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2021年1月29日金曜日

Paul Oakenfold x Eve x Baby E - What's Your Love Like (2020)



声がけだるい



Paul Oakenfold x Eve x Baby E - What's Your Love Like (2020)
What’s Your Love Like – Single
Released: November 6, 2020
℗ 2020 PERFECTO RECORDS, LLC



UKのダンスチャートをチェックして、曲を1度2度聴いていい曲をメモしておくのだけれど、時々曲が耳にくっついたように頭に流れ続けることがある。これもここ数日頭の中で鳴っている。ポイントはシンガーのEVEさんの声かな?


★Paul Oakenfold
ポールさんは英国のrecord producer / trance DJ。1963年生まれの57歳。1998年1999年にDJ Magazineの投票で1位になり、グラミー賞に3度ノミネートされたベテランです。大物を含む100のアーティストの曲を100曲ほどリミックスしているそうな。

★Eve
イヴさんは米国のラッパー/女優。この曲ではシンガーかな。1978年生まれの42歳。1999年から2001年、2002年と出した3枚のアルバムは米国で1位、4位、6位の結果。よく売れていたのね。うにゃうにゃ喋るラップ担当。歌もそうなのかな?

★Baby E
あまり情報が出てこなかったのだけれど、emerging rapper/producerとあるので新人かな。アドリブのコーラス担当とありますが、う~ん…誰だろう…女性かと思ったのだけれど、米国フロリダ州出身のBaby Eという男性アーティストも出て来た。Ethan Loweryさん。作曲担当かな。どうかな。



NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第42回「離れ行く心」1月24日放送



信長とは


あらすじ
1578年 摂津 信長軍の有岡城城主 荒木村重謀反、篭城。村重は将軍義昭をサポートする毛利につくと言う。光秀(長谷川博己)は「全ての戦は公方様に繋がる」と悟り…早速 備後 鞆の浦の義昭(滝藤賢一)に会いに行く。光秀、義昭に京に戻るかと訪ねるが「信長がいる京へは戻らぬ」と返事。光秀、再度荒木の説得を試みるが聞き入れられず。年末、有岡城攻撃…戦は1年続いた。


それぞれの武将達の心が反信長に傾きつつある状況を描写。反信長の空気が織田軍内部にも流れつつある…荒木村重の謀反もその一つ。


荒木村重の話は2014年の『軍事官兵衛』でも描かれてました。篭城中、村重は城を抜け出し、家族全員が処刑されてしまう…という悲惨な話。この件で光秀が関わるのは、村重の嫡男・村次に光秀の長女・(天野菜月)が嫁いでいたため。秀吉とともに光秀も村重の説得にあたったらしい。

は有岡城落城の前に荒木村次と離別し明智家に無事帰ってきたそうで、なんとその後、左馬助の正室になったのだそうな。あぁだから今回のドラマでも左馬助が岸さんを気遣っている描写があったのですね。そうなのか。左馬助は明智秀満だそうだ。



人々が信長から離れつつある状況

荒木村重
「信長は摂津国を任せると言いながら国衆から高い税を取る。国衆の心がわしから離れてもそのまま。将軍を京から追い出した時の酷い仕打ちも忘れない。毛利につく」
佐久間信盛も信長に叱責される
足利義昭
全ての戦は公方様に繋がる」と光秀は義昭に会いに行き「京に戻ってくれ」と言う。しかし義昭は信長のいる京には戻らない。毛利も上洛する気はない…将軍の名前を利用しているだけだと言う。
今日は刺身だ そういえば光秀の金柑頭はどうなったのだ?

秀吉と光秀
光秀は秀吉を警戒している。秀吉の合理的ながら乱暴なやり方を光秀は嫌っている。信長はそんな秀吉を買っている。
徳川家康
信長は家康(風間俊介)の嫡男・信康とその母築山殿を殺せと言ってきた。家康「信長への反発が広がっている。これでは天下はまとまらぬ。信長があまりに理不尽なら己を貫くほかない。三河の誇りがかかっている」
▶▶▶ 信康の件について光秀が問えば信長「家康は小心者で争いを好まぬ。しかし拒んでもいい。家康がわしをどう見ておるかそれでわかる。わしは家康をためしている。家康の家臣達もわしを妙な目で見た。三河の者は油断がならぬ
朝廷も、正親町天皇に譲位するよう圧力をかける信長に困っている


光秀が信長に「信康の件は徳川から恨みを買う人はついてこない」と言えば、

信長「ついてこなければ成敗するだけ。ところでわしの頭越しに帝に会っただろう。何を話した。帝はわしのことを悪く言っただろ。だから言えぬか。申せ、申せ!」(光秀を殴りつける

駒へ届いた義昭の手紙「十兵衛となら麒麟を呼んでこれるかも

光秀、アイデアが浮かぶ。
信長から離れたのは光秀の心。


信長の言動がいかに傲慢になってきたのかがよくわかる。独裁者です。彼の今の性格は以前の弱さがひっくり返ったようにも見える。

以前からこのドラマの信長の性格を面白いと思って見ていた。「褒められた」と喜ぶ子供のような信長が、どのように暴君に変わっていくのかと思っていた。今回その答えが出ましたね。



★信長とは?

どうやらこの信長は、愛情を欲する子供がそのまま大人になって権力を持ち、その心の不安が転じて、自分に愛情や忠誠心を示さない他者には狂ったように制裁を加える…そのような人物のようだ。

信長は以前から母にも父にも愛されなかったと文句を言い、いつも「褒められたい、あの人は喜んでくれた、褒めてくれた」などと他人の評価を非常に気にする人だった。そして今は傲慢な独裁者。しかし今でもその傲慢さの中に他人の評価を気にする性格が見え隠れしている。

徳川信康の件に関して、信長は「家康をためしている」と言う。そういえば松永の平蜘蛛の件でも、光秀の忠誠心をためしていた。 …これはもう救いようがない。

この信長は基本的に人が信じられないのだろう。人を疑うから人をためす。忠誠心をテストする。信長は愛を欲している。巨大な権力を手に入れてもなお心は休まらず、信長は子供のように愛を求め、その愛の証として人に絶対的服従を強要する

そのあまりの傲慢さに人の心は次第に離れていく。そして信長はますます周りの人々を疑うようになる。思い通りにならない人々に対し怒りを爆発させる。


信長の成長はこんな感じだろうか
---------------------------------------------------
パパは怒ってばかり
ママは弟ばかりかわいがる
僕のことを誰も愛してくれない
パパもママも嫌いだ
グレてやる
大人になった
これができた
あの人が褒めてくれた
喜んでくれた
頑張ろう
みんなも褒めてくれた
もっと頑張ろう
これもできた
みんな僕のことを褒めてくれる
みんな僕のこと好き?
みんながついてきてくれる
これをやってもいいかな
いいよね
みんな僕のこと好き?
もっとやってみよう
もっと頑張ろう
あれ、おかしいな、みんな笑ってない
どうして
あいつはきっとわしを疑ってる
あいつが間違ってる
なぜだ?
ちょっと困らせてやろうか
少し困らせてもあいつはわしのことが好きかな
わしのことが好きかな?
あいつも笑ってない
どうしていつもこうなる?
わしのことを尊敬しろ
わしの事を好きだと言え
ちょっとテストしてみようか
あいつをためしてみよう
あいつは従うかな
もっと困らせよう
わしのことをもっと尊敬しろ
わしの言う事を聞け
服従しろ
あ、今なんて言った?
なんだと?
裏切った?
あいつは裏切った。
許せない
わしを騙したな
許せない
絶対に許さない
ころせ
あいつの家族も全員ころせ
女子供も絶対に逃がすな
絶対に絶対に許さない
---------------------------------------------------


こんな感じかな。問題は信長が権力を持ってしまったこと。心が不安定な人が権力を持つ…常に人の愛情を確認しなければ心休まらず、だから人の愛情や忠誠心を探り、試して確認し、力で絶対的服従を強要し、裏切られたと知ると狂ったように激昂、裏切った相手には残虐な制裁を加える。

例えばこの荒木村重の件では数百人の人々が処刑された。逃げた村重の家臣を匿った僧まで数百人殺している。裏切った者への仕返しなのか。 比叡山の皆殺しも結局は自分に服従しなかった者達への仕返しなのか?

…そんな風に信長を、心に何かが欠けている男として描いているのなら唸りますね。以前からこのドラマの信長が心に弱さを抱えた人物ではないか…と思いながらドラマを見てきたのだけれど、もしそういう意図で描かれているとしたらすごい。それを演じる染谷さんもすごい。現代的解釈の信長なのですね。


しかし今回で光秀の心も離れたかな。
それでも信長は光秀が好きなのが悲しい。


それにしてもやっと感想文が追いついたっ!長い道のり。へとへと。文を書くのにものすごくエネルギーをつかう。似顔絵もまたまたエネルギーを使う。面白いからやってるんですけど疲れる。やっと追いついた。よかったよかった。




2021年1月26日火曜日

Infinity Song - Mad Love (2020)



いい声です。



Infinity Song - Mad Love (2020) 
Album: Mad Love 
Release: October 2, 2020 
℗ 2020 ROC NATION RECORDS, LLC. 



