒蒸し系もいいだろう。(うちはあまり食べないけれど)オイスターやアサリ…などなど色合いが白っぽいものがよさそう。 魚卵などもいいらしい
飲んだ後から情報を読んでなるほどと思った。確かに。
さてワインのお味は…
シャープです。ピリッとしてる。でも嫌な感じじゃない。軽い。けどシャープ。酸味。柑橘系。なるほど…これならシーフードが合うのはわかる気がする。
最初は浅い直線的な味だと思った。とにかくシャープ。しかし暫く経つとちょっと深みが出てきた?どうかな。でもこのワインはシャープだからこそいいという感じ。ピリッとした味が貝やイカ等のシーフードに合うのだろう。爽やか。とにかくシャープ。
柑橘系と言えば、暫く前に飲んだソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon blancを思い出す。しかしこのワインの方がず~っとシャープで直線的だと思う。ソーヴィニヨン・ブランはもうすこしまろやかでフルーツが前面に出ていたと思う。ソーヴィニヨン・ブランの方が飲みやすいかな。
こういう軽いシャープな味は夏にいいですね。このワインは冬に飲んだらきっと寒い。
今回このワインのことを学んだので、今度またこのワインが手に入ったらハワイのマヒマヒやモンチョン、オノ、カジキあたりと合わせたい。ワイン蒸しにしよう。エビのマリネもいいね。
それではワインの情報
Kysela, Les Costieres de Pomerols, Picpoul de Pinet H.B. 2023
= Les Costières de Pomerols Hugues Beaulieu Picpoul de Pinet 2023
↑ これらの二つのワインは同じワインです
● Kysela Pere et Fils 輸入会社
この会社は1994年にマスター・ソムリエのFran Kysela氏により始められた米国バージニア州のワイン輸入会社。米国各地に支店のある大手の輸入業者。
● Kysela Pere et Fils 輸入会社
この会社は1994年にマスター・ソムリエのFran Kysela氏により始められた米国バージニア州のワイン輸入会社。米国各地に支店のある大手の輸入業者。
…さて調べていたら、このワインはフランスのワイナリー「Les Costières de Pomerols」の「Picpoul de Pinet H.B.」と同じワインという情報が出てきた。
それからこのワインの名前…Picpoul de Pinet H.B。この「H.B」とは何だろうと探したら、フランスの全く同じラベルのワインが出てきた。どうやら「H.B」とは「Hugues Beaulieu」…このKyselaのワインは「Les Costières de Pomerols」の「Hugues Beaulieu Picpoul de Pinet」と同じワインだと出てきた。…謎が解けた。
● ワイナリーLes Costières de Pomerols, Hugues Beaulieu
1932年に設立されたこのカーヴ協同組合。ポメロル/Pomérols地方の高地、ペズナ/Pezenasの低木地帯とセット/Seteのモン・サン・クレール/Mont St Clairがそびえる海の間に位置している。年間平均800万本のワインを生産しており、300個のオーク樽を備えた樽熟成用の洞窟を持つ。2,100ヘクタールのブドウ畑を管理しており、そのうち450ヘクタールはピクプール・ド・ピネ。
ポムロールのブドウ畑は、粘土質/石灰質土壌の広大な日当たりの良い段々畑に広がっている。ピクプール、シャルドネ、ヴィオニエ、ソーヴィニヨン・ブラン、テレット、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、グルナッシュ、サンソー、カリニャンを生産している。生産量の割合は、白が54%、ロゼが28%、赤が18%。
● 産地
地中海沿岸の低木地帯「costières /コスティエール」(沿岸地域)と呼ばれる太陽が降り注ぐ丘陵地帯。セット港/Sèteとマルセイヤン/Marseillanの間に位置する沿岸の静かなラグーン、トー湖/Etang de Thauを見下ろす土地が産地。粘土と石灰岩の丘陵地帯に植えられた南向きのブドウ園。地図で見るとずいぶん海に近い土地なのですね。
