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2022年12月29日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第48回「報いの時」12月18日放送



とうとう「鎌倉殿の13人」が終わってしまった。

ドラマは北条義時の死で終了。彼の死を見守る政子のすすり泣きと暗転でドラマは終わる。


エンディングの感想を書こう。
これは…なかなか考えがまとまらなかった。いいエンディングのような、物足りないような…。この最終回を今まで3回見たが、1回目は「あれ、これで終わり?」と正直思った。

私が予想していたのは、今までの鎌倉の歴史を振り返りながら泰時の時代の未来を想像できる余韻を残すような終わり方。義時の死後、この人はこうなって、これはこうなって…というようなものが描かれるのかと思っていた。それを期待していた。

(義時の死でドラマが終わってしまったことで)1年間続いたドラマの締めとしては少しテーマが小さくなったとも感じた。このドラマは源頼朝が立ったことで起こった鎌倉幕府が、長い時間をかけて京の朝廷を押さえつけるほど強力な武家政権に成りあがる話。締めのエンディングとしてもそれらしいものを期待していた。だからこの唐突なエンディングに少しびっくりして最初はうまく飲み込めなかった。もちろん良い悪いではなくて、私の個人的な好き嫌い。…だって鎌倉は義時だけのものだけではなかろう。

1年続くドラマの最後のシーンを、このように政子と義時の二人だけのシーンにするのなら、ドラマの初めの頃の回で、例えば政子と義時の幼い頃…お姉ちゃんと弟が無邪気に遊ぶ様子なんかを描いていれば、幼かった二人がいかに遠い道のりを旅して来たか…と感慨に浸って泣いたかもしれぬ(クサいけれど年寄はそういうもので泣く)。最初からそういうテーマなら納得する。

(色々と文句を言ってますが)…というのもこの姉と弟は今までそんなに仲が良さそうには見えなかったのですよ。だから最後だけ姉と弟の話になって全体の締めとするのは多少唐突な感じもした。


巷では最終回が絶賛されている。ちょっと予想外だがスタイリッシュでかっこよく、なによりもインパクトがある。どうしようか、どう受け取ろうかと考えさせられる。見て心地よく納得するというよりも、びっくりしてうまく考えがまとまらない…そんな予想を裏切るエンディングはたぶんいいことなのなのだろうとも思う。


最後の締め方には文句を言っていますが、このシーンの小栗旬さんと小池栄子さんは大変素晴らしかった。ショッキングな終わり方も良い演技があってこそ。頼家の名前を口にする政子さんの表情が凍りつく。あ…そうか、政子さんて頼家の最後を知らなかったんだっけ?…とまたびっくりする。そうかそうなるのか…とドキドキしながら二人を見守った。

最後の義時と政子の様子は、政子と頼朝の最後の場面と同じですね。倒れた頼朝と政子、倒れた義時と政子の様子が対になる。前半の頼朝の時代が終わり、これで義時の時代も終わったということだろう。

しかし政子さんの人生も辛いな。彼女の人生は本当に辛い。あまりにも辛いことが起こり過ぎる。


それにしても今まで、他の有力御家人達…並みいる強面の武将達を粛清し続けて最高の権力を手に入れた男が、最後は二人の女性に殺されてしまうという。う~ん…考えさせられますね。女性は怖いのか。


『吾妻鏡』をはじめとする過去の記録では、義時は病死/自然死とされているそうだ。しかし妻の伊賀の方が毒殺したという説もあるらしい。


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承久の乱
承久3年(1221年)

5月19日 京から義時追悼の令が出ている。軍議により鎌倉の出撃が決まる。
しかし御家人たちは皆戦いたくない。
北条泰時(坂口健太郎)が総大将になって出発。義時(小栗旬)は鎌倉に残る。
三浦義村(山本耕史)と長沼宗政(清水伸)も参戦するが、どちらにつこうかと周りの様子を伺っている。

5月22日 泰時が率いる鎌倉軍が出発。
泰時の軍には各地で御家人達が加わり19万人に膨れ上がる。
まず木曽川で官軍を打ち破り京へ進軍。
6月13日 宇治川を筏で渡ってまた進軍。

働き者 平盛綱(きづき) キューン💕としました 助かってよかった

焦る京方。藤原秀康(星智也)、三浦胤義(岸田タツヤ)が御所に駆けつけるが、後鳥羽上皇は門を固く閉じて彼らを追い返してしまう。

6月15日 後鳥羽上皇(尾上松也)は義時の追討の院宣を取り消し、藤原秀康、三浦胤義らの逮捕を命じる院宣を下す。後鳥羽上皇に見捨てられた三浦胤義は東寺に立て篭もって抵抗し、兄の三浦義村の軍勢に決戦を挑んで奮戦し自害した。藤原秀康は逃亡し、10月に河内国において幕府軍の捕虜となった。

乱後、北条時房(瀬戸康史)が京御所に入る。泰時と共に京の六波羅に滞在。朝廷の監視や西国武士の統率を行う。

承久の乱後、朝廷は幕府に完全に従属した。幕府は朝廷を監視して皇位継承も管理するようになり、朝廷は幕府をはばかって細大漏らさず幕府に伺いを立てるようになる。承久の乱には鎌倉と京都の二元政治を終わらせて武家政権を確立する意義があった。

7月13日の期限で、後鳥羽上皇は出家して隠岐島へ送られることになる(7月9日)。罪人の扱いであった。

共に隠岐へ 文覚と後鳥羽上皇

時房と泰時は京でりく(宮沢りえ)に会った。やっぱり宮沢りえさんは綺麗。この場面も短いのに輝いている。艶々のいい女。いきいきとした表情。それに艶のある声がいい。時政の死を聞いて、一瞬顔を曇らせる。やっぱりうまい。


その後の鎌倉

北条政子(小池栄子)がトウ(山本千尋)を呼び、孤児たちに武芸を教えるように指示。トウは子供たちのお姉さんになった。よかったですね。

鎌倉御所の会議
義時 泰時 時房 大江広元(栗原英雄)
京では廃位された先帝(後鳥羽上皇の孫)を復権させようという動きがある。それを許せば上皇も復権するだろう。
義時と大江は災いの芽を摘む考え。
泰時はそれに反対する。武家の決まり事を作るという。

雨の中に座る運慶 強い

運慶(相島一之) 義時
義時の命で作成した像は歪な面相。
運慶さん勇気がありますね。権力者に屈しない芸術家。かっこいいです。雨の中縛られて庭に座らされて、画面上で小さく見えていても運慶は強い。とても印象に残った場面。

義時が怒る…倒れる。

病床の義時。医者は「アサの毒」が原因だと言う。

薬だと言って義時に毒を盛っていたのは妻ののえ(菊地凛子)だった。のえを問い詰める義時。あっさりと白状するのえ「私のことを少しも見ていなかったから。だからこんなのことになった」と言う。毒の手配をしたのは三浦義村だと告げてのえは去る。のえさんは寂しかったのか。

三浦義村 義時
三浦を問い詰める義時。義時が「俺が死んで執権になろうとしたか?」と問えば「そんなところだ」と答える。
「お前にできたことが俺にできないわけがない。俺は全てにおいてお前に勝ってるんだ。子供のころから。頭もキレる。見栄えもいい。剣の腕前も俺の方が上だ。お前は何をやっても不器用だ。のろまで。そんなお前が今じゃ天下の執権。俺はと言えば、結局一介の御家人に過ぎぬ。世の中不公平だ。いつかお前を超えてやる…」
←なるほどな~義村さんの度重なる北条裏切りの理由はそこなんだ。確かに。義時は煮え切らなく見えますもんね。よくわかるわ。こういう義村のような人、沢山いると思います。リアル。
結局三浦義村は北条義時と和解「これから先も北条は三浦が支える」

泰時
泰時「もはや朝廷を頼る世ではない。これから武士を中心とした政の形を長く続くようにする。その中心にいるのが北条」「御家人たちの中には学のない者もいる。彼らにも読めるような優しい言葉で武士が守るべき定めを書き記した」
やがて泰時は江戸時代まで影響を及ぼす方を制定する。御成敗式目を制定(貞永元年(1232年)8月)。これにより泰時が政治を行う間は鎌倉で御家人の粛清は一切起こらない。


元仁元年(1224年)6月13日

政子 義時
「私たちは頼朝様から鎌倉を受け継ぎ次へ繋いだ」
頼朝様が亡くなってから何人が死んでいったか。
梶原景時 全成 比企能員 仁田忠常 源頼家 畠山重忠 平賀朝雅 
和田義盛 源仲章 源実朝 公暁 阿野時元
これだけで13人!…鎌倉の13人って、これのことだったのですか?