ここのところ『麒麟』の感想を毎日やっていてヘトヘト。
煮詰まってます。ちょっと休憩。

先週の『The Late Show with Stephen Colbert』に出て来た5人組のグループInfinity Song

このグループは2014年にユーヨークで結成された兄弟姉妹のグループ。ご両親がミュージシャンなのだそう。

Infinity SongのメンバーはBoyd家の兄弟姉妹

 Abraham
 Angel
 Victory,
 Israel
 Thalia


スモーキーな声が独特で、男女とも同じ響きの声。ソロでもそれぞれが素晴らしいシンガーだし、一緒に歌えばコーラスが綺麗に馴染む。いいコーラスは声の質が大切。このグループの声はとても気持ちいい。みんなルックスもいい。



NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第41回「月にのぼる者」1月17日放送



信長の評判は?


★あらすじ
1577年10月 松永の死。平蜘蛛は光秀(長谷川博己)の手に。光秀は丹波を攻略中。その頃足利義昭(滝藤賢一)は備後 鞆(とも)の浦から各地の大名に「信長打倒」のお手紙を書いている。光秀は「我々が戦っているのは足利将軍だ」と悟る。京の館へ戻り、訪ねて来た秀吉(佐々木蔵之介)に「平蜘蛛のことを知っていただろう」と問いただす。秀吉備後攻略へ出発。近江の安土城を訪ねれば、信長(染谷将太)は「朝廷の二条晴良(小籔千豊)を辞めさせ近衛前久(本郷奏多)を関白に据える。そして帝に譲位していただく」と言う。光秀は信長に平蜘蛛を差し出し説教「天下を統一するなら誇り高く志高く心美しき者であるべし」。信長「それ売ろうかな」。(坂東玉三郎)も信長をご心配。 


抽象的な話が多かった。歴史の流れはあまり描かれず、信長が自分勝手で横暴に振る舞い人望をなくしつつあるところを皆が心配、光秀が説教をする…という話かな?私よくわかっていないかも。

前回は信長が平蜘蛛を使って光秀の忠誠心をテストしていた。
それに対して今回、光秀は開き直った。


…しかしその前に…平蜘蛛と信長のことを考えたので書いておこう。

前回も「わからない」と書いたのだけれど…この回でもますますわからなくなってしまったこと。結局信長は平蜘蛛が欲しかったのか?

信長は物欲の人なのか?
それとも権威の付いたモノが欲しいのか?
それとも光秀の忠誠心を確かめたかっただけなのか?


まず今の信長は物欲の人に見えるのですよ。ドラマ内でも信長は「安土城と茶道具に夢中」とあるので物欲がかなり強いみたい。以前にも松永からは(元は足利義満が大切にしていたという)「九十九髪茄子」を貰って喜んだとあるので、信長は権威の付属したモノの所有欲がかなりあるみたいなのですよね。この「九十九髪茄子」は当時の値段で1千貫…単純計算で今の7800万円だとか。ふぇ~っ

そういえば「蘭奢待」もそうだった…あれも権威の付加価値の付いたモノ(いや、あれは権威を示すセレモニーがしたかっただけなのか?)…そういうものを信長は好んで集めている。

そんなわけで信長は名物と言われた「平蜘蛛」も欲しがっていた。 

この信長は、今で言うなら…何処かの国の王冠のダイヤを一個頂戴と言って脅して貰ってきたり、何千万円の車や時計をずらりと並べ、何十億円だかの大大大豪邸(安土城)を建てて喜んでる…そいういう人物に見える。

しかし前回の話で首をひねったのは…、そんな男が時価何千万円もしそうな「平蜘蛛」と、たかが家臣一人の忠誠心を比べたりするのだろうか? そもそも信長はなぜ以前からどっちつかずの光秀の忠誠心を欲しているのだ?このドラマの信長ってそういう人かな? 


…と思ったら今回は、開き直った光秀が信長に説教 「人々に慕われて天下統一をするのなら誇り高く志高く心美しき者であるべし、城を美しく飾るだけでは人はついて来ないですよ!」

光秀が説教をし終わった時、信長が無言で光秀を見つめるシーンで、彼の頭の中の糸がぷちっと切れた音が聞こえた気がした。信長はかなり怒ってるかも。

だって光秀もひどい。信長から離反した松永と密かに通じ、平蜘蛛を受け取り、戦の後で信長に平蜘蛛を出せと言われて「知らない」と嘘をつき、バレた…とわかったら城に持参して信長に差し出し「これを持つなら心美しく…」などと説教をする。…そんな男の忠誠心を確かめたところで…信長さんそれでいいの? 


しかしともかく信長は光秀の愛だけは確認したかったらしい。 

信長は光秀が「殿のことを思って言ってるのですよ」と言うので光秀の忠誠心を確認できたと満足した…だから光秀を罰さない。光秀を許す。しかし説教されたから面白くない。

信長は 「そんな厄介なもの(平蜘蛛)…そのうち今井宗久に売る(それとも値段を調べるだけ?)。1万貫ぐらいになるかな」などと言う。え~~平蜘蛛いらないのかな?またわからなくなってきた。

しかし信長はきっとこの平蜘蛛を納戸の奥にしまい込んで売らないのだろう。ということは…この話で平蜘蛛が現存しない理由は、安土城と共に燃えてしまったということか?鉄の釜だから溶けたかな? 


ところで三条西実澄氏(石橋蓮司)によると、信長に右大将の位を授けたら、信長は帝に譲位するように迫り、それが実現できないからと嫌がらせに右大将の位を放り投げたそうだ。えぇ~信長は権威が欲しかったのではないのか?ますます信長がわからない。


ともかく信長がめんどくさい人になってきたというのはわかった。特に朝廷に圧力をかけつつあるのはまずいですね。

秀吉 味のあるお顔

そして黒い秀吉の様子も描かれる。光秀の嘘を信長にチクったのはともかく、口の軽い異父弟のことを光秀に指摘されて弟を殺してしまう…役に立たなくなったから。ひぇ~。その後秀吉は播磨に出発。秀吉の思う平らかな世とは…貧乏人のおらぬ世。この秀吉の佐々木さんの表情の変化が面白い。彼の表情に目がひきつけられる。 


その他

光秀はいい家に住んでます。

やっぱり安土城の大広間はすごい。豪華。

菊丸 アクションうまいね

菊丸
信長は京の町で評判が悪い」。光秀は菊丸に彼が徳川の忍だとわかっていると伝える。秀吉が狙っているので三河に帰った方がいいとアドバイス。家康は信長が頼れる人物なのか調べている。秀吉の手の者に襲われてましたが、岡村さん動きが機敏。アクション上手。

三条西実澄
信長は何を考えているかわからん。帝に誠仁親王に譲位しろと迫る。信長は右大将の位も放り出し、気分で朝廷も変えてしまおうと思っている。皆困っている

信長と朝廷
信長は二条とともに帝の譲位をすすめ、誠仁親王を帝にしようとしている。しかし事は進まず信長は二条に失望。今度は近衛前久に近づき関白に据えようと考える。

信長は京での自分の評判もいいと思っている「安土城は皆のあこがれ」だと言う。←そろそろ信長は現実がわからなくなってるらしい。以前は人に褒められることを求めていたのに、今は傲慢に「わしの評判はいい」と勘違い。いや皆あなたを怖がっているだけ、めんどくさがっているだけ。

それを光秀一人が信長に伝えているのだけれど、通じていない。


今回のタイトル「月にのぼる者」…桂(かつら)男とは中国の伝説で月に住んでいるとされる人物(平安時代以前には日本に伝わっていたらしい)。この回では、権力を欲する武将達を桂男(不老不死の花を求めて月に行き、花を独り占めしようと木を切ったら神の怒りに触れ、月に閉じ込められた)になぞらえ、「美しきものに近づきそこから何かを得ようとしてはならぬ」と諫める。「しかし力のあるものは皆月にのぼろうとする。皆帰ってこなかった。信長はどうか?」信長を見届けるようにと光秀に告げる。光秀がありがたがって放心してます。光秀はラッキーな男だ。

たまちゃん細川忠興へ嫁入り




2021年1月25日月曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第40回「松永久秀の平蜘蛛」1月10日放送



信長のテスト


★あらすじ
1577年夏 織田軍と顕如率いる本願寺との戦は7年も続いている。本願寺は毛利上杉と通じている。そんな折、松永久秀(吉田鋼太郎)が織田軍から離反。暫くして光秀(長谷川博己)は伊呂波太夫(尾野真千子)宅に呼ばれ松永と会う。そこで名品・平蜘蛛を任される。松永は信長(染谷将太)が平蜘蛛を欲しがっているが渡したくないと言う。 秋 松永が挙兵、京に攻め入る。信長は嫡男信忠(井上瑞稀)を大将に大軍を大和に送り込む。10月10日松永、信貴山城にて討死。後日信長が光秀に平蜘蛛の行方を尋ねる。光秀は知らぬと答える。平蜘蛛は光秀の手に。


信長のわがままが目立ってきて、そろそろ家臣の心が離れ始めた頃。まず織田軍から離れたのは松永久秀。彼の持つ茶釜・平蜘蛛をめぐる信長と光秀の話。

この回のテーマは、皆が信長から離れつつあることか。

松永久秀の謀反。
帰蝶は隠居するという。
帝にプレゼントした蘭奢待も喜んでもらえなかった

信長「なぜ皆わしに背を向ける?」

そして光秀の忠誠心も疑う。

信長は秀吉に探らせて平蜘蛛が松永から光秀の手に渡った事を知っていた。その上で「平蜘蛛の行方を知らぬか?」と光秀に問う。「知らぬ」と答える光秀。

信長「十兵衛が始めてわしに嘘をついた」

要するに…信長が平蜘蛛を使って光秀の忠誠心をテストしたような話になってましたが、信長が本当に平蜘蛛を欲しがっていたのかどうかわからなくなってました。というのも信長がなんとしてでも平蜘蛛を手に入れたいと思うのなら、直接伊呂波太夫を捕らえて問えばいいこと(秀吉が調べていたから知っていたはず)。しかし信長はそれをせずに平蜘蛛と伊呂波太夫を泳がせて光秀の忠誠心を探っていた。信長は平蜘蛛が欲しくないのかな?