このマルセイヤン/Marseillanという土地は、あの有名なマルセイユ/Marseilleと同じかと思ったら違うのですね。マルセイヤンは地中海を東に望むスペインに近い土地。マルセイユは地中海を南に臨む南仏の真ん中辺り。地中海を挟んで向かい側。お互いに見えるほど近いのかな。今調べたら…海岸線を車で走ると2時間24分と出てきた。あまり近くないかな。
ところでこの Étang de Thau のエリアはフランス国内のオイスターの10%産地だそう。なるほど土地のワインと合うわけだ。
● 葡萄
この白ワインのブドウはピクプール種の白/Picpoul Blancの100%を使用。フランスのローヌ地方からラングドック地方、そしてスペインのカタロニア地方までよく栽培されている。このワインに使われたPicpoul Blancは最もよく栽培されている品種。元々ラングドック地方で昔から栽培されていて17世紀には記録が残っている。ピクプール種には白(Blanc)と黒(noir)の種類があり、現在白(Blanc)は米国のアリゾナ州、またカリフォルニア州のソノマでも栽培されている。
またこのブドウPicpoul BlancはFolle blanche、Gros Plant、Enrageat blancとも呼ばれており、コニャックとアルマニャックにも使用されている。
● Picpoul de Pinet特徴
Piquepoul blancのみを使用したラングドックのAOC。緑がかった金色のワイン。フル・ボディで爽やかなレモンの香り。ほんの少しだけ塩のようなミネラル感。レモン、ライム、グレープフルーツなどの柑橘系や青りんご、またハーブの香り。名前のピクプールとは「唇を刺す」の意味。シャープな感じがしたのはそういうことだろう。英国人が好んで飲み、生産量の半分を英国人が飲んでいるという話も。本当かな?
●「ネプチューン/Neptune」ボトル・デザイン
ところでこのワインのボトルには特徴がある。細身の緑色のボトルの前面にラングドックのクロス/Languedoc Crossのマーク。そして上部に波の模様。クロスの下には Picpoul de Pinetと刻まれている。すごくかわいいボトル。このボトルのことを「ネプチューン/Neptune」ボトルと言うらしい。Picpoul de Pinetであれば、どのワイナリーでもこのボトルを使用しているそうだ。
● 組み合わせ
このラングドックの地方がオイスターの産地で、なるほどオイスターとよく合うらしい。魚介類のグリルやザリガニのビスク。ソテーしたスナッパー/鯛や軽いシーフードサラダ。高い酸味と爽やかな風味のおかげで、揚げ物の前菜、生牡蠣、寿司、地中海風の魚料理、さらにはイカフライにも抜群の相性。冬は魚介鍋もいい。和食ともいい相性。
★キリっというのか、ピリッというのか、シャープな味のワイン。白身魚や魚介の料理と合わせなかったので残念だったけれど、シーフードと合うだろうというのはわかった。キリっと冷やして夏に飲むワイン。今度はちゃんと調べて合う料理を合わせよう。
値段が20ドルもしないのに、Vivino.comスコアが 4.0 点。何と素晴らしい。スクリュー・キャップでお気楽に開けて飲む夏のワインでしょう。オイスター食べたいけどなぁ…。昔あたったことがあるのだ。コワイ~
● 余談のチーズ話
いつも旦那Aが思い付きでチーズを買っているのだけれど、今回イタリアの「アジアーゴ・チーズAsiago cheese」なるものを買ってきた。ま~~~~っおいしいわっ。フレッシュなやつです。柔らかめのセミハードかな。結構柔らかい。ブリ―より味が豊か。カマンベールより臭くない。ミルクの優しい味。よくあるチーズのちょっと臭い癖がほとんどない、ただただクリーミーでまろやかな優しいセミハード。子供が好きそうなチーズだと思う笑。好きだわ。これは美味しい。また買いたい。ちなみにこのチーズはプロセッコに合うらしい。
ワインメモ
🍷 Kysela, Les Costieres de Pomerols, Picpoul de Pinet H.B. 2023
🍷 Les Costières de Pomerols Hugues Beaulieu Picpoul de Pinet, 2023
Vivino.com Score: 4.0
Winery: Les Costières de Pomerols Hugues Beaulieu
Grapes: Picpoul Blanc
Region: France / Languedoc-Roussillon / Languedoc / Picpoul de Pinet
Wine style: Languedoc-Roussillon White
Alcohol content: 13%