おやすみ 義時

そして政子が、なぜその13人に頼家の名前が入っているのか問う。なんと政子さんは頼家の暗殺を知らなかったらしい。義時「頼家様は上皇様と手を結び鎌倉を攻め滅ぼすおつもりだった。私が善児に命じて討ち取りました」

義時「この世の怒りと呪いを全て抱えて私は地獄へ持っていく。太郎のためです。私の名が汚れる分だけ、北条泰時の名前が輝く」←やっぱりこれは私利私欲だ。

苦しみ始める義時。政子に薬をとってくれと頼むが、政子はそれを床へこぼす。
←この場面の政子さんは、義時を苦しみから解放しようとしてますね。もうあなたは休んでいいから、太郎がうまくやってくれるから…と義時の命を救わない…が、これは救済でしょう。もう苦しまなくていいよと言っている。それも愛。

義時を見送る政子。




本当に面白い大河だった。はまった。
毎回1エピソードを2回も3回も見て何度も楽しんだ。
毎回しっかり見た。
人物たちが皆素晴らしかった
また別に感想を書こうと思う。
皆さまお疲れさまでした。大きな拍手。感涙。
もっと見たい



2022年12月22日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第47回「ある朝敵、ある演説」12月11日放送



さてドラマも最後に近づいております。もう最終回も見終わっているのですけど、この感想文はまだ47回。実はここ数日毎日(見終わった)最終回のことばかり考えて感慨に耽っていて筆が進まない、なんとか今年中に感想文を終わらせたいけれどできるのか。


さて今回の目玉は、承久の乱に向けて御所に集まった御家人たちへの政子の演説。彼女が言った言葉は記録では(大まかに言えば)

「頼朝様に感謝しろ。京方についたら頼朝様の恩に背くことになる。源氏三代の将軍が残したものを守りなさい」


ということらしいのだけれど、このドラマでは、(自らが犠牲になって京方に首を差し出し)鎌倉を救おうとする義時を守れ…という話になっている。


これ、もやもやっとしますよねぇ。だって義時って、
①まず義時は自己犠牲をするような人ではないだろう
いつも悪いことをしながら「本当はやりたくないんだよ」と言っている風だけれど、結局人はやったことが全て。この義時のあいまいな立ち位置には今までにも何度も首を傾げた。
それに義時の首を差し出したところで京方と鎌倉幕府の緊張が収まるとは思えない。義時が無駄死にを受け入れるような人にも思えない。
②政子が言うところの「(義時は)鎌倉を守るため一度も私欲に走ったことはない」
…なんて嘘嘘嘘嘘大ウソ。北条の私利私欲のために畠山を討つ…というりく+時政を止められず結局自ら畠山氏を討ち、頼家を都合が悪いからと殺害し、「共に鎌倉を守っていこうぜ」と言った善人・和田義盛を、将来息子や孫の代に邪魔になるからと騙し打ちにする。それに北条氏が鎌倉に君臨するために邪魔だからと実朝も公暁も見殺しにした。それなのに反逆罪の(父親)時政とりく、そして(ドラマでは)息子の謀反を教唆した実衣も死罪にすることはなく命を救っている。これが私利私欲ではないとは言えないだろうに。


政子さんの演説は「頼朝様の恩に報いるために」、それから「鎌倉の独立を」だけでも、鎌倉の御家人たちには十分効き目があったはず。しかしこのドラマでは「私の弟・義時を助けて頂戴」と御家人たちに懇願し、それに対して今までさんざん義時独裁でびくびくしていた御家人たちが(不思議なことに)喜んで団結している。変でしょう。

結局、北条の家族愛の内輪ノリに大勢の御家人たちが乗せられた話になってしまっていて、ワタクシは鼻白みました。ごめんね。政子も義時も泰時もみんな涙涙涙涙なんだもんね。なんだかな~。

そうそう、あの三浦義村の苦虫を嚙み潰した表情の方に私は同感でございました。


しかしそれはともかく…
小池栄子さんが素晴らしい。彼女はカリスマがすごい。似顔絵を描いていて「このお方はなんと美しい人だろう」と思った。ただ美人とかそういうのではなくて、全然普通じゃないカリスマ。神々しいです。肌も綺麗で目鼻立ちが大きくて全体にツルンとしてる。目の白い部分ががクリアで黒目のエッジもクリアで絵に描いたみたいなお顔。すごい。本当に綺麗。あらためて驚いた。
このドラマの政子さんは今まで物静かで受け身が多かったと思うのですけど、大勢の前に出てきて君臨する姿が似合う。御家人たちに号令をかける姿も様になる。強い女性が好きだわ。政子さんかっこいい。



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承久の乱の背景
・鎌倉幕府は東国武士を中心に樹立。東国を中心として諸国に守護、地頭を設置して警察権を掌握していた。しかし西国への支配は充分ではない
・後鳥羽上皇の財源は諸国に置かれた膨大な荘園群。その荘園に鎌倉幕府の地頭が置かれるようになると、荘園領主である後鳥羽上皇やその近臣と紛争を起こすようになった。
・源実朝の暗殺の後、新たな京都守護として義時の義兄(のえの兄)伊賀光季、大江広元の嫡男・大江親広が派遣される。
・承久元年(1219年)7月13日、大内守護の源頼茂(源頼政の孫)が後鳥羽上皇の命によって在京武士に攻められ、内裏の仁寿殿に籠って自害。
・大内裏が焼失したため、後鳥羽上皇は幕府を含む各方面に再建のための賦課を求めた。しかし公家・寺社・武士のいずれも非協力的。
・朝廷と幕府の緊張は次第に高まる。
・後鳥羽上皇は義時を討つ意志を固める。
・上皇が寺社に密かに命じ、義時調伏の加持祈祷が行われた。
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ドラマ

実衣(宮澤エマ)が尼になっている。なんと彼女は完全に許されたのですね。引退するのかと思っていた。

北条義時(小栗旬)の周りの者に対する日常的なパワハラ、キレ芸、八つ当たりが止まらない。

鎌倉の御家人たちは、後鳥羽上皇(尾上松也)による(源頼茂の討伐により焼け落ちた内裏の修復のための)賦課の要求と、義時のそれに対する拒否の意向の間で迷っている。御家人たちの心は義時から離れつつある。

三浦義村(山本耕史)「俺たちは執権殿と上皇様との板挟み。弟の胤義が大番役(京都の皇居や院などの警備に当たる職務)で京にいる」。義村も揺れている。

京の三浦胤義(岸田タツヤ)が上皇に「義時に見切りをつけた御家人たちも大勢いる」と伝える。喜ぶ上皇。

京の藤原秀康(星智也)が戦に備えて兵を整えている。

鎌倉では三寅(中村龍太郎)の着袴の儀。


承久3年(1221年)5月15日 京都守護(のえの兄)伊賀光季が後鳥羽上皇の招聘に応じず官軍によって討ち取られる。

そのことが鎌倉の義時に伝えられる。

同じ頃、京から(元)平知康が使者・押松丸(矢柴俊博)となって上皇からの義時追討の院宣を御家人たちに届けていた。

押松丸

鎌倉の御所で会議。
義時 政子(小池栄子)大江広元(栗原英雄)泰時(坂口健太郎)時房(瀬戸康史)が、京都守護が討たれたことを告げれば、
三浦義村  長沼宗政(清水伸)が、上皇からの「義時追討の宣旨」を見せる。
義村は北条に忠誠を誓うと言うが、実は様子を伺っている。

京で伊賀光季…孫と兄を討たれた二階堂行政(野仲イサオ)とのえ(菊地凛子)が義時に詰め寄る。

御家人たちを調べると、8通の義時追討の院宣が出てきた。上皇と一戦交えるしか道はない。上皇は義時を殺そうとしている。

泰時 官軍と戦う意向。
義時 鎌倉のために上皇に自らの首を差し出すと言う「私一人のために鎌倉を灰にできん」
政子がそれを止める。
実衣「気持ち悪いのよ。一人で格好をつけてるのが」←同意。そうそうそのとおり!!

義時「後悔はない。私を憎む御家人も多い。あとは太郎に任せる。元は伊豆の豪族の次男坊。上皇様が俺の名を…清盛、義経、頼朝と並んだ。おもしろき人生」←ぎゃーなんじゃなんじゃなんじゃそれ。ナルナルナルナルナルシストだわね。いやだのぉ。

政子の命で大江が演説の下書き「鎌倉が危ない」と訴える。

カリスマ 北条政子

そして御家人たちを集めて政子が戦GO GO演説。

その内容…
「義時が上皇に首を差し出し、鎌倉のために犠牲になろうとしてる。それでいいのか?執権を憎む者が多いことはわかってるけど、でもこの人は生真面目。鎌倉を守るため一度も私欲に走ったことはない。選ぶ道は二つ。上皇に従い未来永劫、西の言いなりになるか。戦って坂東武者の世をつくるか。ならば答えは決まっている。すみやかに上皇様を惑わす奸賊どもを討ち果たし、三代にわたる源氏の遺跡(ゆいせき)を守り抜くのです。頼朝様の恩にいまこそ応えるのです。向こうはあなたたちが戦を避けるために、執権の首を差し出すと思ってる。馬鹿にするな。そんな卑怯者はこの鎌倉にひとりもいない! そのことを上皇様に教えてやりましょう!」←太字が記録に残る内容だそうです。