光秀は光秀で(このお方はいつも何を考えているのかわかりづらい人物なのだけれど)悩んでますね。信長に平蜘蛛のことを聞かれれば「知らない」と嘘をつき、家に帰って来てから「松永の罠だ~」とうろたえてましたが…私にはよくわからなかった。そして松永の言葉「平蜘蛛を持つ者は覚悟がいる。いかなる折も誇りを失わず志高く、心美しき者…」というのもよくわからなかった。だって光秀は今まであちこちふらふらしてますもんね。何に対しての誇りや志なのだろう?

光秀もいろいろとわからないから帝に会ってお話が聞きたいと言ってました。
 


光秀が亡くなった煕子さんの爪を持ち歩く。え~だからもっと生前に仲良くしていれば…。 

帝も光秀と話がしたい。 

松永の信長評 
信長は、家柄で家臣を取り立てる。例えば柴田勝家、大和の筒井順慶。ちなみに松永が討死した信貴山城の戦いでは、筒井順慶が大活躍したのだそう。 

松永久秀

近頃の信長 
信長は安土城の建設と茶道具に夢中。帰蝶さんによると信長はよく泣く。なにかを怖がっている。高く上りすぎたか? またまたぐすぐず泣いてキレてましたが、私はこれ…帰蝶さんが隠居していなくなるし、平蜘蛛も見つからないしでイッパイイッパイになって泣いてたのかと思った。やっぱり子供みたいな人。 

信さん また泣いてる かわいいですね 子供みたい

信長「帰蝶がいなければ誰に相談すればいい?」また泣く。

 ところで安土城の部屋が巨大。あれはすごい。本当にすごい。

信長、光秀の娘たま(芦田愛菜)を細川藤孝(眞島秀和)の嫡男・忠興(望月歩)に嫁がせるよう伝える。 

 
信長「光秀は丹波を頑張れ わしは本願寺を焼く」 

秀吉が柴田勝家と喧嘩をして加賀から帰ってきた話
信長は北へも手を伸ばしている。この頃、上杉軍は上洛を目指し、顕如の命による加賀一向一揆衆がそれを援助…柴田勝家軍を妨害していた。 

秀吉 vs 勝家




2021年1月22日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第39回「本願寺を叩け」1月3日放送



煕子さんありがとう。


★あらすじ
1575年 信長(染谷将太)、朝廷より武士として最高の権大納言右大将の冠位を授けられる。一方武田は美濃に攻め込もうとしていた。京を離れ美濃に戻った信長に三条西実澄(石橋蓮司)が小言を言えば、京は息子の信忠に任せるという。近江には安土城建設開始。また畿内では本願寺に苦戦中。光秀(長谷川博己)負傷…病に伏せる。後日、信長は九鬼水軍を使い本願寺をサポートする毛利からの物資サプライを止めると思いつく。そして大和は筒井順慶(駿河太郎)に任せると言う。光秀は順慶と敵対する松永(吉田剛太郎)を心配する。信長は忙しく三河の家康(風間俊介)のことを構う暇が無い。1576年11月 光秀の妻・煕子(木村文乃)死去。



煕子さんが亡くなってしまった。どうやらこの説(光秀が重病となった際の看病疲れが元で病死)が史実らしいです。彼女は本能寺を知らずに亡くなっていたのですね。私は1996年の『秀吉』を見て家臣に采配を振るっていた彼女が史実だと思っていた。あの煕子さんのサロメ風最後は印象的だった。 


いつも笑顔

さて煕子さん。おつかれさまでした。今回のお百度参りのシーンではちょっと涙。この煕子さんのシーンだけなぜか土曜時代劇とか水曜時代劇という雰囲気でしたが、それがいい。煕子さんは昭和の女なのですよ。だからいいの。

それにしてもこの煕子さんは、愛妻家と言われる光秀の妻でありながらあまり描かれてきませんでしたね。それがず~っと気になってた。なぜ?

彼女は今で言うところの専業主婦。それも典型的な昭和の専業主婦です。一言も文句を言わず、いつも笑顔で、常に夫を支え、子供達には優しいお母さん。40年前なら「理想の嫁、理想のお嫁さん」と言われるキャラ。そんな彼女がこのドラマであまり描かれなかった理由は?


時代でしょうか。今の時代は昭和的な専業主婦は流行らないのかも知れませんね。今の時代は「女性が輝く時代」なのだそうだ。だから主人公の光秀の奥さんよりももっと活発で強い女性達が多く描かれる。

事業主駒ちゃん(独身、冒険的、自由、あちこちで様々な男達にモテ続け、歴史の大物達に可愛がられ、将軍の愛人になり、その人脈で大物を政治的に結びつけ、また薬屋の商売を起こせば女ビジネスオーナーとして大成功。商売繁盛。その富で歴史の大物を経済的にも援助)や、男勝りのお嬢様帰蝶さん(武家に生まれ育ち、将来有望な武家に嫁ぎ、夫を裏から司令塔として操る陰の女ボス)、芸能プロダクション経営伊呂波太夫(町で生まれたが運よく貴族に拾われ、公家と兄妹のように育ち、そのアッパークラスな生活が窮屈になれば家を飛び出して芸能人になる。女座長として劇団を率い諸国を自由に行き来し、あちこちの大名と懇意にもなったりもするが誰も彼女の自由を奪うことはできぬ)…などなどの超現代的、おそらく今の女性達にも受け入れられやすい女キャラたちの方が丁寧に描かれる。

彼女達の活躍は素晴らしいし、それはそれでいいのだけれど、私は煕子さんにももっとスポットライトを当ててほしかった。なぜなら女の幸せはそれぞれで、いろんな女性の生き方があってもいいと思うから。

煕子さんは自分で事業を起こしたりする人ではない。夫がいてこその妻であり、子供がいてこその母親、嫁ぎ先の家があるから嫁。彼女のアイデンティティは、彼女以外の誰かが形作るもの。じゃあそんな煕子さんの一生は不幸だったのか?私はそうは思わない。彼女はきっと幸せだった。誰かを愛し支えて生きる…そんな生き方が性に合う女性もいる。

(仕事ばかりであまり家庭を振り返らない)夫をいつも笑顔で支え、夫もそんな彼女を信頼していて、沢山の子供達に囲まれて彼女は十分幸せだったと思う。そんなことを煕子さんが出てくるたびに、木村文乃さんの笑顔を見ながら考えた。戦や政治の話の多いドラマで、彼女は私にとっても癒しだった。

この回は彼女の思い出を振り返っていたけれど、もう少しバランスよく彼女の過去…越前時代の苦労(髪を売った話など…㊟光秀とベタベタする必要はないけれど)…を描いていれば、36回の坂本城のシーンももっと感動的だったろうと思う。ちょっとドラマとしてもったいなかったかも。

煕子さんおつかれさまでした。彼女のシーンはいつも癒し。笑顔がかわいい。きっと忘れない


さて…その他…

長篠の合戦を完全スルー!
これは…騎馬軍団の撮影が難しかったからかな?それにしてもこういう戦の映像は、例えば「歴史秘話ヒストリア」や「過去の大河」あたりから使いまわしはできないものだろうか?どうせ数秒の戦のシーンだけなら、全部新しく撮影する必要もないだろう。

家康は忘れられる ?
家康は武田の動きを気にしながら「織田様は忙しいのだろう」などと言ってます。ちょうど嫡男信康徳姫(信長の娘)の間に登久姫が生まれたそうで、調べると1976年3月。築山殿が嫁いびりをする姑っぽいですが…築山殿が出るということは…あの悲劇を描くのか?それにしてもあの信長とこの家康がお爺ちゃんとは…この時点で信長41歳。家康33歳。また有能な菊丸(岡村隆史)がよく働いてます。

信長と本願寺との戦い
5年以上続いている戦。苦戦中。信長は本願寺への物資が毛利から来ている事を知り、九鬼水軍を使って物資のサプライを止める作戦を思いつく。

信長安土城建設中
タマちゃんに安土城を見せてやると言ってましたがタマちゃん側室にされそうだったぞ笑。その二人の様子を見る光秀の機嫌が悪い。

大和は筒井順慶へ
信長の独断ですが、光秀が松永久秀を心配する。

信長が手の付けられないほどのわがままになってきた?



