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2013年7月11日木曜日

Perfume:初の欧州公演・現地での反応は?-その2



昨日に続いてもう一つ、Perfumeファンじゃない人が書いた冷静な意見の記事をご紹介。


Perfume:Live at the O2 Shepherd's Bush Empire, London, July 5th 3013
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj7wmEZz_kBGl9qxCOrTcidj2Z6YV4FChBy3hHKtK_JUZpW6NWM4_Qnd4wJrcWU1REt7VoLnua51kgyT8KU5XTB3lDDGgmcvrv928VjaIpr04JNcT0pSNRGT6D0tthnKqSR3715LHi8TO0/s1600/Live+Report+1280px.jpg
(素晴らしい完全翻訳もネット上にあがってます)


これはElectric Bloom Webzineというネット上の雑誌らしいです。紹介してある音楽や映画、ゲーム、アニメなどがことごとく日本のものなので、この雑誌も「カッコイイ不思議の国ニッポン」関連のサブカル系のものらしいです。記事を書いた方はチャールズ・シェパード(Charles Shepherd)さん。編集長です。記事内でonlooker(観察してる人)などと書いているので、おそらく記事を書くためにPerfumeのライブを見に来た人。普段はもっととんがったタイプのバンドの記事を書いたりしてるので(だからポップコンサートはPerfumeが初めてなどと書いてるんですね)、このお方もPerfumeのファンではないんだろうと思います。いやむしろ甘い女の子のポップスターなんてあまり興味がないタイプかも。

だからこそ、そんな人の意見はもっと興味深い。全く違う分野の人がPerfumeを見たらどう思うのか? さてそれではまず始めから見ていきましょう…まずはPerfumeの紹介から、


With their one of a kind tracks seamlessly fusing pop and electro along with their cute characteristics, mesmerizing dance moves and heart stopping light shows, Perfume have been one of the most talked about Japanese pop groups worldwide for over half a decade. (ポップとエレクトロを上手く混ぜた独特の曲と、彼女達の可愛い人柄、魅惑的なダンスの動きに息の止まるようなライトショーで、Perfumeはもう5年以上にも渡って世界中で最も話題に上った日本のポップグループでいる。)

開演前の興奮した観客の様子に触れ、彼らがあまりにもバラエティに富んだ客層=男、女、若者、大人、メタル小僧にスーツ、動物の被り物にソフト帽まで…なので驚かされたらしい。開演前からこれは普通のポップショーじゃないと思ったそう。

一曲目「Spending All My Time」から客のリアクションは、roar from the crowd was astronomical観客の咆哮は宇宙レベルな程)凄く、皆我を忘れて踊り狂い始めたらしい(←笑)。

Laser Beam」では、venue erupted会場が噴火した)そうで(←大笑い)レーザーが凄かった。

「ポリリズム」の後のMCは、charming  interaction(客とのチャーミングなやりとり)でbreath of fresh air(さわやかな風のよう)によかったそうです。フィッシュ&チップスも可愛くてユーモラスでよかったそう。(←ここでも長いMCが受け入れられてますね

Spice」で観客はまったり身体を揺らし、「Handy Man」の映像が流れる頃にはもう次の曲が待ちきれなくなった。(←そろそろファンになったかな?)

キャッチーな「だいじょばない」と「エレクトロワールド」で盛り上がり、その後のQueenの「We Will Rock You」の呼び掛け合いでは、got the crowd grinning ear to ear会場の観客の全員が満面の笑みになった)。(←お、ほんとにウケテルじゃないか)

Heart thumping hair raising(心臓がバクバクして髪も逆立つような)「Fake It」では、会場中が上から下までジャンプして大騒ぎ。コレがこの夜の一番盛り上がったポイント。びっくりした。みんなが待ち望んでいた「Chocolate Disco」の後、「My Colour」は英国のJ-POPファンにとって最高の夜にふさわしいお別れの曲。

Glitter」はいい選択だった(←うんうん)

彼はポップスターのショーを今まで見たことがなかったらしく、「それなりの予想をしていたのだけど、Perfumeはそんなこちらの想像を完全に吹き飛ばしてくれた。多様な客層からクラブノリの客の反応まで全てに完全にヤラレタ。全体を通してのビジュアル演出は小さい箱にもかかわらずimpressive quality(感動するほど質の高いもの)だった。ダンスのふりは完璧で一つも間違わないし、彼女達のuplifting sense of humor(ウキウキするようなユーモアのセンス)も、近年台本に書かれたような事しか言わなくなった他のショーに比べてずっと新鮮だった。」(←MCの評判がいいですね。英国人にユーモアのセンスを褒められるとは恐れ入りました)

今夜Perfumeは、spellbinding(その魔法にかかるほどステキな)ダンス、superb(見事な)ビジュアルの演出、素晴らしい観客とのやりとりに溢れたoutstanding(抜きん出た)パフォーマンスで、なぜ彼女達がポップスの世界でNo.1のスターなのかを見せ付けてくれた。(←原文のこれらの言葉は絶賛の時のみに使われる言葉です)

They have proven that their success doesn't just lie in Japan, but throughout the world, welcomed by all and cherished by many.Perfumeは、彼女達の成功が日本国内だけに留まらず、全ての人々に受け入れられ多くの人に愛されて世界にも広がっていくだろう事を証明してくれた)(←スゲー…世界での成功に太鼓判を押してくれてる)

We hope this won't be the last we see of Perfume around these parts, and we’re sure their fans would agree.(これがこの欧州で最後のショーでない事を祈ります。もちろんファンもみんな同意してくれるはず)(←また来てねと言っている)


最初は眉唾気分でやってきたこの方も、ショーが終わる頃にはすっかり感服している様子が伝わってきます。最後まで冷静さを失わず距離をとった文体をとっていますが、前述したようにimpressivespellbindingsuperboutstandingなどの最上級の賛辞を贈ってくれてます。こういう言葉はそれほどホイホイと使うものではないです。本当に彼は今回のPerfumeのショーに感服してるんだと思う。ショーの派手な演出や質の高いパフォーマンスに圧倒されるのは想定内ですが、私が個人的に心配していた長いMCWe Will Rock Youもかわいくてステキだと受け入れてくれているのには驚きました。もうPerfumeはなんでもアリなのかも。すごいですね。
彼がファンになってくれたかどうかはこの文からは分かりませんが、彼も(実は普段から照れ屋であまり感情を見せたがらない)シャイなイギリス人男性の一人なのかも。今度またPerfumeが英国にやってきたら、真っ先にチケットを買ってくれるんじゃないでしょうか…(笑)。
Perfumeはライブで魅了する…ますます実感しますね。