そして御家人たちは一致団結し、北条家は皆涙涙涙。
決戦です。
 

のえは政村を北条家の後継者にしたがっているが、義時は無視。



2022年12月20日火曜日

Lewis Thompson - Enchanté (feat. Clementine Douglas)(2022)



お洒落です



Lewis Thompson - Enchanté (feat. Clementine Douglas)(2022)
Enchanté (feat. Clementine Douglas) - Single
Lewis Thompson
Released: November 18, 2022
℗ 2022 Sony Music Entertainment UK Limited



いい気持ち。UKのダンスチャートに入っていた。この曲は、作曲のLewis ThompsonさんもClementine Douglasさんもあまり情報がないので、これからの方々みたいですね。いい曲。

★Lewis Thompson
英国ロンドンのダンスシーンのsong writer/producer/artist。今までに大物DJやシンガーとのコラボ多数。今までに彼が関わった曲のストリーミング数の合計は100億を超えているそう。

★Clementine Douglas
英国のシンガー。Riton、Galantis、David Guettaなどダンスシーンの大物とのコラボ多数。これから伸びる方でしょう。


Enchanté
Lewis Thompson (ft. Clementine Douglas)
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なんて言ったの? Enchanté

何も言わなくていいわ
あなたのボディに喋らせて yeah
あなたはTNTのように私の心を吹き飛ばす
あなたの始めたこと 見てみて, hey

私を捕らえた「君に会えてよかった。 Enchanté  嬉しいね」
私はダーティーなダンスとシャンペンが好き
あなたの名前なんか知らなくてもいい
あなたは私を素敵な気持ちにさせる
私をなんだか特別な気持ちに

あなたに会えて嬉しい Enchanté (Enchanté)
ダーティーなダンスとシャンペンが好き
あなたの名前なんか知らなくてもいい
あなたは私を素敵な気持ちにさせる
なんだか特別な気持ちに


Oh
Oh
Oh
あなたは私をスペシャルな気持ちにさせる
なんだか特別な気持ちに


あなたは強烈なBDエネルギーをくれる
だってあなたのその歩き方 私をナーヴァスにする
私達にケミストリーがあるって 誰も否定できない, yeah
私達 完璧かも (So perfect), yeah (Hey)

私を捕らえた「君に会えてよかった。 Enchanté 」
私はダーティーなダンスとシャンペンが好き
あなたの名前なんか知らなくてもいい
あなたは私を素敵な気持ちにさせる
なんだか特別な気持ちに


Oh
Oh
Oh
あなたは私をスペシャルな気持ちにさせる
なんだか特別な気持ちに


あなたに会えて嬉しい Enchanté (Enchanté)
私はダーティーなダンスとシャンペンが好き (Oh)
あなたの名前なんか知らなくてもいい
あなたは私を素敵な気持ちにさせる
なんだか特別な気持ちに


Oh (Ooh, ooh)
Oh (Ah yeah, ah yeah)
Oh (Enchanté)
私をスペシャルな気持ちにさせる
なんだか特別な気持ちに


私に全部投げ出して
私に全て頂戴 (Yeah)
私に全部投げ出して (Ah yeah, ah yeah)
なんて言ったの? Enchanté
私に全て投げ出して
私に全て頂戴
私に全て投げ出して (Give it)
なんて言ったの? Enchanté

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Written By: Lewis Thompson, James Essien, Clementine Douglas & Britten Newbill


お猫様H:やっとツリー🎄が出た



やっぱり今年も遅れ遅れの年末。もう12月も半分過ぎた。12月は色んな事に追われる。毎年青くなる。ツリー🎄を出したのも2日前の18日だ。やっと出た。ツリー🎄が出たら、いつも上の階に籠っている猫さんが下りてきた。猫さんよかったねぇ。






2022年12月16日金曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第46回「将軍になった女」12月4日放送



実朝暗殺の後は、承久の乱まっしぐら。今回は政子さんが尼将軍になるまで。その前に、実衣の野心のために息子の阿野時元が討たれる。それにしても実衣はなぜ義村をたよるのだ?その人ダメダメですよ~…そして義村はやっぱりそのことを義時に報告。

そして義時は時元を討伐。実衣も謀反を企てたとして斬首になるところを尼将軍になった政子に救われる。
…この話に関することで、実際に実衣が事件にかかわった記録はないらしい。

この頃、どうやら義時の意図で源氏の血統がことごとく消されていたとする見方もあるそうだ。そして義時と政子は意志を同じくしていた…記録ではこの時元の誅殺も「政子の命を受けた義時が軍を派遣…」とあり、政子も関わっていたとある。本当かな。このドラマの政子は義時の横暴を防ぐために尼将軍になったと描かれていますね。

泰時&初 かわいい



前回、建保7年(1219年)1月の公暁の実朝暗殺で鎌倉殿の位が空いた。

実衣(宮澤エマ)の野心…息子の阿野時元(森優作)を次の鎌倉殿に!
というわけで三浦義村(山本耕史)に相談。三浦はサポートすると言いながら北条義時(小栗旬)に報告。それは義時と三浦の仕掛けた罠だった。
2月11日 阿野時元が、宣旨を賜わり東国を管領することを企て、軍勢を率いて深山に城郭を構えたとの報せが15日に幕府にもたらされた
2月22日 時元、義時の兵に討ち取られる。
実衣も謀反を企てたとして捕らえられる。
館からは実衣の書いた宣旨を欲する朝廷への文も出てきた。
義時は実衣の首を刎ねると言う。


源実朝が暗殺された後、鎌倉幕府は皇族を将軍に迎えようとして、有力御家人一同が連署した上奏文を携えた使者を京都へ送っていた。
朝廷は実朝弔問の使者を鎌倉に送ってきたが、後鳥羽上皇(尾上松也)は寵姫の所領荘園の地頭廃止を要求。親王の下向も拒絶。

後鳥羽上皇

北条時房(瀬戸康史)が1000人の軍を率いて京に入る。←脅し?
後鳥羽上皇は親王を鎌倉に送る気はないと言う。
その代わりに摂関家から慈円(山寺宏一)の縁故(頼朝の妹の孫にあたる九条道家の子である)三寅を鎌倉に送ることに。

慈円 早口言葉

後鳥羽上皇の側には藤原秀康(星智也)。

藤原秀康 強そう 美声

7月19日 三寅が鎌倉にやってきた。
政子(小池栄子)が尼将軍として三寅の後見人へと名乗り出る。
三寅を御家人たちにお披露目。
政子が尼将軍になったことから、実衣の無罪放免を決める。


のえ(菊地凛子)の野心。15歳になった息子の政村(新原泰佑)を北条の跡継ぎにしたがっているが、義時は相手にしていない。


政子は館の外に出て施餓鬼。鎌倉の民に慕われている。



2022年12月13日火曜日

小さなヤモリ(閲覧注意?)



数日前からキッチンの閉じた窓と網戸の間に小さなヤモリがいる。網戸と窓枠の隙間から中に入って出られなくなったらしい。外に逃がしてやろう。というわけで今朝内側からガラス窓を開けて捕まえた。

とても小さい。まだ生まれたばかりだろう。調べたらMourning Gecko (Lepidodactylus lugubris)=オガサワラヤモリという種類だそうだ。

可愛いぞ。赤ちゃん。



人の手が暖かいせいか指に止まってじっとしている。手には小さな指が5本。何度も舌を出して鼻を舐めている。あまりに小さすぎて不思議なくらい。
写真をとって外に離した。外で虫をたくさん食べて大きくなれ。


2022年12月9日金曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第45回「八幡宮の階段」11月27日放送



ああ とうとう事件が起こってしまった。
前回はその事件の起こる日の1日をみっちりと描いてましたが、今回はその一晩とその後の数日間。

ああでも悲しいですね。実朝君がいなくなった。そして公暁君の事も悲しい。彼もいなくなった。そして仲章もいなくなった。…とそこまで考えて…ちょ…と待て。この3人がいなくなって得するのって、

義時じゃん。え~

これって歴史上の考察で「企てたのは義時だった」という説はないの?…とWikipediaに見に行ったら、義時黒幕説、三浦義村、北条・三浦ら鎌倉御家人の共謀、後鳥羽上皇説等々、諸説あるそうだ。しかし近年は公暁単独犯行説を取る研究者が多いとのこと。そうなの?
だって京都のスパイ源仲章がやられたとなると…一番得をするのは義時ですよねぇ。



この八幡宮の階段とイチョウの木「隠れ銀杏」での話は、1979年の大河『草燃える』でも一番印象に残っていた事件。というのもあのドラマの実朝はウルトラマンタロウの篠田三郎さんだったから。だからよく覚えていた。悲しかった。 数年後に初めて上京した時には鎌倉を訪ねて実際のイチョウの木を見て、ああこれがあの大銀杏なのね…などと思った。 その後『草燃える』は2005年ごろに総集編のDVD を買って見た。すごく面白かったです。唸りました。この『鎌倉殿の13人』を見終わったらまた見直すつもり。松平健さん怖かったよね。



さて話はそれましたが、とうとう実朝の最後の夜です。
前回の最後は、実朝の拝賀式の直前。太刀持の義時の横から源仲章が現れた場面。そして泰時が公暁の意図を知って焦る場面でした。


今回はその続きから
建保7年(1219年)1月27日 雪の日の夜

源仲章(生田斗真)が北条義時(小栗旬)から太刀持の役を奪って列に並んでいた!