2021年1月20日水曜日

バイデン新大統領の就任宣誓式★おめでとうございます



無事終わりましたね。よかったよかった。

なにか危険な事が起こるのではないかとちょっと心配もしましたが、無事に就任宣誓式も終わりました。バイデンさん、第46代大統領に就任です。皆さんご家族で車の外に出て歩いてホワイトハウス入り。よかったです。 スピーチも素晴らしかった。

心が軽くなった。
ほっとした
よかったよかった。

バイデンさんはホワイトハウスに着くなり早速仕事を開始、大統領令への署名を始められたそうです。初日から大忙し。



やっと政治が通常に戻る。やっとやっと普通に戻る。真剣に国を良くしようとする思慮深い大人の政治家がホワイトハウスに戻ってきてくれた。それが何よりもまず嬉しい。

この新しい大統領は、もう暴言で世間を惑わすことも、刺激的な言葉で世間を混乱、不安や憎しみを煽り国を分断させることも、個人のエゴのために陰謀論を撒き散らし国を壊すようなこともしない。

まずそのことにほっとする。

バイデンさんの仕事は、まず国を通常の状態に戻すこと。国を分断させることなく、国民が一緒になって前を向いて歩いていけるよう国を導く。傷ついた国を治し癒す。まずはそれ。 



トランプさんの4年間には、いろんな事を考えさせられた。いい大統領とはなんなのか?どの大統領が優れていたのか?…そんなことを何度も何度も考えさせられた。

4年前にトランプさんが就任した時には、トランプさんがそれほど悪い人だとは思わなかった。彼は真剣に彼なりの「グレート・アメリカ」を目指していたのだろうとも思う。 しかしトランプさんは政治の素人だった。あまりにも無知だった。そしてその人柄はあまりにも短気でエゴが強く、自己中心的。閣僚たちとの関係もうまくいっているようには見えなかった。日々の言動は決して思慮深いとは言えず軽率、そして大統領である彼が発する言葉が人々を大きく動かす力を持つ…彼はそのことの責任さえも十分に理解しているようには見えなかった。

大統領の仕事はトランプさんにはあまりにも荷が重すぎた。



大統領の仕事とはどんな人にも荷が重過ぎる仕事。おそらく今までにも完璧な大統領など存在しなかった。いやむしろ大統領とは、全ての事柄に完璧なスーパーマンであることを最初から求められてはいない。そんな人物はいないからだ。

大統領の仕事は一人でできるものではない。そのため新しい大統領はその政権の閣僚を選んで周りを固める。それらの閣僚たちはそれぞれの分野の専門家たち。大統領はそれらのスペシャリストの意見を聞きながら政策を決定する。

優れた大統領とは(一人の手には大きすぎる)様々な分野の事柄を、(専門家である)閣僚たちの意見に耳を傾け、多くの情報の中から全体を見渡した上で優先順位を決め、その時の状況で最良の選択ができる人物。

そのため、専門家の意見が理解できるための頭脳と政治の経験、バランス感覚、そして決定した政策を遂行するための意志の強さ、そしてその決定が国民に受け入れられ議会で承認されるよう、国民と議会を納得させられるような説得力と、魅力的な人柄…賢明で思慮深い人物であることも必要。 

大統領とは、たった一人、ワンマンで政策を進められるような立場にいるわけではないのだ。



昨年、バイデンさんが大統領候補になった時には、なぜご高齢のバイデンさんが選ばれたのか不思議だった。しかし今なら理解できる。

人々が右に左に、赤に青に分かれていがみ合う…荒れに荒れた今の米国を通常の状態に戻すためには、政界に顔が広く、民主党でありながらも中庸で共和党にも友人が多く、長年にわたって上院議員~元副大統領として経験豊かなバイデンさんが、今のこの国の大統領には適任なのかもしれないと思うようになった。

彼はご自分が現在どのような位置にいるのか、大統領とはどのような仕事で、今何をするべきなのかを経験からよくわかっているお方だろうと思う。コロナ禍の時代、分断され荒れた国の傷を治し、癒し、回復させてくれる大統領。国を穏やかに、正しく、明るい方向に導いてくれる大統領。

バイデンさん、どうかおからだを大切に。
アメリカが穏やかで平和な国になりますように
期待してます。

そしてカマラ・ハリスさん、
女性初の副大統領就任、おめでとうございます
女性初…その言葉にドキドキしてます
穏やかで平和的な新しい時代の風を
期待してます

アメリカが素晴らしい国になりますように



映画『 ハード・プレイ/White Men Can't Jump』(1992):白人は跳べねー…いやウッディは跳べるのだ







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『White Men Can't Jump(1992年)/米/カラー 
/115分/監督:Ron Shelton』 
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随分前にTVのどこかのチャンネルでやってたので録画したやつ。今見終わった。

ここのところ『麒麟がくる』の感想が遅れているのでなんとか追いつこうと頑張ってるのだけど、今日ちょっと家事をしながらこれを見たら面白かったので感想を書いておこう。

原題は「白人は跳べねー」。1992年の映画ですが、当時の映画業界では「人種問題」の扱いも今よりお気楽だったのか。白人のウッディ・ハレルソンがアフリカ系の人々に一人混ざってストリートのバスケットをやってます。

話は賭けバスケ。白人のビリー(ウッディ・ハレルソン)はバスケが上手い。しかし対戦の相手はそれを知らない。「白人だから跳べねぇだろう」とバカにしていると騙される。バスケの上手い白人ビリーと黒人のレスリー(ウェズリー・スナイプス)がチームを組んで賞金を稼ぐというお話。


お二人ともバスケが上手い上手い。すごくかっこいい。楽しい映画。カラフルなファッション、音楽もいい。ストリートならではの楽しさ、かっこよさ。ガールフレンドのロージー・ペレスも可愛い。

脚本が面白い。台詞の言葉は乱暴なのだけれど、喋ってる中身は面白い。まるで活きのいい漫才のよう。特にストリートの喧嘩が面白い。キレがいい。スピードも速いし、頭がよくなきゃこんな会話はできないと思う。言葉は皆あけすけで、時には乱暴に罵り合ったりもするのだけれど…、結局ビリーもレスリーもとても仲がいい。


1992年と言えば、まだ旦那Aに出会っていなかった。アメリカは遠い国。あの頃のアメリカは、マドンナがスーパースターで『ツイン・ピークス』や『氷の微笑』『ウィエインズ・ワールド』や『ボディーガード』などが流行っていた。

今思えば当時はアメリカのことを全然理解していなかった。アメリカとは…様々なジャンルの映画を見てマイケル・クライトンとブレット・イーストン・エリスを読み、マドンナとプリンスとマライアとエクストリームとソニック・ユースとレッチリを見て聴いて…それをぜーんぶひっくるめて『ひとつのアメリカ』だと思ってた。本当にな~んにもわかってなかった。……確かにそれらは全てアメリカではあるのだけれど…ただ考えていたのとは全然違いましたよ。全然ひとつじゃない…っていう。

遠いアメリカからやってくる様々なポップカルチャーを見ながら、そんな千差万別…多種多様なアメリカに、それぞれ憧れていたよなぁ…な~んてことを、30年近くも前に作られた映画を見てしみじみと考えた。


面白く楽しい映画。みんなバスケが上手くてかっこいい。スローモーションのバスケのシーンは痺れる。本当にかっこいい。

それにしても今のLAのストリートのシーンはどんな感じなんでしょうかね。この映画も30年前。今は全然違う雰囲気なのだろうか?



2021年1月18日月曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第38回「丹波攻略命令」12月27日放送



光秀の南蛮服


★あらすじ
1574年 近江 光秀(長谷川博己)の坂本城に身を寄せていた三渕藤英(谷原章介)に、信長(染谷将太)から切腹の命が下る。 同年秋 光秀は佐久間細川の軍と共に河内に攻め入り、三好の一党と一向一揆の連合軍を攻撃、畿内から追い出す。信長は伊勢の長島一揆を抑えた。 残るは本願寺。そして丹波。信長は光秀に丹波を攻略するよう命じられる。
丹波は反信長派が多い。光秀は丹波の近衛前久(本郷奏多)を訪ね、丹波の大名の懐柔を試みるが叶わず。1575年夏 丹波攻略の長い戦い開始。 
朝廷では関白二条晴良(小籔千豊)が、(坂東玉三郎)を上皇に、東宮誠仁親王(加藤清史郎)を帝にして朝廷を確かなものにしようと画策。信長に援助を打診。足利幕府滅亡の後、二条は信長に近づいている。 


今回もいろんなことがありました。いろいろとあり過ぎてわからなくなりそうなので、まずは何があったかをまとめたい。
光秀が信長にイライラしてます。これから積み重なっていくのかな? 
それでも信長は光秀が大好きなのですよね。
帝は光秀に会いたいとおっしゃっていますが、つくづく光秀はラッキーな男だ。



