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2020年10月23日金曜日

2020年米大統領選ウォッチ-その4:トランプvsバイデンTV討論バトルの日本のリアクションに驚く



だれか教えて欲しい。トランプさんてどうして日本でそんなに人気なのだ?

昨日の討論会が終わった後で、興味があったので日本のメディアの記事(Yahoo!)を読んでみた。そしてそれに寄せられたコメントが…うわ~…うそかまことか…ほぼ99%がトランプさん寄りなのでびっくりした。すごいな。なぜ?なぜなぜなぜ?

だって私…昨日討論会をライブで見ましたけど、どう見てもトランプさんの言ってることに中身なんかなかったと思うんですよね。はったりはったり…はったりに次ぐはったり…。いつもの口先三寸。そして相手をうだうだうだうだ攻撃するばかり。…まぁ彼はいつもそんな感じだし、4年前も同じだったので全く驚かないですけど。

一方バイデンさんは後半よれよれで確かに心配になったけれど(確かにそれが一番心配なのだけれど)、しかし彼はきちんと内容のある事を言ってましたよね。え~彼の何がいけないのだろうか?

あまりに日本のコメントがトランプさん寄りなので驚いてしまった。


まぁ…バイデン氏の息子さんの問題とか、バイデン氏がアジアの国々に対して偏見があるのではないのか…とか、いやむしろ彼は中国とお友達なのではないかとか(まさかそんなはずはない)、一方トランプさんは北朝鮮をうまくあやして牙を抜いているのが上手い…とか、確かにいろいろとあるけれど、しかしそれ以上に…、

うーん…とにかくトランプ氏の言葉って中身があるように聞こえないのですよ。彼がやっていることで一見よく見えるのは、近視眼的な応急処置みたいな事ばかり。将来を考えれば…彼のやっていることが長い目で見ていい事は少なく、むしろ危ないことの方が多い。トランプさん御本人が年寄りだから未来のことなどあまり気にしていないのか。 …バイデン氏も年寄りだけれど、しかし彼は未来の事を語ってるんですよね。それなのに日本でトランプさんが人気なのはなぜ? 


気になったので昨日TV Japanでもやってた討論会の同時通訳も録画してざっと見てみたのだけれど、あ~確かに、トランプさん…強そうに聞こえるわ。 言葉だけは。

しかしちょっとまて。大統領って強そうに見えるだけでいいのか?

トランプさんは言葉が直接的で、簡単で、内容もシンプルなので同時通訳もおそらくやりやすいのだろうと思う。一方バイデン氏は実務に踏み込んだ内容を話しているので、同時通訳もやりにくいのかもしれない。そもそも米国の内政は日本人にはわかりにくいだろう。なによりバイデン氏御本人があまり元気そうに見えないのが一番の問題だ。

しかし…お二人が言っている内容をよく聞いてみれば、トランプさんはあまり思慮深くは聞えないのですよね。ほんとに。あ~またはったりだわ…と思う。強気でいいかげんなことばかり吼えてる感じ。その方が人々の心に届きやすいのもわかるけれど。

なんともならないな…これは。私も未だこの大統領選でトランプさんとバイデンさんのどちらが勝つかのわからないです。アメリカはなぁ…結局(広すぎて)よくわからんのね。


ちなみにこの土地は「最も青い州」と言われているぐらいなので、例えばパーティーで人と話していても共和党支持者に出会うことはほとんどない。それに遠方の州の知り合いの何人かは、ここ数年でトランプさんに嫌気がさして共和党支持をやめてしまった。私の身近ではトランプさんがいい…なんていう人は誰もいない。ラッキーなことに。

だから、日本のYAHOO!ニュースのコメント欄にはちょっとびっくりした。CNNを始めとする米国の主要メディアを「中国寄り」だと非難し、「FOX NEWSが正義だ」とほとんどの人が言っているみたいに見えるのですけど。いったい何が起こっているのだろう? 日本の人々はアメリカの大統領選に何を見ているのだろうか? 

この文でこのブログにいらっしゃる方々も減るのだろうね。だってしょうがないわ。私はトランプさんは支持できませんもん。個人的には彼がそれほど悪い人だとは思わないですけどね。ただ彼は大統領にふさわしい器ではないだろう。明らかに。

さぁ選挙はどうなるか?