そして早速仲章が飛び出してきた公暁(寛一郎)に斬られる。
ぁああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

似顔絵を描きながら笑いが止まらなくなったのは初めてだ😁
仲章に拍手!生田さんに大きな拍手!!!

仲彰の奇声。なに?なにそれ笑…なかあきら面白すぎギャ!ハハハ…と笑ったら、それに続くシーンの仲章は本当に苦しんでいて怖い。辛い場面。「寒いんだよ」と最後は怒ってる。生田さんうまい!すごい~!

公暁は斬った相手が義時ではないと気付いて驚いている。

そして実朝(柿澤勇人)。最初は短刀を手にするのに…歩き巫女(大竹しのぶ)の言葉「天命に逆らうな」を一瞬思い出したのか、刀を捨てる。公暁に向かって微笑むように頷く。そして斬られてしまう。

逃げて 実朝

ぇえええええ悲しい。悲しい。実朝くん。なぜ、なぜ、なぜ逃げないの?
そして斬られた後はそのまま。一度だけ雪の上に倒れたお顔を映しただけで、そのまま実朝は亡くなってしまった。涙涙涙。ぇぇぇぇええ…。実朝ロスが…悲しい悲しい悲しい涙涙涙。


そして公暁。この公暁の描写が秀逸。これは脚本なのか、監督のアイデアか、それとも寛一郎さんのアイデアなのか。実朝を…自分の叔父さんを斬った公暁は明らかにうろたえている。「阿闍梨公暁、親の敵を討ったぞ!源氏嫡流簒奪の謀略はここに…」と言いながらその文書をうっかり落としてしまう。そして拾い上げた書は実朝の血が大きく滲んで読めない。そのシーンの公暁の慌てた様子。焦っている様子がリアル。この青年は、自分のやったことの大きさにうろたえている。(おそらくは)人を初めて斬ったことにショックを受けて震えている。一瞬の場面なのになんとリアルな描写だろうと思った。

もうそこからは公暁がかわいそうでかわいそうでたまらん。彼にはもう後がない。…実際にもこういう感じだったのかもしれませんね。彼は武士として訓練された人ではなかった。もちろん人を殺したこともなかっただろう。だとしたら自分の手で人を二人も斬ったら冷静でいられるわけがない。それに斬った相手は自分の叔父。その叔父は自分に向かってくることもなく、全てを受け入れるように微笑んでさえいた。そして父の敵だと斬ったもう一人の人物は北条義時でもなかった。全てが想定外。公暁は慌てていたのだろうとおもう。緊張して震えて、全てがうまくいかない。どうしよう。どうしよう。ああ辛いね。思わず公暁君の気持ちになって苦しくなった。

そして逃げる。逃げて祖母の北条政子を訪ねた。この時の公暁の表情は怯える子供のよう。政子が「どうして」と尋ねれば、公暁「知らしめたかったのかもしれません。源頼朝を祖父に持ち、源頼家を父に持った、私の名を…」「公暁…。結局、私には武士の名はありませんでした」…涙涙涙。これは悲しい。「4代目は私です。それだけは、忘れないでください」とお婆ちゃんだけに本心を話して公暁は消える。もうかわいそうだ公暁くん涙涙涙。彼は孤独だったのだろう。泣いてる。誰かに存在を認めてほしかったんだよね 涙涙涙。

かわいそうな公暁

そして次に助けを求めた三浦館で義村に討ち取られる。無念。


はぁあああああ…とうとう事件が終わってしまった。

ひとつひとつ丁寧に丁寧に描かれてます。こんなに公暁の心が描かれるとは。これは最大級に悲しい話。彼の気持ちがわかる。どうして頼朝の孫なのに、そして頼家の息子なのに、なぜ鎌倉殿になれないのだろう。なぜそういう扱いをされないのだろうとず~っと悩んできたのだろう。これは悲しい。前回はつつじさんに泣いたが、今回は公暁君に泣いたわ。寛一郎さんが素晴らしい。


実朝は、最後の瞬間に(おばばの言うところの)「天命」を受け入れて公暁に頷いてましたが、彼はどういうつもりだったのだろう。というのも、彼が最後に詠んでいた句は

出でて去なば 主なき宿と なりぬとも 
            軒端の梅よ 春を忘るな
=自分が出て行き 主のいない家となっても
            軒端〈軒の先端〉の梅よ 春を忘れるな

…これって(このドラマでは)千世さんへのさよならの歌ですよね涙涙涙。 僕がいなくなっても泣かないで…みたいな意味。ぇぇ悲しすぎる…。 それにしても史実の実朝君はどうしてこんな歌を詠ったのだろう。当日に詠んだのだそうだ。まるでその日に何が起こるのかわかっていたみたいだ。

千世さん(加藤小夏)は大丈夫かなぁ。彼女は実朝と仲良しベストフレンドだったのですよね。とにかく悲しいな、この話は。


さて悪い奴ら。

●北条義時(小栗旬)
史実でも…やっぱりこの人は全てわかっていたんじゃないですかね。(記録によると)実際には式の前に体調不良で太刀持/御剣役を源仲章に変わってもらったそうなのだけれど、それって仮病ではないのか。だってこの事件はあまりにも義時に都合がよすぎる。 この回では義時にも迷いがなくなったらしい。そうだな。もうそろそろ心を決めてもらわないとね。それから義村が裏切っていた事にも気づいたのかな。今更ですよねぇ。
…あっ そうだ。奥さんののえ(菊地凛子)さんに昔の奥さん二人の名前を出して貶してましたね。酷い酷い酷い。それは言ってはいけないことよ。一番頭にくるわ。 父を責める泰時にも絡んでいたし、お姉さんの政子さんにも言いがかりをつけてましたね。嫌な奴だ。

パワハラの権化 義時

●三浦義村(山本耕史)
このお方はね、わかりやすい。悪いけれど迷いがないからいい。最後の公暁を斬った時にも躊躇がない。ザクっと表情を変えずにやるべきことを淡々とやっている。納得ですね。うんうん。鎌倉で生き残る人はこれぐらいで丁度良い。早速首桶を持って御所に上がり「これからも、三浦一門は鎌倉のために命がけで働く所存にまいります」と大きな声で宣言。皆に知らしめている。この人の行動は納得できる。義時との騙しあいもどうなるのか?

●大江広元(栗原英雄)
仲章の死は…おかげで手間が省けた

●三善さん康信(小林隆)
実朝の死に泣く。だって彼はその日の午後、実朝に家族の過去を教えた人。きっと後悔してると思う。

●北条泰時(坂口健太郎)
実朝が斬られた瞬間の表情が印象的だった。彼も実朝に近かった人。実朝に対して尊敬と友情以上の思いがあっただろう。辛いですね。実朝が斬られる直前、実朝を救いに行こうとしたら義時に止められる。それで悟る…父は鎌倉殿の死を望んでいた。ますます父に反発する泰時「あなたの思い通りにはさせない」 いいぞ、がんばれ

●実衣(宮澤エマ)
自ら育てた実朝を失って泣く。そして野心…息子の時元(森優作)を鎌倉殿に。

●北条政子(小池栄子)
このお方が今回一番頭を捻った。これは脚本?演出?それとも小池さんの芝居か? この女性は…実の孫に息子を殺されても、表情が硬い。ほとんど泣かない。公暁が訪ねてきた時も、ほとんど表情が変わらない。どうしてだ? 確かに一度は小刀を自分に向けて、その後泣き崩れていたけれど、それでもあまり事件の影響を受けていないように見える。わぁわぁ泣く芝居がいいとは決して思わないけれど、あまりに無表情なのも変。だって孫が息子を殺して同時に死ぬなんてとんでもないことだもの。寝込むのが普通。

これ、政子さんのシーンが妙に見えてしまった理由のひとつは、老けメイクをしていないからではないかとも思った。政子さんと公暁は、お婆ちゃんと孫。この時の政子さんは62歳。そして公暁は20歳。実朝は27歳。 この政子さんは62歳には見えない。どうして老けメイクをしないのだろう。そういう演出は意図的なものか。今回の事件は老いたお婆ちゃんの悲しみとして表現したほうがいいと思うけどなぁ。

ところで政子さん、義時に「あなたは鎌倉の闇を断つために何をした?」と凄まれてましたが、鎌倉の闇を作ったのは義時あなたじゃないかっ、バカ野郎! …そうそう政子さんだけじゃなく、義時もメイクが若いのです。義時はこの時56歳ごろ。もう少し髭や髪に白髪を足してもいい。義村も若いですね。

●運慶
(相島一之)
義時に向かい「迷いのない顔。つまらん顔」。よしよしもっと言ってください運慶さん。義時はアーティストをパワハラで脅す武士の親分。義時なんだかな~…義時は三浦義村みたいなポーカーフェイスができないのですよね。圧が強い。運慶さんも困ってる。めんどくせー権力者だと思ってると思う。