光秀佐久間細川の軍で河内に攻め込み、三好の一党と一向一揆を畿内から追い出した
信長は伊勢の長島一向一揆を抑えた
残るは本願寺と丹波。光秀は丹波攻略を任される。
光秀、伊呂波太夫(尾野真千子)のつてで、丹波に隠れ住む近衛前久を訪ねる。 前久は信長を利用したいと思っている 。光秀、反信長国衆の多い園部の小畠氏を紹介して欲しいと告げる
光秀、丹波懐柔失敗。1575年夏 丹波攻略開始 

朝廷

信長東宮に気に入られている
関白二条晴良のたくらみ
 を譲位~上皇へ 東宮誠仁親王を帝へ 朝廷を大きく 
 信長に経済的援助をして欲しいと言う
 三条西実澄(石橋蓮司)は関白二条のアイデアに同意していない
と三条西実澄
 二条関白家は足利幕府を失い信長に近づいている。
 帝が光秀と話したいとおっしゃる 

三渕さん

光秀 信長への反発

信長、足利義昭と通じていた三淵藤英の切腹を命じる 
 =人の命を大事にしない
木下藤吉郎は義昭を捕らえた後酷い仕打ち
 =元将軍を若江城まで着の身着のまま裸足で歩かせた
このままでは信長から人の心が離れると進言

光秀と笑う左馬助
その他
斎籐利三(須賀貴匡)が稲葉一鉄から光秀のもとへ逃げてきて家臣にしてくれと言う。 
信長西洋に興味を持つ
光秀、信長に南蛮服をもらう



お猫様H:眠る位置を探す



なんだなんだ
猫さんは突然ドスっと人間の上に落ちてきて
人間はおうっと声を出す

猫さんはモミモミして 
ぐるぐる回り
寝る位置を見つける 
今日は横ですか


1月ももう18日。最近は驚くほど時間の過ぎるのが早いね。



2021年1月15日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第37回「信長公と蘭奢待」12月20日放送



栄光のしるし


★あらすじ
1573年3月 義昭(滝藤賢一)は信長討伐の兵を挙げた。しかし武田が突然兵を甲斐に引き返す。朝倉(ユースケ・サンタマリア)+浅井も来ない。義昭は孤立。藤吉郎(佐々木蔵之介)の率いる織田軍に捕らえられる。幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられた。その弟・細川藤孝(眞島秀和)は織田側についていた。義昭は枇杷庄へ送られる。信長(染谷将太)は元号を天正に。武田信玄(石橋 凌)が死んだとの噂。信長朝倉攻め開始。一乗谷城の戦い。朝倉氏滅亡。室町幕府滅亡。松永久秀(吉田鋼太郎)も信長に降伏。京の周りは信長敵無し。1574年3月28日 名香木・蘭奢待を賜る。


タイトルの蘭奢待とは東南アジアで産出される沈香と呼ばれる高級香木。6世紀から10世紀ごろ(諸説あり)に中国から渡来。これまで足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇らが切り取っている(Wikipedia)のだそうだ。

ドラマでは土岐氏の名前は出なかったのだけれど、室町幕府第8代将軍足利義政以来110年間切り取られていないと言ってましたね。過去に幾人もの足利将軍家が希望しても叶わなかったそうでそれぐらい大変なもの。信長が欲しがったということは、室町将軍に代わって天下を掌握したことを世に知らしめる意味もあったらしい。どうだ!わしはすごいだろ!と言ってる。

信長は正親町天皇の許しを得て蘭奢待を待切り取ったのだけれど、実際にはかなり強引だったそうで、帝もあまり喜んでいなかったらしいです。 


蘭奢待とは今で言ったら何だろう?西洋の国ならどこかの王室の王冠に付いた巨大な宝石だろうか。それを欲しいと要求したようなものだろうか。すごいね。 最初は数千万円の車とか時計みたいなものだろうかと思ったんですけど、いやいやそんなものではなさそうだな…。しかしこれは…人間が付けた権威の価値なのですよね…むずかしいわ。


さて様々な事も起こりました。


義昭は挙兵するも信長に敗北
武田も来なかった。浅井、朝倉も来ない。義昭を捕らえた秀吉が怖い怖い。これは…黒い秀吉かもしれませんねぇ。低い声が怖い。秀吉は合理的。頭もいいしデキる男だな。

細川藤孝
幕府にとっては裏切り者の藤孝。「政には時の流れを見なければ」あっ…このお方は後にまた裏切ることになる。いつもそうなのか。

リタイア義昭
(門脇麦)ちゃんに呆れられてますが、様々な大名にお手紙を書いて信長打倒を呼びかけてます。「戦を終わらせるためには戦をするしかない」

朝倉氏滅亡
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)がかっこよかった。怖いんですよ。声が低くて。あの金のサザエの兜も派手派手。今回、このドラマで朝倉氏のことに興味を持ってちょっと調べました。今まで信長の出てくる大河では、小谷城のお市様の悲劇がメインであることが多いのですが、今回朝倉氏のことが知れて嬉しい。朝倉氏についてもっと調べようと思います。あの裏切り者のいとこの朝倉景鏡(手塚とおる)は、義景の首を信長に持っていったのだそうだ。それで箔濃にされたのね。酷いな。

宗久の分析
今井宗久が光秀に「信長をどう思うか?」と聞かれて、「(信長は)自分の値打ちを知りたがっている。見える形で知りたがっている。見る景色が変われば人も変わる。」←そうなの。信長は証明が欲しいのですね。…このドラマの信長の性格は面白いです。天才的なのに中身がちょっと不安定で、だから他人からの評価をすごく気にする。蘭奢待も自分のパワーをわかりやすい形で証明したいということか。 

恍惚の信長
酔ってますねぇ。

エクスタシー信長

帝に蘭奢待 
信長は蘭奢待を帝にプレゼントしたのだけれど…「朕が喜ぶと思うたであろうか」。むっとなさってます。信長はかなり強引に蘭奢待を切り取る許可をもらったらしい。帝は信長が嫌になってきましたね。毛利にくれてやれ…とおっしゃってます。毛利が信長と敵対していることなど「それは朕のあずかり知らぬこと」「織田信長…よくよくの変わり者よのう…」



2021年1月14日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第36回「訣別」12月13日放送



光秀の存在理由。


あらすじ
1572年.伊呂波太夫三条西実澄(石橋蓮司)のコネで、光秀(長谷川博己)は御所を訪ねる。なんと(坂東玉三郎)と言葉を交わす。信長(染谷将太)の帝への愛を理解する。大和では義昭(滝藤賢一)の命で松永久秀(吉田鋼太郎)を討つための戦。信長も兵を送るが兵は皆乗り気ではない。4月、幕府と織田の連合軍が河内へ出陣するが松永を取り逃がす。10月、甲斐の武田が上洛開始…家康、三方が原で大敗。また近江には朝倉が5000の兵を出してきた。1573年3月、将軍義昭が畿内の大名を集め信長打倒の兵を挙げた。


この回は最後、心揺さぶられました。光秀の義昭との決別。長谷川さんの泣きの演技です。ギャップ萌えかな。いやーびっくりした。心摑まれた。ちょっと泣いた。胸が苦しい…。

長谷川さんがあんな表情をなさるとは。長谷川さんはいつもどこかツンとした印象のお方なんですよ。お顔も綺麗に整っていて左右もほぼ対照。お肌も綺麗で皺もない。綺麗にこじんまりとまとまった小さなお顔で…もしかしたらちょっと情が薄いのかなぁ…なんて印象があるくらい。あまり感情がお顔に出る方ではないと思っていた。例えば他の俳優さんと比べてみるなら…滝籐さんの義昭は常にお顔の皮膚が伸びたり縮んだりしていて…だから表情による皺も多いし…滝籐さんはよくお顔が動く俳優さん。反対に長谷川さんはどちらかといえば陶器のお人形のようにツルンとした印象。それが硬派な印象の彼の魅力でもあったりする。

ところがこの光秀と義昭の決別のシーンは、もうお顔が誰だか分からないくらいぐしゃぐしゃの泣き顔。真っ赤。本当にびっくりした。その渾身の泣き顔の演技に思わずもらい泣き。

盛り上げる音楽も効果的。色んなものが胸に迫る。その後の義昭の表情も、籠に入れられたおとなしい白鳥も悲しい。 そして義昭は信長打倒の兵を挙げる。涙

泣く男光秀

それにしてもすごい表情。その光秀の表情で事の重大さを知る。悲しさを知る。台詞だけではなく光秀の泣き顔でこれが大変な事態なのだと気付かされる。 

確かに、足利将軍義昭と織田信長の間の架け橋になることは、光秀の存在理由でもあったのだろう。だから光秀にとって、義昭と信長が敵対することは決して受け入れられることではない。だからといって信長を捨てて義昭につくわけにもいかない。信長に夢を見ることは道三の遺言。信長は光秀の夢実現のための希望。光秀は将軍義昭と信長を結びつけるためにこれまで命を捧げてきたわけで。だから決別は決して受け入れられるものではない。悲しい。 

