CONTENTS

2013年1月10日木曜日

Japan - Quiet Life (1979)



David SylvianといえばJAPAN…。

 
 
Japan - Quiet Life (1979)

Album:  Quiet Life
Released: Dec 1979
℗ 2004 BMG UK & Ireland Ltd.


70年代後期、当時の洋楽雑誌「Music Life」に写真が載り始めたイギリスのお化粧バンドJAPAN。クラスのお洒落な女の子はすぐに飛びついた。私は当時Queenファンで、写真を見ながらどうせイロモノバンドだろうと思っていた。たまたまクラスメイトにKISSのアルバムの(カセット)テープのコピーを頼んだら、テープの余白にこの曲を入れてくれていた。それ以来はまった。KISSはなんともならなかったけど、JAPANにはすっかりはまってしまった。

この人達のデビューも若い。この曲の入った3枚目のアルバムを出した1979年で、ギター24歳、キーボード22歳、ボーカルとベース21歳、ドラム20歳。とくに作詞作曲担当のボーカル、デヴィッド・シルヴィアンさんが21歳とは驚愕。ほんとなのかな…早熟ですね。
 

ちなみにこれは81年なので23歳ぐらい。けっこう老けた23歳です。
 
 
Japan - Quiet Life - LIVE (1981)

 
 
初期の頃は、お化粧をしてグレた中二病の人みたいな感じだったけど(この頃もいい)、この曲の入った3枚目のアルバム「Quiet Life」から突然大人になった。歌い方も前2枚のアルバムと全然違う。4枚目「Gentlemen Take Polaroid/孤独な影」はシンセポップの傑作、5枚目「Tin Drum/錻力の太鼓」で芸術性を極めて、高校生の私にはついていけなくなりかけた頃にバンドは解散。この時も彼らはまだ25歳前後。若い…。

この最後の頃に、YMOのメンバーとよくコラボをしたり、ライブを手伝ったりして仲良くしていた。なんだかYMOの周りの他のミュージシャン達も含めて内輪のファミリーみたいな感じだった。

非常に特徴のあるベースを弾いていたミック・カーンさんがお亡くなりになっていたのを去年知った。この人も超かっこよかった。もう二度とJAPANの再結成はありえないのだと思うと非常に悲しい。ミックさんありがとう。R.I.P.
 
 
お顔の美しいボーカルのデヴィッド・シルヴィアンさんはその後ソロになって、非常にインテリな趣味のいい音楽をやっていた。この人の作るメロディはすごく綺麗。来日もして何度か見にいった。…が、その後なんだかインテリ度が進みすぎて音楽も頭でっかちな感じがしてついていけなくなってしまった。

実はこの人に、ロンドンでばったり出くわしたことがある。10年程前だろうか、Kings Roadを旦那Aと歩いていて信号待ちをしてたら、この人が目の前で一緒に信号待ちをしているのに気付いた。肩で切り揃えたくすんだ茶色の髪に白髪がたくさん混じっていた。一本一本がすごく細い髪。薄い茶色のジャケットを着てやっぱり芸術家っぽかった。無論話しかけなかった笑。若い頃のアイドルとはお近づきにならないほうがいい。触れるほど近い斜め後ろで目の前の彼の背中を見ながらちょっと嬉しかった。