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2022年10月13日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第37回「オンベレブンビンバ」9月25日放送



ドラマは…
前回の「畠山重忠事件」により、執権の北条時政(坂東彌十郎)は御家人達から反感を買ってしまい孤立。義時(小栗旬)は、政子(小池栄子)大江広元(栗原英雄)らと新体制を始動させ、息子の泰時(坂口健太郎)を自身のそばに置き、父・北条時政と向き合う。


政子と義時に反発するりく(宮沢りえ)は、娘婿・平賀朝雅(山中崇)を担いで対抗することを画策。三浦義村(山本耕史)を誘い、夫・時政を焚きつけて実朝(柿澤勇人)を失脚させようと試みる。


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・元久2年(1205年)6月 畠山重忠討伐の後、
・元久2年(1205年)閏7月に起こった「牧氏事件」に至るまでの流れ。

・元久元年(1204年)11月4日 北条家の嫡男・北条時政と牧の方(りく)の嫡男・政範が京で急死。
北条氏の嫡男は元々時政の前室の子・宗時であったが、治承4年(1180年)に宗時は戦死。そのため時政の後室である牧の方が生んだ政範が北条家の嫡男とされていた。
宗時の弟、前室の子であった義時は北条氏の庶流である「江間家」を興して源頼朝に近侍。江間家は泰時が継ぐ予定。
ところが北条時政と牧の方の嫡男・政範が急死したため北条家の後継ぎが空白になった。政範の死によって義時の嫡流継承が可能になり、焦燥に駆られた時政が権力維持を図り暴走したとの説もあるそう。しかし様々な説があってこれが決まりというものでもないらしい。

牧氏事件とは
・元久2年(1205年)閏7月19日、時政と牧の方が実朝を廃して、頼朝の猶子で京都守護として京に滞在していた平賀朝雅を新将軍として擁立しようとした事件。

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時政67歳 「墓場に近き老いらくの 恋は怖るる何ものもなし」

さてこのドラマでは、北条家が分裂するのは全てりく(牧の方)のせいという設定。

りくが実朝を失脚させ、娘婿の平賀朝雅を新しい鎌倉殿に据えようと夫・時政に働きかける。その理由は…息子の政範が亡くなったことから、義理の息子・義時や政子に権力が移るのを嫌ったから。

ここがドラマとして難しいところ。
なぜ時政は自らの孫である実朝を失脚させようとするのか?
そして時政が実の子供達・政子や義時に対抗するのはなぜか?

というのも、このドラマでは時政は(義時や政子と親しい)家族思いのお父さんキャラに見えるから。

時政は「息子や娘、孫を愛している、皆幸せでいて欲しい」と言う。それなのに嫁のりくに責められて娘婿の稲毛重成、畠山重忠を殺し、阿野全成を追い詰めて娘達を苦しませ、孫の頼家の立場を危うくし、今度は孫の実朝を出家させる(下手すれば殺しかねない)。

りくは北条家にとってはよそ者で、そんなりくが前妻の子供達を貶めるのはわからないではないが、時政が自分の子供や孫たちを貶めるのはどうも納得がいかない。史実だとしても妙に思える。

もしかしたらこのような大昔の時代は、親子の関係も今とは違っていたのかもしれぬ。たとえ親子でもこのドラマのように親しい関係ではなかったのかも。義時は江間家を興しているので時政とは距離があったのだろうか。


今回のドラマは…家族思いの時政が(悪妻に操られて)息子や娘や孫と別れる決心をした(もしかしたら戦になる)ので、最後に一人で皆に会いに行って一家だんらん。家族と最後の温かい時間を過ごす話。

しかしそこが変。時政は子供達がかわいいのならなぜ彼らと決別するのだろう。時政どうした?りくさんが美貌でかわいい嫁なのはわかるが、孫を殺すほどではないだろう。

子供達が大切だと思うのならりくを黙らせることは簡単なはずなのですよ。叱って黙らせればいいだけの話。離縁してもいい。だってりくさん、家族にとっては最悪の悪妻。疫病神。


この話、もし時政が義時達とそれほど親しくしていないのなら納得できる。りくさんの吹き込む言葉が時政を不安にさせた可能性はある。しかしこのドラマでは時政を家族思いのお父さんキャラにしたことでどうも妙な話になった。

時政の優先順位がわかりづらい。
大切なのは
・子供達皆との平和な関係なのか?
それとも
・後妻りくなのか。


宮沢りえさんは最高。宮沢さんは艶々と美しい。輝いてます。男を操る傾国美女。時政がめろめろになるのもわかる。 りくは強欲な女だがそのような女性はいるから納得できる。前妻の子供をないがしろにしてでも自分と自分子供の利を得ようとする女性は存在する。

でも明らかに家族の疫病神のりくさんの言いなりになりながら、同時に前妻の子供との決別を悲しむ時政はリアリティがないなと思った。どっちをとるのかはっきりしなさい時政よ。

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実衣(宮澤エマ)と阿野全成の息子・阿野時元(森 優作)が実朝に仕えることに

畠山重忠の室/時政の娘ちえ(福田愛依)は畠山の土地を引き継ぐ事を許された。その後彼女は再婚。
後鳥羽上皇(尾上松也)は似顔絵がうまい


りくの野心に反して京の平賀朝雅は鎌倉に行きたくないと言う。
実朝はまた和田家で和む
時政は三浦義村を計画に引き入れたつもりだったが、義村はそのことを義時に報告。
義時は時政の企てを明らかにさせる目的で、義村に時政の策を進めるように促す。
実朝が時政の館に捕らえられる
「自らが出家する」起請文は書けぬと、実朝が時政に抵抗する。