それがあの光秀の泣き顔なのだと受け取った。いやー素晴らしかった。長谷川さんがあんな表情をなさるとは…。ちょっと…心が苦しくなっちゃうね。 


今回は光秀が様々な表情を見せてました。 

帝と会話 
遠くから光秀が帝に話しかけた時はまさかと思ったのだけれど、その時の感極まった光秀の表情がよかった。帝とははそんなに大きな存在なのね。帝がお優しすぎる。それにしても光秀はラッキーな男だ。 

煕子さん 
そうなの。光秀を「情が薄い」と上に書いたのも、彼の煕子さんや娘さん達に対する表情がいつも冷たいと感じるから。この二人は新婚の頃からあまりラブラブなシーンがないのですよ。 
例えば今回、御所から帰ってきた光秀は刀を受け取る煕子さんに笑顔の一つも無い。そしてただ庭を見て一人思いつめる。煕子さんに話しかけもしない。冷たくない? 
一方煕子さんは旦那様ラブラブで目が。いつも光秀を見つめる健気で可愛い奥さん。
もしかしたら光秀は無骨な昔の昭和の男みたいなんだろうか。彼は子供もあまり可愛がらないんですよね。家庭より仕事…の男なのかもなぁ。昭和の夫婦みたいに二人ともそれで十分幸せなのかも。

夫唱婦随

ところが今回の光秀は柄にもなく煕子さんを出来たての坂本城に連れ出し、煕子さんの手を取って話しかける。あれどうした。なんか詩なんか一緒に詠んでイチャイチャしているじゃないか。あれ~こんな仲良しのシーンは初めて。いいぞ。煕子さんが嬉しそう。それなのに光秀また急に顔を曇らせる。ちょっと不機嫌に見える。それを煕子さんがまた不安な顔で見つめる。煕子さんは幸せなのかなぁ? 

将軍とお手合わせ
光秀のこの時の表情がまた冷たい。氷のように冷たい無表情。ちょっと義昭さんがかわいそうになった。それにしても義昭様はキャラが完全に変わりましたね。穏やかなお坊さんだったのによく泣いてキレるヒステリー男になった。 

家康 
三方が原の戦いはスルー。やっぱりこのドラマは幕府側の話なのね。 信玄がものすごい迫力です。


2021年1月13日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第35回「義昭、まよいの中で」12月6日放送



タイトルどおり将軍義昭の迷い。
しかしずいぶんバタバタしていますね。


あらすじ
信長(染谷将太)は幕府の横暴を取り締まり朝廷と公家衆をサポート。幕府内で摂津春門(片岡鶴太郎)を中心にますます盛り上がる信長排除論。光秀(長谷川博己)は信長側のスパイはだと見なされた…そういえば光秀は近江の坂本に城を築いている…京を離れようとしているではないか…それならまずは光秀を斬ればいい。摂津の光秀暗殺計画に将軍・義昭(滝藤賢一)も同意。光秀、そのXデーに将軍の茶会に呼ばれたが、計画を事前に知った(門脇麦)~伊呂波太夫(尾野真千子)の根回しで、事情は細川藤孝(眞島秀和)と三淵藤英(谷川章介)に伝わる。茶会の当日、光秀は難を逃れ義昭に直談判…摂津の排除を迫る。


この回の将軍義昭さん、考えがコロコロ変わりすぎ。

だって長い間いろいろと迷った末になんとか「摂津の光秀暗殺計画」に同意。摂津は茶会を設定し、場所を決め、現場に人を配置し…などなど綿密に光秀殺害計画を実行するための準備を整えたはず。だから義昭も茶会までにはしっかりと心を決めていたと思う(信長と繋がっている光秀を殺すのは=信長との戦に突入することになるのだから)…のだけれど…。 

そしてXデー/茶会の当日。光秀は本気で殺すつもりで斬りかかってくる幕府方の剣を神業のようにかわし、義昭のいる部屋に迷わずたどり着き義昭に直談判! ←それだけでもかなり無理がある。

そしてやたら万能な光秀、義昭の部屋にたどり着けたのもすごいが、その上義昭にいきなり「そろそろ摂津をクビにしたほうがいいのでは」と問いかけ「信長は私が見張ってるから。私が義昭様を守るから」と告げる。 ←おい…それが可能な根拠は?そもそも光秀くん信長のコントロールなんてできてないじゃん。

そこへ三淵藤英がやってきて「公方様がOKなら摂津の軍と戦いますよ」と告げる。

将軍テンパり過ぎ

義昭、急に考えを翻し「わかった。摂津を捕らえていいよ。政所の役もクビね」と言う。 ←ずいぶん簡単に決めますね。 

そして摂津失脚。←なんだなんだなんだそんなに簡単に摂津側の排除ができるのなら、こんなカタチではなくて、どうしてもっと前にやらなかったのだ。だってこのドラマの義昭は基本的に純粋ないい人で、悪いことは全部摂津の企みでしたもんね。摂津が問題なのはわかっていたはず。 

そしてその光秀の暗殺計画を藤孝に知らせて光秀を救ったのは、駒ちゃんと伊呂波太夫でした。 


後日、光秀は伊呂波太夫にお礼を言う。そこで「帝はどんなお方?」と訪ねる。

それは東庵先生に聞けばいいぞ。


東庵先生と帝が碁友達だということは、伊呂波太夫も知っているだろうに。知らないのかな。

それで光秀は公家の三条西実澄(石橋蓮司)を紹介される。伊呂波太夫は顔が広い。三条西さんと光秀は万葉集の話題でうちとけ、三条西さんは帝に光秀について「歯ごたえのあるモノノフでした。栗の歯ごたえも良かったです」などとオヤジギャグのような調子で話し、帝も面白がって「光秀を連れてまいれ」と目を輝かせておっしゃった。笑

後日、光秀は御所を訪ねるため三条西家の御用人の格好をさせられて伊呂波太夫に笑われる。笑笑笑



2021年1月12日火曜日

Henry Hacking feat. Holly Brewer - Brand New (2020)



これはいい曲、キャッチー



Henry Hacking feat. Holly Brewer - Brand New (2020)
Brand New (feat. Holly Brewer) – Single
Released: November 20, 2020
℗ 2020 NEW STATE MUSIC.


現在UK Upfront Club Chart で1位。

これはこれは鬼のようにキャッチー。いい歌。ずーっと聞いていたい。気持ちいい。英国ダンスチャートはここのところあまりいい曲がなかったのですけど、これはいい曲だ。ボーカルもいいですね。素晴らしい。

Holly Brewerさん
現在25歳。ロンドン北西部ミルトン・キーンズ出身のボーカリスト。検索で名前を調べたら同姓同名の米国のミュージシャンが出てきて紛らわしいのですけど、このお方は英国のシンガー。
かなり正統派大人顔の美人です。歌も上手い。今まで世界中の様々な場所やでイベントで雇われシンガーとして歌ったり、バンドやスターののバックボーカリストなどをやっているらしいですが、えええええこんなに美人で歌が上手いのに…コーラスなの?うわー厳しい世界やなぁ。すごいね。彼女は2017年のユーロビジョン・コンテストのファイナリストに選ばれたり、その前は英国のオーディション番組『The X Factor』に出たりしていたそう。いろんなところに出没しているのね。これからの人かな。それにしてもものすごい美人だと思うのだけれど…綺麗ね。そういえばここでは取り上げなかったけれど、ちょっと前に「New Love」という歌が英国のダンスチャートにも上がってましたね。あれも彼女が歌っていたのだな。注目です。

Henry Hackingさん
英国のDJ。世界中でショーをやっているらしくて売れている人みたいですね。彼の名前は以前も見た気がする。活動は2018年からだそうなので、まだお若いのかな。これからの方ですね。



NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第34回「焼き討ちの代償」11月29日放送



光秀、心的外傷後ストレス障害に苦しむ。


★あらすじ
信長(染谷将太)の比叡山焼き討ちは凄惨を極めた。光秀(長谷川博己)はPTSDに苦しむ。幕府の摂津晴門(片岡鶴太郎)は将軍義昭(滝藤賢一)に、もう野蛮な信長と手を切るべきだと進言。大和で松永久秀(吉田鋼太郎)と内戦中の筒井順慶(駿河太郎)に味方し、松永の後ろにつく信長を戦に巻き込もうと言う。光秀はそのことを(門脇 麦)から知り、堺で筒井と松永を引き合わせることにする。


今回の歴史はゆっくりと進む。比叡山の焼き討ちで足利義昭の心は信長から離れつつある。それを摂津が後押し。大和で松永久秀と戦う筒井順慶に味方して信長を誘い出し戦に持ち込むと言う。

それを知った光秀は堺の今井宗久の茶会で松永と順慶を引き合わせる。なんとか和睦成立。

そして信長の心も将軍義昭から離れつつあった。


松永久秀の分析
信長と将軍・義昭について光秀に告げる
あの二人はいずれ必ず袂を分かつ。信長殿はなんでも壊す。公方様は守る人。古きを。仏を。家柄を。あの二人はまるで水と油ほど違う。わしは信長殿が好きだが…神仏を焼くことは出来ん。信長殿を尾張から引っ張り出しここまで動かしてきたのはそなたではないか。比叡山のことは心が痛むが、あれをやらねば世は変わらぬ。おぬしもそう思うておる。違うか。所詮信長殿とおぬしは根がひとつ。公方様とはあいいえぬ者たちだ。いつかかならず公方様と争う時が来る」 ←やっぱりこのお方は頭がいい。

