能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年11月24日日曜日

Perfume:やはりのっちさんとは…(おしゃれイズム)


気が合うらしい…。

ムーミンのファンなんだそうだ。私も大好きである。一人遊びが好きなのも同じ…。今度ムーミンさんと3人でお茶をしたいものである…。

 
 
ムーミン関連はアニメが有名ですが、トーべ・ヤンソンさんの原作本・小説もいいですよ。素晴らしいファンタジー。ワタクシは7歳の頃からムーミン本の大ファン。あれほど夢のある本を私は他に知らない。小学生の頃、ジャングルに変貌する家や、当時味も知らないラズベリージュースの川を想像してドキドキしました。
 
『たのしいムーミン一家』
『ムーミン谷の彗星』
『ムーミン谷の仲間たち』
『ムーミン谷の夏まつり』
『ムーミン谷の冬』
『ムーミンパパの思い出』
『ムーミンパパ海へ行く』
『ムーミン谷の十一月』


Kimbra - Cameo Lover (2012)



キンブラちゃんはやっぱり可愛い…



Kimbra - Cameo Lover(2012)

Album: Vows
Released: May 17, 2012 ℗ 2012 Warner Bros. Records Inc.
 

 
声がね…好きなのよこの子。最初に聴いた時はまず出だしでおっかっこいいね…と思い、しかし途中でなんだか60年代ポップス風に変わって…なんだこりゃ…いかがなもんか…な印象だったんだけど、何度か聴いてるうちにハマった。なんか…カワイイ。
 
このビデオも妙に可愛い。最初にたった一人でぽつんと立つ姿とか…おもちゃみたい、カワイイヨ。
 
元々あまり可愛げのない実力派のキンブラさんが、この歌のためにかわいいドレスを着て、可愛い系のメイクをして、細いぎこちない身体でブリブリブリッ子の演技をしてるっぽい…(笑)。青い目に睫もバシバシよ…。髪型も好き…カワイイ。しかし細いな…もう少し食べましょう…。
 
キンブラちゃんはマイブームになるかも…。
 
 
こちらはライブ。やっぱり上手いですね。


Kimbra - "Cameo Lover" (Live at Sing Sing Studios)

 


こちらはリミックスです。

Kimbra - Cameo Lover (Shook Remix)

 


地味ですが成功してる…悪くない。おしゃれですね。元曲の勢いを無くしてサラっと軽いポップスに仕上げました。リミックスをやったShookさんは、1986年生まれのオランダ人らしいが…よく分からない。他にもいい仕事してるのに情報が少なすぎますね。オフィシャルサイトの情報もわけがわからん。ナルだな…。

 
 

2013年11月21日木曜日

Perfume:関和亮監督と田中裕介監督の違いを考える



このエントリーは昨日「Sweet Refrain」のMVのレビューと一緒に書いたのですが、長くなりすぎたので分けることにしたものです。そのため田中さんのPVのことを多く書いてますが、意図は関さんと田中さんの作品の世界感の比較です。


★関さんと田中さんの違いとは

まず関さんの撮るPerfumeは本当に綺麗。顔が綺麗。いつも輝くように3人が美しい。3人も関さんの前ではリラックスしてるせいなのか、表情も豊かで非常に魅力的です。カメラ=関さん=私達に向かって、微笑み、視線で訴え、歌いかけ、話しかけてきます。まさに輝くようなアイドルがアイドルであるべくして撮られた王道のアイドル映像。おそらく関さんは世界中で一番Perfumeを綺麗に撮れる人でしょう。関さんのPVPerfumeがアイドルでいてこそ成り立つ世界感。(以前書いたあ~ちゃんの存在とともに)Perfumeが常に帰ってくるMothershipのようなものだろうと思う。


Perfume - Glitter


Perfume - Magic of Love



ただ関さんのPVは、彼があまりにもPerfumeを知り尽くして愛しているせいなのか、びっくりするような意外性はあまりない。彼が撮るPerfumeはいつも綺麗でいつも魅力的。ほぼ毎回確実に王道アイドル的な映像。だからこその安定感です。

それに比べると独立したストーリー性のある田中さんの映像はちょっと趣向が違う。関さんの作品群に比べるとずいぶん異質の世界感。いつもびっくりさせられる。


関さんのPVと田中さんのPVとの一番の違いは、カメラ(監督)とPerfumeの距離です。

関さんの撮るPerfumeは、妹のようににこにことカメラに笑いかけて、毛穴が見えるほど近くて親密。…すましていてもふてくされていても退屈していても泣いていてもやっぱり親密。視線が近いんです。それに比べて田中さんの映像は、物理的にも感覚的にもなんだか突き放したような冷たい印象。カメラの視線もどこか彼女達を冷静に観察するようなよそよそしさがある。

PVの中で完結した世界感、完結したストーリー性のある田中さんの映像では、ロボットはロボットのままだし、エスパーの女の子達も決してカメラには微笑みかけない。アニメの綺麗なお姉さん3人組も話しかけてるのは劇中の男の子にだけ。今回の「Sweet Refrain」のマネキンのような彼女達も、遠くにいて決してカメラに近づいてきて微笑んだりはしない。

