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2017年5月10日水曜日

Masato Honda/本田雅人 with Voice of Elements – 4P Layers (2006)



天才・本田雅人




Masato Honda with Voice of Elements – 4P Layers (2006)

MASATO HONDA with Voice Of Elements LIVE 2006 at Shibuya-AX [DVD]
販売元: BSフジ
発売日 2007/03/28
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Album:  本田雅人 with VOICE OF ELEMENTS
Released:  July 26. 2006
レーベル: ビクターエンタテインメント



前回は変拍子と言いながら変拍子ではない曲を選んでしまった。というわけで変拍子(だと思う)の曲。J-フュージョン。いやこれは変拍子ではないのかも…わからない。

30代の半ば(2000年頃)にロンドンでスムース・ジャズ、アシッド・ジャズ辺りのライブに行って、西洋の有名どころのフュージョンのアルバムなんかも薄―く聴いたりし始めたんだけれど、5年後に突然日本に帰ってくることになって「さてどうするよ」と思いついたのが、

J-フュージョン

インストのバンドっていうのはCDを聴くよりもライブのほうが全然面白いので、ロンドンでせっかく面白くなり始めたジャズクラブ通いの熱を冷ましたくなかった。そうだ日本にもいいミュージシャンがいるじゃないか…。
 
まず最初は有名どころのCasiopeaSquareあたりのアルバムから探り始めたところ、T-SQUAREの本田雅人さんという方を知る。本田さん繋がりで須藤満さんに則竹裕之さん…この3人の元T-SQUAREのメンバーが、東京でよくライブをなさっている事を知る。そこからまた東京でのジャズクラブ通いが始まった。
 
動画サイトで下調べをして良さそうだったら過去のアルバムを買う。ライブの映像がかっこよかったらDVDも買う…。そんな風に本田さん関連のCDDVDどんどん増えていった。
 
本田さんは色んなプロジェクトを様々なミュージシャンとの組み合わせでなさっていて、その一つが本田雅人・須藤満・則竹裕之・松本圭司…のVoice of Elements
 
この組み合わせでは1度だけライブを見た。2007年ぐらいかな。場所は目黒のブルースアレイ。
 
よかったですよ~。このバンドは本当にいい。無茶苦茶かっこよかったです。
 
当時はかなり本田さん界隈の方々にハマっていて、追っかけまがいにライブをよく見に行った。STB139スイートベイジルとかジロキチとかいろいろ見た…とは言っても1年ぐらいの間だったかな。
 
彼等はほぼ同世代なんだけど「久しぶりに外国から帰ってきたら20代に幼かった同級生がやたらかっこいい大人になっていた」みたいな感じがした。40代前半の彼等はドキドキするぐらい素敵でした。目黒のブルースアレイでは須藤さんが目の前を通ったり、開演前に後ろのトイレに行ったら本田さんが目の前にいたり、ジロキチでは則竹さんが休憩時間に客席に出てきてすぐ目の前を歩いていたり😝、松本さんが直ぐ隣で誰かと話していたり…箱が小さいので、彼らとの距離が近くてドキドキした。大スターなのに…😍 ああいうのちょっとうれしいよね。
 
さてこの変拍子曲4P Layersはまずアルバムで聴いて「?」。ライブの映像で見て「?」。それからライブで見てもやっぱりリズムが取れなかった。その目黒でのライブでは立っていたので体を揺らしていたんだけれど、やっぱり冒頭でつまづく。どうも拍子が取れない。今でもどうやってカウントしていいのかわからないです。
 
それなのにキャッチー。冒頭以外はちゃんとノれる。たぶんとても難しい事をやっているのにキャッチーで聴き易い…というのは本田さんの力。彼は技術がすごいだけじゃなくてまず曲がすばらしい…本田さんは天才だと思います。ほんと。海外に出なかったのは時代がそういうものだったというだけ。腕と才能は海外でも十分戦えるレベルだと思う。いや才能は日本とか海外とかいうレベルを超えてると思う。天才よ。iTuneで海外に作品を出せばいいのにと思う。
 
日本のフュージョンはノリが固いように感じるんですよ。技巧が超絶で正確でもノリが固い感じが多い。カチッとしてる。実はあまり踊れない。それでも超絶技巧の上に時々とても情緒的なメロディーが出てきたりする。テクがバリバリなのにメロディが歌謡曲(Casiopeaなんて特にそう)…それが独特で、もしかたらそれが日本のフュージョンの魅力なんじゃないかなとも思ったりもした。
 
本田さんはもう少しドライな感じ。ベタなメロディはあまりない。巷ではハイパー・フュージョンとよばれていたらしい。とにかくカチッと超絶技巧をやりながらかっこいい曲をお書きになる。実は速くてかっこいいだけじゃなくてバラードも最高。実はバラードが一番上手いんじゃないかとも思う。とにかく凄い方です。ライブを見ていたあの頃からもう10年も経ってしまったなんて嘘みたい。また見たい。
 
東京を離れてJ-フュージョンのライブに行けなくなってから、作品からも遠ざかっていたんだけれど、今回仮バンドのアルバムを聴いてからまたフュージョン関連に興味が湧いてきたかも。ちょっと本田さんとか過去のCasiopeaとか聴きなおしてみようかな。


Voice Of Elements Tour 2006
本田雅人(Sax)
松本圭司(Key)
須藤満(B)
則竹裕之(Ds)



T-Square/Masato Honda – Megalith (1991)
T-Square - Bad Moon (1994)
Masato Honda/本田雅人 – Blue Black (1999)
Masato Honda/本田雅人 with Voice of Elements – 4P Layers (2006)