信長の心は将軍義昭から帝へ
大和での和議が成立したあと信長は光秀に言う。
信長は将軍義昭のリクエストで松永を討つ戦に参加するつもりでいた。将軍に逆らえば都が乱れる。それは御所の帝を悩ますだろう。公方様の言う事はいちいち的外れ。相手にしておれぬ。それを思えば、帝のおおせになることは万事重く胸に届くお言葉。
御所に戦の報告に行って帝に褒められたと喜ぶ。帝は「大儀であった。頼みにしておると」 ←信長は褒めてくれる人に素直にくっつくのね。これが彼の性格の弱さなのだな。

帝は信長を利用している
「(信長は野蛮だが)信長のほかに誰が覚恕を比叡山から追い払う事ができただろう? 覚恕はこの都を我が物にせんとしたではないか」。戦の報告に来た信長は「褒めて欲しそうであった。褒めてやった。…まことを申せば無残な戦じゃ。」 ←帝は信長を利用している。さすがです。信長はわかりやすいんだろうな。面白い。

武田信玄 髭がすごいね

信玄登場
比叡山を逃れて覚恕が頼ったのは甲斐の武田信玄(石橋凌)「信長は仏法の火を消した鬼じゃ。憎き信長をこの信玄が討ち滅ぼしてごらんにいれます」すごい迫力。モリアガル~エンディング。



NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第33回「比叡山に棲む魔物」11月22日放送



兄と弟。映像がかっこいい。


あらすじ
1571年2月 四方を敵に囲まれ窮地に立たされる信長(染谷将太)。朝倉(ユースケ・サンタマリア)+浅井は比叡山に陣を構え降りてこない。光秀(長谷川博己)が和議の交渉に。延暦寺の覚恕(春風亭小朝)を紹介される。覚恕の身の上話…金や土地を奪う信長を許さないという。尾張では信長の弟・信興が一向宗に討たえる。信長は比叡山との和睦に帝/正親町天皇(坂東玉三郎)を頼ることにする。和睦が成立。都にしばらく平安が訪れる。1571年秋 信長は伊勢、近江の一向一揆軍と戦った後、比叡山の勢力を討つため山の麓に兵を結集させた。比叡山への攻撃開始。


ひゃ~ずいぶん遅れてしまった。なんとか追いつかなければ。今回は帝と比叡山の覚恕の話がメイン。兄/帝と弟/覚恕。比叡山を相手に苦戦する信長が帝に和睦の勅令を請う。

その前に光秀が比叡山を訪ねる。比叡山の覚恕は子供の頃から美しい兄に比べられ、恨みを抱いて生きてきた。幼少時に仏門に入り比叡山で天台座主となり権力を手に入れ富を蓄える。

一方は、富を蓄え権力と金で酒と女色に溺れる弟・覚恕をよく思っていない。覚恕は壊れた御所を直すこともしなかった。帝は信長と比叡山の和睦の勅令を出し信長を救う。 


朝倉義景
比叡山に陣を構える朝倉。この義景のユースケさんはかっこいいの。威厳のあるお声。何を考えているのかわからない怖い雰囲気の戦国武将。交渉にやってきた光秀に「お経を唱える者との戦に勝ち目はない。踏み潰しても地の底からいくらでも湧いてくる虫のようなもの。叡山も同じ。手ごわいぞ。この戦をとめたいなら覚恕様に跪けと信長に言え」と告げる。←これは本当ですね。宗教がらみの戦いに終わりがないのはいつの時代も同じ。

覚恕さん

覚恕
この覚恕の登場のシーンもカメラがかっこいいそして女性数名をはべらせ、暗い部屋の中の覚恕。赤い袈裟が綺麗。小朝さんは以前光秀をなさってましたね。今回は比叡山の高僧。小朝さんもいい雰囲気。今回の映像と演出は特に俳優さん達がかっこよく見えます。光と表情を捉える顔のアップが巧み。 
この覚恕さんは美しい玉三郎様/帝の弟で「私は醜いから…」と光秀に身の上話。その苦しみをバネに励み権力と金と土地を手に入れたと言う。その土地を奪う織田信長が憎い。また覚恕は幕府の摂津(片岡鶴太郎)とも繋がっていて、二人とも織田の排除で同意している。また彼は武田とも繋がっている。

玉様・帝


帝も弟覚恕のことをわかっているのね。富を蓄えながら御所の修理さえしなかった覚恕を批判。兄と弟の戦い。信長の和睦のリクエストを受け勅命を。ところで町医者の東庵となぜ碁を打てるのかは…東庵が、帝の子ども時代からの医者だったからなのですね。

信長
またまた彼は、帝に褒められた、皆褒めてくれる…と自分に言い聞かせるのだけれど…しかし彼はやっぱり自信が無い人なのね。そこで比叡山との和睦で帝を頼る事を思いつく。その後比叡山を攻撃。

筒井順慶と松永久秀
筒井順慶
(駿河太郎)が足利義昭(滝藤賢一)の養女を娶ることになった。その前祝いに呼ばれた松永久秀(吉田剛太郎)が怒る。幕府を離れ大和で順慶と戦うという。 

薬売りの子ども
以前、駒ちゃんの丸薬を勝手に売って理屈を捏ねていた子どもが再度登場。彼は今回丸薬を駒ちゃんから買って売りたいと言う。比叡山で売るのだそうだ。売られた妹を買い戻すつもりらしい。妹を買ったのは比叡山の僧。比叡山への攻撃で信長の兵に討たれる。



2021年1月11日月曜日

お猫様H:年末の風景2020



去年の年末の猫さんとツリー
彼女はツリーが好き



▼この挑戦的な目。ツリーを出した日、興奮してマットに勢いをつけて滑り込みこちらを睨みつける悪戯っ子。 
いくわよ 準備はいい?



2021年1月10日日曜日

年の初め★2021米の政治関連



というわけで、おうちで充実の新年ももう10日。さて今年、もうすでにいろんなことがあった。このブログは普段はあまり政治のことは書かないのだけれど、今年すでに大きな事件が起こりました。記録しておく。


15


まず5日、米ジョージア州の上院2議席の決選投票日。その日CNNをつければ、あの「ジョン・キングと魔法の壁!」やっほージョン・キング氏だ。彼は東海岸の真夜中0時まで元気一杯に魔法の壁を操ってました。久しぶりで嬉しかった。お元気そうだ。チャンネルを変えれば、もう一人の魔法の壁のスターSteve Kornacki氏が出ている笑。もうこの二人は選挙日の顔。

そしてそのジョージア州の上院2議席の選挙の結果は…
なんとなんとなんと… 

Democratsが二議席獲得!

素晴らしい素晴らしい。よかったよかった。共和党保守派の多いジョージア州で選ばれた民主党の新しい上院議員は、初めてのアフリカ系のRaphael Warnockさん。そしてJon Ossoffさんはなんと1987年生まれの33歳。新しい時代の上院議員です。 


アメリカの政治に関しては、私は個人的にまず選挙権がないし、単に傍観者として見ているだけなのだけれど、これからの時代に何が大切なのか、今のアメリカに何が必要なのかを考えれば、未来を見つめて改革を推進する民主党/Democratic Partyの方がいいのだろうとしか思えないのですよね。それはまぁ個人的にそちらに賛同する…というだけなのですけれど。

どちらかが絶対的に正しいというわけではないだろうし、民主党が間違いを起こすこともあるだろうとも思う。しかしながら、今の共和党が推し進める古い考え方の政治と、それを取り巻く保守派の人々を見ていると、どう考えてもそちらに賛同することはできないわけだ。

ちなみに私は巷で流行りの陰謀論などというものは信じない。いくつか読んでみたけれどあきれるほどのゴミ。世間を惑わす腐ったゴミ。本当ならさっさと証拠を出して欲しい。信じるから。そういえばそういうものを政治的な道具として使うのもほとんどが共和党支持者なのですよね。…どちらの党がまともなのか…推して知るべし。


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そしてその数日前からネット上で目にしたトランプさんのツイート
「Big protest in D.C. on January 6th. Be there, will be wild!
(1月6日にDCで大きな抗議集会をやるよ。来てね。ワイルドになるぞ!)」
…なんだかなぁ。このお方はまったくいつまでも何やってるんですかね。などと思っていたら、

6日、最初はネット上のニュースで気付いたのかな? それでテレビをつけたら暴動が起こっていた。暴徒が米議会乱入!うわーなにが起こっているのだ。もう頭が混乱してテレビもガヤガヤやっているし、自分がライブ映像を見たのか映像のリプレイを見たのかも覚えていない。 

こりゃー大変なことになった…。


その日6日、アメリカ合衆国議会議事堂では上下両院の議員がジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領の勝利を最終認定する手続きを進めていた。


当日はただ淡々とニュースを見続け、いくつかの記事も読み、それでも上手く消化できずにそのまま就寝。そして翌日もいくつかの記事を読んでいたら… 
だんだん腹が立ってきた!
なにやってんだよ白人のバカ野郎ども。