要は、関さんのPVPerfumeがいつもの「あ~ちゃん・かしゆか・のっち」ご本人達であるのなら、田中さんのPVでのPerfumeは女優のように別の誰かを演じているんですね。田中さんのPVでのPerfumeが妙に異質な感じかするのはそのせいでしょう。そしてそんな(誰かを演じる)彼女達を観察するような突き放した視線…


Perfume - Spending All My Time



しかしそういう距離感だからこそ出せる魅力もあるんです。

例えばSpring of Life」のPVでの設定。(私達・観察者は)ガラス張りの実験室の中のロボットガールズ(Perfume)を観察はできても、近づいていって話しかけることは決して出来ないんです。彼女達は実験室の中にいる。こちらは外からモニターで観察するだけ。だから彼女達が無邪気に外出を計画してニコニコしてるのを見ても、間違いを教えてあげる事ができない。こちらからコミュニケーションが出来ないんです。それがたまらなく切ない。そんな距離感のせいでグッときたりする。(「Spending all my time」の不安な感じも同じです)


Perfume - Spring of Life



田中さんのPVでは、そんなPerfumeとの距離感や手の届かないもどかしさがPVのストーリー性とともに非常に効果的に使われています。Perfumeの映像作品としてまた違った色が見えてくるのも楽しい。Perfume3人も女優のようにPerfumeじゃない「誰か」を演じていろんな顔を見せてくれる。また、ストーリー性も含めて映像の世界感そのものが、独立した作品に見えるほど完成されているので、時には曲の印象さえも変わったりする。そんなところが田中さんのPVは非常に面白いです。


 関さんのPV………私とPerfume会話する関係
田中さんのPV………私が(Perfumeの演じる)誰か観察する関係

こういう二人の監督さんの違いも面白いですよね。関さんはPerfumeご本人達の王道アイドルMV。田中さんは素材として突き放した女優・PerfumeMV。それぞれ違う方向でこれからも進化していくんでしょう。いつも両方ともにワクワクさせられます。


2013年11月20日水曜日

Perfume:「Sweet Refrain」のMV



公式にフルが解禁されるまでMVの感想は待つつもりだったのですが、もうそろそろいいかな。いや…とある所でフルを見たんで感想を書きます。(今公式に上がってるのはshort ver.ですよね…Perfume Locks!でフルって言ってたけど)


さて今回のMVの監督は「Spring of Life」「Spending all my time」「未来のミュージアム」の田中裕介さんだそうです。この監督さんの作品、ワタシ 好きです。

特に(私個人的には)Spring of Life」は傑作中の傑作。なんと音楽のPVで泣いてしまったという…。そんな経験はおそらく後にも先にもこれ一つでしょう。なんなんでしょうかね…。あの囚われたイノセントなロボットガールズにSFのロマンを見たんだなきっと。琴線に触れられちゃったわ…という感じ。あのPVは今後もPerfume最高のPVであり続ける可能性がありますね…私の中では。

Spending all my time」もいい。あの禁断の世界感が素晴らしい。「Spring of Life」も「未来のミュージアム」もそうなんだけど、この監督さんの撮るPVにはストーリー性がありますね。Perfumeが存在するストーリー。そんな物語性のある内容のためなのか、田中さんのPVに出てくるPerfumeはまるで別人のように見えるんです毎回。表情も毎回全然違う。それが本当に面白い。アートですよね。だからこの監督の作品はすごく好き。


★「Sweet Refrain」のMV


[MV] Perfume 「Sweet Refrain」 (short ver.)

2013.11.27 release


今回はストーリーというよりも見せ方にこだわった感じですが、なんというか…Perfumeのいる風景を見てるようなMVです。今回のPerfume3人は現代美術の動く彫刻かオブジェ3体。そんなマネキンみたいなPerfumeが何体も動いたり踊ってたりして展示されてる美術館の中を、こちらも歩いて見てるような感じ。

彼女達の動きも画面の構成もすごく面白いです。見れば見るほどいろんなものを発見できる。何度見ても飽きない。彼女達を彫刻に見立てて遠くから全身を眺めるような感じなので、3人のそれぞれの衣装の形が違うのも効果的で面白い。複雑なダンスも動く彫刻のようにステキです。高度なダンススキルのあるPerfumeだからこそできるPVでしょう。ほれぼれとする。黒っぽい衣装が白い空間に映えるのも綺麗だし、それぞれの立ち位置や動きも綿密に計算されつくして構成されているのですごいです。本当に面白い。

なによりもこのPVではPerfume3人がPerfumeに見えない。これは一大事。今後のいろんな可能性も見えてきて大変期待できます。田中さんのPVは本当に面白い。

さて明日はそんな田中さんのPVと関さんのPVの世界感の違いを比べてみたい…。



2013年11月19日火曜日

映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜/About Time』:ステキな英国の人々


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About Time2013年)/英/カラー
123分/監督:Richard Curtis
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可愛い佳作…かな?