義時「おまえは俗物だ。だからおまえの作るものは、人の心を打つ」ぉおおおぅ。ちなみに義時の姿を伝える肖像は、彫刻も絵画も含め現存しないそうです。


2022年12月7日水曜日

Jonasu - Dinner For Two (2022)



彼にディナーを作る
ドキドキ初めての夜



Jonasu - Dinner For Two (2022)
Dinner For Two – Single
Released: October 14, 2022
℗ 2022 3Beat Productions Limited



これもUK ダンスチャート入り。
こういうダンスチャートの歌って、歌詞はあまりきちんとは聞かないものだと思うのですよ。踊るための音楽なので基本的には音がまず先。ところがこんなダンス用の曲でも、歌詞がそれなりに考えられているものがある。

この歌詞はストーリー。女の子がボーイフレンドを初めて自宅に招いてディナーを作ってる。こんなの久しぶりだと言う。その女の子のドキドキの気持ちを歌った曲。やっと彼といちゃいちゃできる…とワクワクしてる様子だと思います。女の子がウヒャヒャと喜んでる。微笑ましい。嬉しい様子が伝わってくる。ドキドキですね笑。上手いものだなと思う。よく雰囲気が出てる。ちゃんと考えて書かれた歌詞なんだろう。ハッピーな歌。


★Jonasu
このお方は今よく売れてます。Jonas David Kröperさんはドイツ人のDJ/レコード・プロデューサー/ソングライター。1990年生まれ。現在ドイツのベルリン在住。 Johann Sebastian Bach Gymnasiumに学び、アムステルダム音楽院/Conservatorium van Amsterdamでジャズドラムを学んだそうだ。扱える楽器はドラム、ギター、キーボード、シンセサイザー。楽器のマルチ・プレイヤー。2018年に活動開始。2020年に「Black Magic」が英国でヒット。

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クレジットされていませんが作曲は…
★Hailey Collier
作曲は(調べたら)Hailey Collierさんがメインなのかな。彼女は米国ナッシュビル生まれのシンガーソングライター。現在はロサンゼルス在住。もう10年のキャリアがあるらしく、EDM界のDJとのコラボが多いらしいです。

★Stefan Evan Niedermeyer
またの名Evan Klar 。今32歳かな。ドイツとオーストラリアをルーツとするこのStefan さんも作曲コラボ。オーストラリアのPerth生まれ。シンガポール育ち。ロンドンにしばらく住んで、またオーストラリアに帰ってきた作曲家。元々はインディーバンドのメンバーであり、セッション・ミュージシャンだそう。


Dinner For Two
Jonasu
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ほんとに久しぶり
たぶん一晩中かも
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる


私 あなたのためにキャンドルを灯してる
部屋のバラの花みたいに頬を赤らめ
フロアのカウチに向かって
ダーリン、もっとお酒ついでもいい?

私に触れて
Yeah 私は「merciありがとう」と言う
Oh la la la la j'adore 好き
だってあなたと一緒にいると
なんだか甘い味
今まで経験したことのないもの


なんて久しぶり
たぶん一晩中かも
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワインにしましょ
一晩中いっしょにいられる? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

なんと久しぶり
きっと一晩中だわ
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワイン
一晩中いっしょに? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる


何を着ればいいかわからなったの
でも素敵 あなたはそんなのどうでもいいって
階段を上ってもっと上の階に
でもあなたはもう上の階にいるみたいにキスしてる

私に触って
Yeah  私は「merciありがとう」と言う
Oh la la la la j'adore 愛してる
だってあなたと一緒にいることは
甘い味
今まで経験したことのないもの


なんて久しぶり
きっと一晩中かも
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワインにしましょ
一晩中一緒にいられる? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

なんて久しぶり
きっと一晩中
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワイン
一晩中? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる


長すぎる
一晩中
一晩中欲しいの yeah
あなたのタッチをずっと待ってた
もう一度 まだ足りない
明かりを落として あなたの愛を頂戴


なんて久しぶり
きっと一晩中
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワインにしましょ
一晩中? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

ほんとに久しぶり
一晩中ね
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワイン
一晩中できる? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

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Songwriters: Hailey Leane Collier / Jonas Kroper / Stefan Evan Niedermeyer
Dinner For Two lyrics © Hailc Publishing, Dew Process Publishing Pty Ltd, Sony Music Publishing Bv




2022年12月6日火曜日

Rosie Darling - Golden Age (2022)+GOLDHOUSE REMIX



青春の焦り



Rosie Darling - Golden Age (2022)
Goldern Age - EP
Rosie Darling
Released:August 12, 2022
℗ 2022 Not Your Darling LLC under exclusive license to Nettwerk Music Group Inc

GOLDHOUSE REMIX
Golden Age (GOLDHOUSE Remix) - Single
Released: September 23, 2022
℗ 2022 Not Your Darling LLC under exclusive license to Nettwerk Music Group Inc


英国のダンスチャートにリミックスが入っていた。元曲もいいがリミックスがキャッチー。
彼女のような若いアーティスト達は、オリジナルの曲を作って他のDJと組んで曲を出すことが多いですね。それが今の世代の方々のやり方なのでしょう。


★Rosie Darling
米国のシンガーソングライター。東海岸出身。ロサンゼルス在住。まだお若い方みたいで情報が少ないです。何曲かDJと組んでオリジナルをリリースしているようで、Spotifyでは既に百万を超えるストリーミングのある曲もあるそう。



Golden Age
Rosie Darling
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あまり外に出てない
本当の恋なんて 本当はしたことない
それに私 電話をじっと眺めてばかり
私達、いつ連絡しなくなったんだっけ?

この頃は 何かを感じることも難しい
ニュースを見ても 同じ事のリプレイなだけ
こんな風になるなんて 思ってもみなかった
私の青春が 
無駄になってる気がする


だから
私のゴールデンエイジはいつ?
最大の失恋と いつもどおりの私
いつもページから裁ち落とされる私のストーリー 
それらは全て失われる
それで
私のゴールデンエイジはいつ?
私はバカな間違いをするチャンスも失った
これでは生きているとは言えない
ただスペースをとっているだけ 
私の青春は 
無駄になってる気がする


人込みの中では不安になるの 
音楽を小さくしてもいい? 
人との繋がりを無くしたくはない 
何か逃すのを怖がってる
沢山の雲で見通すことができない
理解するためにハイになって
たぶん何かのために立たなきゃいけないのに
でも私の足は地面に届いていない


こんな風に感じたくない 年を取った時に
だた大丈夫だと思いたい 終わった時に 終わった時に


だから
私のゴールデンエイジはいつ?
最大の失恋と いつもどおりの私
いつもページから裁ち落とされる私のストーリー 
それらは全て失われる
それで
私のゴールデンエイジはいつ?
私はバカな間違いをするチャンスも失った
これでは生きていると言えない 
ただスペースをとっているだけ 
私の青春は 
無駄になってる気がする


こんな風に感じたくない 年を取った時に
だた大丈夫だと思いたい 終わった時に 終わった時に


だから
私のゴールデンエイジはいつ?
最大の失恋と いつもどおりの私
いつもページから裁ち落とされる私のストーリー 
それらは全て失われる
それで
私のゴールデンエイジはいつ?
私はバカな間違いをするチャンスも失った
これでは生きていると言えない 
ただスペースをとっているだけ 
私の青春は 
無駄になってる気がする

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Songwriters: Justin Gammella / David Breadmore Arkwright / Rosie Darling
Golden Age lyrics © Songs Of S10publishing, Avex Usa Hits



お猫様H:狩りをする猫



愛猫家あるある。
「これも、これも全部表情が違うでしょぉ~♪かわいいでしょ~♪これもかわいいなぁ、ほらほら、うちの子天才…」と言いながら同じような猫の写真を並べて見せる。



猫さんはもうおもちゃでは遊ばない。人としか遊ばない。いつも撫でていると突然手を攻撃してきて狩りを始める。それが彼女の遊び。人間も慣れた。ひっかかれないように巧みに攻撃をかわす技も身につけた。狩りの間、人の手を追う彼女の目はキラキラしている。野生の目。綺麗。


2022年12月5日月曜日

HBO 「The Howard Stern Interview: Bruce Springsteen」ハワード・スターンによるブルース・スプリングスティーンのインタビュー



米TVチャンネルHBOで放送された「ハワード・スターンによるブルース・スプリングスティーンのインタビュー」。放送は11月27日土曜日。先週の週末に録画していたものを昨日試聴。

このインタビューは、元々米ニューヨークの衛星/オンライン・ラジオ局 SiriusXMのために行われたもの。それがあまりにも素晴らしいインタビューだったのでもっと多くの人に見てもらいたい…とケーブルチャンネル・HBOでの放送になったそう。80年代から有名なラジオのプレゼンター、ハワード・スターン氏によるブルース・スプリングスティーンのインタビュー。全編2時間以上におよぶ大変親密なインタビュー。


