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2020年10月20日火曜日

NHK BSプレミアム『すぐ死ぬんだから』全5話・第4話感想



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★第4話

ハナ(三田佳子)の前に現れた夫の隠17年前、ハナが配達中に自転車から転んで入院した時、夫の岩造(小野武彦)は岩太郎の大学の入学式に行っていたことを知る。認知も望まず生きてきた愛人親子の姿を知って、ハナは自分でも思いもよらない衝動にかられ、夫の愛人で医師の森薫(余貴美子)に会う決心をする。勝負服のハナの前で薫は…

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感想

さてお話も佳境に入ってまいりました。ハナさんの戦いは続く。しかし今回の見所は…まず忍家餃子パーティーの日、会社のパーティーから帰ってきたほろ酔いの和夫さん(田中哲司)のコメディアンぶり。もぉー面白い。田中さん本当におもしろいわ。なんだか目立つお方ですよね。皆深刻な場面なのになぁ。
そしてその後、静かにラー油を小皿に注ぐ和夫さんもおかしい。

それからもう一つの見所は…もちろんハナさんが敵陣に乗り込んで敵を爆撃する場面。いやー胆がすわってますねぇ三田さん。「あんたぁ」の言い方がゴクドーのツマかと思いました。それで終わったのかと思ったら、今度はお正月の寄席で敵と再度ばったり出くわす。。それでまた敵の親子を撃沈。すごいな攻撃する女。この回までのハナさんは戦うオンナなのですね。強いわ。 


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突然訪ねてきた森岩太郎が帰ろうとしたところ、ほろ酔いの和夫(田中哲司)が帰ってくる笑。頭には赤い三角帽子。会社のクリスマスパーティーか。ここで和夫の一人芝居
岩太郎を紹介されて…和夫が急に満面の笑顔「…あ~っ…あ~っ…そういうこと!実に急展開だなぁ。岩太郎さんが餃子の会に招かれるなんて」 苺が困ってる。 和夫、ハナさんへ「さすがおかあさーん、度量と言うか…どんだけ心広いんか…っていうか…」 和夫、岩太郎へ「ここのクリスマス行事なんですよ。お父さんが餃子が好きで。おいしかったでしょ。あの…感じられました?お母さんの懐の深さ…」 止めるいずみに「いやいずみちゃん!おりゃ嬉しくってね!こういう平和的な方向に傾いた事がねぇ…普通はないよぉ。できないよぉ」 苺「できるわけないだろ!」ぎゃはは…このシーンの田中さん最高。おかしいおかしい爆笑ものです。上手いなぁ酔っ払い。もー空気よめないよめない。すんごいおかしいシーン。寅さんかと思ったわ笑 

皆を追い払ってハナさんが岩太郎と二人、店内で会話。岩造が持っていた彼の写真を見せる。岩太郎「僕の大学の入学式です。父が撮ってくれました。初めて入学式に来てくれたんです」…2003年のその日、ハナさんは骨折で入院していた…岩造「ごめんなおそくなって」。岩造はその日、ホテルで折り紙サークルの全国大会だったと嘘をついていた。その日のことをハナは覚えていた。岩造は背広を着ていた。岩太郎がその日の事を話す「(父の)ネクタイ姿始めて見ました。あの日両親が揃って笑ってたんです。それが恥ずかしくて…でも嬉しくて。…ではこれで失礼します。もうお会いすることはないと思います」 


居間。餃子パーティの続き…こまごまと働く和夫(ばつが悪いのね)。餃子を運び、小皿にお醤油やお酢を入れたりラー油を入れたり(垂れたネクタイを胸ポケットにしまって)、いずみちゃんにジュースをついだりしてる。この和夫/田中哲司さんの仕草のおかしさで、他の人の台詞が頭にはいってこない。田中さんすんごくおかしい。

結局パパが悪い
いづみイケメンが喋ると腹立たしさが半減するよね
雪男しない
その会話の間も和夫が控えめにラー油を小皿に入れようとしている笑。


ハナさんは掛け軸を相手につき返すと言う。返しに行くと言う。

ハナ…なんで私だけがこういう思いしなきゃなんないの?私の方が後ろめたいような。自分が来なさいよ、息子よこしてさぁ。卑怯者。顔見てやんなきゃおさまんないよ」それを受けて雪男わかった…俺も行く。なに…長男にまかしとけ
ハナ行くわよ。こっちは何にも恥ずかしくないんだから。正々堂々生きてんだから」 
いいぞ。ハナさんの赤いシャツがとても綺麗だ。


ハナ独白「ここは女の正念場だ。本妻の意地にかけて妾を粉砕してやらねば。妾がたとえ10歳若かろうが、岩造から何を聞いていようが、生の本妻は、妾の薄っぺらい想像を凌駕しなくてはならない」そしてハナさんはエステに行く。ネイルは赤。アクセサリーを選び。ドレスアップ。颯爽とコートを纏い…。←素晴らしい。綺麗。笑。ハナさん元気一杯。すごーい。ハナさん頑張れ! 

