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2020年11月13日金曜日

Reuters:トランプ政権、北極圏保護区の鉱区リース権売却手続き実施へ



またまたYahoo!のニュースを見ていたら出て来た記事。

トランプ政権、北極圏保護区の鉱区リース権売却手続き実施へ
https://jp.reuters.com/article/idJPKBN27T2ZT

これは英文の元記事も見れた。 

Trump administration pushes to sell Alaska oil leases pre-Biden inauguration
https://www.reuters.com/article/us-usa-alaska-trump-oil/trump-administration-pushes-to-sell-alaska-oil-leases-pre-biden-inauguration-idUSKBN27T2U5

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[13日 ロイター] - トランプ米政権は、大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン氏が大統領に就任する前に、アラスカ州の北極圏国立野生生物保護区(ANWR/Arctic National Wildlife Refuge)における石油の鉱区リース権売却に向けた手続きを数日以内に実施する方針だ。アラスカ州アンカレッジにある土地管理局の広報担当者が13日述べた。 

トランプ政権は今回の手続きから30日後にリース権売却に向けた通知を出し、その30日後に売却が行われるという。その場合、売却は来年1月20日の大統領就任式直前になる可能性が高い。

ANWRは総面積770万ヘクタールで、ポーキュパイン・カリブーやホッキョクグマなどの繁殖地になっており、これまで数十年間、採掘活動は禁止されていた。ただ化石燃料産業の振興を目指すトランプ大統領はこの地域の開発を目玉政策の1つに掲げ、2017年に議会で与党・共和党が主導して石油・ガスの鉱区リース権を通じた開発に道を開く法案を可決。今年8月にはANWRで石油・天然ガス採掘を認める最終的な計画をまとめた。

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元々政治の事を語らないこのブログにしては最近少し政治関連の話が多すぎるのですが、今は政治関連の記事がどうしても目に留まる。もうトランプ氏は終わりだと思っているのだけれど、先日の National Geographic の記事と同様、この記事にもショックを受けたのでとりあげる。


トランプ氏が、バイデン政権に移る前に、アラスカの野生動物保護区で、石油・天然ガス採掘のための土地のリース権の売却手続きを実施。

言葉が少しわかりづらいのだけれど、要するに、トランプさんがアラスカの野生動物保護区で石油・天然ガス採掘の実現化にゴーサインを出し、土地リース権を売りに出したということらしいです。そこは今まで数十年間、採掘活動を禁止されていた土地だそう。それをトランプ氏と共和党が覆し売却にゴーサインを出した。

これで野生動物の繁殖地が荒らされることになる。

この人はもう政権を離れることがほぼ決まっているにもかかわらず、未だこんなことをやろうとしている。あきれてものも言えない。本当におそろしい。


なぜこのニュースが酷い話なのか? というのも現在のアメリカは、例のフラッキング方式などで石油は国内で十分賄えているのだそう。わざわざアラスカの野生生物保護区を荒らしてまで新しい石油を採掘する必要はない。

本当に恐ろしいです。先日のナショナル・ジオグラフィック誌の記事もそうなのですが、この人は本当に経済のことしか考えていない。彼の決定によって起こる自然破壊を全く想像できないらしい。それに1月20日のバイデン氏就任前のギリギリにこういうことをやるというのは、バイデン氏に対する彼のおろかな対抗心のためだけなのだろうとしか思えない。

トランプ氏ひとりのエゴのために、どれほどの野生動物が死ぬことになるのだろう?


私は(誤解を恐れずに言うなら)、人間による間違いや思いあがりで、人間が苦しい思いをすることは、自業自得だと思っているところがある。その上で人間が犯した人間に対する間違いは、また人間が改める事ができるし、時間をかけていい方向に変えていける可能性もあるとも思う。 

しかしながら、こういう人間の自然に対する破壊行為は、取り返しがつかないことが多いのですよ。人間たった一世代の金儲けのために絶滅する生物がいるかもしれない。それをなんの疑問もなく押し通してしまう政権にどうやって賛同できるというのだろう?

今までトランプ氏と共和党がこういうことをやっていたとは全く知らなかった。

本当におそろしいです。言葉にできないほどの怒り。悲しみ。