最高のインタビュアーは、対象の人物のファンである
そのことを強く感じた2時間。


Howard Stern氏は今年68歳。ニューヨーク市生まれ。そしてロックの巨人Bruce Springsteen氏は今年73歳、ニュージャージー州Long Branch市の出身。 お二人は5歳違い。どうやらハワードさんは同じニューヨーク近郊のロック・スター、ブルースさんの長年のファンだったらしい。ファンとしてブルースさんの長年に渡るキャリアと作品をよく知っているので、そのためインタビューの内容が濃い。親密。ファンじゃなきゃ聞けないような深い内容ばかり。だからとても面白い。


私はこのインタビューで初めてフルースさんの本当のお人柄を知った。今まで私はブルースさんがどういうお方なのか全く知らなかった。

男臭く汗臭く、マッチョで男気溢れ、苦悩する若者の心、労働者の心を歌う…あのアメリカン・ロックのレジェンド…は、実は傷ついた心を抱えた繊細な詩人だった。こういうお方だとは知らなかった。驚いた。私が思っていた印象とはまるで正反対の人。

インタビューの最初から、ブルースさんのほんの少し居心地が悪そうな様子、言葉もスムースに出てくるわけでもなく少し照れているようで、度々目を閉じて言葉を選びながらお話になる様子を見て「あれ?」と思い、また一方あの(以前は品のないことで悪名高かった)ハワードさんが、彼の大好きなスターを目の前に(いち)ファンになって嬉しそうにしているのを見て、これは面白いインタビューだろうと思った。


インタビューが進むうちに少しずつ理解していく。…あの(男臭くマッチョな)ブルース・スプリングスティーンが、実は(マニアックなほど)細部にこだわる完璧主義の職人的アーティストで、その心はまるで傷ついた若者だったことを。

インタビュー全般に何度も顔を出す、ブルースさんと父親との関係。
彼はイタリア系の母親には愛されたが、オランダとアイルランド系の父親には愛されなかった(と彼は言う)。彼の母は彼に「あなたは最高よ」と言い、工場勤務の父は飲んだくれて「お前は何者でもない」と息子を否定する。彼は父親に拒絶されたことで傷つき、それでも父を理解しようとした。そして生まれたのが、人々が「アメリカの魂」だと呼ぶ作品の数々。

ブルースさん御本人は工場で働いたこともないし、労働者になったこともない。しかしなぜ彼が労働者…多くの東海岸から中西部の白人米国人男性の琴線に触れる曲を書いたのか…それは、彼が労働者だった父親の人生のストーリーを歌詞に書いたことによるものだった。

ブルースさんはクリエイターなので、彼の「作品」をフィクションとして、またストーリーとして創作する。彼の書く多くの歌詞は、そのような彼の父親との関係や、彼の壊れた家庭での育ちから、(大学に進んで就職するような)所謂まっとうな人生を歩まなかった経験などから生まれている。


また彼は父親から愛を受け取らなかったために、人を愛する方法も最初はわからなかったと言う。
32歳に最初の結婚をし、そして離婚。その頃に心理療法士によるセラピーにも通うようになる。「ブルース・スプリングスティーンが心理セラピーに通った???」…と驚く。

そして後に彼はバンドのメンバーのパティさんと結婚。そして幸せな家族を作ることができた。彼女と出会ったことで彼の生活は落ち着いたと言う。


以下大まかな内容…

彼の仕事に対する姿勢はイタリア系の母親の影響が多い。南イタリア系だから音楽が身近にあった。そして、勤勉で完璧主義な姿勢はイタリア系の母親のカトリック教からの影響で、常に完璧を求めて常に精進を重ねるのが癖になっている。その癖のようなものを彼は宗教的なrituals(儀式)のようなものだと言う。

毎晩3時間以上のライブをやって、その後ホテルに帰ってから「あれはダメだった。もっとこうすればよかった」と一晩中悶々として「今度こそはしっかりやろう、もっとがんばろう」と翌日のライブまで思い続ける。…なかなかそんな性格も大変だろう。

バンドのメンバーとスタジオに籠って、たった一つのフレーズを録音するために15時間、16時間をかけることもあった。 …バンドの方々は大変である。


そして彼は過去を振り返る。最初エルビス・プレスリーに憧れたけれど、あまりにもエルビスが凄すぎるので一旦ギターを諦めた。それでも後に14歳で英国のビートルズなどに影響され、もう一度ギターの練習を始める。数えきれないほどの曲を耳コピをしてギターを練習。おばさんの家のピアノを借りてピアノを練習。そして2年以内にはステージに立つようになった。それが1964年頃。

デビッド・ボウイが『Young Americans』のレコーディングでブル―スさんの曲を2曲レコーディングしたいと言ったのでフィラデルフィアまでバスに乗って会いに行った話。ボウイがカバーしたのは「It’s Hard to Be a Saint in the City」「Growin’ Up」。アルバムには収録されなかった。

E Street Bandのサックス奏者クラレンス・クレモンズさんが2011年にお亡くなりになったことも初めて知った。最後の時間にブルースさんは彼のベッドの横で「Land of Hope and Dreams」を歌ったそうだ。
  

彼の前回の大きなツアーは2016年―2017年の『The River Tour』。その後、2017年―2018年にはニューヨークのブロードウェイで彼が彼の曲を歌うミュージカルに出演。全部で236回の公演を行ったそうで、御本人も楽しんだらしい。

彼のライブは長い時間を演奏することで有名。調べたら、前回2016年の『The River Tour』でのセットリストは34曲。今でもお元気で73歳には見えない。実はお酒もタバコもやらずストイックな方らしい。


最新のアルバムはカバーソング集『Only the Strong Survive 』
来年2023年には米国と欧州を回る大掛かりなツアーが決定している。


映画監督のマーティン・スコセッシが言った言葉
「アーティストの仕事とは、自分のこだわり/obsession―に対し、聞き手(audience )に興味を持ってもらうようにすること」

ハワード氏が聞いたブルースさんの言葉
「私のキャリアとは、一生をかけた私のファン/観客(audience)との会話だ」


ブルースさん自身が昔から変わったこと(落ち着いたこと)に関し「変わらなければ子供も家庭も持てなかっただろう」「信じられる人間になれたか、責任をとれる人間になれたか。若い頃は(父親との関係から)迷っていて無責任だった」

「ロックスターのエゴは家庭には持ち込まない。子供たちは親をヒーローだと思う必要はないから。彼らは彼らのヒーローを見つければいい」

73歳の彼はロックスターの浪漫を否定する。
「ロック的な死のカルトはロマンティックなものだったけれど、まともな人生を築いていこうとするにはゴミだね」。過去にはブルースさんの世代で「生き急いだアーティストたちを沢山見てきた。彼らはあのように生き急ぐことはなかったのに」と言う。

スターン氏が「昔は音楽が何よりも大切なものだったが、ロックはもう終わりだね」と言えば「今はあの頃「ロックの黄金の時代」のような時代ではない。今の時代は変わってしまった。それでも今の人達は今のやりかたで音楽をやっている」


ブルースさんの父親が亡くなる前の話。勝ち取ったオスカー像を父親の目の前のテーブルに無言で置いたら、父親は「もうお前に二度とああしろこうしろとは言わないよ」と言った。

歌を書くことで父親に近づこうとした。
I sang his song. You become him. That the way how you get close to him. I sing about his life. I cannot get your love, I’ll be you. I become you. And I will be close to you.
(私は父の歌を歌う。そして父になる。そのようにして父に近づこうとした。父の人生を歌う。もしお父さんに愛をもらえないのなら、私はあなたになろう。あなたになってみよう。そうすればあなたに近づける。)




とにかく一番の大きな驚きは、あの男気の塊のようだったブルース・スプリングスティーンが、
「父からの拒絶にとても傷ついて、若いころは自分の人生をおろそかにしかねなかった。それでも父の愛を求め、父を理解したいと、父になりたいと…父の世代の人生を詩に書いた。自分の創作の原点は、存在の薄かった父を求め、父を理解しようとしたことであった。若いころは間違ったり迷ったりすることもあったが、心理セラピーを受け、奥さんパティさんに助けられてここまできた」

それを語るブルースさんは73歳。

インタビューがなぜそのような話になったのか…インタビュアーのハワードさんも父親とわかり合えなかった経験を持っていたから。お二人とも父親に関して同じような経験をしていたそうだ。


それにしても68歳と73歳。親の影響とは大きいものだと思う。彼らは70歳になってまで父親の愛を受けられなかったと話す。 このような「父と息子」の話は、二つの大戦が終わり、自由を求め反逆の世代だと言われた(彼ら)ベイビー・ブーマーには特に多い話なのかもしれない。あれだけそれぞれの分野で成功したスーパー・スターのお二人が「父親の愛が欲しかった」と言っている。…考えさせられる。



私は今までブルースさんの音楽に惹かれたことはなかった。というのも彼の「曲」は音楽と言うよりも詩にメロディを加えたものだろうと思っていたから。私は音楽聴きで詩を味わう人間ではない。それに以前は英語がわからなかったから彼の詩の良さもわかるはずがなかった。世代的にも彼は少し上の世代のアーティストに思えたし、わざわざ掘り下げて聞こうともしていなかった。このインタビューでも、ブルースさん御本人が「私の歌は4コードの歌」だとおっしゃる。

