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2018年9月23日日曜日

TBS 日曜劇場『この世界の片隅に』第9話・最終回



これはいいドラマだ。

とうとう終わっちゃいましたね。このドラマは毎週楽しみでした。登場人物の皆それぞれを好きになって皆の幸せを願う。終わってしまってちょっと名残惜しい。

アニメの映画を見ているのでストーリーはわかっていたのだけれど、実写化されてますます心動きました。いい原作の上に俳優さん達が息を吹き込むことでまた別の魅力が見えてくる。


今回はすずの妹すみちゃんの女優さんが素晴らしかった。彼女で泣きました。久保田紗友さんは本当にいい女優さん。すずに父母のこと、自分の腕の痣のことを話しながら目には大粒の涙。すずの描いた漫画を見て病床で一人泣く場面。すずを探して訪ねて来た周作の「すずさんと一緒に生きていけるのはえらい幸せじゃ思うとります」の言葉を聞いて目を輝かせる一瞬の表情の直後の寂しそうな顔。彼女の出ている場面は全てが素晴らしかった。すずと二人のゆっくりな優しい広島弁での会話がいい。

それから幼い節子ちゃんのシーン。駅に迷い込んですず達に出合ったシーンでは彼女から目が離せない。子供さんというのは本当にすごいと思う。可愛い。彼女が転げ落ちたおにぎりを拾ってすずに届ける。すずがかわりに綺麗なおにぎりを節子ちゃんにあげるのもいい。節子ちゃんは一口食べてちょっと微笑む。小さいのにいい女優さん。すずの右腕を見て黙って隣に座る様子もたまらなくかわいい。すずを見上げる目はなんと綺麗な。すずの腕にしがみついて小さく「おかあちゃん」と呟く。泣きそうになる。すず「この広島でよう生きとってくれんさったね」。家に連れて帰れば北條家の皆も笑顔で彼女を迎える。径子さんが晴美ちゃんの服を節子ちゃんにあてがう時の表情。北條家に家族が増えた。


周りの人々にも日常が戻ってきましたね。志野さんの旦那さんが帰ってきた。本当によかった。幸子さんは成瀬さんと幸せを紡ぎ始めた。成瀬さんもいい人。よかったです。堂本のお爺ちゃんは石段に座って本を読む。トモロヲお父さんも最後まで飄々として面白かった。径子さんはお勤め。義理の母はすずを優しく労わる。そして宮本信子おばあちゃんはのりを作り続ける。

水原さんが無事でしたね。よかったです。嬉しい。幸せになって欲しいな。

そしてもちろん主演の松本穂香さんと松坂桃李さんがよかった。松本さんのふんわりとした感じと松坂さんの純朴で不器用そうな感じがいい。このお二人は本当に仲が良くていい化学反応がありましたね。戸惑いながらお互いに寄り添うように少しずつ夫婦らしくなっていくのがいい。毎回お二人を見るのが楽しみでした。



このドラマはエキストラを使った街のシーンも、当時の記録映像のように見えるほどその再現がよく出来ているのではないかと思う。衣装も街の色合いもそれらしい雰囲気がよく出ていると思う。破壊された広島のCGの街の様子には少なからずショックを受けた。北條家のある高台から見る呉の街も焼けてしまったけれど、CGで再現された焼ける前の呉の街の眺めはとても美しかった。

このドラマは毎回タイトルの入れ方もよかったです。
色んなものが本当にいいドラマでした。

現代シーンは全くいらなかったと思うけれど(笑)すずさんがお元気なのに驚いた。カープ女子か。いいじゃないですか。

また録画を見直そうと思います。出来ればBlu-rayDVDを出して欲しい。そして出来れば英語の字幕を入れて欲しい。いいドラマでした。ありがとうございました。



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