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2020年2月20日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第5回「伊平次を探せ」2月16日放送



少しずつ政治が出てきました。ますます面白い。私はこの辺りの歴史をよく知らないのですが、今回から新しい名前が沢山出てきているので、いちいち学んでます。

とにかく脚本が面白ければ、全く知らない歴史上の人物にも心を寄せることができるわけで…。それこそが大河ドラマの面白さだと思うのですよ。この大河は楽しめる。


★あらすじ
1548年・秋。斎藤道三(本木雅弘)が鉄砲に興味をもつ。(先週の)将軍家が本能寺を通して鉄砲を作らせている…との話から、それを探るべく光秀/十兵衛(長谷川博己)はまた京に向う。東庵先生は京へ立つ。
京は荒れていた。細川晴元(国広富之)が将軍・足利義輝(向井理)を京に連れ戻したが、家臣…三好長慶(山路和弘)+松永久秀(吉田鋼太郎)…との内部抗争に手を焼いている。
光秀は本能寺の門前で護衛をする細川藤孝(眞島秀和)と揉めるが、それを出て来た将軍・義輝が止める。そこで藤孝の兄・将軍家奉公衆・三淵藤英谷原章介)と会う。三淵は光秀を連れて松永久秀を訪ねる。三淵が去った後、久秀は光秀を鉄砲鍛冶・伊平次(玉置玲央)に引き合わせる。


おっと…3行に収まらないほど色んな人々が出てきました。

ざっとまとめると、
  ・将軍家が鉄砲を作らせている。
  ・松永久秀も三好長慶の命で鉄砲を求めている。
  ・細川晴元も鉄砲を求めている
  ・その注文を受けている鉄砲鍛冶の一人が伊平次

その政治的な関係がドラマとしても面白く描かれてます。言葉のひとつひとつに意味がある。やっぱり脚本が素晴らしい。


今回も光秀の冒険物語でしたね。このお方はいろんなところに行きますね。まず手持ちの鉄砲を分解したいので、鉄砲鍛冶の伊平次を探す。伊平次を追って近江の刀鍛冶を訪ねるのに、美濃の職人の紹介状を持って訪ねている。そういうのも細かい。下っ端の職人にお金を渡して、伊平次が京へ行ったことを知る。一旦美濃に戻って道三にスポンサーを掛け合う。それから京に出かけているんですね。順番に話を見せてくれるのが嬉しい。

 そして本能寺の前で、警備員の細川藤孝とあわや斬り合い…が将軍に止められる。この時のにらみ合いに絵心をそそられた。藤孝の眞島さんの目が鋭い…
と思ったら、光秀の目も鋭かった。
 
いいですねぇ。こういう風に大人のおっさんがかっこよく見える大河は久しぶりかも…。

そしていつもニコニコ顔なのにドス声で怒鳴る三淵藤英の圧力。目が氷のように冷たい。谷原さんはこういう役が似合いますねぇ。

松永久秀の吉田剛太郎さんはノリノリです。特に遊郭は楽しそうだ。久永の着物はアロハシャツのようだ。吉田さんがアロハシャツを着てるみたい。

遊郭の描写も楽しい。モモを出して足相撲もはしたなくてよろしい。昔はこういう場面はおっぱいを出してましたよねぇ。
そこにいる伊平次…あ~っこのお方・玉置玲央さん覚えてますよぉ~。玉置さんは『真田丸』で織田信忠をなさってましたよねぇ。すぐにわかった。まーっそれにしても印象が全然違うわ。前の信忠はお顔の繊細な綺麗な青年でしたが、今回は飲んだくれの与太者。全然違う。やっぱり役者さんはすごいねぇ。ちなみにその時の信長は吉田剛太郎さんでした。


そして久秀は光秀を相手に、鉄砲を持つ意味を説く

「弓矢や槍ならかわせる。だが、鉄砲の弾はかわせない。銃口を向けるだけで、相手の動きを封じることができる。弾が当たる、当たらないではない」
鉄砲の怖さをお互いに知っていれば、気楽に攻め込むことはできん。敵はコチラの3倍も鉄砲を持っている、であれば戦は止めておこうとなる。戦は減るぞ

抑止力ですね。なるほどねぇ。

そして光秀も戦の辛さを口にする

「負けるわけにはいかないから私も戦います。しかし終わった後、数日、口の中に苦さが残るのです。これでよいのか?いつもこれでよいのかと」 

光秀君はまた哲学してますね。単純に戦がだめだとは言っていない。しかし人を殺せば嫌な気持ちがする…だから戦とはどうなのだ?と考えている。鉄砲の意味も少しわかったと言ってますね。こういう脚本がいいですよね。深いわ。
 
最後に伊平次が光秀の鉄砲を分解しようと一緒に寺に行くことになった。