いい映画です。こういう映画の内容を書いてもあまり意味が無いので、今回はワタクシの英国在住の過去の経験を元に、独断と偏見に満ちた解説を書こうと思います!(あまり需要はなさそうだけど…)


この映画、結構欧米では評価が高いです。監督は英国人のRichard Curtis(リチャード・カーティス)さん。「ブリジット・ジョーンズの日記」とか「ラブ・アクチュアリー」、「ノッティングヒルの恋人」「フォー・ウェディング」などでよく知られた(例の)いつも大ヒットする英国産のFEEL GOOD MOVIE(気持ちのいい映画)の監督・脚本家さんです。

監督であれ脚本家としてであれ、この人の手によるものは全てステキな英国人のお話。みーんないい人だし、意地悪な人は殆どいないし、全員が素晴らしいユーモアのセンスでいつも笑ってて、人情に厚く、負け犬キャラにもみんな優しいし、最後はいつもハッピーエンド 

これで売れないわけが無い…。


ぶっちゃけ、実際の英国ってこの監督さんの映画ほどいい所じゃないです(笑)。特にロンドンなんてみんなケンケンゴーゴーきっついもの。みんな不機嫌でね。人種差別だって、階級差別たって、貧富の差だって露骨に沢山あるし、イジワルなビッチだって、無愛想なウェイトレスだって、冷たい売り子だって沢山沢山いる! ほんとよ。

多くの英国人は外国人なんて大嫌いだし、行くとこ行くとこいろんな場面で自動的にみんな何らかの仕分けをされるし(メンドクセー!)、まず極東のアジア人なんてピラミッドの底辺ですよ(キー チクショー!)。それが現実。


でもね…実はいるんです。いい人、優しい人、可愛いフレンドリーな女の子、ステキな青年、おだやかな老齢の女性、優しいおじさん…そんな人達も英国には沢山いるんです。実は中級以上のホワイトカラーより労働者階級のおっさん達のほうがずーっと紳士的で優しかったりする。基本的にはみんな常識的で真面目だし、可愛く照れ屋だったり、ちょっとぎこちなくてもすごく面白かったり、ほんとに愛すべきラブリーな人達も沢山沢山いるんです英国には。(たまにいる)中の上レベルの30代の恥知らずな勘違いブロンドビッチ(笑)を除けば、地に足のついたステキな人達も英国には沢山いる。これもほんとです。

そんな英国のいい人ばかりを集めて映画を作ったら…なんてステキな映画ができるんでしょう…。ま…これはそんな映画。


イギリス(ロンドン)は10年間も住んで、酸いも甘いもいろんなことを経験したので、この映画が今の英国を100%正確に捉えているなんて決して思いません。

でもね、こういうタイプの映画がどうして何度も何度もあの国で作られるのか…どうして大ヒットするのかは、分かる気もする。英国の人達は、みんな心の中ではああいうおとぎ話のようなステキな英国を望んでいるんです。みんながユーモアに溢れて親切で、人種や階級の差もなく、出会う人全ての人が親切で優しくてフレンドリーでラブリーな…英国。

(そんなおとぎ話とは言いながらも)この映画の脚本の上手いところは、登場人物の台詞の一つ一つやキャラクターが適度にリアルだということ。現実とは違うおとぎ話のような話ではあっても、それぞれの細かな場面では、実際にこんなことあるよね、こんな人いるいる…あるあるな英国が劇中にたくさん出てくるんです。だからついつい見ていると嬉しくてうんうん頷いて笑ってしまう。(あ~イギリス懐かしいな…)


そんな「ステキな英国人ファンタジー」にすっかり魅せられてしまうのは、英国をよく知る観客だけじゃない。かの地に一度も行ったことの無いアメリカ人も、ポーランド人も、オーストラリア人も、イタリア人も、インド人も、日本人も、みーんな同じように「あ~なんてステキな所なんだろう…なんてステキな人達なんだろう…」などと思ってしまう。だから世界中で大ヒット。

そしてもちろん、そんな「憧れの英国人ファンタジー」に世界中で一番うっとりしているのは、当の英国人達なんです。現実よりもずーっとステキな彼らの日常の映画を見て「あ…なんてラブリーなんでしょ…」とみんな喜ぶわけです。実に分かりやすい(笑)。


こういう英国産のラブリーな映画が廃れることはないでしょう。世界中がまだまだチャーミングな「憧れの英国人ファンタジー」を望んでいるんですね。近年アメリカでも、この手の市井の人々の日常を題材にしたFEEL GOOD MOVIEが多いですが、キャラクター達の魅力、適度なリアリズム、ストーリーの質で比べるのなら、こういう英国産のFEEL GOOD MOVIEのほうが10倍ぐらいステキです。アメリカのあの手の映画はどうも大袈裟で薄っぺらで嘘っぽいものが多い。

(個人的に私にとっては)どちらかといえば右から左に気持ちよくなっただけで、あまり記憶には残らないタイプの映画でしたが、とてもいい話です 。登場人物たちもひとりひとりみんなが魅力的。こういう温かく幸せな映画を見て、大いに笑って喜んで興奮してちょっとだけしんみりと泣いてしまうのは、やっぱり素晴らしい王道の娯楽だと思う。

いい映画ですよ。おすすめです