そして敵陣に雪男とともにのり込む


妾/森薫のクリニック。なんと薫さんと岩造が出会ったのは彼女が9歳、岩造が20歳の時。薫さんの兄が岩造の同級生だった。二人は親友だった。彼女は兄に呼ばれて東京に遊びに行き、それで岩造に出会った。岩造は小学生の薫さんを可愛がった。それから暫く疎遠になったのだが… 

再会は薫さんが24歳の時。薫さんの兄が病死。薫さんは医師になろうと上京。その時岩造が薫さんに電話をしてきた。徐々に深い関係に。彼女が妊娠してから岩造は経済的にも彼女を支援した。医師として仕事を始めてから岩造に借りたお金は返した。子供の認知を拒んだ理由は、医師として自立できると思ったから。

雪男せめて名前だけは自分でつけたいと言ったのですか?父は。岩造が岩太郎と名づけた。…二号のくせに父の申し出を受け入れたあなたはやはり母を馬鹿にしている」←雪男はまだ名前にこだわってる

掛け軸を返すハナ。思わず広げた掛け軸にコーヒーをぶちまけるハナさん。ふわーっすごいー 。ハナあんた、ずるいわ。さも日陰の身ですみたいなふりして本当は違うわよね。…あんた、認知よりもあたしに隠し通して、岩造との関係を続けるほうを選んだ。違う?息子の将来よりも自分がかわいいの。その健気なふりも全部岩造をつなぎとめるため。その きれいなお胸で岩造を抱くために」ひゃ~ハナさん…ゴクドーのツマみたい…。こわー。雪男さんもひいてますよお母さん。ハナさんは相当強いお方ですよ。 


帰ってきた家で。9歳の時に出会った!? 何それ。長っ!…映画? パパが映画の話 したことなんて ないよね?
ハナ私は 岩造が大学生の頃なんて知らないし、夏休みどうしてたかも知らない。一緒に映画なんて行ったこともないし、岩兄なんて呼んだことない。
苺、憤って苺を頬張る。
ハナ
本妻なんて言ったってね、岩造があの女の方が好きだって言ったらもう負けなんだよ。何を言ったって どう攻めたって、最初から勝負になってなかったんだよ。行ってみて それが分かった。ずっと秘密にしてて、それで逃げきった時点であの女 勝ってるんだから。今更 頭下げたって、痛くもかゆくもないよ」「あの女 二度と会わないと思ったら、聞きたかったこと 全然聞けてなかったな、…あなたは本妻の私のこと どう思ってた?…今も夫が好き?…夫は 私について何か言ってた?」 ちょっと負けたか…心がね。ハナさん落ち込むかも。


ロクちゃんから電話。ハナねえ ロクちゃん…今でも私のことが好き?」 ロク「当たり前だよ。 ハナは俺の初恋で俺にとって ハナはいつだって あのころのままだよ」 ハナロクちゃん 優しいね」これもさ…ハナさん、激しく敵と戦った後で自分も傷ついたのね。心細くなっちゃったんですよね。


雅彦とカフェで会話。雅彦「じいちゃんは本当に ひどいことしたと思う。だけど 俺…じいちゃんのことも嫌いになれないんだ。だからさ ばあちゃんが じいちゃんのこと怒ったままでいる姿、見るの つらいんだよね」そこで雅彦は死後離婚の話をもちかける。二人で市役所にいくのだけれど職員もコミカル。


ハナさんロクちゃんを訪ねる、独白「誰かに伝えたかった。ロクちゃん私も独り身になるよ」…なんとロクちゃんには家族があった!ひゃ~っ!


2020年1月。岩太郎「なぜあんな遺言残したんだろう?」母薫さんと寄席。そこでハナと孫二人とばったり出くわす。全員でお茶。

ハナ私… 岩造と 死後離婚いたします…岩造は 私にとっては人生を共に歩いた男です。いろいろ思い出がありました。でも あなたのことを知って思い出も色あせました…。…まともな人間ならもっと早くに身を引いてたはず。それを最後まで ずうずうしく居座って私の人生 破壊したんですから…。…私 あなたから学んだんですよ。死んだ相手に関わってる方が人生を無駄にするんだってね。

ハナさん、結構真剣に文句言ってます。かなりキツイ。いくら浮気をされた側でもこれだけ言えるのは本当に強いと思う。人が人と対峙して真正面から喧嘩するのは相当なストレスなのですよ。78歳でこれだけ言えるとは…ハナさんはすごくお元気で強い女性なのね。怒り爆発ですね。すごいわ。ゴクドーのツマ…みたい…。苺さんの喧嘩っ早さはハナさんゆずりですね。それにしても三田佳子さんはお美しい。