人間の感覚とは妙なものだと改めて確認しなおす。
6日当日にニュースを見た時は、そのまま「ああそうか」と一旦受け取るのですよ。それから1日ぐらい経って事件がどういうことなのかがじわじわと身に沁みてくる。

最初は「ああ…暴動だ」などと傍観していたのに、翌日からじわじわと怒りがこみあげる…「なんだよ最低。なにやってんだよ。自分達が選んだ国の代表が集まる議会を襲撃して銃を突きつけ議員を脅している暴徒。いったいなにやってんだよ。馬鹿もここまで来たか。危ないな。アメリカも本当に地に落ちた。ああいうことをやってOKだと思ってるバカがこの国には数え切れないほどいる。まったくあきれてものも言えない。怒怒怒 」

もうどんどんそういう人々は逮捕して罰していただきたい。犯罪なんですよ彼らがやったことは。そこを間違ってはいけない。なぜこんなあたりまえの事をわざわざ書いているのか。なぜなら、この異常事態の意味を理解していない人々が少なからず存在することをネット上で日々知らされるから。いまだにトランプさんが正義の戦士だと言ってる人々が日本人の中にも大勢いるのを見かけるから。 本当に腹が立つのはそっちのほう。

いまだに(日本人の中にもいる)あの暴徒の議会乱入の映像を見ていながら、「いやあれはリベラルが仕組んだとか、ANTIFAがかかわっているとか、トランプさんは平和的な抗議をしたかっただけなのに」などなど、明らかにトランプ支持者の暴徒とトランプ氏を擁護し、Twitterがトランプさんのアカウントを永久凍結すれば言論弾圧だなどとSNSで文句を言い続ける人々。

永久に理解できない人々がいますね。この世の中には。

トランプさんのツイッターの件は言論弾圧というよりも、彼が暴力的な民衆を扇動しがちで、国家にとって危険だからアカウントを凍結したのですよね。



その後も気になって…6日の暴動の前の集会のトランプさんのスピーチの書き起こしをざっと読んでみた。

This is what Trump told supporters before many stormed Capitol Hill 
(これがトランプ氏が…彼らが合衆国議会議事堂を襲撃する前に支持者たちに話した内容)
https://abcnews.go.com/Politics/trump-told-supporters-stormed-capitol-hill/story?id=75110558


確かにトランプさん、一度だけ「平和的に」とは言ってるんですね。
“I know that everyone here will soon be marching over to the Capitol building to peacefully and patriotically make your voices heard.”
(ここにいる皆で国会議事堂へ行進して平和的に愛国的に我々の声を聞いてもらうんだ)

擁護している人々はそのことを言っているのだろう。

しかしながらこの日のスピーチの様子を見れば、たった一度の「平和的」の言葉だけで済まされるものではないのですよ。動画サイトなんかで彼のスピーチの言葉のトーンを聞けば、彼が民衆を扇動しているのは明らか。 特に「Fight/戦う、戦え」の言葉の多用に注目。 

“…but I said something is wrong here, something is really wrong, can't have happened and we fight, we fight like hell, and if you don't fight like hell you're not going to have a country anymore.”
(何かがおかしい、何かがとんでもなくおかしいんだよ。だから我々は戦う、猛烈に戦う、そして君たちが猛烈に戦わなければ、君たちの国はなくなるんだよ)

トランプさんの言葉に対して
“Fight for Trump. Fight for Trump…”
(トランプさんのために戦う)
と熱狂的に叫び声をあげる群集たち。

そして彼は、11月の選挙の結果を不正だ不正だと何度も何度も繰り返し、今立ち上がらなければ我々の国が急進的な左翼に奪われてしまうと民衆を焚きつける。

これを見れば、トランプさんに6日の暴動の責任がゼロだと言うのは難しいのではないか。


それからトランプさんの前にスピーチをしたジュリアーニ氏。彼の言葉はどうだろう?

“...if we’re wrong, we will be made fools of. But if we’re right, a lot of them will go to jail. So let’s have trial by combat.”  
不正選挙の可能性に対して…(もし我々が間違っているのなら、我々は笑いものになるだろう。しかしもし我々が正しいのなら、彼らの多くが刑務所に行くことになる。それなら決闘でかたをつけようじゃないか

この「trial by combat」という言葉、決闘裁判と訳されるのですけど、意味は「証人や証拠が不足している告訴事件を解決するために、原告と被告の両当事者が決闘を行うゲルマン法の一つの方式」だそうで、裁判で証拠もそろわず決着がつかないなら戦って勝ったものが勝利者となる…ということ。要は戦って力でかたをつけよう…と言っている。さてこれも扇動と言えないのか? いや私には民衆を扇動しているように聞こえるのですよね。

お二人とも、(そもそも陰謀論などですでに心を決め、集会の場で興奮している)民衆の熱狂に押されてスピーチにも思わず熱が入ったのだろうけれど、その様子を見れば 、彼らに
暴動を扇動した責任がないとは言い難い
のではないかと私は思う。


その後トランプさんが「皆おうちに帰ってね」とツイートしようが、サポーターに対しビデオで「皆愛してるよ。みんなスペシャルだ」などと喋ろうが、全ては後の祭り。彼の支持者たちが合衆国議会議事堂を襲撃した事は事実。その後でトランプさんは「この日を忘れないで!」ともつぶやいたらしい(削除されたので確認不可)。



一方6日当日、副大統領のマイク・ペンス氏がツイート 

“The violence and destruction taking place at the US Capitol Must Stop and it Must Stop Now. Anyone involved must respect Law Enforcement officers and immediately leave the building.
合衆国議会議事堂で起こっている暴力と破壊はすぐに止めなければならない。関わっている者達は法執行官に従い、建物から直ぐに立ち去るように

Peaceful protest is the right of every American but this attack on our Capitol will not be tolerated and those involved will be prosecuted to the fullest extent of the law.
平和的な抗議活動は全てのアメリカ国民の権利だが、この我々の合衆国議会議事堂への襲撃は容認されないし、関係者は法律の最大限の範囲で起訴されるだろう

そのとおりです。さすがです。きちんと政治家らしい言葉。どちらが大統領らしいのだという疑問。



ともかくこれからどうなるかはわからないけれど、トランプさんが大統領でいるのもあと10日。やっと去ってくれる。ほっとしている。こういうトランプさんのような人があと4年間も国を率いることはもう考えられないです。 

私は4年前にトランプさんが選挙に勝った時、トランプさん御本人がそれほど悪い人だとは思わないけれど(異常なほどの自己中で、病的に負けず嫌い、どうしようもないほど無責任だとは思うが)、彼を持ち上げる人々の存在のほうが大変恐ろしいと書いた。そのとおりに…いやトランプさんも酷かったですね。彼らもトランプさんも想像以上に酷かった。

2016年米大統領選ウォッチ-その7: 一夜明けて・アメリカはこれからどうなっていくのだろう?    ---2016/11/10

バイデン氏が大統領に選ばれて本当に良かったと思います。
この国が軌道修正してくれることを希望する。



充実のホリデーご飯



じゃんじゃん
あけおめっ! 🎍

…とは言ってもすでに1月10日。今年はずいぶん休んでしまった。旦那Aが年末年始の長い休みをとったので私も休むことにした。

今日は朝からブログを書くつもりでいたのだけれど、なかなか始められない。やっとPCに向かってタイプを始めたのは午後の2時過ぎ。さてまたブログ書きの日々のルーティンを始めなければ。


それにしても今回気付いたことがある。
ブログをやらなければ日々のご飯が充実する。

ブログで文章を書くのってやっぱり思った以上に時間とエネルギーがかかるのだな。例えば、前日から文を書きはじめて、翌日の午後から似顔絵を描いて、音楽を見つけて、ブログのページを編集して…などとやっていると、いつの間にか午後の5時。あ…っと思うともうご飯の時間だ。

そういえばまだ洗濯機も回してなかった…今晩回さなければ。それにあそこに掃除機をかけなきゃね。それにしてもこの音楽のDJのプロフィールが見つからないとか、似顔絵の頭の形が変だとか…細々とやっていると、ほんの少しの事柄にも時間をとられてしまい、結局午後6時過ぎになんとかキッチンに入り、またまた今晩も馴染みの炒め物やパスタで逃げる…ああなんとかご飯が時間に間に合った…とほっとする…などなど…といつもやっているのだけれど。

そんなわけで、ブログをやらなければ食卓が充実するのだ。年末の金柑の甘煮に始まって、年越し天ぷらそば、お正月はなんちゃっておせちにお雑煮、それから充実のミネストローネに、水餃子にもち米の炊き込みご飯、今まで作らなかった揚げチキンのおろし煮、メキシカンディナーで充実のブリトー、スパニッシュディナーの美味しいオムレツ、朝はフレンチトースト、パンケーキのフルーツ生クリーム添え、別の日には英国スコーンのクロティッドクリーム添え、なんとストロベリーショートケーキまで焼いてしまった。いや~美味しかったおいしかった。これだな。ホリデーは食卓が充実する。普段ももうちょっときちんと料理しようと思った。結局は時間の調整が必要なのだな。