しかし彼の「曲」は、スタジオでアコースティックのギターの弾き語りで聴けば、確かに味がある。心に響く。音も綺麗だと思った。そして彼の「音楽」が、実は何十時間も手を入れて完璧を求めた音の職人の作品であることも今回初めて知った。それを確かめてみたいと思った。

今なら英語がわかる。アメリカの東海岸辺りのことも少しならわかる。もしかしたらブルースさんの書く詩も少しなら理解できるようになったかもしれないとも思う。動画サイトで少し聴いてみたら、初期のアルバムの響きは初期のデビッド・ボウイのようだった。もっと聴いてみようか。



余談を書く。

1985年の4月、ブルースさんが初来日した。Born in the U.S.A Tour。場所は国立代々木競技場第一体育館。
チケットの発売日は1月か2月あたりだったと思う。当時のチケット購入はチケットぴあの電話予約が一般的だったが、当時ブルースさんは「Born in the U.S.A」のヒットで大変な評判。普通の方法ではチケットが取れないだろうと思った。女友達6人ぐらいと一緒に、なんとしてでもチケットを取ろうと話し合った。チケットの発売日の前日に銀座の山野楽器のチケット売り場に徹夜で並ぼうと決めた。冴えない女子学生ばかり、八王子からわざわざ銀座まで出てきて発売前日の夜9時頃から店の前に並んだ。店の外には私達以外にも他の学校の暇な大学生達が並んでいた(案の定)。

その夜は寒かった。一晩中震えながら、時々近所のダンキンドーナツにコーヒーを買いに行って暖をとった。誰かがどこかから段ボールを拾ってきた上に座ったりもした。日が昇ったら友人の一人が熟睡していた。そして朝10時だったか、山野楽器が開店。さっそく全員それぞれ1枚づつチケットを購入して満足。その後、徹夜明けのまま皆でナイルレストランに歩いて行ってランチを食べた。

そして来日当日の4月。席は思ったよりステージから遠かった。それでも人の頭の間にブルースさんの大きな顎とむき出しの大きな腕が見えた。E Street Bandと共にブルースさんが出てきたら6人並んだ女全員でギャーギャー叫んだ。ぎゃーブルース!ぎゃぁ~~~~!ぎゃーっ腕~!と皆で狂ったように騒いだ。そしてこぶしを振り上げ「アメリカに生まれた~」と皆で一緒に歌った。もちろんブルースさんの歌はそれしか知らない。深刻な歌詞の内容も知らなかった。私達の誰一人としてブルースさんのファンはいなかった。それでもライブでは奇声をあげ手を叩き身体をゆすり飛び上がってみんなで騒いだ。楽しかった。

あ、そうだ「Hungry Heart」「The River」「Dancing in the Dark」は知ってたな。あれで踊った。




2022年12月1日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44回「審判の日」11月20日放送



濃い回。文も長いです。

今までのオチ、落としどころと言うのか英語のpunchlineと言うのか、今までの「鎌倉殿」の長いストーリーの行きついた先がこの回でしょうか。とにかく様々な事柄がここに帰結するという回。見終わった後に大きくため息をついてはぁ…と考えを巡らせ言葉もない。濃い回。濃い脚本とそれを演出するカメラや音楽、そしてなによりも役者さんたちの熱演に驚き感動し心動かされドキドキして…(いい意味で)どっと疲れた。この回は傑作かもしれまんよ。


特に若い役者さん達の熱演が素晴らしかったです。実朝、公暁、そして驚いたのは今まで物静かだったつつじさん。彼女が涙ながらに公暁の行動を止めようとする場面は息を呑みました。

公暁の意図を察して止めに来るつつじさん。
つつじに「(おかしなことを考えず)あなたの道を生きろ」と言われて公暁が「では母上の道は何なのだ、父を殺され、息子を仏門に入れられ、暗君の妻として…」と問い詰めれば、つつじ「私は少しも悔いてはおりません。なぜだかわかりますか。頼家様が私に授けてくれたあなたがいたから」涙涙涙涙…名台詞。感動した。つつじさんは今までどんなに辛い思いをしてきたのだろう。それでもつつじさんは息子がいてくれたから彼女の人生に悔いはなかったと言う…もうただただ素直に感動するわこういう台詞。すごいなぁお母さん。拍手。大きく何度もうなずく。つつじさんは大切な息子に生きて欲しいのですよね。鎌倉殿の暗殺なんかしてしまったら間違いなく公暁も討たれる。それがわかっているからつつじさんは息子の計画をなんとしてでも止めたい。つつじさんを演じる北香那さん…以前幼い少女のようだったつつじさんが 今回は声のトーンも強く、しっかりと息子を説得しようとする母親になっている様子にびっくりしました。素晴らしいシーン。大感動。そして熱い公暁。お二人のシーンは感情がぶつかり合う熱い熱いシーン。お二人とも素晴らしい。拍手。

そして母と息子のもうひとつ心に残ったシーンは、
家族の過去を知った実朝が政子を問い詰めるシーン。この時の政子さんは辛い。政子さんは実朝から一方的に非難されている。実際に比企家を滅ぼしたのは、実朝の祖父の時政であり、それを実行した叔父・義時などの男たちなのに、実朝の怒りは母親の政子に向かう。政子さん辛すぎる。そしてまた政子さんが息子に責められる様子は、過去の頼家の時と同じ。頼家も政子さんを拒絶していた。政子さんつらすぎる。本当につらい。言葉を無くす政子さんと涙涙涙の実朝の絶望。また実朝の涙に泣く。

この二組の母と息子の様子が心に残った

公暁とつつじは…

お母さんが必死で息子の間違いを止めようとする。息子の命を救おうとする。
政子と実朝は…
息子がお母さんを非難する。拒絶する。
お母さん方お二人とも辛いです。息子達よ…もっとお母さんのことを考えてあげて。


このドラマは芝居の熱を感じるシーンがすごく多い。今までの回でも何度もそのような芝居のエネルギーを感じたシーンがあった。特に終盤に向かってますます熱いシーンが増えてきているように感じる。三谷さんがすごい。そして演出の方々も素晴らしい。


それにしても濃い。1回まるまる使って「実朝暗殺の当日1日」に全ての謎が明かされるというプロット。いや~なかなかすさまじい…これは大変。濃い濃い濃い濃い。

今回一番の驚きは、実朝が公暁を訪ねて行く話。びっくりした。
それにしても実朝が最後の最後に家族の過去を知る話は心理的に重い。ドラマチックにするため意図的に詰め込んだのだろうけれど実朝にとっては本当に辛いですね。それにしても(実際に)実朝は自分がなぜ甥に殺されたのか、その理由を知っていたのだろうか?


このようにみっちり情報の詰め込まれた回は一つの台詞も無駄がない。全部の台詞に意味がある。すごいです。


公暁の恨みと復讐計画
三浦兄弟は公暁の後ろに
泰時が不穏な空気に最初に気付く 三浦を牽制し実朝に注意を促す
実朝の京への希望 将来武家の要を京に移すと言う。
そのことに憤る義時
源仲章の野心…北条執権を蹴落とし親王の鎌倉殿を支えたい
そのことに憤る義時
大江「仲章には死んでもらう」
義時 公暁の企みを止めない=鎌倉殿を救わない 仲章はトウに命じる
トウの仲章暗殺 失敗
実朝が三善から過去の話を聞き出す
実朝が初めて過去を知りショックを受ける 政子を攻める
実朝が公暁を訪ねて謝る
公暁の意志揺るがず
式の始まり
三浦兄弟もまだやる気
泰時が太刀持の父義時を案ずる
仲章が太刀持に変わる
義時が夢に見る白い犬。



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前回43回の最後は建保6年(1218年)7月

この回は既に建保7年(1219)1月になっている。義時が運慶に作らせた十二神将像の一つの戌神像が鎌倉に届く。義時は半年前に戌の神の夢を見る…そこで薬師堂を建立することにした。

そしてすぐに建保7年(1219年)1月26日…実朝暗殺の前日に。公暁と三浦兄弟が「明日の計画」を話し合ったその後、すぐにその当日建保7年(1219年)1月27日に。

この回はその日1日に起こった様々な出来事。


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この日以前にあった記録に残る出来事は(以下wikipedia)
建保6年(1218年)1月13日、実朝、権大納言に任ぜられる。
2月に京を訪ねた北条政子が藤原兼子と「実朝の後継として後鳥羽上皇の皇子を東下させること」を約束し合う(43回)
3月16日 実朝は左近衛大将と左馬寮御監を兼ねる(43回)
10月9日 内大臣を兼ね、
12月2日 九条良輔の薨去により右大臣へ転ずる。武士としては初めての右大臣であった。
12月21日 昇任を祝う翌年の鶴岡八幡宮拝賀のため、装束や車などが後鳥羽上皇より贈られる
12月26日 随兵の沙汰を行う。
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実朝の右大臣拝賀式の準備も整った建保7年(1219年)1月27日当日。京からも参列者達が訪れている。


