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2021年1月15日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第37回「信長公と蘭奢待」12月20日放送



栄光のしるし


★あらすじ
1573年3月 義昭(滝藤賢一)は信長討伐の兵を挙げた。しかし武田が突然兵を甲斐に引き返す。朝倉(ユースケ・サンタマリア)+浅井も来ない。義昭は孤立。藤吉郎(佐々木蔵之介)の率いる織田軍に捕らえられる。幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられた。その弟・細川藤孝(眞島秀和)は織田側についていた。義昭は枇杷庄へ送られる。信長(染谷将太)は元号を天正に。武田信玄(石橋 凌)が死んだとの噂。信長朝倉攻め開始。一乗谷城の戦い。朝倉氏滅亡。室町幕府滅亡。松永久秀(吉田鋼太郎)も信長に降伏。京の周りは信長敵無し。1574年3月28日 名香木・蘭奢待を賜る。


タイトルの蘭奢待とは東南アジアで産出される沈香と呼ばれる高級香木。6世紀から10世紀ごろ(諸説あり)に中国から渡来。これまで足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇らが切り取っている(Wikipedia)のだそうだ。

ドラマでは土岐氏の名前は出なかったのだけれど、室町幕府第8代将軍足利義政以来110年間切り取られていないと言ってましたね。過去に幾人もの足利将軍家が希望しても叶わなかったそうでそれぐらい大変なもの。信長が欲しがったということは、室町将軍に代わって天下を掌握したことを世に知らしめる意味もあったらしい。どうだ!わしはすごいだろ!と言ってる。

信長は正親町天皇の許しを得て蘭奢待を待切り取ったのだけれど、実際にはかなり強引だったそうで、帝もあまり喜んでいなかったらしいです。 


蘭奢待とは今で言ったら何だろう?西洋の国ならどこかの王室の王冠に付いた巨大な宝石だろうか。それを欲しいと要求したようなものだろうか。すごいね。 最初は数千万円の車とか時計みたいなものだろうかと思ったんですけど、いやいやそんなものではなさそうだな…。しかしこれは…人間が付けた権威の価値なのですよね…むずかしいわ。


さて様々な事も起こりました。


義昭は挙兵するも信長に敗北
武田も来なかった。浅井、朝倉も来ない。義昭を捕らえた秀吉が怖い怖い。これは…黒い秀吉かもしれませんねぇ。低い声が怖い。秀吉は合理的。頭もいいしデキる男だな。

細川藤孝
幕府にとっては裏切り者の藤孝。「政には時の流れを見なければ」あっ…このお方は後にまた裏切ることになる。いつもそうなのか。

リタイア義昭
(門脇麦)ちゃんに呆れられてますが、様々な大名にお手紙を書いて信長打倒を呼びかけてます。「戦を終わらせるためには戦をするしかない」

朝倉氏滅亡
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)がかっこよかった。怖いんですよ。声が低くて。あの金のサザエの兜も派手派手。今回、このドラマで朝倉氏のことに興味を持ってちょっと調べました。今まで信長の出てくる大河では、小谷城のお市様の悲劇がメインであることが多いのですが、今回朝倉氏のことが知れて嬉しい。朝倉氏についてもっと調べようと思います。あの裏切り者のいとこの朝倉景鏡(手塚とおる)は、義景の首を信長に持っていったのだそうだ。それで箔濃にされたのね。酷いな。

宗久の分析
今井宗久が光秀に「信長をどう思うか?」と聞かれて、「(信長は)自分の値打ちを知りたがっている。見える形で知りたがっている。見る景色が変われば人も変わる。」←そうなの。信長は証明が欲しいのですね。…このドラマの信長の性格は面白いです。天才的なのに中身がちょっと不安定で、だから他人からの評価をすごく気にする。蘭奢待も自分のパワーをわかりやすい形で証明したいということか。 

恍惚の信長
酔ってますねぇ。

エクスタシー信長

帝に蘭奢待 
信長は蘭奢待を帝にプレゼントしたのだけれど…「朕が喜ぶと思うたであろうか」。むっとなさってます。信長はかなり強引に蘭奢待を切り取る許可をもらったらしい。帝は信長が嫌になってきましたね。毛利にくれてやれ…とおっしゃってます。毛利が信長と敵対していることなど「それは朕のあずかり知らぬこと」「織田信長…よくよくの変わり者よのう…」