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2022年9月9日金曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第33回「修善寺」8月28日放送



最後が…。善児。うわ~トウちゃん…。き、君はそんな恨みを何年も隠し持っていたのか…彼女も大変な人生だ。ちょっとショックなエンディング。

彼女も最初から善児を討つつもりではなかったのかも。でも不死身だと思っていた師匠が負傷した。たぶんもう助からない。それならとどめを刺す。しかしこれは…きついな~。トウに刺された後、「父の仇…」とトウの言葉を聞いて善児が頷いてましたが、あの時彼は何を思ったのか。トウも泣いてましたね。彼女も複雑な思いが沢山あったのだろう。お世話になった師匠に両親を殺されているのですもんね。しばらく今回のエンディングに圧倒されてた。

善児

善児と言えば死の匂い…登場する度に怖いなぁと思ってましたが、亡くなってしまうと寂しいかも。善児はとにかく強いのよ。小柄で動きが速くて、どんな状況でも仕事を成し遂げる。有能な戦士。しかしこれだけ身体能力があって強いのなら、彼は伊東家でまっとうな家臣にはなれなかったのだろうかとも思う。

善児さんおつかれさまでした。一幡君に会えたかな~。 

頼家

それからもちろん今回のメインイベントは頼家です。彼は…生き残る方法はなかったのだろうか。あの北条家のことを考えれば、いずれ殺されていたのだろうとも思えるけれど、長い歴史の中には飄々と禍を避けてうまく生き残る人もいるのですよね。もし頼家がこのドラマで描かれたように負けん気の強い人物ではなくて、小心者の穏やかな…あまり争いごとを好まぬおとなしい人物だったらどうだったのだろうと思いたくなる。やっぱり北条が許さないかな。

頼朝の嫡男なのに頼朝の後を継いで鎌倉殿になってからたった4年で鎌倉から追い出されてしまうという事実。やっぱり異常なことですよね。

彼は鎌倉殿になったばかりはやる気満々。しかし18歳で若すぎるからと13人の合議制が決められ、すぐに政治の隅に追いやられて不満を募らせる。その後も度々問題行動を起こす傲慢な若者…確かにこの子は扱いにくい…とも思うけれど、その幼さのためにまたかわいそうにもなる。「頑張ってるのに誰もわかってくれない」孤独な彼の涙。全方向にぶつかって結果大人達に全てを奪われて泣き崩れる。

彼は複雑な人物。富士の巻狩りの頃はどちらかと言えばインドア派でスポーツも得意ではなかったのに、緊急の状況ではキビキビと場を仕切っていて「あ、この子は出来る子なのかも」と思った(第23回)のに、鎌倉殿になったとたんになぜか我がままで不安定な子供(中二病)みたいになってしまって(第27回)皆を不安にさせる。そしてスポーツもいつの間にか得意になっていて、いつも外に狩りに出かけるようになる。肝心な時には家にいない。頼家が頼りにならないからと「鎌倉の合議制の13人」が決められた後も、家臣の嫁を寝取ったり家臣に暴言を吐いたりと手がつけられない。そして病気になってしまう。全てを奪われて修善寺に送られた後も意地を張る。鎌倉に帰ることを諦めず抵抗を続ける。それが死の引き金になった。

しかし彼の辛さもわかる。彼は誰がなんと言おうと源頼朝の嫡男だったのに…。
金子大地さん、素晴らしかったです。


今回もいくつかの場面で演出がいいと思った。三浦義村が頼家を訪る場面。頼家が義村に「北条を討ちたいから力を貸してくれ」と言い、義村が「お断りします」と断れば、カメラが頼家からす~っと引く。そして不安な音楽。そしてその直後に義村がその会話を鎌倉での会議で報告している場面。あ~頼家…望みは無い。 それから頼家の最後の場面も、青い光の中の善児とのバトルでドキドキした。ほんと。いいドラマ。


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建仁3年(1203年)10月8日 源実朝(嶺岸煌桜)は12歳で元服し鎌倉殿/3代将軍となった。


10月9日 実朝の政所始め。北条時政(坂東彌十郎)は大江広元(栗原英雄)と並んで政所別当に就任した。時政はまた比企能員の死により空いた武蔵の地を引き継ごうとする。

三浦義村(山本耕史)は、比企の一件から北条に不満を持つ者が増えていると言う。

北条のりく(宮沢りえ)は野心を燃やし時政を焚きつける。


時政とりく(牧の方)との間に生まれた長女の婿で武蔵守である平賀朝雅(山中崇)が京都守護の職務のため京に向かう。京で実朝の嫁を京から呼ぶ手配。後鳥羽上皇(尾上松也)の顔色を伺いながらなんとか話をまとめる。後鳥羽上皇は「源氏こそ我が家臣…北条=坂東の身の程知らずの田舎侍に好きなようにはさせぬ」と言う。様子見に源仲章(生田斗真)を鎌倉に送り込む。


源仲章といえば…以前、阿野全成の三男・頼全を暗殺していた。


修善寺の源頼家(金子大地)はまだ諦めていない。訪ねてきた三浦義村(山本耕史)に「鎌倉にいつか攻め入って北条を討ち取る」と言う。そのことを鎌倉の会議で皆に報告する義村。直ぐに頼家を討ち取りはしないが、しばらく様子を見ようということになる。

善哉は頼家の次男

建仁4年(1203年)正月 実朝の読書始め。儒教の講義をするのは、今日から送り込まれた源仲章。仲章は実朝に和歌は京と繋がるための政のツールであると諭す。

三善康信(小林 隆) 実朝に和歌を教えようとしたけれど

頼家を修善寺に訪ねる足立遠元(大野泰広)と畠山重忠(中川大志)。その二人に頼家は「北条時政が武蔵国を狙っている」と告げる。

鎌倉での会議中、畠山が時政に武蔵国の件を尋ねる。どうやら頼家は京とつながっているらしいことが明らかになる。八田知家(市原隼人)が修善寺から京へ帰る猿楽師に託された頼家の文(扇子に書いた文)を押さえる…頼家は後鳥羽上皇に北条追討の院宣を願い出ていた。頼家を討ち取ることを決定。それに反発する北条泰時(坂口健太郎)。頼家を逃がすと言う。

義時の命で善児(梶原善)とトウ(山本千尋)が修善寺へ送られる。
猿楽の途中、泰時の目の前で頼家が殺害される。頼家、享年23。

頼家との戦いで善児が大きく負傷。
トウが「父母の仇」だととどめを刺し善児絶命。

義時が和田義盛(横田栄司)を訪ねると運慶(相島一之)がいた。運慶は義時に「悪い顔になったな。しかし迷いがある。まだ救いはある」と言う。