北条泰時(坂口健太郎)と仲間たち
平盛綱(きづき)北条朝時(西本たける)
式の警備を任された。昨日26日に八幡宮の坊主がやってきて行列の並びを聞いてきた。

源実朝(柿澤勇人)
式の日に母・政子に感謝を伝える。

源仲章(生田斗真)
のえと御所で貝合わせ。仲章はのえから北条の過去を聞き出そうとする。

のえ(菊地凛子)
仲章と御所で会っていたことを義時に咎められる「余計なことは言ってないだろうな」

泰時
蓑が八幡宮に運び込まれたことが報告される。
泰時の胸騒ぎ…三浦の館に武装した兵達。式の警備には数が多すぎる。
今日の拝賀式は取りやめたほうがいいかも。
公暁が鎌倉殿を襲うかも? ここで最初に問題に気づいた泰時

北条義時(小栗旬)泰時 三浦義村(山本耕史)
二人は三浦に問う。三浦は泰時と義時の懸念を完全否定「若君は鎌倉殿に取って代わろうなどという気はない」それが嘘であることを察する北条親子

実朝 仲章 義時
不穏な空気を受けて義時が中止を進言するが…
仲章「今更中止になどできるわけがない。京からの方々も鎌倉入りしている」
それなら警備の数を増やして。
仲章「私が任されてる。口出し無用」
実朝「…なぜ公暁が私を?…」
「それより考えがある。私はいずれ京に行こうと思う。ゆくゆくは御所を西へ。内裏に近いほうが都合がよい。六波羅にしよう。まだ先の話だけど。義時、今日の太刀持よろしくね」
義時が憤る

義時 仲章 廊下で
仲章が義時にカマをかける「頼家様になにがあった?」うまくかわす義時。しかし「なにかありそうだね」と仲章は食いつく「あとはとことん調べるのみ。主人殺しは最も重い罪」
義時「そなたの目当てはなんだ」
仲章「京で燻ってるよりここで自分の腕を試したい。人の上に立ちたい。目ざわりな(北条の)執権は消え、鎌倉殿は大御所に、新たに親王を将軍にお迎えし私がそれを支える」
バチバチ火花を散らす義時と仲章

大江広元(栗原英雄) 義時
大江「仲彰には死んでもらいましょう」

義時トウ(山本千尋)に仲章の殺害を命じる

政子(小池栄子)実衣(宮澤エマ)
式に参列するつもりでいたが雪が降ってきた。

泰時 

三浦館を訪ねる。泰時「今日の儀式には参加しないでくれ」

三浦兄弟 義村+胤義(岸田タツヤ)
「感づかれた。今日はとりやめ。若君にも伝えろ」

義時 泰時
帰ってきた泰時「やはり北条の兵を増やそう」
義時「その必要はない。謀反を示す証拠はない。詮索は無用」
怪訝な顔の泰時

公暁(寛一郎)と僧兵
「三浦は忘れる。我らだけで」

母の涙 つつじ

つつじ(北香那)公暁
公暁の母・つつじが訪ねてくる。公暁の様子から察したつつじが息子を止めようとする。
つつじ「おかしなことを考えてはいませんね」
公暁「なぜそうお思いですか」
つつじ「あなたの母親だからです。あなたが厳しい修行をしている隣で実朝様の右大臣の拝賀が行われようとしている。恨みも募りましょう。…あなたはあなたの道を生きるのです。立派な僧となって八幡宮の別当として鎌倉殿をお支えする。それが天から与えられた道」
反発する公暁「では母上が与えられた道とは何なのですか。父上を無残に殺され、息子を仏門に入れられ、暗君の妻として言われなき汚名を受けて生きなければならなかった母上の道とは」
つつじ「誰がそんなことを。私は少しも悔いてはおりません。頼家様が私に授けてくれたあなたがいたから。あなたがすべきは千日参篭を成し遂げること。命を危うくしてはなりません。生きるのです。父上の分も」

泰時 実朝に
鎧と短刀を持たせようとする。
断る実朝。実朝「太郎のわがまま、どうかお聞き届けください」

義時 運慶
(相島一之)

義時 時房(瀬戸康史)
義時「お前にだけは伝える。ここからは修羅の道だ。源仲章には死んでもらう。公暁が鎌倉殿を狙っておる。おそらく今夜だ。拝賀式の最中」 
うろたえる時房「すぐに公暁を取り押さえましょう」
義時「余計なことはするな」
この時の時房の表情の変化がいい。一秒一秒表情が変わる。
義時「もはや愛想は尽きた。あのお方は鎌倉を捨てて武家の都を別のところに移そうと考えておる。そんなお人に鎌倉殿を続けさせるわけにはいかぬ。断じて」

冷静 時房

実朝 三善康信(小林隆)
実朝「(公暁の恨みが)わからないではないが、どうもおかしい。仏門に入った公暁がなぜそこまで鎌倉殿にこだわるのか。あの頃のことを知っているものは数少ない。本当はなにがあった?」
↑ここで三善さんが実朝に全部話してしまうわけです。大問題

教えて三善さん

トウの仲章暗殺失敗 捕らえられる

政子 実朝
三善康信から「過去の話」を聞いた実朝が政子を問い詰める。
実朝「なぜ黙っていた?公暁が私を恨むのは当たり前。私は鎌倉殿の座を返上しなければ」
政子「公暁は出家しました」
実朝「それも母上が無理やりさせた」
政子「あの子を守るため」
実朝「いいえ、兄上が比企と近かったからです」
政子「北条が生き延びるにはそうするしかなかった」
実朝「全ては北条のため。私は鎌倉殿になるべきではなかった…」「教えてください、公暁をないがしろにしてなぜ平気なのですか。兄上がそんなに憎いのですか。私と同じ、自分の腹を痛めて生んだ子ではないですか。私は母上がわからない。あなたという人が」
このシーンも母と息子のシーン。過去を知った実朝が政子に詰め寄る。そして「あなたがわからない」と言う。これは政子さん、辛い。彼女は過去に頼家にも同じように拒否されているのですよね。頼家は比企を滅ぼした、せつを殺したと言って政子を拒絶した。そしてまた実朝も彼女を拒絶する。辛い。しかしいつも受け身だった政子さんに何ができたというのだろう。この時の実朝の芝居がまた熱い。政子さんは言葉もなく泣き崩れる。

そしてここでびっくり展開
実朝が公暁を訪ねて八幡宮にやってくる!
公暁に謝る実朝「さぞ私が憎いだろう。お前の気持ちは痛いほどわかる」
公暁「あなたに私の気持ちなどわかるはずがない。幼い頃からまわりから押し上げられ、何一つ不自由せず暮らしてきたあなたに、志半ばで殺された父や、日陰でひっそりと生きてきた母の悔しさがわかるはずがない。私はただ父の汚名を晴らしたい。それだけです。あなたが憎いのではない。父を殺しあなたを担ぎ上げた北条が許せないのです」
実朝「ならば我らで力を合わせよう。父上のおつくりになったこの鎌倉を我ら源氏の手に取り戻す。我らが手を結べば必ず勝てる。ただしこれ以上血を流したくはない。悪を討つなら戦ではなく正々堂々と裁きを受けさせればいい」
うなずく公暁。
しかしその後公暁「だまされるものか」

政子 義時
義時「私たちは自分のしてきたことを背負って生きるしかない。…正しいと思った道を選んでここまでやってきた。今更誰に何を言われようと怯んではなりません。私たちは正しかった」←やっと心が決まったのね。
政子さん、やっぱりちょっと冷たいのかもなぁ。あのように息子・実朝から拒絶されても真っ直ぐに座って普通に会話ができている。

義時 時房
しばらく前に太子堂で義時が話す
公暁が鎌倉殿を討ったら、その場で私が公暁を討ち取る。それで終わりだ」
義時はどちらも殺そうとしている。やっと迷わなくなったか。

式の始まり。雪の降る階段。美しいシーン。

うわあああ嫌な奴ー笑笑笑 仲章面白すぎ

義時 仲章
義時が太刀持の準備…
そこにキーンと耳障りな音。後ろから源仲章。トウに殺害を命じた仲章が生きている!
仲章「私を狙った雑色を捕らえた。必ず吐かせてみせる。しくじったな」

実朝 千世(加藤小夏)
千世「右大臣様 いってらっしゃいませ」
実朝「私は上皇様に二つ感謝しなければならない。このような過分な官位をくださったことと、お前を引き合わせてくれたこと」💕涙 千世ちゃんがかわいい。

外 雪が積もり始めている

三浦兄弟
「若君が見事本懐を遂げられた時は我らもすぐに挙兵する」

八幡宮内で式が行われている。
御簾の後ろには政子 

泰時と仲間たち 警護中 扉の外
偵察に行った平守綱「やはり公暁様は別当房にはいませんでした」
階段の絵図面を持ち帰ってきた。「これは公暁殿が潜むところ。イチョウの影か。これは鎌倉殿。もう一つ…まさか…父上」

粉雪は犬の刻を過ぎた頃から牡丹雪。